調査速報 9月15日 神子元島(静岡県下田市)に人工巣を設置

調査速報 9月15日 神子元島(静岡県下田市)に人工巣を設置

9月15日、静岡県下田市の南方沖に位置する神子元島に、カンムリウミスズメの人工巣を10基設置しました。人工巣の設置は、営巣環境の少ない神子元島において、本種が営巣に利用する岩の割れ目や隙間を人工的に作り、増やすことを目的としています。人工巣の設置はこれまでにあまり例がなく、実験的な試みですが、利用してくれれば、本種の保護を進めるのに有効な手段になるものと思われます。
カンムリウミスズメが営巣する岩の割れ目や岩と岩の隙間などを再現するために、今回はコンクリートのU字溝を用いました。鍬などで地面を平らにならしてU字溝を逆さまに設置。さらにカラスなど天敵の侵入を防ぐため、入り口を石で覆い狭くました。設置場所は神子元島の東岸の2か所で、1か所にU字溝を5基ずつ合計10基設置しました。今後は定期的に上陸して、設置場所の見回りを行う予定です。
今回の人工巣設置には、伊豆下田フィッシングのみこもと丸にご協力頂きました。

人工巣に使うコンクリートのU字溝。1個20~30キロ、資材の総重量は400キロ以上にもなりました。


神子元島は無人島のため、渡船を利用して上陸。


上陸後は船着き場から設置場所まで、当会職員7名が人力で運搬。


強風で潮まみれになる中、設置作業は続きます。


人工巣の入り口。天敵に侵入されないように石で入り口を狭くしました。また、周りも石や草などで覆いました。


設置完了後の人工巣。釣り人が上陸することがあるため、上部にカンムリウミスズメの人工巣ということがわかる看板を設置しました。

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