No.58 2009年1月号


バックナンバー一覧に戻る

目次 ■支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■事務局からのお知らせなど
 ねむろバードランド フェスティバル開催
 平成20年第3回理事会(臨時)議事録
 新制度対応検討委員会議事録
 新制度対応検討委員会第6回の開催概要報告
 新制度対応検討委員会開催のお知らせ
 新制度対応に関するブログ開設のお知らせ
 沖縄県八重山地域での新支部準備
 野鳥の会カード拡大キャンペーン経過報告
 支部経由の法人会員が増えてます
 2008年末「寄付のお願い」を発送
 会員数

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.446

●2008/11 札幌
・カッコウ一斉調査報告 
●2008/11-12 栃木県
・身近な鳥のモニタリングと野鳥の会
・生き残った恐竜、ケリ
・江戸の鳥と自然 
・日光市クリーンセンター(ごみ焼却場)オオタカ保護
●2008/11 東京
・トキの放鳥 
・映像から見たハイイロ・ハシボソミズナギドリの識別 
●2008/11 福岡
・福岡市周辺のケリ
・ハチクマの観察 
・サシバの獲物データ 
●2008/11 宮崎県
・霧島特別保護区の公聴会
・宮崎市周辺でのコアジサシの営巣状況(上)

●2008/11 札幌
・カッコウ一斉調査報告
 夏井川河口の今年のコアジサシの繁殖状況は、初認、4/28、10羽、最大飛来数、5/1、45羽、延べ営巣数、7、巣立ち、3羽、終認、8/24、親2、幼2。過去11年間で7回、巣立ちがあり、最大は06年の営巣数116、巣立ち33羽であった。ハヤブサが姿を現すと、一斉に姿を消すが、ハヤブサ幼に攻撃する番がいた。シロチドリも同所で営巣し、餌が砂浜の虫等でコアジサシと異なり、共存している。保護柵設置:4/29、写真展:5/16〜31、保護柵撤去:8/31、その間2回、コアジサシ観察会を実施した。
(いわき「かもめ」NO.92,P2〜3)
●2008/11-12 栃木県
・身近な鳥のモニタリングと野鳥の会
 ヒヨドリの秋の渡りは南日本、特に関西地方から始まるらしい。これは全国の情報を持ち寄る事で得られた。ボランティアによる野鳥調査は英国では1960年代より行われている。支部の調査ではデータが少なく、詳細な解析が出来ていない。日本鳥学会に参加する研究を目指す人は増えても、市民レベルでの科学的な観察、調査は伸びていない。鳥との接し方は20年前のままで、鳥見の楽しさの成果を集約し、解析して社会に還元する時期ではないか。
(栃木県「おおるり」NO.200,P24〜26)

・生き残った恐竜、ケリ
 鳥類に嘗ての恐竜だった時代の痕跡が残っている。羽毛は鱗からの進化で、キジの脚には鱗がある。鳥が厚い卵殻を持つのは、恐竜と同じく乾燥に適応している。南米のツメバケイの幼鳥の翼には爪があり、ケリにも翼角に半円形状の爪が数mmある。威嚇時、両翼を少し開き、この爪を相手に向ける。ケリの地上での走り方は、頭を下げて、頭、背中、尾を水平にして大股で、恐竜の走り方を思い起す。
(栃木県「おおるり」NO.200,P32〜33)

・江戸の鳥と自然
 安藤広重の「江戸名所百景」にホトトギスが描かれている。東京ではウグイスは冬鳥で、当時は托卵相手のウグイスと共に繁殖していた。「江戸名所花暦」に松に鶴とあるが、ツルは木に止まれないので、コウノトリと思われる。伊東若沖の「百鳥図」にカンムリツクシガモがあるが、今は絶滅している。斉藤月岑の「武江年表」にオオタカは街中におり、当時ドバトは珍しかった。不忍池の風景は今と変っていない。江戸では身近に野性動物がいたが、緊張感を保ち、ペット化していない。
(栃木県「おおるり」NO.200,P41〜45)

・日光市クリーンセンター(ごみ焼却場)オオタカ保護
 検討会は市提示の早急な建設の必要性を認め、繁殖期工事休止を取り下げ、2010年から10年間、広域保全を実施する事にした。事業内及び隣接2番のオオタカも保全する、営巣地(巣から半径300m程度)の営巣環境の維持、整備する、民有地は市が地権者と保全協定を結ぶ、採餌行動域(半径2km程度)を緩衝地帯とし、多様な生態系維持に努める、09年度中に3〜5年間の実施計画を策定するとした。
(栃木県「おおるり」NO.200,P46)

