IBA・重要自然環境調査

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 今、地球上で多くの生物が絶滅し、生物多様性は急速に失われようとしています。未来の地球のため、生物多様性を少しでも多く残さなくてはいけません。そのためには、早く保護しなければ多くの生物が絶滅してしまうような場所をみつけ、そのような場所から優先的に保護を始めるのがいい方法でしょう。 そこで、日本野鳥の会が加盟する国際鳥類保護組織バードライフ・インターナショナルでは、生態系の上位にいる野鳥を共通の指標として生物多様性を調べるIBA(Important Bird Area)調査を世界中で展開しています。調査地ごとにさまざまな生物グループを調べたのでは、地区ごとの多様性を比較することはできません。しかし各地域を野鳥という共通のモノサシで計ることで、客観的な重要性の比較を行うことができるようになります。

 IBAプログラムでは、客観的な基準を用いて鳥類を指標とした重要な自然環境の目録を制作しており、2002年夏ごろに、アジア全域で約2000地点のリストを発表する予定です。そしてバードライフ・インターナショナルと各国・地域の加盟NGOは、IBAに選定した地域の保護を高めるための取り組みを、すでに開始しています。


IBAプログラムについて

IBA選定基準

アジア地域のIBA調査 中間報告


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