黒沢令子・樋口広芳. 1993. ササゴイのまき餌漁の種類とみられる地域の特性. Strix 12: 1-21.
樋口広芳・中根正敏・丸武志. 1993. メグロの行動圏とつがい. Strix 12: 23-33.
藤田剛. 1993. 営巣場所によるツバメの繁殖成功度の違い−予報−. Strix 12: 35-39.
西出隆. 1993. 八郎潟干拓地におけるオオセッカの生態 3. 個体数変動とその変動要因. Strix 12: 41-52.
飯田知彦・田中晋. 1993. 広島県西部におけるヤツガシラの繁殖生態. Strix 12: 53-60.
村松俊幸. 1993. 工業埋立地における非繁殖期のワシタカ類の捕食行動と優劣関係. Strix 12: 61-71.
藤田薫. 1993. シジュウカラの冬期の体重変化. Strix 12: 73-79.
植田睦之. 1993. 繁殖期にツミが捕食する獲物の季節変化−シジュウカラの被捕食率の変化とシジュウカラの巣立ち時期との関係−. Strix 12: 81-84.
井上勝巳. 1993. 春期に西へ渡るハイタカ属3種. Strix 12: 85-92.
和田岳. 1993. 京都市賀茂川におけるユリカモメの個体数の季節変化と夏羽への移行. Strix 12: 93-100.
不破茂・鶴添泰蔵・小園磨馬. 1993. 鹿児島金峰山におけるアカハラダカの渡りについて. Strix 12: 101-107.
武下雅文・佐本一雄・林修. 1993. 福岡県曽根干潟におけるスグロカモメの越冬数の年変化と季節変化. Strix 12: 107-114.
村瀬美江. 1993. アメリカコハクチョウとコハクチョウのつがいおよび家族群の連続越冬記録−第W報−. Strix 12: 115-119.
成末雅恵・内田博. 1993. 土地改良とサギ類の退行. Strix 12: 121-130.
安藤義範・檜山謙一・野崎研. 1993. 隠岐群島間における森林性鳥類群集の比較. Strix 12: 131-138.
鈴木祥悟・由井正敏・作山宗樹. 1993. 飛鳥の森林性鳥類群集. Strix 12: 139-144.
金井裕・金連奎・林宏・桂千恵子・梁余・張躍文・魏鴻瀛・隋鳳仁. 1993. 遼寧双台河口国家級自然保護区の鳥類生息状況と生息環境の保全. Strix 12: 145-160.
柳川久. 1993. 北海道東部における鳥類の死因. Strix 12: 161-169.
藤巻裕蔵. 1993. 北海道十勝地方におけるオシドリの生息状況. Strix 12: 171-176.
平野小二郎. 1993. ツグミのねぐら入り行動とねぐら入りをうながす要因. Strix 12: 177-182.
平野小二郎. 1993. 山里におけるツグミのねぐらとその環境. Strix 12: 183-187.
武下雅文. 1993. 兵庫県西部におけるイワツバメの営巣記録. Strix 12: 189-191.
矢作英三. 1993. 箱根地方におけるシジュウカラ類の巣箱の利用状況のつい. Strix 12: 193-199.
峯岸典雄. 1993. 巣箱の穴の大きさの違いによるシジュウカラ類とスズメの使用状況の違い. Strix 12: 201-204.
短報
川本美千夫. 1993. 越冬地におけるチョウゲンボウの体重変化. Strix 12: 205-208.
早川雅晴・寺山守. 1993. ツバメのフンからみた羽アリの動態. Strix 12: 209-213.
大畑孝二・根本智・村井雅之. 1993. 苫小牧沖重油流出事故による海鳥類への被害. Strix 12: 214-218.
岩田真知. 1993. 北海道砂崎岬におけるシロハヤブサの越冬生態. Strix 12: 219-221.
藤井忠志. 1993. アカゲラの就塒時間の観察. Strix 12 222-223.
上田恵介. 1993. ヨシゴイの巣に托卵したバン. Strix 12: 224-226.
飯田知彦. 1993. ヤツガシラの巣箱での繁殖例. Strix 12: 227-230.
