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(財)日本野鳥の会では、1997年よりプロのレンジャーを養成するために、レンジャー養成講座を開催しています。
レンジャー養成講座
レンジャー養成講座では、レンジャーの仕事の中から自然解説の技術と自然調査の技術に焦点を当てて、「自然解説編」「自然調査編」の2つを設けています。
特別な予備知識は必要ありません。体験と講義の組み合わせにより、大切なことを体験的に理解していただく内容となっております。レンジャー経験豊富な講師陣により、一人一人丁寧なアドバイスを受けられることも大きな魅力です。
こんな方にお勧め
★すでに自然系施設などで働いていて、さらに企画力やコーディネート力を磨きたいと考えている人
★将来自然保護のプロを目指している学生の方
★転職を考えている社会人の方
★ボランティア活動から始めてみたいとお考えの方
★自然保護活動のネットワークを作りたいとお考えの方
「レンジャー」という仕事
サンクチュアリとは、「自然環境の保全」「人と自然のふれあいの場」という役割をもつ自然保護のための公園のことです。サンクチュアリには年間約33万人の方が訪れてきます。レンジャーはサンクチュアリに常駐して、「自然環境の調査」「自然環境の管理」「来園者への自然解説」「ボランティア活動の促進」などの業務を行う自然保護のプロフェッショナルです。
財団法人日本野鳥の会では、直営が2ケ所、地方公共団体からの運営委託を受けている施設が10ヶ所、全国合計12ヶ所のサンクチュアリに約35名のプロのレンジャー(本会職員)を配置しています。また、それ以外に他団体からの委託により、ネイチャーセンターの運営をアドバイスする業務も行っております。
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レンジャーの仕事の様子
レンジャー養成講座の実施例
自然を伝える 〜自然解説編〜
日 程: 2007年10月6日(土)、7日(日)、8日(月)
会 場: 鳥と緑の国際センター(東京都日野市)
受講料: 学生 ¥20,000 一般 ¥25,000
受講者: 17名
1日目:「オリエンテーションと講義」
自己紹介ゲームで緊張をほぐした後に、(財)日本野鳥の会のレンジャーの仕事について講義を受けました。また、フィールドでレンジャーによる自然解説プログラムを実際に体験し、その後の講義によって自然解説プログラムがどのような考えで組み立てられているのかについての具体例を学びました。
2日目:「自然解説プログラムの企画」
自然解説プログラムの企画の考え方についての講義の後、いよいよ自然解説プログラムの企画づくりが始まります。まず、グループに分かれて、フィールドで自然観察をおこないます。自然から受け取った様々なメッセージをグループで共有し、意見を交換し、メンバー皆で協力してつくりあげていきます。
★プログラム作成から実演・ふりかえりまで、各グループにトレーナーがつき、的確なアドバイスを行います。
3日目:「プログラムの実演発表」
どのグループも頭を悩ませ、工夫を凝らし、試行錯誤してつくった自然解説プログラムを、参加者全員に向けて実演発表しました。感想や提案を出し合い、プログラムのふりかえりを行いました。
受講者の声(アンケートより抜粋)
- いろいろな年代の人が集まり共同作業ができたのがよかった。
- レンジャーの皆様の暖かな指導がうれしかったです。
- 自然を伝えるということの難しさを知りました。
- 今後の自然観察会へ役立つ内容でした。
- 異なる立場の人の活動や意見を聞けたのがよかった。また、ディスカッションのコツなども理解できました。
- 今までおぼろだったレンジャーについてのイメージがある程度かたまりました。
- 自然解説といっても思ったより奥が深く勉強になった。
- 未熟な部分をあらためて確認できた。
- 全体的に楽しかった。プログラム作りも仲良くやれてよかった。
- 講義だけでなく、自分たちで実践することができてよかった。
- 心身ともに働かせたなあという充実感が得られました。グループ内や参加者全員と楽しく過ごせた。
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自然を調べる 〜自然調査編〜
日 程: 2008年2月9日〜11日
会 場: 上郷森の家、横浜自然観察の森
受講料: 学生 ¥33,000 一般 ¥38,000
受講者: 13名
プログラム 調査編開催風景写真
1日目:「オリエンテーションと講義」
自己紹介ゲームで緊張をほぐした後で、(財)日本野鳥の会のレンジャーの行う調査の仕事について講義を受けます。その後、グループに分かれて、調査対象となる生き物を観察します。観察の中から沸いてきた疑問をまとめて「ふしぎ探し」をおこない、その中から本講座で企画する調査のテーマを選びます。
2日目:「調査の企画と実施」
