調査報告 2010年6月 – 伊豆半島で確認できず、三陸沖で確認 –

調査報告 2010年6月 – 伊豆半島で確認できず、三陸沖で確認 –

非繁殖期に入った6月は、静岡県伊豆半島と東北地方太平洋岸、北海道東部の3つの海域で洋上調査を実施しました。
東京都伊豆諸島では6月以降の非繁殖期の観察記録がないのですが、伊豆半島では09年8月の洋上調査で1羽観察しており、09年6月の目撃情報も寄せられています。そのため、伊豆半島下田港よりチャーター漁船を出し、約5時間の洋上調査を行いましたが、カンムリウミスズメは確認できませんでした。この調査では、伊豆下田フィッシングの喜久丸のご協力をいただきました。
東北地方の太平洋岸では、茨城県大洗港と北海道苫小牧港を結ぶ航路で09年9月と08年7月に目撃情報があります。そのためシマフクロウ保護事業で職員が北海道へ出張する機会を利用し、同航路での調査を行いました。その結果、岩手県大船渡の沖合で、4羽のカンムリウミスズメを確認できました。全て成鳥の繁殖羽のようでした。
また北海道東部では、知床半島羅臼沖で09年8月に目撃情報があります。そのため出張中の職員や北海道配置の職員で、根室半島と知床半島の観光船を利用し調査を行いましたが、確認できませんでした。
各調査の詳細は以下のとおりです。

A.洋上の個体数調査

1.伊豆半島

場所:
伊豆半島・神子元島周辺海域
方法:
チャーター船でカンムリウミスズメが集まっていそうな海面を航行しながら、目視した個体をカウント(ダブルカウントを避けるように航行コースをとる)
調査員:
当会職員3名
日程と結果:

6月24日 8:46~13:39 観察できず


調査の様子


調査の様子

2.大洗-苫小牧の定期航路

場所:
茨城県大洗港-北海道苫小牧港の定期航路に沿う海域
方法:
フェリーのデッキより洋上のカンムリウミスズメを目視で探す
調査員:
当会職員1名
日程と結果:

6月16日 5:57~18:00 成鳥4羽(岩手県大船渡沖)


さんふらわあ だいせつ


船上の様子

3.根室半島

場所:
落石港からユルリ島、モユルリ島周辺の海域
方法:
落石ネイチャークルーズの観光船「昇宝丸」のデッキより、洋上のカンムリウミスズメを目視で探す。
調査員:
当会職員3名
日程と結果:

6月18日 13:15~15:40 観察できず


船上の様子


船上の様子

4.知床半島羅臼

場所:
羅臼港から知床半島と国後島の中間付近の海域
方法:
知床ネイチャークルーズの観光船「エバーグリーン」のデッキより、洋上のカンムリウミスズメを目視で探す。
調査員:
当会職員1名
日程と結果:

6月19日 13:12~15:32 観察できず


エバーグリーン


船上の様子

5.知床半島ウトロ

場所:
ウトロ港から知床半島の北西岸沿いに知床岬までの海域
方法:
知床観光船「おーろら2」のデッキより、洋上のカンムリウミスズメを目視で探す。
調査員:
当会職員1名
日程と結果:

6月20日 10:00~12:50 観察できず


おーろら2


船上の様子

B.繁殖地での営巣調査

6月は実施せず

(サンクチュアリ室/江崎逸郎)

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