第28回(2007年8月号) 「図鑑に載っていない目の周りが白い鳥を見ましたが、何という鳥ですか?」
鳥の色や形は、野外ではさまざまに見えるので、見た目だけでは同定できません。特に、夏〜秋は幼鳥や、羽が抜けかわって成鳥に似る途中段階など、図鑑では示しきれない姿が見られる可能性もあります。大きさを見分けの目安にする場合は、知っている鳥との比較が必要ですが、距離や印象によって実際とは違って見えることに注意しましょう。名前を知るために重要なポイントは季節と場所(地域・環境)と声です。ガビチョウの仲間は、さえずりが夏以後も聞かれ、一年中発する地鳴きも大きな声で特徴的です。
外来種(かご抜け鳥とも呼ばれる)の観察例は増えていますが、すべてを扱った図鑑はありません。10月に当会から発行予定の『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂版では、故高野伸二氏がすでに描いているカエデチョウやインコの仲間に加えて、外来生物法で特定外来生物(輸入・飼育・運搬・販売が原則禁止)に指定されたアジア南部原産のチメドリ科4種(ここで紹介)や野生化している家禽も追記し、生態系や在来種に与える影響や農業被害、病気の感染などの懸念にも触れました。ちなみに、チメドリ科では、ほかにもヒゲガビチョウの高知県、愛媛県での繁殖が報告されています。