No.22
2006年1月号
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常務会だより
事務局からのお知らせなど
  カワウの保護管理マニュアルが掲載される
  ツルの越冬記録をお送りください
  支部の学校対応状況をアンケート調査
  三宅島アカコッコ館再開から5ヶ月など
  評議員任期についてなど
  会員数など

常務会だより
 (財)日本野鳥の会の執行役員で構成する常務会は、ほぼ月1回のペースで開催しており、12月は年末の12月27日に初台の当会事務所にて開催しました。通常、冒頭に柳生会長から、会長自身の活動状況を紹介してもらっています。今回は、三重県、鹿児島県、日光での講演会、NHK BSの利根川特集番組出演、国土交通省のシーニックバイウェイ会議への出席、東山動物園委員会への出席等について、報告がありました。会長には、俳優としてのお仕事の中で可能な限り当会のPRに努めてもらっているとともに、全国各地に行かれる際には、支部との交流をお願いしてきているところです。今回も、ラムサール条約指定記念式典における講演会のため訪れた日光で、栃木県支部のみなさんと交流を深めたことなどの活動状況が、熱い口調で語られました。
 今回の常務会の大きな議題は、平成18年度の事業計画や予算をどのように組んでいくかでした。当会は、わが国最大の会員数を誇る自然保護NGOとして、毎年10億円弱の予算のもとに、多様な事業活動を行ってきています。毎年ご報告している予算書や決算書でご承知のこととは思いますが、当会は近年財政が苦しく、赤字予算を組まざるを得ない状況にあります。幸い、これまでに蓄えてきた繰越金などにより当面の対応は可能ですが、いつまでもそのような予算を続けるわけにはいきません。年度当初、来年度からは何とか赤字予算の解消をと考えていましたが、それが難しい状況にあります。事務局が行った、各部署からの第一次のとりまとめでは、かなりの額の赤字が見込まれるとのことでした。今後、これらを精査し収支の改善を図っていくわけですが、既にある程度細かい点まで積み上げての一次案であり、収支改善は非常に難しい作業です。
 また、このような一般的な会計以外で、来年度は非常に頭の痛い問題が起こってきました。それは、公益法人の会計基準)が来年度から変更になり、退職金にかかる引当金を新たに計上しなくてはならなくなったことです。これまでは、通常の退職者に見合う金額のみを準備していたのですが、来年度からは職員全員が一度に退職しても対応できる金額を前提に、不足額を負債に計上しておく必要が生じたのです。また、これに伴い、この引当金に見合う資金をきちんと確保することも検討しなくてはなりません。当会が抱える職員のそれは大きく、試算では数千万円にのぼります。資金確保のための財源をどうするか、頭の痛い問題です。
 この他、常務会では支部規程や関連する細則の改定等についても議論しました。このことについては、支部ネット通信12月号でも基本的な方向性について述べたところであり、支部のみなさんからのご意見をお待ちしているところです。また、今後具体的な執行部案をみなさんにお示しし、改めて意見をお聞きすると思いますので、その節はよろしくお願いいたします。
 以上のほか、事務局からいくつかの報告事項があり、それらについての意見交換を行いました。この中には、これまで寄付金をいただいた皆様方に対するお礼のダイレクトメールを、柳生会長のメッセージしおり同封で送付したところ、新たに190万円のご寄付をいただいたといううれしい報告もありました。
 以上が、先般行った常務会の概要です。今後とも、常務会の状況について可能な限りみな様に報告し、ご理解とご協力のもとに財団法人日本野鳥の会の運営を行っていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(副会長/佐藤仁志)
事務局からのお知らせなど
自然保護室より

