第21回(2007年1月号) 「図鑑を見てもカモメの仲間が見分けられません。どうしたらよいでしょうか?」
「カモメの仲間」は風が強いところで飛びながら食物を探すので細長い翼をしており、見つけやすいし、種までわからなくても、しぐさを見る楽しみもあります。種を見分けたい人は、冬以外も見られるウミネコや、淡水域も含め身近にも渡来するユリカモメ(カラスより小さい小型カモメの代表)がわかるようになれば、それらと比較して推測できる種ができてきます。ただし、色や体型などの微妙な違いをチェックする必要があるので、距離や天候、角度などによっては判断できないこともあります。
野鳥の識別に取り組む人が増え、新たな観察例や知見が次々に話題になる一方で、混乱する人も増えています。特に大型カモメは日本鳥学会が認めている種の倍以上の名前が取り上げられますが、それらの分類や亜種・個体差・交雑の可能性を含め、よくわかっているわけではありません。わからない鳥をわかるようにするには、まずその特徴を的確に観察し記録することが大切で、客観的な観察例の公表や蓄積、論文が検討されることが望まれています。