●2008/11 東京
・トキの放鳥 
 トキの学名は「ニッポニア・ニッポン」とあるように、長らく日本特産種と思われていた。1965年、東京で第12回国際鳥類保護会議が開催され、当時の中西悟堂会長が出席し、トキとフクロウオーム(ニュージーランド)を国際保護鳥にした。その時、トキの記念切手(10円)が発行されている。その後1981年、中国陝西省で7羽のトキが発見され、中国政府は保護、人工繁殖を進め、99年、2羽のトキが佐渡に届いた。人工繁殖で現在120羽余り、内10羽が今回、放鳥された。現在の往復葉書にもトキが図案化されている。
(東京「ユリカモメ」NO.637,P3)

・映像から見たハイイロ・ハシボソミズナギドリの識別
 観察者が両種をまじまじと目視するのは難しく、ハシボソミズナギドリは個体差も大きく、識別は困難である。私見としてハイイロミズナギドリの飛び方を最初に覚えるべきである。天候に関係なく全力で羽ばたき、一瞬の滑空を入れて直進する。羽ばたきを止めるとすぐ降下し、長く滑空できないのがハシボソと異なる。ハシボソは最長距離を移動する1種で、滑空が得意で、天候により色々な飛び方をし、北上時は、成、幼が混じる。
(東京「ユリカモメ」NO.637,P14〜15)

●2008/11 福岡
・福岡市周辺のケリ
 ケリは主に近畿地方より北で繁殖する。福岡県では80年代後半から姿を見せ始め、繁殖するようになったと言われる。今では筑紫野市、福岡市西部でも頻繁に見られる。九州では福岡県と佐賀県の一部に特異な個体群がいる事になる。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.349,P9)

・ハチクマの観察
 9/28、唐津市の鏡山で脚にカラーリングがあるハチクマが撮影された。信州ワシタカ類渡り調査研究グループに照会の結果、長野県環境保全研究所との共同調査で約120羽のハチクマにリングを装着した内の1羽で、05/5、長野県で初捕獲、06/5、再捕獲、07/6、08/6に目視記録がある♂成鳥であった。移動中はリングは羽毛で隠れ見づらく、今まで撮影で確認されたのは白樺峠での1例のみであった。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.349,P10〜11)

・サシバの獲物データ 
 4/30〜6/14、撮影された40枚のサシバの写真で判明した餌はバッタ14、蛇10(内5はマムシ)、トカゲ9、小鳥4、カマキリ、ムカデ、カエル各1であった。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.349,P16)

●2008/11 宮崎県
・霧島特別保護区の公聴会
 8/29、同公聴会で支部は御池野鳥の森とシカ対策について要望を出した。同森のヤイロチョウは7番が山奥の2番に減っており、マナーを守らない観察者、カメラマン対策が急務である。先駆的な取組みをしている高知県の生態系トラスト協会では山林の購入と入山規制をしている。当地でも人の立入禁止ゾーンの設置と繁殖期には監視員の常駐が必要である。霧島山系ではシカの食害でスズタケが大幅に後退しており、シカ対策を求める。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.210,P8)

・宮崎市周辺でのコアジサシの営巣状況(上)
 2002年より一ッ葉入り江でコアジサシを観察しているが、ゴルフ練習者やカニや貝の調査をする学生とトラブルが頻発し、四輪駆動車の立入もあり、やっと04年に工事現場で繁殖が確認された。その間、ゴルフ練習禁止を訴え、ゴルフ練習地の撤去、工事現場での保護柵設置、花火大会打ち上げ時期の変更等が実現した。06年は最大営巣数は107、平均卵数は1.7/巣で、孵化直前に一斉に飛去してしまった。

(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.210,P9〜10)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.447

●2008/11 福島
・水鳥と高病原性鳥インフルエンザ
・県北地区のガビチョウ生息状況調査について
●2008/11-12 群馬県
・伊勢崎市近郊の猛禽類生息状況について
・鉄橋で集団繁殖するチョウゲンボウ
・街の猛禽とレース鳩
●2008/11 千葉県
・2008年カモ類調査報告
・秋の蝉しぐれ (9/28 読売新聞)
●2008/11-12 愛媛県
・冬の田んぼのミヤマガラス
・風力発電施設の新たな計画について
・コウノトリの定期的な飛来 
●2008/11 長崎県
・真夏の訪問者コウノトリ
・渡るヒヨドリ