■カワウの保護管理マニュアルが
 環境省のホームページに掲載されました(情報)■

 カワウの保護管理や被害管理のための計画策定マニュアル、「特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カワウ編)」がこのほど、環境省のホームページに掲載されましたのでご参考までにお知らせします。以下のアドレスから、PDFファイルとしてダウンロードできます。
  http://www.env.go.jp/nature/report/h17-03/index.html
 このマニュアルは、自然保護室が環境省からの委託事業により鳥獣保護法の特定鳥獣保護管理計画を策定するためのマニュアルとして2004年に作成したものです。内容は、特定鳥獣保護管理計画の考え方や手順について説明した「共通編」と、カワウの生態や調査方法、河川・湖沼における漁業への被害対策の考え方などをまとめた「種別編」・「資料編」から成っています。鳥獣保護法の特定鳥獣保護管理計画を策定する都道府県の担当者を主な読者と想定していますが、カワウとのあつれきについてどう対処したらよいかという基本的な考え方について述べていますので、こうした問題の起きている地域での問題解決のヒントとしても役立てていただければと思います。内容の検討にあたっては、国内の主なカワウの研究者の方々に参加していただき、更に環境省だけでなく、オブザーバーとして水産庁(被害の防除方法の観点について)や国土交通省河川局(特に河川環境の改善の観点について)も参加の上、多角的に検討した結果が記述してあります。
 なおこのマニュアルは、すでに環境省から都道府県に送られている他、自然保護室から各支部の事務局宛にも1冊ずつお送りしてあるものと同じものです。在庫が不足しておりましたが、カワウの保護管理の枠組み作りが活発になってきたのに伴って、より広く関係者に入手できるようにとの声が高まってきたため、当室からも公開を要望し、ホームページに掲載されるに到りました。
 なおカワウの生態や保護管理については、当会ホームページの以下のページもご覧ください。
 http://www.wbsj.org/topics/kawau/index.html
(自然保護室長/古南幸弘)

■2005〜2006年のツルの越冬記録をお送りください■

 自然保護室では、ナベヅル・マナヅル越冬分散プロジェクトとして、バードソン93で全国の皆様から募金いただいたご寄付により、新たな越冬地の創出に取り組んでいます。去る11月5日(土)、伊万里市長浜干拓において、伊万里市・伊万里鶴の会・長崎県支部・佐賀県支部の皆様と共に、昨年度同様6体のデコイ(ナベヅル3体、マナヅル3体)を設置しました。詳しくは当会ホームページをご覧下さい。この冬は昨冬以上にツルが飛来する様に頑張っています。
 http://www.wbsj.org/nature/kisyou/crane/index.html

 さて当室では、このプロジェクトの一環として、ナベヅル・マナヅルの新たな越冬候補地となる場所の情報を探るために、各地へのツルの飛来状況をここ4年、アンケート調査により調べています。そこで、各支部で、ツルの飛来状況を把握されていれば、下記の要領でお知らせいただければ幸いです。今後も現在の越冬地以外に、ツル類が安心して越冬できる環境を保全していくためにも、より多くの情報が必要とされますので、ご協力宜しくお願い致します。

【記録の送り方】
送り先:自然保護室生息地保全グループ
    〒191-0041 東京都日野市南平6-15-41 鳥と緑の国際センター
    TEL:042-593-6871 FAX:042-593-6873
    Eメール:[email protected]

送付方法:郵送、ファクシミリ、Eメール
   (ホームページからも送れます;http://www.wbsj.org/nature/kisyou/crane/hiraijyoho.html
お送りいただきたい記録の内容:
   ・情報提供者のご氏名、ご連絡先、ご所属支部名
   ・ホームページ上での情報公開の可否
   ・種名、羽数(成鳥、幼鳥の数)
   ・観察年月日、観察場所(地名、住所など)
   ・環境情報(可能であれば地図も)
   ・主な行動(採餌、ネグラ、飛去など)
   ・出典(文献名、新聞名など)
   ・あれば写真(不鮮明でも可)
(自然保護室/岸本伸彦)
普及室より

■支部での学校対応の現状は?
〜支部の学校対応状況をアンケートで調べました〜■

●子どもの中に野鳥ファンを増やす事業
 子どもが心身ともに健全に育つためには、自然とのふれあい体験が不可欠です。バードウォッチングを通じて、子どもの健全な育成に貢献していくことは当会の大切な使命であると考えます。しかし、現在当会の小中学生の会員は約250名で、これは会員全体のわずか0.5%にしかすぎません。子どもの成長に寄与することだけでなく、会員増や将来の自然保護の担い手を育てる意味においても、子どもたちへのアプローチは急務といえます。
 そこで、普及室では、2004年度より「子どもの中に野鳥ファンを増やす事業」に取り組んでいます。この事業では、まず学校教育への対応を展開していきたいと考えております。全国の小中学校では、2002年度より「総合的な学習の時間(総合学習)」が導入されました。学校教育への対応は、この総合学習を活用して当会指導者が学校の外部講師となり、野鳥を素材とした学習や観察の機会を子どもたちに提供してゆくものです。

