第13回(2006年4月号) 「近所で変わった声を聞きましたが、何という鳥でしょうか?」
野外で鳥の大きさを比較するのにスズメなどの「ものさし鳥」が重要になるのと同様、声を調べるにも、基準が必要です。例えば当会発行のCD*では、声の質についてはよく聞くスズメの声を基準に「より細い、笛に近い、甲高い、濁った、低い」などとしています。鳴き方の特徴は「一音ずつ区切る、のばす、続ける、複雑な節回し」などに分け、複雑なさえずりではテンポや長さ、リズムや繰り返しの有無などをポイントとしています。アオジのさえずりは「細い声、複雑で早口のホオジロ(約2秒)よりゆっくり(約3秒)」と記されています。
野鳥を聞き分けたい方には「慣れが必要なこと」「ヒヨドリなど日頃よく聞く声から覚えて、比較の基準にすること」をお伝えしたいものです。特徴的な声で簡単にわかる鳥もいますが、特徴が少ない地鳴きや、複雑なさえずりでバリエーションが多かったり、似たものが多い場合など、種を決めきれないこともある他、開けた環境ならモズ、森ではカケスという鳴き真似上手にも注意しなくてはなりません。 *CD『声でわかる山野の鳥』(1,995円) 当会普及室では声の問い合わせには、CDのほか手元で声を再生できるサウンドリーダー(春夏カタログ参照)も活用しています。