各グループで選んだテーマにそって、さらに調べてみたいことを絞り込み、調査の企画書を作ります。また、企画書に沿って実際に、調査を行いデータを集め、集計をおこないます。
★調査の企画・実施段階は、グループごとに調査経験豊富なトレーナーがつき、アドバイスを行います。
3日目:「調査結果のまとめと発表」
調査の考察を行い、模造紙にまとめてグループごとに発表します。会場からの質問や意見を受けて、今回の調査で明らかにできたこと、今後に向けての課題などを整理します。ふしぎ探しを通じて感じた「ふしぎなこと」を自分たちで解明することの面白さや醍醐味で大変盛り上がった発表会となりました。最後に、講師によるコメントを受け、ふりかえりと全体のまとめを行います。
受講者の声(アンケートより抜粋)
- 探鳥会とも違う出会いができて面白かった。
- 刺激的でよい勉強ができました。
- インストラクターのレベルが高いと感じました。
- とても感じのよいトレーナーたちであったが、きびしく充実した内容であった。
- 解説編も参加しましたが、こちらの方が自分にあっているのか楽しかったです。
- 企画から調査への誘導が行き届いていてわかりやすかった。
- レンジャーの方と相談する場を設けていただけたおかげで、聞きたいことがすべて聞けました。
- 調査の進め方のマニュアルとレンジャーの方のアドバイスでまとまらなかった考えに、ハッと気づくようなアドバイスをしてくださったりして、わかりやすかったです。
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受講者の声
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川田奈穂子
豊田市自然観察の森 インターン
2006年度 調査編受講
「人のつながりももらいました!」
「野生動物の保護に関わること」これが私の夢でした。ひと口に保護といっても色々な方法があり、どのような関わり方が一番良いのか悩んでいましたが、次第に動物だけでなく自然全般に興味を持ち、環境の保全から関わっていきたいと思うようになりました。そんな時にレンジャー養成講座を知り、研究や調査に興味があったため調査編を受講しました。講座では調査についての方法やまとめ方などが詳しく学べ、やっぱり自然っておもしろい、レンジャーになりたいという気持ちが強くなりました。しかし一番の収穫は他の参加者と交流し、刺激をもらったことです。この中には今でも連絡を取り合い、応援してくれている人もいます。レンジャーとして働く機会だけでなく、人のつながりも得られ、人生の転機となった3日間でした。 |
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大熊千晶
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ インターン
2006年度 解説編受講
「繋がる力」
幼い頃からの夢を叶えたい!生き物が大好きで、自然に関る仕事に就きたいとずっと考えていた私の夢に一つの形を与えてくれた、それが「レンジャー養成講座」でした。
年齢も考え方も違う人達と過ごす三日間。ただ自然相手に仕事をしたいという気持ち一つで飛び込んだ私にとって、多くの人達との出会いは刺激的なものでした。時に壁にぶつかり、時に迷いながら、チームで想いを共有する嬉しさを学びました。
私は今、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリでインターンとして夢の一歩を踏み出しています。素晴らしい自然との出会いが宝ならば、それを取り巻く人との出会いもまた宝。様々な人との繋がりが、大きな力を生み出していくことを強く実感しています。 |
>>その他の受講者
フォローアップ研修
「レンジャー養成講座」を修了した後、さらに本格的なトレーニングを希望する方には、フォローアップ研修制度があります(有料)。フォローアップ研修は、7名以下の少人数制で3〜4日間、実際のサンクチュアリでレンジャーの実務を体験しながら技術を身に着けていただく研修です。今年度は、10月と1月に根室と横浜で自然解説と環境管理をテーマに実施する予定です。(フォローアップ研修はレンジャー養成講座を修了された方を対象に実施しております。一般公募はしておりません。)
2007年度フォローアップ研修の様子

インターンレンジャー制度
2年間を限度として、実際にサンクチュアリの現場で働きながら、サンクチュアリ運営の実務能力を身に着けていただく制度です。当会とパートタイマー契約を結んでいただき、週5日の勤務をしていただきます。1999年度以降24名の方がインターンレンジャーとして採用され、そのうち19名の方が修了、9名が当会および他団体の自然系施設に就職され、それぞれ自然保護の第一線で働いています。(現在は5名の方がインターンレンジャーとして活躍されています。)
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