●支部の学校への対応状況アンケート調査の結果
 サンクチュアリでは、昨年度に約600校の学校団体が訪れ、3万5千人の児童・生徒に対してレンジャーが自然体験の指導を行いました。まずはこれらサンクチュアリの事例をご紹介し、各支部の学校対応の参考にしていただこうと、「学校対象プログラム事例集」を作成し、今年度7月に全国支部へお送りしました。
 このときに、事例集の評価、支部の学校対応の状況をお聞きするアンケートを同封させていただき、17支部からの回答をいただきました。回答数は支部全体の19%ですので、あくまでアンケートにご回答いただいた支部のみの傾向となりますが、以下にその集計結果をご報告いたします。

<サンクチュアリの学校対象プログラム事例集>
 サンクチュアリの学校対象プログラム事例については、掲載した3つのプログラム事例を、「とても参考になった」「参考になった」「あまり参考にならない」「参考にならない」の4項目でそれぞれ評価していただきました。3つのプログラムの評価を集計した結果、「とても参考になった」が4ポイント(8%)、「参考になった」が38ポイント(73%)、「あまり参考にならない」が4ポイント(8%)、「参考にならない」はありませんでした(無回答12%)。「とても参考になった」「参考になった」の合計が41ポイント(81%)であることから、回答をいただいた支部では、事例集はある程度参考としていただけたようです。

<支部の学校への対応状況>
 支部の学校対応状況については、「昨年度、学校からの指導依頼がありましたか?」の問いに、「指導依頼があった」と答えた支部は12支部(71%)であり、あったと答えたすべての支部が依頼を受け入れていました(グラフ1)。
グラフ1 学校から支部への指導依頼
グラフ1 学校から支部への指導依頼
 「昨年度1年間で、何回の指導依頼がありましたか?」の問いでは、最少1回から最多40回まで幅があり、平均すると年間10.9回の指導依頼を受けていることになりました。
 「指導した児童・生徒の人数規模はどのくらいですか?(複数回答)」の問いでは21〜50人が9件と最も多く、次いで11〜20人が8件、51〜100人が4件と続きます。また、「昨年度、指導した学年は?(複数回答)」の問いでは、小学校5年生が10件と最も多く、次いで小学校4年生9件、小学校3年生と6年生がともに7件と続いています(グラフ2)。
グラフ2 指導を行った学年
グラフ2 指導を行った学年
 回答をいただいた支部への指導依頼は、学年では小学校中〜高学年が多く、人数規模はクラス単位または学年単位が多いことを示唆しています。また、支部の会員数規模と対応件数との相関関係については、サンプル数が少ないため明らかな傾向は見出せませんでした。
 「今後の学校への指導の取り組みについてお考えは?」については、「依頼がなくとも積極的に働きかけてゆきたい」が4支部(24%)、「依頼があれば積極的に受けてゆきたい」が9支部(53%)、「依頼があれば可能なかぎり受けてゆきたい」が4支部(24%)、「依頼があっても断りたい」はありませんでした(グラフ3)。積極的に受けてゆきたいと考えている支部が13支部(76%)と大部分を占め、その理由は「野鳥の会会員高齢化に対処するため学校時代から野鳥への関心を持たせる」「次世代を担う子どもたちを育てるのは意義深く大切なことだから」などが寄せられていました。アンケートにご回答いただいた支部では、学校対応への取り組みをおおむね前向きに捉えていらっしゃることが伺えます。
グラフ3 今後の学校指導への取り組み
グラフ3 今後の学校指導への取り組み
●支部での先行事例を取材し、ご紹介してゆきます
 前述した通り、アンケートの回収率が支部全体の19%に過ぎないため、支部の学校対応の現状を把握したとはいえません。回答をいただいていない支部は学校との関係がない、または学校対応への関心が薄いことを示している可能性もあります。一方でこのアンケートからは、すでに学校対応に積極的に取り組まれている支部があることもわかりました。普及室ではこのような先行事例を各支部に御紹介することで、今後学校対応に取り組む支部の皆様の御支援になると考えております。アンケートを参考に、さっそく関東近県の2つの支部にて学校対応を取材させていただきましたので、次回はそのひとつである栃木県支部の学校対応事例をご紹介させていただく予定です。
 また、アンケートをご回答いただいていない支部の皆様には、お手数ではございますが、ぜひ回答に御協力いただきますようお願いいたします。アンケートやこの事業についての不明な点、ご意見がございましたら、普及室景山までお気軽にお問合せください。
(普及室/景山誠、箱田敦只)
サンクチュアリ室より

