JP092 瓢湖(ひょうこ)

新潟県:阿賀野市

新潟県:阿賀野市

位置 N 37°50′ E139°14′
面積 310ha

環境構成【湖沼/湿地/水田】

岡田成弘
写真:岡田成弘

瓢湖は越後平野の東端、五頭連峰の裾野に広がる阿賀野市にあり、江戸時代初期に農業用水用の池として造られた。1950年にハクチョウが初めて飛来し、1954年には「水原のハクチョウ渡来地」として国の天然記念物に指定された。その後渡来数の増加とともに新池、あやめ池、さくら池を拡張し、現在では湖水面積24㏊、総面積280㏊の瓢湖水きん公園として整備されている。湖面にはオニビシ、ハスが生育し、北東側にはヨシ原が広がる。池の周囲にサクラが植栽され、あやめ池とさくら池ではヨシ、マコモが繁茂し、アヤメなど湿性植物が生育している。湖面では約6,000羽のハクチョウ類、20,000羽のカモ類が越冬し、瓢湖周辺の広大な水田地帯は、ハクチョウ類の採食場所となっている。瓢湖の南西部には阿賀野川が流れ、中洲ではコハクチョウの群れがねぐらをとる。

選定理由

A4i コハクチョウ・マガモ・オナガガモ
A4iii カモ類

保護指定

サイトの一部(10~49%)に法的な担保がある。
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(瓢湖)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域
<その他>
ラムサール条約登録湿地、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地、国指定天然記念物水原のハクチョウ渡来地

保全への脅威

  • 湖底のヘドロの堆積

保全活動

  • 環境管理:実施者(阿賀野市、瓢湖のハクチョウを守る会)
    内容:瓢湖の水質調査
  • 外来種のコントロール:実施者(瓢湖のハクチョウを守る会)
    内容:帰化植物(セイタカアワダチソウ)の駆除
  • 環境教育活動:
    内容:探鳥会(新潟県、新潟県野鳥愛護会、瓢湖のハクチョウを守る会)
    地元小学生によるハクチョウパトロールの支援(瓢湖のハクチョウを守る会)
  • 保全のための人材育成活動:実施者(新潟県、新潟県野鳥愛護会、阿賀野市瓢湖管理事務所)
    内容:野鳥講演会の開催
  • モニタリング調査:実施者(瓢湖管理事務所、瓢湖のハクチョウを守る会)
    内容:ハクチョウ類ガン類の飛来数調査

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 700KB)

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