川本美千夫・澤田千晶・角永登. 1993. オシドリによる橋脚の穴利用. Strix 12 231-233.
小林茂樹・川本美千夫・弘中毅. 1993. オオルリの人工構造物への営巣2例. Strix 12: 234-238.
今西貞夫. 1993. カワセミの巣穴を利用したスズメの繁殖. Strix 12: 239-242.
河原恭一. 1993. 南鳥島における鳥類の観察記録. Strix 12: 243-247.
近藤健一郎. 1993. 佐渡島で越冬したオオカラモズ. Strix 12: 248-251.
小林隆成. 1993. ゴイサギの遊泳. Strix 12: 252-253.
清水義雄. 1993. マガモとオナガガモの雑種個体の観察. Strix 12: 254-255.
清水義雄. 1993. アメリカヒドリとヒドリガモの雑種個体の観察. Strix 12: 256-257. |
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| 黒沢令子・樋口広芳. 1993. ササゴイのまき餌漁の種類とみられる地域の特性.
Strix 12: 1-21. |
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1)ササゴイによるまき餌漁は日本では22か所,関東,関西,山陽,九州の各地でみられたが,熊本県に集中していた.特に水前寺公園の周辺に多かった.海外では19か所で観察され,アフリカと北米に多く,北米のフロリダ周辺に集中していた.
2)まき餌漁がみられる環境は,流れのないかまたはおだやかな浅い水べで,石や茂みなどのある場所が多かった.
3)まき餌の種類は大きくわけて,パンなどの食物,昆虫やミミズなどの生き餌,葉や小枝などの疑似餌などにわけられた.海外ではパンなどの食物が多く使われ,日本では生き餌や疑似餌などが多くみられた.
4)まき餌の方法は落とす,そっとおく,とばすなどであった.とばす例は日本でだけみられ,水前寺公園などの熊本県下で4か所,ほかの地域3か所でみられた.
5)まき餌をしてから魚にとびつくまでの待ち時間は,熊本の水前寺公園などの例を除いては,2〜3秒から4〜5分間であった.水前寺公園での例では,餌を投げてから1秒かからずにとびつく例が多かった.
6)成功率は日本の熊本の例では成鳥では高く,幼鳥は極めて低いが,南アフリカのダーバンやフロリダの例では幼鳥もパンなどの食物を利用して成功率の高いまき餌漁をしていた.
7)人が投げる餌への依存度は(1)人の投げる餌に依存している,(2)人が投げる餌が得られないときに自分で餌をくわえる(3)人が投げるものにまったくたよらない,の3段階が認められた. |
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| 樋口広芳・中根正敏・丸武志. 1993. メグロの行動圏とつがい. Strix 12: 23-33. |
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1.1983年3月から1984年12月にかけて,小笠原列島の母島でメグロの行動圏,つがい関係,なわばり,一腹卵数,営巣習性などを調査した.
2.メグロの多くは,1年をとおして,安定した行動圏内でつがいで生活していた.つがいの相手は,一方が死なないかぎりかわらないようように思われた.
3.なわばりは,繁殖期の行動圏の中に占められ,境界はきびしく防衛された.ただし,つがいの中にはなわばり行動を示さないものもいた.
4.さえずりは繁殖期でもあまり聞かれず,つがいになっているものにとってはあまり重要でないように思われた.
5.造巣,抱卵,育雛は雌雄ともに行なった.一腹卵数は3または4個だった.いくつかのつがいは,1回目の繁殖に成功したのち2回目の繁殖を行なった. |
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| 藤田剛. 1993. 営巣場所によるツバメの繁殖成功度の違い−予報−. Strix 12:
35-39. |
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1. ツバメについて,半閉鎖的な場所につくられた巣と,開放的な場所にある巣のあいだで巣立ちヒナ数に違いがあるかどうかを調べた.
2. 半閉鎖的な場所の巣立ちヒナ数は平均3.30(±0.35)羽で,開放的な場所の平均1.24(±0.47)羽よりも,有意に多かった(Mann-Whitney U=86.5, z=-3.11, P=0.02).