■アカコッコ館、運営再開から5ヶ月を経過■

 当会が三宅村より運営を委託されている三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館(写真1、写真2)は、約5年ぶりに昨年7月22日より再開しました。約5ヶ月が経過し、これまでアカコッコ館では、各種の自然観察会、「みやけエコネット」http://www.miyake-eco.netやホームページhttp://www.wbsj.org/sanctuary/132/index.htmlによる自然情報の発信、火山、野鳥などの展示、自然の変遷の記録、自然観察路の復旧などの活動を行ってきています。また、特色ある自然を活かし、島へのリピーターを増やすために島民による自然ガイドを養成する講座を2006年1月より開催しています。
 昨年8月から12月にかけての来館者数は、噴火前の同時期に比べると約半数と厳しいスタートです(図1)。特に、夏休みに当たる8月の来島者のうち家族連れの方が占める割合が2000年噴火前に比べて少ない傾向があり、子供たちが島に来て自然を楽しむにはまだ少し時間が必要なのかもしれません(図2、数字は実人数を示す)。

写真1.アカコッコ館 入り口
写真1.アカコッコ館 入り口

写真2.アカコッコ館 館内
写真2.アカコッコ館 館内

図1.アカコッコ館への来館者数(1997年−1999年,2005年)
図1.アカコッコ館への来館者数(1997年−1999年,2005年)
図2.来館者のうち中学生以下が占める割合(8月)
図2.来館者のうち中学生以下が占める割合(8月)
 活火山・雄山の火口からは、依然1日あたり数千トンもの火山ガスの放出が続いているため(写真3)、入島の際には、ガスマスクの携行が義務付けられています。また、条例により立入規制区域も設置されています(図3,注1)。しかし、火山ガスのリスクを理解していただき、適切な対策を取っていれば利用可能な探鳥ポイントを周り、三宅島ならではの野鳥を観察することはできます。ガスマスクも、風向きなどを考慮して探鳥コースを設定すれば、ほとんど使わなくて済んでしまいます。例えば、島の南側にある「大路池」(たいろいけ。写真4)と「坪田林道」、南西側の「富賀浜」(写真5)、北西側の「伊豆岬」(写真6)、「薬師堂」(写真7)、北側にある「土佐林道」などは、2000年噴火の影響が少ないため、アカコッコやカラスバトを始めとする特色ある野鳥たちを観察することができます。特に、常緑広葉樹林が残されている「大路池」、「坪田林道」、「薬師堂」では、オーストンヤマガラ、カラスバト、タネコマドリなど、「伊豆岬」、「富賀浜」では夏鳥のウチヤマセンニュウが期待できます。
グラフ2 指導を行った学年
図3.三宅島の立入規制区域
(地図をクリックすると別ウィンドウで大きな画像を表示します)

写真3.雄山から立ちのぼる火山ガス
写真3.雄山から立ちのぼる火山ガス

写真4.大路池
写真4.大路池

写真5.富賀浜
写真5.富賀浜

写真6.伊豆岬
写真6.伊豆岬

写真7.薬師堂
写真7.薬師堂

 今年の繁殖期に実施する遠出探鳥会(船中1泊、島内1泊)のモデルコースとしては、以下のようなものがあります。
1日目 東京・竹芝桟橋出航(三宅島行きはこの夜行1便のみ)
2日目 早朝 三宅島着
  午前 大路池で探鳥、アカコッコ館見学
  午後 伊豆岬と薬師堂で探鳥
3日目 午前 土佐林道または坪田林道で探鳥
  午後 三宅島出航(東京行きはこの1便のみ)、船上で探鳥
  東京・竹芝桟橋着
 三宅島までの交通は、現在航路のみに限られています。島内では村営バスが運行しておりますが、便数が限られているためレンタカーが探鳥には向いています。また、マイクロバスのチャーターも可能です。
 島内に携行するガスマスクは、竹芝桟橋の客船ターミナルで1,575円(短期滞在用、注2)で販売されています。また、民宿は27軒が営業を再開しており(2005年12月末現在)、標準的な宿泊料は2食付きで6,300円(2人以上で1人当たり)です。昼食は、食堂のほか、弁当を販売しているお店もあります。三宅島での宿泊や食事、島内交通などの問い合わせは、三宅島観光協会(04994-5-1144)で受け付けています。また探鳥コースや鳥種、シーズンなどのお問い合わせは、アカコッコ館までご遠慮なくお問い合わせください。
 
