調査報告 2009年6月 -八丈島・小池根を上陸調査-

6月は、八丈島の小池根(コジネ)の調査を行いました。
東京の南約290kmに八丈島があります。この八丈島の西、約4kmに八丈小島があり、小池根はこの八丈小島から200mほど離れて浮かぶ岩礁です。大きさは約150m×50m、高さは約40mです。八丈小島側は切り立った断崖になっていますが、反対側は標高20m付近が岩棚状になっていて、わずかばかりの草が生えています。頂上部は台地状でススキが茂っています。
カンムリウミスズメは、この中腹の岩棚状になっている付近の岩の隙間で繁殖が記録されています。また頂上部のススキの根元でも繁殖していると言われています。過去の記録では8月にも成鳥が観察されおり、遅くまで繁殖している可能性も考えられました。そこで今回、来シーズンの予備調査もかねて上陸調査を行いました。
結果は、残念ながらカンムリウミスズメも営巣の痕跡も確認できませんでした。ただ頂上部の草地に達するには崖を上る必要があり、転落事故の危険がありましたので頂上部は調査していません。しかし、来年の繁殖期調査をスムーズに行うための現地や調査船の情報を確認することができました。今回の調査の詳細は、下記のとおりです。

繁殖地での営巣調査

(1)八丈島

場所:
八丈島の西側に位置する岩礁、小池根(コジネ)
方法:
乗り合い渡船から上陸し、岩の隙間などを目視で探す
調査員:
当会スタッフ2名
実施日:
6月20日
結果:
過去に営巣記録のある中腹部の岩棚で、岩の隙間を見てまわったが巣らしいものは見つからなかった。
頂上部の草地は登坂に危険を感じたため、調査しなかった。
ウミネコが約百羽おり、巣立ち前のヒナを2羽観察した。


小池根 右側の陸は八丈小島。左遠景が八丈島。


小池根の上陸点と渡船「優宝丸」


小池根の岩場で巣を探す


頂上部への登坂を試みるも、足場悪く断念(八丈島・小池根)


小池根はウミネコの集団繁殖地になっていた。調査日にも100羽ほどが見られた

(2)その他

6月には他の営巣地は調査していない

洋上の個体数調査

(1)八丈島

海域:
八丈島の西側、八重根漁港から八丈小島の周辺の海域
方法:
乗り合い渡船「優宝丸」に同乗して洋上のカンムリウミスズメを目視で探す
調査員:
当会スタッフ2名
期日と結果:
6月20日 09:53~14:17 観察できず(うち10:39~13:44は小池根上陸)

(2)八丈島-三宅島の定期航路

海域:
八丈島(底土港)~御蔵島~三宅島(三池港)の定期航路に沿う海域
方法:
定期船「サルビア丸」のデッキより、両舷から洋上のカンムリウミスズメを目視で探す
調査員:
当会スタッフ2名
期日と結果:
6月21日 10:10~14:08 観察できず

(3)三宅島-東京の定期航路

海域:
三宅島~東京の定期航路に沿う海域
方法:
東海汽船の定期船のデッキより洋上のカンムリウミスズメを目視で探す
調査員:
当会スタッフ2名
期日と結果:
6月23日 14:06~18:00 観察できず

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