3. 半閉鎖的な場所での巣立ちヒナ数が多かったのは,捕食や遺棄など営巣の失敗が,少ないためだった(Fisherの正確確率検定 P=0.005).
4. 以上の結果より,現在,ツバメが人工建築物を営巣場所として選好している理由 のひとつとして,ツバメの営巣の失敗する率を低くする半閉鎖的な空間を,人工建築物が豊富にそなえていることが考えられた. |
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| 西出隆. 1993. 八郎潟干拓地におけるオオセッカの生態 3. 個体数変動とその変動要因.
Strix 12: 41-52.. |
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1.秋田県八郎潟干拓地で20年間(1973〜1992年)にわたってオオセッカMegalurus pryeriの調査を行ない,個体数の変動と生息環境の関係について検討した.
2.八郎潟干拓地20年間の個体数経年変化では,1973年の28羽から次第に増加し1977年をピ−クに減少し,その後は,1991年に13羽,1992年には6羽にまで減少した.
3.1976年から1982年まで,A40地区の生息密度は1.6羽/haから3.2羽/ha,平均で1.34羽/haと高密度で,個体数も安定していた.
4.確認された巣は133巣で,そのうち102巣で産卵が行なわれ,76.7%が巣立ちした.
5.巣は,1973年から1974年にかけて湿潤地帯に多かったが,1975年からは乾燥地帯に移行し,1981年以降,乾燥地帯に集中するようになった.
6.巣は、年に関係なく下草で多く確認され,ヨシでの巣は1980年から記録されておらず1979年ころからは,ススキでの巣が増加した.
7.A40地区のオオセッカは,下草の豊富な環境を選好しており,1975年にイ・ヨシ・ススキ群落で確認された巣が54.8%,それに下草の多い2群落を加えると,96.8%,1979年も同じ2群落で全体の80.7%の巣が確認された.
8.オオセッカは,植物群落と群落の境界付近を選好し,下草が豊富な場所であれば,乾燥した場所でも湿った場所でも生息していた.
9.八郎潟干拓地でのオオセッカの減少要因は,1)土壌の乾燥化による植物層の変化,2)高茎植物の密生と単一化,3)下層部の草本類の退化,4)湿地から乾燥地に移行過程のごく限られた微妙な環境の減少などがあげられる. |
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| 飯田知彦・田中晋. 1993. 広島県西部におけるヤツガシラの繁殖生態. Strix 12:
53-60. |
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1.1992年と1993年,広島県西部でヤツガシラの繁殖生態の調査を行なった.1992年と1993年のあいだにつがいの雄個体は入れ替わり雌も入れ替わった可能性が高い.
2.給餌頻度に日周性はみられなかった.育雛中期を過ぎると,1日の給餌回数は減少した.
3.育雛は雌雄で行なうが,ヒナが巣立ち始めると,巣に残ったヒナへの給餌は雄が行ない,雌雄の役割分担がみられた.
4.育雛中期から給餌の際に親が発声をすることが多くなり,また,巣立ち期には帰巣後すぐにヒナに食物を与えない行動や,巣の周囲での雄のさえずりが観察された.これらはヒナの巣立ちを促す行動と思われる.巣立ち期の給餌回数の大幅な減少も,同様な理由によるものと思われる.
5.1993年には,雌による巣内のフン捨て行動が観察された.
6.食物の40%以上はケラその他の地中性の動物であったが,地表性の動物も10%以上含まれていた.ヤツガシラは,繁殖地の状況に応じて,食物を有効に利用できるものと考えられる.
7.行動圏の面積は育雛の進行より変化したが,最終的には1992年,1993年平均で34.9haであった.
8.巣のごく周辺を除いて,ヤツガシラは行動圏内に入ってくるほかの個体を排除しなかった.隣接する行動圏を持つ雄が,調査地の巣に対して興味を示したが,これは新たな繁殖可能地やつがい相手の探索行動である可能性がある. |
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| 村松俊幸. 1993. 工業埋立地における非繁殖期のワシタカ類の捕食行動と優劣関係.