 三宅島は、噴火の影響から少しずつですが、元の姿に戻ろうとしています。徐々に回復しつつある自然の様子(写真8、写真9)を見られるのは今ならではのことです。変遷を続ける三宅島の自然を見に、ぜひ、島に足を運んでくださるようお願い申し上げます。

写真8
写真8.火山ガスにより枯死した森

写真9
写真9.回復ししつつある植物

注1:立入規制区域となっているのは、図3の地図上で以下の表示がある区域。
     (1)立入禁止区域
     (2)危険区域
     (3)高濃度地区
   これらの3種類のうち(1)と(2)には一切入ることができない。
   (3)の高濃度地区は、車で通過はできるが車外に出ることや徒歩通行は禁止。
注2:短期滞在用ガスマスクの使用時間は約1時間半。
   これとは別に約70時間使用可能のマスクもあり、2,520円で販売されている。

■自然観察会リーダー向け「三宅島自然講座」にご参加ください■

 アカコッコ館では、2006年6月24日、25日に、自然観察会リーダー向け「三宅島自然講座」(1泊2日, 定員25名, 参加費:10,000円(宿泊代、昼食代等含む)を開催します。
 当講座は、全国で自然観察会や探鳥会を開かれているリーダーの方を対象に、三宅島の自然の概要、火山活動、安全管理等の講義と、レンジャーが島内をご案内し、島の復興の現状や島内を回る際の留意点を詳しく知っていただくものです。
 遠出探鳥会やグループでの探鳥で三宅旅行を企画・検討されている支部の皆さまも、ぜひご参加くださいますようお願いいたします。参加を希望される方は、住所、氏名、所属支部名をご記入の上、下記までお申し込みください。申し込み締切は6月10日(土)です。
 
 問い合わせ・送付先:
   三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
     〒100-1211 東京都三宅島三宅村坪田4188
     TEL:04994-6-0410 E-mail:[email protected]
(サンクチュアリ室/山本裕)
総務室より

■評議員任期について(ご報告)■

 評議員任期の始期を理事と揃えることにつきましては、12月3日開催の平成17年度第二回理事会報告として支部ネット通信12月号に掲載いたしましたが、このたび、現評議員と次期評議員の皆様にその旨をあらためて文書で報告しましたので、その内容を以下に掲載し、支部の皆様への報告といたします。前半が現在の評議員(第9期)宛て、後半が次期(4月からの)評議員(第10期)宛ての文書です。
日野鳥第47号
平成17年12月22日
第9期評議員各位
財団法人 日本野鳥の会
会長 柳生 博

評議員任期について(ご報告とお願い)

 平素より、財団法人日本野鳥の会の活動につきましてご支援いただき誠にありがとうございます。
 さて、12月3日に開催された平成17年度第二回理事会(臨時)におきまして、評議員任期の始期を理事と揃えることについて、下記、議案内容のとおり承認されました。

 つきましては、現在の第9期評議員の皆様には、1月31日の任期満了後においても後継者が就任するまで、すなわち平成18年3月31日まで延長して務めていただきたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本件の実現にあたっては、皆様のご発案により検討がスタートし、アンケートの実施等含め、多大なるご尽力をいただきました。あらためてお礼申し上げます。

■平成17年度第二回理事会(臨時)第1号議案内容

「理事・評議員の任期揃えの件」

 第10期評議員の任期を平成18年4月1日〜平成20年3月31日とする。
 これに伴い、寄附行為第18条第3項および第31条第3項の規定に基づき、現(第9期)評議員は任期満了後においても後任者が就任するまで、すなわち平成18年3月31日まで務める。

以 上

日野鳥第48号
平成17年12月22日
第10期評議員各位
財団法人 日本野鳥の会
会長 柳生 博

評議員任期について(ご報告とお願い)

 平素より、財団法人日本野鳥の会の活動につきましてご支援いただき誠にありがとうございます。
 さて、12月3日に開催された平成17年度第二回理事会(臨時)におきまして、評議員任期の始期を理事と揃えることについて、下記、議案内容のとおり承認されました。

