日本各地の風力発電計画について、環境影響評価方法書に対し意見書を提出しました

2013.5

当会では、3月下旬に一斉に公告された全国10か所の風力発電施設建設計画について、そのうち8件の計画に対しては各連携団体と連名で、2件は当会の単独により、環境影響評価方法書に対する意見書を5月14日(火)までに事業者へ提出しました。
意見書では、絶滅危惧種や渡り鳥への影響を把握するための具体的な調査手法を提案し、野鳥保護の観点から適切な環境影響評価を行うよう、各事業者に対し意見しました。
最近の環境影響評価法の改正により、この4月1日以降に発表する風力発電事業の計画においては、環境調査の手法を示す”方法書”の前に、事業の位置や規模を検討する段階でどのような環境配慮をすべきかを示す”配慮書”の作成が必要となりました。事業者はその手間を惜しみ、今回のように全国各地で一斉に、3月下旬に駆け込み的に計画を発表したと考えます。

  事業名称 事業者 事業規模 連名先団体
1 北海道・(仮称)浜中風力発電事業 新エネルギー技術研究所 2,300kW X10基 なし
2 北海道・北檜山ウィンドファーム事業 エコ・パワー 2,000~3,000kW級 X 60基 日本野鳥の会道南檜山
3 青森県・上北小川原風力発電事業 大林組 3,000kW X 12基 日本野鳥の会あおもり
4 岩手県・高森高原風力発電事業(仮称) 岩手県企業局 2,300kW X 11基 日本野鳥の会もりおか
5 岩手県・(仮称)住田ウィンドファーム事業 エコ・パワー 2,000~3,000kW X 55基 なし
6 宮城県・(仮称)石巻風力発電事業 ユーラスエナジーホールディングス 2,000~2,500kW X 8基 日本野鳥の会宮城県支部
7 秋田県・(仮称)大潟村風力発電所新設事業 サミットエナジー 2,500kW X 40基 日本野鳥の会秋田県支部
8 秋田県・若美風力発電事業 日本風力開発 2,000~3,000kW級 X 7基 日本野鳥の会秋田県支部
9 福井県・(仮称)南越前・敦賀風力発電事業 グリーンシェルター 2,300kW級 X 9基 日本野鳥の会福井県支部
10 愛媛県・槇川正木ウィンドファーム ガイアパワー 2,500kW X 10基 日本野鳥の会愛媛