第16回(2006年8月号) 「拾った羽からその鳥の名前を知るには、どうしたらよいでしょうか?」
体を覆う羽は小さくて短く、軸がやわらかいのが普通ですが、翼にはより大きく、軸がしっかりした羽があり、典型的な部分の特徴は次のとおりです。
①前進するための初列風切羽(翼の先に10枚ほど)は細長く、軸の左右の幅が違う。 ②浮かぶための次列風切羽(初列より胴体側に小鳥で6枚ほど)は初列よりは太めで、左右の幅があまり変わらない。 ③方向転換やブレーキに使う尾羽(小鳥では12枚が普通)は、風切羽ほど軸がカーブしない。
羽の識別も、まずは身近な鳥がお勧め。ハトやカラスなどの羽で、どの部分かがわかるようになれば、比較する基準になります。種までわからなくても、羽を使っての飛行のしくみ、繁殖期間が短い理由や繁殖後に換羽する理由など、野鳥のくらしを考えることもできるし、ほぐしても、なでるとくっつく精巧なしくみを虫眼鏡で観察するのもよいでしょう。体を支えるための固いキツツキ類の尾羽、羽音をたてないフクロウやヨタカのやわらかい羽などは、触る教材としても活用できます。