 昭和56年に当会の評議員制度が発足した際、理事(4月1日任期開始)を選出するため、評議員任期を理事より早い(2月1日)スタートとし、その後、始期の調整を特に行わず現在に至っていましたが、評議員の間からは、就任早々事情をよく把握せぬまま半ば形式的に理事選出を行うことへの疑問が呈されていました。このような中、本年5月の評議員会で、十分な理事選考を行う等のため、評議員任期の始期を理事と揃える方向で次期評議員会に申し送ることが合意され、その後、顧問弁護士、主務官庁との協議等の結果、次期に申し送るまでもなく現評議員の任期延長によっても任期揃えは可能とわかったため、あらためて評議員アンケートによる評議員会としての意見集約を行っていただいた結果、早期に任期揃えを行う方がよいとする意見が大勢となりました。このたびの理事会承認は以上の経緯をふまえたものです。

 つきましては、第10期評議員の皆様の任期は、平成18年4月1日から開始となりましたのでご報告申し上げます。
 当初、事務局からは、平成18年2月1日からの任期開始としてご案内しておりましたが、以上のような次第でございますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

■平成17年度第二回理事会(臨時)第1号議案内容

「理事・評議員の任期揃えの件」

 第10期評議員の任期を平成18年4月1日〜平成20年3月31日とする。
 これに伴い、寄附行為第18条第3項および第31条第3項の規定に基づき、現(第9期)評議員は任期満了後においても後任者が就任するまで、すなわち平成18年3月31日まで務める。

以 上

■支部長交替のお知らせ■

 支部長交替の連絡がありましたので、お知らせ致します。

●吾妻支部

新 堀込 紀夫  2006年1月1日付
旧 都丸 省三

(総務室/吉家保奈美)
会員室より

■会員数■

●1月1日会員数 46,283人(対前月 −223人)
 5ヶ月連続して会員数がマイナスとなり、先月に比べ223人の会員数減少となりました。 12月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より231人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。12月の会員への復活者数を入会者数に加えても、退会者数が多かったために、前月に比べて223人の会員数減少という結果になりました。
 12月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ-85人です。2005年9月の入会者数を除き今年度の各月の入会者数は、前年同月の入会者数に比べマイナスもしくは同数と、入会申込みは前年度に比べ依然減少傾向にあります。2005年4〜12月までの入会者累計は1,555人と、前年同期の入会者累計1,779人に比べると−224人となっています。
表1 12月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 1人 10人
総合会員(おおぞら会員) 29人 129人
本部型会員(青い鳥会員) 20人 51人
支部型会員(赤い鳥会員) 38人 79人
家族会員 26人 76人
合計 114人 345人
年度累計 1,555人
12月の入会案内発送件数 566件(年度累計28,377件)
12月のホームページアクセス件数 21,524件(年度累計211,325件)
 会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■