●2008/11 福島
・水鳥と高病原性鳥インフルエンザ
 元来、鳥インフルエンザは水鳥を主に鳥類間で感染を繰り返し、弱毒性で発症しない。鶏等に感染し、突然異変?で高病原性を示すものがあり、その中でH5N1型は人にもうつる。9/9、外務省によると、03年以降、人が感染した例は15ヶ国385人、内死亡243人、新型インフルエンザ発生地は61ヶ国に及ぶ。今年4月、十和田湖畔と野付半島で死亡したオオハクチョウからH5N1型が検出され、白鳥の渡りルートでの発見は衝撃的である。一説には感染濃厚地域からウイルスが船で日本海側に運ばれ、水を通してハクチョウに感染したと言う。
(福島「きびたき」NO.187,P2〜3)

・県北地区のガビチョウ生息状況調査について
 支部は阿武隈川以東のガビチョウの生息状況を01〜04年に調査し、今年は6/29、県北で未確認であった6メッシュ(1メッシュ5km四方)を調査した。2メッシュで新たにガビチョウ生息を確認した。確認場所は何れも標高250m以下で、福島県全体では県北東部〜東部に集中している。
(福島「きびたき」NO.187,P7〜8)

●2008/11-12 群馬県
・伊勢崎市近郊の猛禽類生息状況につて
 チョウゲンボウは03年に橋脚で繁殖した例があるのみ。オオタカは02年以降、毎年、数箇所で営巣し、増加傾向である。ハヤブサは出現は少ない。ツミは世代交代が早く、カラスの影響もあり、営巣場所が結構変わり、偶然の確認が多い。
(群馬県「野の鳥」NO.290,P4〜5)

・鉄橋で集団繁殖するチョウゲンボウ
 95年、高崎市と藤岡市の境にあるJRの鉄橋で、チョウゲンボウが集団繁殖するのを初めて確認した。2000年には8番が繁殖し、400mの鉄橋に7つのブロックがあり、約55mあるブロックの両端の鉄骨穴に巣がある。親が鉄橋に来るのは年末で1月〜4月中旬に交尾が見られる。3月、♂は巣外にいる♀に餌を運ぶ。4月〜5月中旬、抱卵中の♀は巣を出て餌を食べる。5月中旬〜6月上旬、♀は巣外に出て餌を受け、巣内の雛へ運ぶ。6月、幼鳥確認の頃、♀は巣外におり、餌を受けて巣へ運び、♂が直接巣へ餌を運ぶ事もある。♂が運ぶ餌はネズミ、コウモリ、小鳥等であった。
(群馬県「野の鳥」NO.290,P6〜8)

・街の猛禽とレース鳩
 最近は鳩舎への出入時や舎外運動中に、鳩が猛禽に襲われる例が多く、パニックで下に落ちると、カラスにもやられる。毎年百万羽を超えるレース鳩が作出登録(脚環付)され、猛禽類の食物連鎖に組み込まれている。レースでは通常、1割程度の未帰還があるが、舎外の目の前で襲われると、怒りはオオタカ、ハヤブサに向う。飼育者は猛禽類を鳩舎近くに営巣させるなとして、花火や釣竿で追い払う。鳩飼育を止めざるをえない人もあり、鳩飼育環境は深刻である。鳥インフルエンザのため、レースが制限される事もあり、オオタカが餌不足になるのが予想される。
(鳩飼育者の投稿です:森)
(群馬県「野の鳥」NO.290,P8〜9)

●2008/11 千葉県
・2008年カモ類調査報告 
 1月に県下80地点で調査した。結果は22種、92,885羽で、内訳はコクガン1、オオハクチョウ32、コハクチョウ866、スズガモ58,366(全体の6割)、マガモ8,337、カルガモ7,400、ヒドリガモ4,518、コガモ3,906、オナガガモ3,498、キンクロハジロ1,392、ホシハジロ1,326、ハシビロガモ986、クロガモ722、ヨシガモ703、オカヨシガモ350等。最近3年間は緩やかに減少で、スズガモは三番瀬海域から移動しており、その2倍以上が木更津市から富津岬沖で見られた。
(千葉県「ほおじろ」NO.331,P3〜6)

