第31回(2007年11月号) 「ドバトは野鳥ですか?」
日本産とされている関東のシラコバトや北九州のカササギも過去に国外から持ち込まれたものが定着したとの説があります。各地で定着し、繁殖もしている点では「野生鳥類」と呼べなくもないドバトですが、人による給餌やこぼれた飼料などを主な食物とし、建造物に営巣する(カワラバトの習性として、崖の隙間に営巣するため)など人への依存度は高いと言えます。キジバトより群れになる習性が強く、はばたきがなめらかな(キジバトはギクギクとした感じ)点はアオバトに似ていますが、分類上はカラスバトと同属です。求愛時のオスは喉と尾羽を広げてゴロッポポと鳴くほか、営巣中にウー、ヒナはピーという声を出します。
野鳥のチェックリストでは「番外ドバト(カワラバト)」として扱う例が多いようですが、外来種が増加している近年、それらを記録することには意味があります(山地や小笠原諸島など、ドバトが繁殖していない地域もある)。また、大きさや体型、羽の各部の確認、滑翔時に翼端が上がることなど、近くでじっくり観察できるので、野外識別の基礎に役立ちます。若い個体では上嘴基部にある白い瘤状のものが白くなく(通常鈍い赤味を帯びる)、脚の色は成鳥より赤味が鮮やかな傾向があるように思われます。