公益財団法人日本野鳥の会
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Activity

当会の活動

ナベヅル・マナヅル分散プロジェクト

2005年ツル越冬地整備状況


2005 / 2006の冬の伊万里での活動は終了しました。3羽のツルが越冬しました。

 ツルを誘引するため、今年度は11月5日にデコイを設置しました。また採食地の整備として二番穂を実らすため、伊万里市と農家の方にご協力頂き早期米の実施しました。ご協力ありがとうございました。その他干拓地への立入り制限と銃猟制限、ねぐら環境の整備として水田への湛水を実施しています。また今年も伊万里市により監視小屋が設置されました。

自然な食物確保の試み

 二番穂を実らすために刈り取り後の水田に施肥をしました。
 水を張っていないためか,雑草はたくさん生えてきたのですが,イネはあまり成長せず,穂は実りませんでした。残念ながら二番穂を実らすことはできませんでしたが,マナヅルは土を掘って草の根などを食べますので,そういう意味では採食環境を良くできたのかもしれません。
 写真は左が施肥をしていない水田,右が施肥をした水田。

立入り制限と銃猟制限

 ツルが安心して越冬出来るように、ハンターの理解も得られ、昨冬から長浜干拓は銃猟禁止地域になりました。
また、長浜干拓の地権者の皆さんの協力を得て、ツル飛来時には干拓地への立入りを極力しないよう制限することになりました。立入り制限期間は 11月1日(バリケード設置は11月15日)から2月28日です。皆様もご協力をお願いします。

 
ねぐらの整備

 昨年同様田んぼに水をはって、ねぐらをつくりました。
 昨冬は越冬したツルだけでなく、渡りの途中で立ち寄ったツルもこの水田でねぐらをとりました。また、ハクチョウ類やマガンも飛来しました。今年も何が訪れるか楽しみです。

デコイの設置

 昨年同様マナヅルのデコイ 3 体、ナベヅルのデコイ 3 体を 11 月 5 日(土)に設置しました。設置期間は 2 月 28 日までです。
 昨年まで越冬したのはマナヅルのみでしたが、今年も昨年同様ナベヅルの定着も目指します。

 
鳴声の再生

 上空を通過していくツルたちに、伊万里の安全性をアピールするために、ツルの鳴声を再生します。日中は、タイマーで 30 分に 1 回ツルの声を上空に向かってながします。
  このスピーカーシステムは伊万里西ロータリークラブが伊万里市に寄贈してくれたものです。また、再生するツルの鳴声は『野鳥を録る』(東洋館出版社)の著者でもある 松田道生さん に提供頂いたものです。ありがとうございました。

監視小屋の設置

 一昨年までは寒い中、伊万里鶴の会の皆さんが、ツルの飛来の観察や、訪問者へツルを見せたり、マナーの悪い観察者への注意などを行っていたのですが、昨年からは伊万里市により監視小屋が設置されました。この冬も快適に作業を行うことが出来そうです。

観察機器の整備

 昨年の野鳥誌 10月号で不要になった望遠鏡の提供を呼びかけたところ、多くの方に望遠鏡や三脚を提供して頂くことが出来ました。今年もツルを見に来た人達にご利用して頂けます。きっと大満足して越冬地定着の活動の支援者が増えるのではないでしょうか。機器をご提供頂いた皆様、ありがとうございました。

伊万里市上空の飛行制限のお願い

 伊万里市上空を飛行するヘリコプター等の音を恐がって越冬中のツルが飛び立ったりした事があったため、上空を飛行する関係機関・団体に対し、緊急な場合を除き、冬期はなるべく伊万里市上空を避けて飛行して頂くように、佐賀県、伊万里市と共にお願いしました。

ツルをデザインした Tシャツ・トレーナーを作成しました

 「あなたの街にツルの越冬地を“ Welcome cranes to my hometown!”をテーマに、「伊万里湾にツルの越冬地を」のパンフレットのデザインをてがけた重原美智子さんにデザインをお願いして Tシャツ「ナベヅル」(長袖) を作成しました。また同じテーマで 日本野鳥の会オリジナルTシャツ・トレーナー も作成しました。

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