・秋の蝉しぐれ (9/28 読売新聞)
 南房総市白浜町で、鹿児島県から沖縄本島に生息する秋の蝉「クロイワツクツク」が独特の鳴きで、秋を告げている。ツクツクボウシの近縁種で発見者の名が付いている。ビャクシン、モクレン、サルスベリ等を好み、十数年前、奄美大島からのサルスベリの苗木に幼虫が紛れ込み、冬でも温暖な同地に定着した。蛙のような喧しい音を出す。
(千葉県「ほおじろ」NO.331,P13)

●2008/11-12 愛媛県
・冬の田んぼのミヤマガラス
 ミヤマガラスが愛媛で見られ出したのは1984年からで、以前は主に九州に渡って来る冬鳥とされていた。東予地方には95年頃には3千羽近くが越冬し、今でも数百羽になる。成鳥は早く飛去するようで、春先は殆どが幼鳥となり、ハシボソガラスとの見分けに悩まされる。コンバイン収穫で落籾が多く、早成品種で刈取り後の二番穂が増し、冬のカラスを養っている。松山市街地の電線に塒しており、市街地の塒は今のところ日本では松山市のみである。
(愛媛県「コマドリ」NO.187,P2)

・風力発電施設の新たな計画について 
 愛媛県には風力発電は伊予町に46基あり、更に1500KWを12基建設中である。風量発電は出力が風の状況で大きく変動するため、四国電力では受入量を20万KWに制限し、今回、空き容量3万KWの募集をし、2業者が選定された。支部は事業者は事前に環境影響予測調査を実施し、公開する事を求めていく。
(愛媛県「コマドリ」NO.187,P3)

・コウノトリの定期的な飛来 
 06/5/15に西予市で確認された野生のコウノトリ「いちごろう(えひめ)」が、豊岡市のコウノトリの郷公園で生まれた幼鳥2羽を連れて、同市に帰ってきた。7月、人工巣から巣立った幼鳥で、9月、今治市でも観察されている。支部は愛媛県がコウノトリの分散先となるよう考えている。確認日の5/15から「いちごろう」、豊岡市ではDNA鑑定で♀と分り、「えひめ」と呼ばれる。ツル、コウノトリ保全に取り組んでいる農家が、ブランド米「宇和米・鶴の舞」を売り出した。
(愛媛県「コマドリ」NO.187,P3)

●2008/11 長崎県
・真夏の訪問者コウノトリ
 8/15、佐世保市にマーキングされた、リングが装着されたコウノトリが飛来した。豊岡市で6/22巣立った♀で、8/11、兵庫県内から姿を消した個体で、8/28には広島県で確認されている。
(長崎県「つばさ」NO.255,P2〜3)

・渡るヒヨドリ
 10月中旬〜11月中旬、ヒヨドリが壱岐や島原半島から西や南へ渡るのを見る。うるさく鳴くヒヨドリはバンディングで捕まえた時、身動きせず、声も出さない。頭のてっぺんの羽は薄いグレイのレースのようで、長いものは2cmもあり、何のためか判っていない。

(長崎県「つばさ」NO.255,P6〜7)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)


事務局からのお知らせなど

サンクチュアリ室より

■ねむろバードランド フェスティバル 2009 開催■

 「ねむろバードランドフェスティバル」のプログラムが決まりました。今年もたくさんのイベントをご用意してお待ちしています。追加情報、申込方法や詳細などは、公式ホームページでお知らせします。是非ご覧ください。

【日時】2009年2月7日(土)、8日(日)
【場所】北海道根室市(春国岱など)
【内容】

@ 湖上探鳥会:風蓮湖の湖上に集まったオオワシやオジロワシを観察。
A 根室半島探鳥会:根室半島の野鳥を船上と陸上から満喫。海上の海鳥を身近に観察。
B 初心者向け探鳥会:気軽に楽しみながら、冬の小鳥たちを観察。丁寧にポイントを紹介。
C 春国岱バッチ検定:春国岱の自然観察の後、ラムサール条約や春国岱に関する問題にチャレンジ。
E 講演会: 1) マーク・ブラジル氏による野鳥と観光振興についての講演
    2) 山本純郎氏によるシマフクロウについての講演
F その他: 鳥の鳴き声、スケッチ、折り紙コーナー、手作りクラフトコーナー、交流レセプション、スタンプラリー、写真展、ラムサール展、北方領土展、シマフクロウ展など
【公式HP】
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/section/kanko/birdfes/birdfes_top.html
【お問合せ】

