Important Bird Areas in Japan
Important Bird Areas in Japan -翼が結ぶ重要生息地ネットワーク-

IBAサイト詳細 北海道:釧路湿原



代表的な鳥


タンチョウ

 (写真提供:井上大介)


越冬オオハクチョウ


オオジシギ


ヒシクイ

釧路湿原(鶴居村、阿寒町のタンチョウ越冬地を含む)
北海道:釧路市、釧路郡釧路町、川上郡標茶町、
     阿寒郡鶴居町

位置 N 43°07′ E 144°25′
面積 約33,000ha

環境構成


写真提供:西岡秀観

開放水面(釧路湿原湖沼群 約950ha、)
湿生草原
樹林
農耕地



 釧路湿原の面積は約18,000ha。日本最大の湿原で、主にヨシ・スゲ類の低層湿原とその周囲のハンノキ林で形成されている。集水域となる湿原周辺の丘陵地には、ミズナラ、シラカンバなどの二次林が広がっている。タンチョウにとって、湿原そのものは営巣地として、また周辺域の牧草地帯は越冬地として、いずれも最大規模となっている。近年、湿原そのものや集水域に対する開発行為により、面積の減少および植生の急速な変化が問題となっている。

選定理由

A1 タンチョウ
A3 タンチョウ 約900羽

保護指定

サイト名 保護区指定 面積
釧路湿原 釧路湿原国立公園(特別保護地区) 26,861ha(6,490ha)
国指定釧路湿原鳥獣保護区(特別保護地区) 11,523ha(6,962ha)
国指定天然記念物釧路湿原(特別保護地区) 5,012ha(3,833ha)
ラムサール条約登録湿地 7,863ha

保全への脅威

釧路湿原 ・土砂流入による植生の変化
・開発行為による湿原の減少
・集水域の開発行為による環境の悪化

保全活動

(財)日本野鳥の会 釧路湿原
・タンチョウ営巣地の買い上げ
・タンチョウ営巣地の環境管理
・自然採食地の枝払い
鶴居村
・タンチョウへの越冬期の給餌
・給餌場の管理などの越冬環境保全
・ねぐらの整備巡回監視
道東地域
・タンチョウと湿原に関する普及啓発活動
・タンチョウの生息環境の復元
・タンチョウの営巣状況モニタリング調査
鶴居村タンチョウ愛護会 ・給餌場周辺の整備
・ねぐら周辺の整備
・冬期自然採食地の枝払い
釧路湿原自然再生事業 ・環境省・国交省と市民団体が協働で、調査や植林、乾燥化により繁茂したハンノキの伐採などを行っている
トラストサルン釧路 ・ナショナルトラスト活動による周辺民有地の購入
・購入したトラスト地の植林

2006年の動き

日本野鳥の会 野鳥保護区事業・タンチョウの生息地1ヶ所確保
・渡邊野鳥保護区温根内

見られる鳥

 釧路湿原周辺ではこれまでに約175種の鳥類が確認されており、タンチョウの最大の生息地である他、多くの渡り鳥が利用している。

留鳥 マガモ、カワアイサ、トビ、オジロワシ、ハイタカ、エゾライチョウ、タンチョウ、オオセグロカモメ、シマフクロウ、フクロウ、ヤマセミ、ヤマゲラ、アカゲラ、コアカゲラ、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、エナガ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、ウソ、シメ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
夏鳥 アカエリカイツブリ、アオサギ、チュウヒ、チゴハヤブサ、コチドリ、イソシギ、ヤマシギ、オオジシギ、キジバト、アオバト、カッコウ、ツツドリ、ハリオアマツバメ、アマツバメ、カワセミ、アリスイ、ヒバリ、ショウドウツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、モズ、ノゴマ、コルリ、ノビタキ、アカハラ、ウグイス、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、コヨシキリ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、シマアオジ、アオジ、オオジュリン、ベニマシコ、ニュウナイスズメ、コムクドリ
冬鳥 オオハクチョウ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、オオワシ、オオモズ、ツグミ、アトリ、ベニヒワ、ハギマシコ、オオマシコ
旅鳥 ヒシクイ、タカブシギ、タヒバリ、カシラダカ
迷鳥 ヤツガシラ、セイタカシギ、アカマシコ

交通(鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリまで)

釧路空港から ・釧路空港から出ると国道240号線の交差点に出る。そこを更に直進すると突き当たるので右折
・約5km進むと道道53号線に出るので左折(鶴居方面の看板あり)
・約25kmで鶴居村役場のある交差点に到着
その交差点を右折、(鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ右折の看板あり)後は道なりに約1kmで到着
・直通バスでJR釧路駅まで(約50分)
・釧路駅からは阿寒バス「つるい保養センター行き」、または「川湯温泉行き」に乗り、「鶴居村役場前」で下車(約1時間)
・鶴居村役場のある角から、東にまっすぐ約15分ほど歩く