| 位置 | N 34°37′ E 136°33′ |
|---|---|
| 面積 | 1,200ha |

河口
干潟
砂浜
湿地(水田・溜池など)
一級河川雲出川、櫛田川の2大河川にはさまれた海域に2級河川金剛川、愛宕川、三渡川、阪内川その他の小河川が集中して流れ込み、浅海においては藻場や広大な干潟を形成している。そのため、沿岸漁業、特に貝類やノリ養殖などの好漁場となっており、人間のいとなみと密着した「里海」海域である。後背地には水田が広がり、水路が張り巡らされ、灌漑用の池や、ウナギ養殖池が各所に残存している。また、池周辺や河口部には狭小ではあるがアシ原が見られる。干潟は河川によりわずかに泥質、砂質の違いがある。そのため、魚類、貝類、甲殻類などの住み分けが見られ、結果として野鳥にとって多種多様な餌生物が得られる場所でもある。沿岸部では稀少植物のハマボウ(この付近が自生の北限)の他、センダン、エノキ、ハゼノキなどの疎林、高水敷にオギやセイタカアワダチソウなどの群落、砂浜にハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマゴウなどの海浜植物の植生が見られる。
| サイト名 | 保護区指定 | 面積 |
|---|---|---|
| 雲出川・愛宕川・金剛川河口 | 県指定雲出川河口鳥獣保護区 | 364ha |
| 雲出川河口 | ・農地の放棄 ・養鰻池の宅地化 ・一部を除き、狩猟の規制がない地域が多いため、狩猟期間中は主に海上からの狩猟行為で稀少な鳥類が殺傷されるおそれがある。 ・産業構造の変化に伴い、ため池の埋め立て(残土処理や土地利用のため)が進んでいる。 また、生産調整や後継者不足のため、水田も遊休地化が進んでおり様々な開発行為や資材置き場になるなど、生物の生存には適さない場所になるおそれがある。 ・県(水産・県土整備)による堤防の改修工事、浚渫などの工事が複数進められており、干潟の生きものや渡り鳥などへの影響が懸念される。 ・マリンレジャーを楽しむ人が干潟などに立ち入ることで、渡り鳥への影響が懸念される。 ・県下随一の渡り鳥観察地であるため、マナーの悪い観察者の野鳥への観察圧が懸念される。 |
|---|
| 日本野鳥の会 三重県支部 |
・探鳥会 ・雲出川河口、金剛川・愛宕川河口で春秋の渡りの時期にそれぞれ年1〜2回程度観察会が行われている。 ・清掃活動 ・渡り鳥調査 |
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| 雲出川河口部 (右岸砂浜・通称五主海岸を含む) |
年間を通じて優占しているのはカワウであり、沿岸漁業への脅威ともなっている。 越冬期のカモ・カモメ類の飛来も多い。カモはオナガガモ、ヒドリガモ、マガモの3種が多く、ほかにキンクロハジロ、ホシハジロなどが若干上流部や内陸のため池などに多く飛来している。スズガモの大群も沖合に見られ、狩猟期間終了後は海岸部の池にはいることもある。天然記念物のコクガンや、ツクシガモ、トモエガモなどの稀少な種も数羽観察される。 カモメ類はセグロカモメ類、ユリカモメ、ウミネコが多いが、ズグロカモメも数羽が毎年見られる。また、この付近では、毎年ミヤコドリが越冬する。近年個体数が増加しており、ここ2、3年は30羽前後にまで増えている。この個体群は、約20q北に位置する安濃川・志登茂川河口部との間を干潟や餌の状況により往来しているものと見られる。 渡りの時期には多数のシギ・チドリ類が通過し、ホウロクシギ、オオソリハシシギ、オグロシギ、チュウシャクシギ、オバシギ、コオバシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、ハマシギ、ダイゼン、シロチドリ、メダイチドリなど多種類が見られるが、近年その数は減少気味である。稀少なヘラシギや、カラフトアオアシシギなどの記録もある。 また、内陸部では、湛水された水田や湿地などにトウネン、ヒバリシギ、ウズラシギ、タカブシギ、アオアシシギ、ツルシギ、セイタカシギ、エリマキシギ、ジシギ類、ムナグロなど淡水を好むシギ・チドリ類も羽を休めていく。冬期はタシギ、アオアシシギのほか、セイタカシギ、オオハシシギの越冬個体も見られる。ほかに、近年はオオバンの越冬も多い。 これらの野鳥を追って、オオタカ、ハヤブサも飛来する。ほかに猛禽としてチュウヒも1〜2個体、チョウゲンボウ、コチョウゲンボウも数個体越冬しているようである。トビ、ミサゴは年間を通して見られる。 夏期、内陸の湿地ではカイツブリ、カルガモ、バン、カワセミなどが繁殖し、サギ類が多く見られる。夏鳥としては、オオヨシキリが飛来しているが、繁殖地のアシ原は年々開発されて減少している。 |
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| 金剛川 ・櫛田川河口 |
特筆すべき種は、ズグロカモメである。主食となる小型の甲殻類が豊富なのか、11月ころより飛来し、干潮を待ちきれないように独特の飛翔でカニ(ヤマトオサガニなど)を捕っている姿がよく見られる。1カ所で同時に20羽以上観察され、北部九州以外でのまとまった越冬地として注目されている。合流部の干潟は広大で、干潮時は観察が困難であるが、雲出川河口と同様な種が観察できる。特に、キアシシギ、チュウシャクシギの飛来数は多く、満潮時には石積みの上にひしめいているのが見られることもある。 また、希少種であるクロツラヘラサギ、シベリアオオハシシギの記録もある。 合流地点のアシ原に囲まれた池はカモ類、カイツブリなどが見られるほか、淡水生のシギ・チドリ類の絶好の休息場となっており、アシの中ではオオジュリン、ツリスガラが見られオオヨシキリが繁殖するが、個人所有のため、将来に渡って保全される保証がないのが現状である。また、金剛川河口のアシ原は広くはないものの、チュウヒの越冬場所になっていると見られ、夏期にはヒクイナの繁殖の可能性もある。 |
| 自動車 | 雲出川河口 | ・国道23号線津市内(高速道路利用の場合久居ICから国道23号線に向かう)を南下し、雲出大橋北信号から左折、香良洲橋で雲出古川を渡ると左岸堤防に出る ・そのまま直進すれば左岸河口、さらに香良洲大橋を渡ると右岸堤防に出る ・右岸堤防を河口に向かって走り、突き当たりが、探鳥会などが行われる観察ポイントである ・なお、堤防上は現在、所々護岸改修などの工事が行われており通行できない場所がある |
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| 金剛川 ・愛宕川河口 |
・国道23号線をさらに南下し松阪市に入る ・愛宕川を渡り金剛川手前の高町信号を左折し、川沿いに下って直進すると両河川の合流部である ・途中で河口の水門を渡り右岸に出、そのまま堤防を走ると金剛川河口部の干潟が眼前に広がる公園に出る |