ねむろバードランドフェスティバル実行委員会事務局(根室市役所内) 電話0153−23−6111

(サンクチュアリ室春国岱担当/手嶋洋子)


総務室より

■平成20年第3回理事会(臨時)議事録■

【日時】平成20年12月5日(金)
【方法】寄附行為第29条第3項に基づく書面表決
【理事現在数】17名
【書面表決理事】(敬称略)17名
柳生 博 、佐藤 仁志、鈴木 君子、吉田 新、滑志田 隆、安西 英明、飯塚 利一、磯崎 博司、土屋 正忠、花田 行博、小室 智幸、河地 辰彦、西村 眞一、高木 清和、川瀬 浩、日比野 政彦、高野 茂樹
【議案】
第1号議案 タンチョウの野鳥保護区購入の件
第2号議案 斜里郡斜里町内、幌泉郡えりも町内のシマフクロウ生息地購入の件
【議案の概要】
第1号議案:
 タンチョウの繁殖地保全事業の一環として、北海道野付郡別海町別海および奥行のタンチョウ生息地について、渡邊玲子氏からの寄付金を充てて購入し、「渡邊野鳥保護区ヤウシュベツ」(3,523,883m2)として当会野鳥保護区を設置する。購入金額は50,000,000円である。購入予定地は、国指定風蓮湖鳥獣保護区特別保護地区に近接し、2つがいのタンチョウの繁殖が確認されているが、ごく一部が野付風蓮道立自然公園第2種に指定されているだけで鳥獣保護区等の法的な網掛けが弱いところであった。
 書面表決による議決とする理由は、対象地の地権者が早期の契約、入金を希望していることと、平成19年第1回理事会(H19.5.26開催)において、具体的な購入については規程に基づき、定例理事会もしくは書面表決理事会にて諮る旨の確認を得ていることによる。

第2号議案:
 シマフクロウの生息地分散と繁殖地保全事業の一環として、知床地域と日高山脈南部地域のシマフクロウ生息地について持田勝郎氏からの寄付金を充てて購入し、それぞれ「持田野鳥保護区シマフクロウ知床」(151,476m2)、「持田野鳥保護区シマフクロウ日高第1」(22,740m2)として当会野鳥保護区を設置、拡大する。購入金額はそれぞれ3,000,000円(知床)、1,600,000円(日高)である。
 知床地域の購入予定地域は、国立公園や国有林に隣接する民有林であるため、法的な網が掛かっておらず、開発の心配が残る緊急性の高い場所である。
 日高地域の購入予定地は、分布の南限でもあり、2007年には当会が保護区を設置して保全を進めている地域である。当地域は、継続して繁殖が成功しており、シマフクロウの生息地を道東から道央、道南に分散させていくために極めて重要な地域である。シマフクロウ生息地は、既に保全対策が取られている土地に今回購入予定の民有林を加えると、全体の44.6%の土地を開発から防ぐことができる。
 書面表決による議決とする理由は、対象地の所有者が早期の契約、入金を希望していることと、平成20年第1回理事会(H20.5.24開催)において、具体的な購入については規程に基づき、定例理事会もしくは書面表決理事会にて諮る旨の確認を得ていることによる。
【議事録署名人】
会長からの指名により、西村眞一理事、河地辰彦理事を選任し、両氏もこれを承諾した。
【議事の経過の概要及びその結果】
上記議案について、書面表決を実施した。
その結果12月5日までに、書面による回答のあった理事17名のうち17名の賛成を得たので、本議案について原案どおり承認可決した。

 上記の議事を明らかにするために議事録を作成し、議長及び出席理事の名において記名、捺印する。

平成20年12月9日  財団法人 日本野鳥の会
  議 長      柳生  博
  議事録署名人   西村 眞一

   議事録署名人   河地 辰彦

(総務室/五十嵐真)


■新制度対応検討委員会議事録■

 公益法人制度改革に伴う当会の対応を検討する、「新制度対応検討委員会第5回」が10月24日、当会西五反田事務所にて開催されました。
 本件については支部の皆様にも重要な意味をもつことから、本検討委員会の議事録を支部ネット通信上で公開しております。

●新制度対応検討委員会(第5回)議事録
【日時】2008年10月24日(金) 14:00〜17:00
【場所】西五反田事務所 会議室
【出席】佐藤仁志委員長、遠藤孝一副委員長、鈴木君子委員、吉田新委員、松田道生委員、川端一彦委員、阿部裕行アドバイザー、永島公朗アドバイザー
【事務局】飯塚利一事務局長、安西英明主任研究員、小林豊会員室長、岩下路子総務室長代理、五十嵐真総務室担当
【傍聴】堺昭生(兵庫県支部事務局担当幹事)、児山章二(評議員)
【欠席】伊藤直人委員

