第37回(2008年6月号) 「カラスは小鳥の仲間と聞いたのですが、本当ですか?」
分類の単位には目一科一属一種などがあり、世界の鳥類は30近い目に分類されます。スズメ目は森で進化したので、その複雑な環境ごとにさまざまな小型の種が生まれたと考えられ、今日、鳥類全種の半数以上を占めています。共通点のひとつに、鳴管筋と呼ばれる鳴く仕組みが発達していることがあり、茂った環境で複雑なさえずりを発達させたとも考えられます。日本でスズメ目に分類される30科ではスズメより小さいものからムクドリ大までの種がほとんどですが、カラス科はカケスやコクマルガラスでほぼハト大、ハシボソガラスやハシブトガラスは、スズメ目では例外として大きな種といえます。
ハシボソガラスやハシブトガラスは、明確なさえずりを持たないことのほかにも、親子関係が夏で終わらずに翌年の繁殖期前まで続くらしい、若い個体が翌年春まで生きのびても繁殖年齢に達しないなどの点で、スズメ目の例外的な存在と言えるかも知れません。この季節は、昨年生まれの若い個体でなければ、ペアで繁殖しているはずですが、巣やヒナに接近する人に親鳥が攻撃することがあるので、繁殖中の親鳥に注意すること、ハシブトガラスでは子どもの声が区別できる(成鳥と比べると甘い感じがする声)ので、怖い人はその声には近づかないようにするなどのご指導も忘れずに。