第15回(2006年7月号) 「登山で聞く野鳥の声を分かるようになるには、どうしたらよいですか?」
メボソムシクイのさえずりは高いが濁りのある声で、「銭取り銭取り」と聞きなされる短い節の繰り返し、ルリビタキは震える笛のような声で尻下がりに聞こえるのが特徴です。野鳥は環境ごとにすみ分けているので、環境が単純な高山では種が少なく、森林限界を超えるとイワヒバリやライチョウくらい。樹木があれば低いところにミソサザイ、高いところにキクイタダキ、ヒガラ、その他クロジ、ウソ、カヤクグリ、ビンズイ、ホシガラスもいますが、九州以南や北海道では分布が異なるものがいます。
春夏に亜高山帯以上で見られる野鳥は当会発行「新・山野の鳥(44P)」にまとめてあります。聞き分けの指導には、4月号で記したように慣れがいること、簡単にわからないものもいることを前提として、よく聞く声、わかりやすい声を基準にし、声の質や鳴き方を比べることが大事です。 中級以上になりますが、ホオジロのさえずりがわかるようになると、ミソサザイはより細く高い声で、早口で長く続けます。カヤクグリはミソサザイより短め、ビンズイは途中にズイーと伸ばす声が入ります。