Strix 12: 61-71. |
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1987年を除く1980〜1991年の8月〜翌4月にかけて,福井臨海工業地帯において,非繁殖期のワシタカ類の捕食行動,優劣関係および排他性を調査した.おもに捕食行動が観察された種とその食性は,ミサゴが魚類,チョウゲンボウがネズミ類,コチョウゲンボウが小鳥類,ハヤブサとオジロワシがカモ類であった.捕獲行動開始時の行動は,「飛翔型」と「とまり型」にわけられ,おもに「飛翔型」が多かった種は,ハヤブサ,チョウゲンボウ,ミサゴ,オジロワシであり,「とまり型」が多かった種は,コチョウゲンボウであった.捕獲行動と摂食行動が行なわれた場所は,ハヤブサ,チョウゲンボウ,コチョウゲンボウが同一環境であったが,オジロワシとミサゴでは,異なった環境への食物の運搬が観察された.チョウゲンボウとコチョウゲンボウにおいては,小鳥類が多く渡った日にカワラケツメイの根元に,食物を貯蔵する行動が観察された.ワシタカ類およびカラス類の接近行動は,12種で計63回観察された.特徴的なものとして,オジロワシがハヤブサが捕らえた獲物を奪うなど優位であった行動と,チョウゲンボウとコチョウゲンボウの間で,コチョウゲンボウの雄の幼鳥が劣位であった行動が観察された.
摂食行動時に種間および種内の食物をめぐる争いが観察されたことから,開放地での摂食のためには,食物の遠隔地への運搬,逃避しながらの摂食,開放地から林内への運搬などの対応措置が必要なのであろう.このことは,非繁殖期のワシタカ類の生息には,餌の種類と量,種ごとの捕獲行動の型にあった環境が必要であること,また摂食場所として異なる環境を利用する種については,摂食する場所の確保が必要であることを示している. |
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| 藤田薫. 1993. シジュウカラの冬期の体重変化. Strix 12: 73-79. |
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1. 1991〜92年と1992〜93年の冬期,シジュウカラの体重を調査し,体重に影響を及ぼす要因について考察し,体重が繁殖に影響するかどうかを調査した.
2. 1月から3月にかけて,体重は減少する傾向にあった.
3. 冬期の体重の減少は気温に関係しておらず,積雪量に影響を受けていた.2月から3月上旬にかけて,シジュウカラはつがいやなわばりの形成に時間をかける.その結果採食量が減るため,この時期体重が減少すると考えられた.
4. 給餌場の影響による体重の違いは,認められなかった.
5. 繁殖した個体は,冬期に体重の重い個体ではなかった. |
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| 植田睦之. 1993. 繁殖期にツミが捕食する獲物の季節変化−シジュウカラの被捕食率の変化とシジュウカラの巣立ち時期との関係−.
Strix 12: 81-84. |
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繁殖期にツミが捕食する獲物の季節変化を1987〜1992年の6年間,東京都多摩地域で調査した.ツミはおもにスズメを捕食しているが5月中旬にはシジュウカラが有意に高頻度で捕食された.この時期はちょうどシジュウカラの巣立ちの時期にあたっており,全体の51.9%もの巣立ちがこの時期に集中していた.5月中旬以外の時期に関してはスズメがシジュウカラより有意に多く捕食されていたが,5月中旬においては,有意差はみられなかった.これらの結果は,ツミは繁殖期をとおしてスズメを選好して捕食しているが,シジュウカラの巣立ちビナが多く出現する時期のみ,シジュウカラを多く捕食するように選好性をかえていることを示している.シジュウカラの成鳥は,スズメに比べて動きが速く,木の茂みの中で行動しているため,スズメよりも捕食するのが困難と思われる.その結果,シジュウカラとの遭遇頻度の方が高いにもかかわらず,ツミはスズメを選好して捕食し,シジュウカラは選好されないのだろう.しかし,シジュウカラの幼鳥はまだ飛翔能力が十分発達しておらず,なおかつ大きな声で鳴いて目立つため,ツミが容易に捕食できることが予想される.そのため,巣立ちまもない幼鳥が多く出現する,シジュウカラの巣立ち時期に,ツミはシジュウカラを多く捕食するようになるのだろう. |
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| 井上勝巳. 1993. 春期に西へ渡るハイタカ属3種. Strix 12: 85-92. |
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佐田岬半島先端部において,春期に西へ移動するオオタカ,ツミ,ハイタカの実態を調査するため,1993年3月9日から4月13日までのあいだに30日間調査を行なった.そして以下のような結果をえた.
