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| 平成16年度伊万里ツル越冬地創出事業概要(要約) |
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この事業はツル類の越冬分散の重要性を理解し越冬地を伊万里市に創出することに賛同した行政、団体、個人がアイデア、技術、労力、時間、資金を互いに支援しあって進める。 1.目的 伊万里市にツル類の越冬地を創出することによって、極めて限られた越冬地に高密度で生息するマナヅルとナベヅルの絶滅の危険性を低減する。また同時に、伊万里市民にツル類の素晴らしさを知ってもらうとともに、自然保護への参画する意義と喜びを感じてもらうことを目的とする。 2.実施体制 伊万里市、伊万里鶴の会、日本野鳥の会佐賀県支部、財団法人日本野鳥の会、NPO法人バードリサーチによる共同事業とし、鴨川誠氏をスーパーバイザーとして実施する。 3.進め方 事業の企画内容については、各団体の自主性を尊重する。ただし、実施するにあたっては、各団体間で情報交換を密にし、各施策の連携を図って効率的に事業を進める。事業は平成18年度までを一区切りとして成果を評価し、将来計画を策定する。 4.事業分担 ・伊万里市 伊万里市は、誘致事業の最大の実施主体として全体のけん引役を担う。主要施策の実施主体となる。また、施策実施に必要な予算措置を行なう。 ・伊万里鶴の会 ツルの誘致事業に賛同し、参加したい市民の結集する場となり、市民サイドからツル類の越冬誘致を進める。観察指導や監視、伊万里市内でのツル類の飛来状況、誘致事業の市民への広報など、行政では実施がむずかしい部分を担う。 ・日本野鳥の会佐賀県支部 支部会員による観察指導の支援やツル類の飛来情報の収集、ツル類誘致の重要性の普及をはかる。 ・NPO法人バードリサーチ 日本野鳥の会の代理として、現地での指導やパンフレット制作、情報整理などを行なう。 ・財団法人日本野鳥の会 誘致に必要なデコイや、普及用のパンフレットなど事業に必要な物品の確保や技術協力、国際的な情報交換、資金協力など事業の全体的なサポートを行なう。 鴨川誠氏(長崎野生生物環境研究所) デコイの設置方法、観察指導内容など、現地における施策や企画の立案あるいは技術指導、地域活動時へのアドバイスを行なう。 5.平成16年度事業全体概要 1) 誘致事業 ・デコイの設置 昨冬に引き続き、マナヅルのデコイを設置する。またナベヅルのデコイを新設する。設置数はそれぞれ3体である。 ・給餌 昨冬に引き続き、給餌を行なう。総給餌量は屑米3tとする。また、ツル類の食物となるように刈残した水田を設ける。 ・音声 伊万里市は、ポンプ場に設置したスピーカーからツル類の音声を流す。 ・水張り 昨冬に引き続き、ツル類のねぐらとすべく干拓地中央部の水田に水を張る。 ・立ち入り制限 冬の間立ち入らないよう協力を求める看板を設置する。また、ツルが飛来した場合は、道路に車止めを置く。 ・地元への協力体制確立 長浜干拓の農地所有者の協力をいただくために、伊万里市が連絡会を設置し事業内容を地元に報告する。 ・狩猟制限 長浜干拓地およびその周辺を銃猟禁止地域とできるように猟友会などと調整を図る。 2)観察指導・監視 ・監視小屋の設置等 長浜干拓地周辺でのツルの飛来状況やツル類飛来時の干拓地の監視や、来訪者への観察指導の拠点となる監視小屋を設置する。 ・監視・指導員の確保 飛来状況の監視や来訪者指導にあたる人員・ボランティアを確保する。 3)調査・研究(伊万里鶴の会・日本野鳥の会) ・渡り状況 渡りの時期に、伊万里市上空を渡るツル類の数を記録する。 ・周辺飛来状況 伊万里市周辺における飛来状況、飛来場所の環境について調査を行なう。 4)普及活動 ・勉強会 事業に協力するボランティアや、関係する市職員などを対象とし、ツル類の生態や必要な環境条件などについての勉強会を適宜実施する。 ・市民対象シンポジウムの実施 伊万里市民にツル類保全の重要性を伝えるため、韓国から講師を招いてシンポジウムを開催する。 |