委員長・副委員長挨拶
 佐藤仁志委員長より、挨拶があった。

傍聴紹介
 傍聴として、堺昭生 兵庫県支部事務局担当幹事、児山章二 評議員の紹介があった。

議題1.第4回委員会以降の動き等について報告
 五十嵐総務室員より、8/1第4回委員会以降の関連する動きについて、8/19「臨時答申書」が柳生会長へ提出されたこと、8/20支部長に対して「臨時答申書」にかかる意見聴取を開始したこと、9/5公益認定等委員会より、「公益認定等ガイドラインの追加(案)」及び「移行認定または移行認可の申請に当たって定款の変更の案を作成するに際し特に留意すべき事項について(案)」についてパブリックコメントが開始されたこと、10/15公益認定等委員会より、パブリックコメントに付されていた「公益認定等ガイドラインの追加」及び「移行認定または移行認可の申請に当たって定款の変更の案を作成するに際し特に留意すべき事項について」「移行認定のための「定款の変更の案」作成の案内」の確定版が公表されたこと等、資料に基づき報告があった。

議題2.「支部」の名称等に関する問題について
 五十嵐総務室員より、「臨時答申書」に寄せられた支部の意見について、総数50件のうち、現在の「日本野鳥の会○○支部」の名称から、「支部」の二文字を削除し、名称を「日本野鳥の会○○」に統一することについて賛成36支部、賛成かつ「県」を削除希望6支部で、臨時答申書で示された方向性に賛同する支部が大半であったこと、賛成とその他の両論併記が2支部、反対その他が5支部であったこと等について、資料に基づき説明があった。特に支部から提出された意見について討議し、その結果次のような結論を得た。

●新しい支部名称へ「県」を追加・削除することについて
 新しい支部名称「日本野鳥の会○○」に、「県」を追加あるいは削除したいと希望する支部は、検討委員会のこれまでの方針どおり、支部の裁量で決めていただければよい。

●室蘭支部よりご意見のあった点について
 新しい支部名称に「活動エリア」を明確にする文言(例えば、「地区」や「エリア」といった単語)を追加することについては、制度改革対応後も統一的な名称を使用し、支部間あるいは、財団事務局と支部相互の一体感を保持させる趣旨から、「臨時答申」どおり「日本野鳥の会○○」という名称でお願いする。
なお、『日本野鳥の会』は(財)日本野鳥の会が商標登録をしている名称であり、名称使用権の活用(他団体は使用することができず、現在の支部のみが統一的に使用するなど)は一体感を保持する上でかなり有効な手段であることを支部によく理解いただくよう努力する。

●大阪支部よりご意見のあった2点について
 この度の公益法人制度改革の趣旨の1つは、公益法人の内部規律を拡充させることにある。公益財団法人の下に任意団体の事務局(本部)と支部を置き、二重又は三重構造を作るということは、その趣旨を損なうことになりかねない。顧問弁護士等のご意見もふまえ、委員会としては採用しがたい。
 支部のNPO法人化については、従来の方針どおり各支部の意志を尊重する。また、法人格取得を目指す支部に対しては、各種の情報提供等可能な限りの協力をしていく。

●香川県支部よりご意見のあった点について
 会員制度・会費制度については「臨時答申」において補足しているようにその基本的な枠組みは現在と変更せず、会員種別や会費徴収の仕組みなども原則として変更しない方向(具体的な名称や手法は今後提案予定)であることを理解いただくよう努力する。
 支部の認定や会費収受業務の代行についても、最新の「支部規程」や「支部の認定及び運営に関する覚書」の内容について周知を図り、理解をいただけるよう努力する。

●千葉県支部よりご意見のあった点について
 この度の公益法人制度改革を受けて、支部と財団事務局を含む総体としての日本野鳥の会が弱体化することは絶対に避けなければならない。「支部」の名称は使えなくなるものの、名称使用権を活用して「日本野鳥の会」の六文字を残し、統一的な名称使用を行うことで、一体感を保持していこうとする「臨時答申」の考え等について再度よく説明し、理解を求めていく。

