第19回(2006年11月号) 「冬鳥は、日本に何種いるのですか?」
上記の事例では、日本国内を基準にして夏鳥約10%、旅鳥約15%、迷鳥約16%、そ の他の渡り鳥1%としていますが、国内に越冬地域があるツバメやサシバは、日本では1年中見られることになるので、留鳥約36%に含まれています。カイツブリ・キジバト・カワセミ・ヒバリも留鳥とされていますが、北海道では春夏しかいない夏鳥なので、本州以南には秋に南下してくる冬鳥もいるはずです。ヒヨドリなどは同じ地域内でも留鳥、夏鳥、冬鳥、旅鳥の4タイプがいるようです。
繁殖地と越冬地との定期的な移動を「渡り」とし、スズメの若い個体が秋に移動するような例は、長距離であっても「分散」と捉えるのが普通です。「冥王星は惑星か否か」「鳥類は恐竜に含まれるのか」と同様、定義によって違いが生じることが少なくありません。なお、上記の数字は当会発行『フィールドガイド日本の野鳥』(高野伸二著)によりましたが、日本鳥学会の『日本鳥類目録』(改訂第6版、2000)では542種を日本産鳥類とし、そのほか、外来種26種、検討中の34種・亜種の記載があります。 ※上記にシメについて「北海道で夏鳥」と記しましたが、その後、道内の会員から「冬の給餌台の常連です」とのご指摘をいただきました。越冬個体を含めれば「留鳥」と言えるので、「北海道では夏鳥もいます」と、お詫びして訂正させていただきます。