野鳥保護資料集 第23集「IBA保護保全ハンドブック」

第23集「IBA保護保全ハンドブック」の表紙の写真

IBA(Important Bird Areas、重要野鳥生息地)は、「鳥類を指標とした重要な自然環境」を、世界共通の基準(IBA基準)によって選定し、個々の生息地はもちろん、すべての生息地をネットワークとして保全していくことを目的としたプロジェクトで、バードライフインターナショナル(本部;イギリス) が、日本野鳥の会を含む世界100ヶ国以上の加盟団体と共同で実施しています。日本のIBAは、アジア版のIBAリスト作成の一環として、2004年3月、財団法人日本野鳥の会が選定しました。

今回の「IBA保護保全ハンドブック」は、IBA基準を可能な限り具体的に紹介すること、自然保護のために土地を担保する法律の仕組み、保護保全活動の成功例の紹介を通して、まだ法的担保のないIBA及び法的担保が充分でないIBAに対して、保護保全活動を支援するツールを提
供することを目的としています。

法的担保に関する上智大学大学院の畠山武道教授からの寄稿をはじめ、藤前干潟と仏沼の保護保全に至るまでの詳細な記録集ともなっておりますので、ぜひご活用いただけますようお願いいたします。自然保護関係者はもちろん、行政機関、学校関係、図書館などにも最適です。頒布価格は一冊1000円(送料別)。PRO NATURA FUND助成。

●目次●

1 はじめに・・・・・003

2 IBAとは?・・・・・005
 2-1 IBAの現在・・・・・006
 2-2 日本のIBAの選定・・・・・008
 2-3 IBAの選定基準・・・・・014

3 アジアにおける日本のIBA基準種・・・・・019
 A1基準種 レッドデータ種・・・・・021
 A2基準種 生息地域限定種・・・・・041
 A3基準種 バイオーム限定種・・・・・047
 A4基準種 群れをつくる種・・・・・055

4 IBAの法的担保状況・・・・・081
 4-1 日本における法的担保の現状と課題・・・・・082
  上智大学大学院 地球環境学研究科 教授 畠山武道
 4-2 日本のIBAの法的担保状況・・・・・098

5 IBA保護保全の成功事例・・・・・103
 5-1 藤前干潟の事例・・・・・104
 5-2 仏沼の事例・・・・・116

(A4版、128ページ)

注記1:PRO NATURA FUND助成による第1刷(2007.11)は、出版直後にすべて頒布終了いたしました。

注記2:第1刷を入手された皆様へ、下記3箇所を訂正させていただきます。
(1) 56ページの一覧表、オオセグロカモメの1%基準値(Waterbird Population Estimate Forth Edition 2006)の数値;誤(1,000)→正(10,000)
(2) 67ページのキョウジョシギの「アジアのIBAサイト」の地図中、該当サイトを示す「青い●印」の位置;上方に約1cmのズレ
(3) 45ページのリュウキュウサンショウクイに以下の注釈を追加;* リュウキュウサンショウクイは「日本鳥類目録 第6版」では亜種扱い。

IBAホームページもご覧ください

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