



- 北方四島の自然保護事業
北方四島と呼ばれる択捉島・国後島・色丹島・歯舞諸島には、豊かな自然が残されています。この地域は、日本の領土であるにもかかわらずロシアの管理下にあるため、日本人が自由に行くことができません。日本野鳥の会では、ビザなし専門家交流を実現して1998年と2000年に北方四島で鳥類調査を行うとともに、現地自然保護区と協力して様々な保護活動を行っています。
- 中国三江平原のツル類保護と湿地保全事業
中国黒竜江省には、大規模な湿地が広がる三江平原と呼ばれる地域があります。ここでは、冬に日本で越冬するマナヅルやナベヅルなどが繁殖しています。日本野鳥の会では、農業開発により急速に失われつつあるツル類の生息地を守り、かつ現地の人たちが安心して農業をできるように、調査や様々な提言を行っています。

- アジア版鳥類レッドデータブックの制作
- 鳥類を指標とした重要自然環境調査(IBA)
- 北東アジア地域ツル類重要生息地ネットワーク
1997年3月、中国の北京で開かれた「北東アジア湿地水鳥ワークショップ」において、日本野鳥の会と国際湿地保全連合に本委員会とが共同で、関係各国の政府に対してツル類保護のためのネットワーク設立の提案を行いました。これによって誕生したのが、東アジアツル類ネットワークです。
このネットワークには各国のツル類の生息地から研究者やレンジャーが参加し、情報の交換のためのニュースレターの発行や、技術を高めるためのワークショップなどを行っています。
ネットワークの概要は、環境省のホームページで見ることができます。
- 普及・啓発のための図鑑出版事業
子供たちや一般の人々が身近な野鳥を調べることは、自然保護活動の第一歩です。また専門家が、地域に生息する野鳥を詳しく調べることにより、保護すべき重要な地域や減少しつつある種類の情報を得ることができます。しかしアジアには、自分たちの国にすむ野鳥を調べるための図鑑がない国々が多くあります。日本野鳥の会では、アジアの国々の人々が、自分の国の野鳥について自分たちの言葉で調べることができる図鑑を出版するためのお手伝いをしています。
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