 都道府県別の会員数の合計46,540人には野鳥誌の贈呈数も含まれており、野鳥誌贈呈数257を引いた数が公称会員数となります。
表2 都道府県別の会員数 (1月1日時点)
都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差
北海道 2,070人 -15人 神奈川県 4,857人 -14人 大阪府 2,440人 -14人 福岡県 1582人 -5人
青森県 367人 -3人 新潟県 495人 -4人 兵庫県 1,788人 -4人 佐賀県 226人 -5人
岩手県 488人 -5人 富山県 256人 -1人 奈良県 679人 -4人 長崎県 287人 -1人
宮城県 589人 1人 石川県 341人 -2人 和歌山県 232人 -2人 熊本県 475人 0人
秋田県 261人 -3人 福井県 277人 1人 鳥取県 244人 -1人 大分県 282人 -2人
山形県 226人 -2人 山梨県 368人 -2人 島根県 169人 2人 宮崎県 304人 2人
福島県 864人 -5人 長野県 1,036人 -6人 岡山県 632人 -3人 鹿児島県 419人 3人
茨城県 1,217人 -6人 岐阜県 669人 -3人 広島県 748人 -6人 沖縄県 148人 -2人
栃木県 554人 1人 静岡県 1,766人 -6人 山口県 525人 -7人 その他 172人 -9人
群馬県 995人 -7人 愛知県 1,919人 -11人 徳島県 418人 -1人 全国 46,540人 -223人
埼玉県 2,807人 -15人 三重県 535人 -1人 香川県 271人 -2人  
千葉県 2,436人 -16人 滋賀県 352人 0人 愛媛県 419人 -1人
東京都 7,165人 -31人 京都府 976人 -6人 高知県 194人 0人
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (1月1日時点)
支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差
小清水 4人 0人 福島 213人 1人 長野 555人 -1人 島根県 181人 2人
オホーツク 185人 1人 郡山 230人 -1人 軽井沢 281人 -1人 岡山県 622人 -4人
根室 86人 1人 二本松 58人 0人 諏訪 275人 -1人 広島県 722人 -7人
釧路 182人 -3人 白河 72人 0人 木曽 51人 -1人 山口県 532人 -5人
十勝 156人 0人 会津 70人 -1人 伊那 91人 -1人 香川県 238人 -2人
旭川 95人 0人 南会津 20人 -1人 甲府 261人 0人 徳島県 459人 0人
滝川 53人 0人 いわき 158人 -1人 富士山麓 94人 -2人 高知 199人 0人
道北 35人 0人 福島県相双 12人 0人 東富士 68人 0人 愛媛県 410人 -1人
江別 27人 -1人 福島県原町 16人 -1人 沼津 244人 0人 北九州 433人 -2人
札幌 421人 -10人 茨城 1,184人 1人 南富士 296人 0人 福岡 786人 -1人
小樽 166人 -3人 栃木県  539人 2人 南伊豆 62人 0人 筑豊 228人 1人
苫小牧 236人 0人 群馬県 886人 -7人 静岡 595人 -4人 筑後 185人 -1人
室蘭 177人 1人 吾妻 105人 1人 遠江 491人 -5人 佐賀県 277人 -7人
函館 106人 -3人 埼玉県 2,325人 -11人 愛知県 1,541人 -9人 長崎県 308人 -1人
道南檜山 73人 0人 千葉県 1,869人 -6人 岐阜県 699人 -3人 熊本県 477人 3人
青森県 228人 0人 東京 5,166人 -30人 三重県 464人 -2人 大分県 293人 -4人
弘前 151人 -1人 奥多摩 1,083人 -2人 奈良 647人 -3人 宮崎県 305人 1人
秋田県 265人 -3人 神奈川 3,901人 -16人 和歌山県 229人 -2人 鹿児島県 383人 1人
山形県 230人 -1人 新潟県 412人 -3人 滋賀 282人 11人 八重山 78人 -1人
宮古 122人 -1人 佐渡 22人 1人 京都 1,059人 -8人 やんばる 119人 -1人
盛岡 232人 -3人 富山県 231人 -2人 大阪 2,385人 -13人 合計 42,861人 -181人
北上 137人 0人 石川 326人 -1人 兵庫県 1,558人 -1人  
宮城県 591人 -3人 福井県 272人 1人 鳥取県 270人 -1人
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

■会員からの住所変更のご連絡は会員室にもお知らせください■

 春は転勤などにともなう転居の多い時期です。会員の方から住所変更のご連絡が支部にあった際には、会員室にもお知らせください。転居後1年を経過すると郵便物は転送されなくなります。そのため会員室に住所変更のご連絡がない場合、会員の方に会員証や会誌をお届けできなくなってしまいます。住所変更のご連絡は電子メールやホームページでもお受けしております。
 会員グループ TEL:03-5358-3511 FAX:03-5358-3608
 電子メール:[email protected]
 URL:http://www.wbsj.org/form/form_henkou.html
(会員室/伊野純子)

■支部用のチラシをご用意しました。入会パンフ配布にご協力おねがいします■

 別項でご報告しておりますように入会者数が減少しておりますが、その原因の一つとして入会パンフの配布実績が減少している影響が考えられます。
 表4は、2002年以降の各年の、4月から12月の9ヶ月間の入会パンフ配布数と新入会者数を比較したものです。2003年、2004年と配布数、入会者数とも着実に上昇していたのですが、今年は激減しており、前年同期比で配布数は69%、入会者数は87%となっています。このうち支部経由分ではそれぞれ56%、68%となり、全体よりもさらに減少幅が大きくなっています。
表4.入会パンフ配布数と入会者数(各年4月から12月の9ヶ月間の合計)
  2002年 2003年 2004年 2005年
入会パンフ配布数(A) 30,673 34,564 40,858 28,377
うち、支部経由の配布数(A') 6,832 8,372 9,929 5,642
支部配布比率(A'/A) 22.3% 24.2% 24.3% 19.9%
入会者数(B) 1,323 1,688 1,779 1,555
うち、支部経由の入会者数(B') 228 288 308 212
支部入会比率(B'/B) 17.2% 17.1% 17.3% 13.6%
 そこで、より多くの入会パンフレットを支部で配っていただけるように、支部用の入会案内チラシをご用意しました。個々の支部名や支部報名が印刷されており、入会パンフに挟み込んで使えるもので、支部からのご注文に応じて無料でお作りしお送りします。サイズや掲載内容などは下記のとおりです。
 どうぞこのチラシをご利用いただき、入会パンフレット配布にご協力をよろしくお願いします。

支部へも入会おねがいします!