1.東から飛来して西へ移動するオオタカ,ツミ,ハイタカの3種,2086羽を確認した.
また,西より飛来して東へ移動する同種を93羽確認した.
2.渡りは調査開始日より終了日まで記録された.飛来のピークは3月23日から4月3日にか けて記録され,最多の飛来数は219羽/日であった.大分県関崎では2月下旬と4月下旬の 飛来が報告されたことから,渡りは調査期間の前後を含め長期に及ぶものと推察された.
3.晴天,曇天の天候と飛来数との関連はみられなかった.渡りは穏やかな天候時に多く 風が強い時には著しく減少する傾向があった.視界と飛来数の関連はみられなかったが,
飛翔高度に影響を与えた.視界が悪いと飛翔高度が低くなる傾向があった.
4.渡りは10時から15時までに集中し,それ以前と以降については少ない傾向があった. |
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| 和田岳. 1993. 京都市賀茂川におけるユリカモメの個体数の季節変化と夏羽への移行.
Strix 12: 93-100. |
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1. 京都市賀茂川においてユリカモメの個体数の季節変化,および冬羽から夏羽への移行について調査した.
2. 総個体数は10-12月に増加し,4-5月には減少した.1984-1985年と1987-1988年の2年には,総個体数は1月はじめに最大約2500羽を記録したのち,1月終わりから2月に大幅に減少することがあった.一方,ほかの3年には総個体数は2月はじめまで増加した後減少し,最大個体数は3000〜3500羽であった.
3. 幼鳥の個体数が増加する時期は,成鳥よりも遅かった.幼鳥が占める割合は,11月に20%前後になる年があったが,12-1月は10%前後の低い値をとり,2-5月は30%前後へ増加した.
4. 成鳥は渡去直前の4月の終わりには多くの個体が,ほぼ完全な夏羽になっていた.夏羽への移行はどの年も4月の前半に急速に進んだ.
5. 幼鳥は,1987年に数羽がほぼ完全な夏羽(頭部の黒い個体)になったが,多くの個体は頭部の黒味がやや強くなる程度であった.
6. 賀茂川におけるユリカモメの個体数変動には,渡りと越冬域内での移動という2つの要素が影響していると考えられる.成鳥と幼鳥とでは,越冬域内での移動パタ−ンが異なっている可能性がある. |
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| 不破茂・鶴添泰蔵・小園磨馬. 1993. 鹿児島金峰山におけるアカハラダカの渡りについて.
Strix 12: 101-107. |
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1.1992年の鹿児島県金峰山におけるアカハラダカの秋の渡りを検討した.
2.観察は8月末から9月末まで毎日山頂で日の出から約6時間行なった.
3.アカハラダカは日の出から約2時間後から山腹に沿って帆翔し,南に飛行した.
4.アカハラダカの初認は9月5日で,終認は27日だった.渡りの最盛期は12日から17日でありこのあいだに約98%が観察された.
5.アカハラダカの秋の渡りと気象配置には密接な関係があることが示された.
6.アカハラダカは西日本を覆っている移動高気圧からの吹き出し気流を利用して渡っていると考えられた. |
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| 武下雅文・佐本一雄・林修. 1993. 福岡県曽根干潟におけるスグロカモメの越冬数の年変化と季節変化.
Strix 12: 107-114. |
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曽根干潟におけるズグロカモメの越冬数は1976年から1977年の冬に観察されて以来,数羽から20羽程度で一定していたが,1987年から1988年の冬以降,急激に増加した.1992年から1993年の冬には213羽に達した. |