●その他
 「臨時答申」に対し、未だご意見をいただけていない支部があることから、今回支部から寄せられた意見を取りまとめて支部に報告することに併せ、意見を出してもらうよう催促する。また、「臨時答申」の内容に賛成しがたいという意見は誤解や過度の心配に基づいているようであることから、それらの支部については丁寧な説明をしていく。なお、各支部からの指摘事項については一問一答のQ&Aのような形にまとめ、それを全支部に送付することとし、引き続き「支部」の二文字を削除する方向で各支部の理解を得ていく。

議題3.「定款の変更の案(骨子のたたき台)」について
 五十嵐総務室員より、新制度に対応する「定款の変更の案(たたき台)」について、その作成に当たっては法令に規定された事項は極力省いたこと、必要的記載事項・相対的記載事項・公益認定を受ける上で必要となる事項は全て記載したこと、任意的記載事項は必要最小限としたこと等、資料に基づき説明があった。このうち、主に評議員会及び理事会に関する規定について討議が行われ、これまでの委員会の議論に基づく方向性をふまえて、次のような結論となった。

●評議員の定数について
 定数3名以上8名以内とし、その代表者を「評議員長」とする。

●評議員の選任及び解任について
 評議員の選任及び解任は、評議員会選任委員会において行い、その内訳は、評議員1名、監事1名、事務局1名、外部委員2名、連携団体(=現在の支部のこと)2名とする。

●評議員会の権限について
 評議員会の決議事項は、理事及び監事並びに会計監査人の選任及び解任、理事及び監事の報酬等の額、計算書類等の承認、定款の変更、解散及び残余財産の処分、基本財産の処分又は除外の承認、公益目的事業の全部の廃止、理事会において評議員会に付議した事項、その他評議員会で決議するものとして法令又はこの定款で定められた事項とする。

●評議員会の開催について
 評議員会は、定時評議員会を毎年度6月に1回行い、臨時評議員会を毎年度10〜12月に1回行う。また、必要に応じて臨時評議員会を開催する。

●役員及び会計監査人の設置について
 理事の定数を3名以上8名以内とし、監事の定数を2名以内とする。また、理事のうち2名以内を代表理事、代表理事以外の理事のうち、4名以内を業務執行理事とすることができるとする。

●役員並びに会計監査人の選任について
 理事のうち1名を理事長、1名を副理事長、1名を専務理事、3名以内を常務理事とし、理事より選定することとした。また、理事長と副理事長を代表理事、専務理事と常務理事を業務執行理事とする。

●理事会の権限について
 理事会の権限は、業務執行の決定、理事の職務の執行の監督、代表理事及び業務執行理事の選定及び解職とする。

●理事会の開催について
 理事会は、定例理事会を年4回、臨時理事会を必要に応じ開催する。

議題4.次回の日程等について
 五十嵐総務室員より、第6回の日程等について資料に基づき説明があり、12月12日(金)14:00〜17:00、場所は西五反田会議室で開催することとなった。

(総務室/五十嵐真)


■新制度対応検討委員会第6回の開催概要報告■

12月12日(金)に、当会西五反田事務所にて新制度対応検討委員会(第6回)が開催されました。議題は以下の通り。議事録はまとまり次第、本通信に掲載いたします。
 1.第5回以降の動き(報告)
 2.支部等に配布する「一問一答集」について
 3.委員会が公開するブログの運営について
 4.「定款の変更の案(ver2)」の検討
 5.次回の日程及び今後の日程について  

(総務室/五十嵐真)


■新制度対応検討委員会開催のお知らせ■

 新制度対応検討委員会(第7回)を下記の通り開催いたします。

●新制度対応検討委員会(第7回)
【日時】2009年1月30日(金)(予定)
【会場】(財)日本野鳥の会 西五反田事務所 会議室(予定)
【宛先・お問い合せ先】
 (財)日本野鳥の会 総務室総務グループ 宛
  E-mail:[email protected] TEL:03−5436−2620 FAX:03−5436−2635

(総務室/五十嵐真)


■新制度対応に関するブログ開設のお知らせ■

 公益法人制度改革に関するブログを以下のように開設いたします。
本ブログでは、制度改革に関する財団の対応状況、行政庁や他団体の関連する動きなどを随時お伝えしてまいります。また、支部の皆さまから本件に関するご意見・ご質問等もお受けいたします。本件に関する皆さまのご理解を深める一助となるよう様々な情報提供を心がけてまいりますので、ぜひご覧ください。