 地域に密着した活動は、ボランティアで運営される支部が取り組んでいます。支部の活動は、その支部に加入された会員様からの会費によって支えられていますので、ぜひ支部にもご入会お願いいたします。

・パンフレットの入会申込書(または払込取扱票)の所属希望支部名記入欄に○○支部とご記入ください。
・おおぞら会員(総合会員)の年会費は○○円です。郵便振替の場合、入会金1,000円を加えてお振り込みください。
・月刊の会誌『野鳥』と年○回発行の支部報『○○』の両方をお届けします。
※赤い鳥会員(支部型会員)もお選びいただけます。年会費は○○円(入会金1,000円)で支部報のみのお届けとなります。

日本野鳥の会 ○○支部
入会のお問い合わせ、ご連絡は
(財)日本野鳥の会 入会担当 Tel:03-5358-3510 メール:[email protected]

 このチラシをご希望の支部は、入会パンフのご請求時にあわせてお申し出ください。なお、時期により印刷に多少お時間をいただく場合もありますが、ご了承ください。

チラシのお申し込み先
会員室 会員グループ 担当:齋藤・小池
TEL 03-5358-3510  FAX 03-5358-3608  E-mail:[email protected]

■過去退会者へ再入会勧誘のDMを発送■

 入会者数確保の方法の一つとして、3年以上前に退会された方約5万名の内、高齢の方、DM不要とされている方、退会後もバードカタログなどで購入実績がある方、データ不足のため退会経緯が不明の方などを除いた約1万6千名に、再入会をご案内するダイレクトメールを発送します。
 過去退会者への再入会案内は近年行っておりませんので、どの程度の反応があるか予測が難しいのですが、2年前から発行を始めた「活動」パンフレットも同封して最近の会の活動を知っていただき、再入会をお願いする計画です。
 またこのDMでは、個人情報を当会に引き続き残されるかどうかも合わせて伺う予定です。名前や住所などの個人情報は、これまでは退会されてもそのまま会員システムに登録されていました。しかし個人情報保護法の施行にともない、厳正な個人情報管理にはより多くのコストが必要にとなってきています。そのため、再入会のご意志が無く当会からのご連絡も望まれない方の個人情報は、積極的に破棄していきたいと考えております。
 このDMにより再入会される方もいらっしゃるかと思いますので、支部におかれましてもご承知おきください。DMは1月末に発送予定です。
(会員室/齋藤英一郎)

■異動のお知らせ■

 12月末をもって、会員グループの八木典子が退職し、その後任として新たに伊野純子が異動いたしました。
<伊野よりご挨拶>
 はじめまして。このたび会員室へ異動いたしました伊野純子と申します。今後八木の後任として、会員業務を担当させていただきます。入局以来、総務室経理グループ、サンクチュアリ室東京港野鳥公園担当に所属してきて、これで2度目の異動となります。これまでの経験を活かして、会員室の業務を円滑にすすめ、支部の皆様のサポートができるようがんばっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(会員室/伊野純子)
支部ネット通信担当より
 各支部やブロックからの投稿記事をお待ちしております。原稿はメールでお送りいただけます。特に締め切りはありませんが、月の前半にお送りいただければ、その月の号に掲載可能です。
 本通信は電子メールでもお送りしております。1支部あたり2アドレスまで登録いただけます。まだご登録されてない支部もありますので、どうぞご利用ください。また、本通信のバックナンバーは、ホームページから閲覧できます。URLは以下のとおりです。
 http://www.wbsj.org/info/shibu/net/
(会員室長/小林豊)
支部ネット通信 第22号
発行:財団法人日本野鳥の会 2006年1月30日
担当:会員室
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1F
TEL.03-5358-3510・3511 FAX.03-5358-3608
E-mail:[email protected]