JP140 有明海奥部(ありあけかいおくぶ)

佐賀県:佐賀市、小城市、鹿島市、白石町、太良町 福岡県:柳川市、大牟田市

佐賀県:佐賀市、小城市、鹿島市、白石町、太良町
福岡県:柳川市、大牟田市

位置 N 33°08′ E 130°15′
面積 19,000ha

環境構成【干潟/浅海域/後背地】

江島浩紀
写真:江島浩紀

有明海奥部は佐賀県と福岡県から多くの河川が流入しており、大半が泥質の干潟である。潮汐の大きい事が大きな特徴で、満潮時と干潮時の潮位の差は最奥部では最大で約7mに達する事もある。

選定理由

A1 ズグロカモメ
A4i ダイゼン・ハマシギ・アオアシシギ・チュウシャクシギ・ズグロカモメ

保護指定

法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(東よか干潟、肥前鹿島干潟)
<その他>
ラムサール条約登録湿地、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地

保全への脅威

  • 渡来地における人の接近
  • 密猟・誤射
  • 大規模干潟の消失による過密化
  • 諫早干拓による有明海異変
  • 自衛隊のオスプレイが佐賀空港に配備された場合、有明海をオスプレイが飛行することにより、鳥類に影響があると思われる。(特に東よか干潟において)
  • 有明海の環境悪化による水生生物の減少。鳥類の食物の不足。

保全活動

  • 環境教育活動:
    探鳥会(鹿島市役所、日本野鳥の会佐賀県支部)
    有明海学講座(鹿島市干潟展望館、鹿島市生涯学習センターエイブル)
    太良高校生物部との合同調査(鹿島市干潟展望館)
    ラムサールクラブ(小中学生主体、干潟の生物学習会)(佐賀市)
  • 法律制定、政策、規制:実施者(鹿島市役所環境下水道課)
    内容:ラムサール条約への登録(肥前鹿島干潟)
  • モニタリング調査:
    内容:肥前鹿島干潟、月2回、鳥類の定点調査を実施。
    (2015年6月~)環境省より依頼。モニタリングサイト1000シギ・チドリ類調査(環境省)
    *シギ・チドリの他にヘラサギ、クロツラヘラサギ、ツクシガモ、ズグロカモメも対象としている。
  • 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(フォーラム鹿島)
    内容:鹿島ガタリンピックの開催

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 750KB)

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