早瀬野鳥保護区別寒辺牛湿原(はやせやちょうほごくべかんべうししつげん)

タンチョウ保護のための野鳥保護区
北海道厚岸町 365.4ヘクタール

1994年3月、ラムサール条約登録地(国設鳥獣保護区)厚岸湖・別寒辺牛湿原に隣接し、国設鳥獣保護区とラムサール条約指定からもれた湿原を早瀬廣司・富氏のご寄付を元に284.6ヘクタールを当会が、80.8ヘクタールを厚岸町が町の予算で買い取った。2005年11月、登録地の拡張によって、ラムサール条約登録地になった。ヨシ原とハンノキ林が、チライカリベツ川に沿って広がっている。近年では、2001年にタンチョウ1つがいが繁殖した。
この野鳥保護区は、JR根室本線の糸魚沢(いといざわ)駅の南側に位置し、糸魚沢林道を通り訪れることができる。また、糸魚沢駅の北側の高台から、野鳥保護区全体を見渡すことができる。近くには厚岸町が運営する厚岸水鳥観察館があり、別寒辺牛湿原等の自然や野鳥についての展示がある。
厚岸水鳥観察館

写真
厚岸湖にそそぐチライカリベツ川の流域に広がる湿原。
糸魚橋の上から撮影。

保護区への行き方

釧路方面より国道44号線を根室方面に向かい、厚岸水鳥観察館を過ぎて約6kmでJR釧網線糸魚沢駅。糸魚沢駅を過ぎて次の角を右折、約1kmで「糸魚(いとい)橋」。徒歩だと駅から20分程度。
糸魚橋から見えるチライカリベツ川の上流部と下流部の見渡す限りが保護区。保護区内の道はこの糸魚橋前後の林道のみで、ここ以外には保護区内に入れない。
保護区の全景を見るには、JR糸魚沢駅をはさんで反対側(北側)の高台に登る。駅から徒歩10分程度。この高台から見える湿原のほとんどが野鳥保護区である。

  • 鉄道は1日に5往復程度しかありませんので、ご注意ください。
  • ネイチャーセンター等の施設はありません。トイレは糸魚沢駅にあります。
  • 道からはずれ湿原内に立ち入らないでください。

地図
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