【名称】日本野鳥の会 “公益財団法人”化に向けて 〜新制度対応検討委員会の動きなど〜
【開設日】2009年1月20日(予定)
【アドレス】http://www.wbsj.org/blog/koeki/
【内容】
1.新制度対応検討委員会について
2.行政庁の動きについて
3.他団体の動きについて
4.いただいたご意見、ご質問等への返答

(総務室/五十嵐真)


会員室より


■沖縄県八重山地域での新支部準備■

 本通信08年10月号でお伝えしましたように、沖縄県の八重山支部は残念ながら08年9月に取り消しとなりました。しかし地元には活動をされている会員がいらっしゃいますし、カンムリワシを初めとした貴重な自然が残る地域であることから、早速10月に会員有志で新支部設立の準備がスタートいたしました。しかも地元での協議により、石垣島と西表島のそれぞれで新支部を設立しようという機運になっています。既に石垣と西表で設立準備会合が開かれ、それぞれに代表も選出されています。
 財残事務局でも、新支部がスムーズに設立されるよう、できるだけの支援を行ってまいります。なお、旧八重山支部会員の皆様、当該地域にお住まいの会員の皆さまには、別途、個別に新支部への入会案内を送らせていただく予定です。

(会員室長/小林豊)


■野鳥の会カード拡大キャンペーン経過報告およびお願い■

 昨年9月に各支部の事務局あてにご案内させていただき、10月からスタートしました『日本野鳥の会カード』申し込み拡大キャンペーンにつきましては、ご理解とご協力をいただきありがとうございます。
 オリコ社よりキャンペーン開始後のカード発行実績集計の報告がありましたので、お知らせします。

●キャンペーンの内容は
 オリコ社と当会が協力して08年10月から09年3月末まで行っているキャンペーンで、支部(及び財団)の紹介により発行されたカード1件につき、1,000円の「支部支援金」と500円の「財団支援金」が各支部及び財団に支払われる仕組み。10月はじめに各支部へお届けしました、専用のカード申込書に記入されている支部別コード番号により、ご協力いただいた支部が判別できるようになっており、支部活動の財源増加につながる仕組みです。

●「日本野鳥の会カード」発行件数(08年度)
 スタート翌月の11月には、合計14件のカード発行があり、それ以前の通常の件数と比較すると明らかに増えていることが判ります(表参照)ので、この結果は支部の皆さまのご協力による成果であると判断できるかと思います。しかしこの14件中、配布経路(コード番号)が不明のものが13件あり、せっかくご紹介により発行されたものであっても、明らかにそうであると言い切れない結果となっております。発行枚数が増えていること自体は今後の寄付増加につながりますので、キャンペーンの成果としては良い結果でありながら、支部支援金の獲得につながらないのは残念なことです。

 そこでキャンペーン継続にあたり、以下の点にご注意いただき、各支部の皆さまには引きつづきご協力下さいますよう、改めてお願いいたします。
★配布いただくカードの申込書は、予めお届けしました専用の3ケタコード番号入りのものをお使いください(コード番号は申込書を広げた中面右側の「提携先使用欄」にスタンプしてあります)。
★コード番号のない申込書からのカード発行件数については、支部紹介実績として集計ができませんのでご注意ください。
★コード番号入りの申込書がなくなりましたら、会員室までご連絡ください。追加でお届けいたします。

  以上、どうぞよろしくお願いいたします。


(会員室/吉倉浩子)


■支部経由で紹介された法人特別会員が増えています■

 このたび、愛知県支部のご紹介で大同特殊鋼株式会社が法人特別会員へ入会されました。同社は当会初の鉄鋼業界からの法人特別会員となります。愛知県支部が同社敷地内でのコアジサシ誘致を提案し同社と協同で誘致プランを実施していることが契機となり入会の勧誘をしてくださいました。高木支部長は、地域で日本野鳥の会を身近に感じてもらえる大変よい機会と話しています。
 その他にも、青森県支部経由で株式会社青森テレビ(1991年入会)、京都支部経由で株式会社アンテック(2003年入会)と赤穂化成株式会社(2008年入会)、鳥取県支部経由で株式会社鳥取銀行(2005年入会)がそれぞれ入会されています。もしこの他に当方で把握もれがありましたら、お手数ですが会員室(03-5436-2630)までご連絡いただきたくお願い申し上げます。  法人特別会員の年会費は10万円。財団の財政にとっては、とてもありがたいことです。また、支部紹介で入会の場合、その会費の3割を毎年支部へ還元する制度がありますので、支部の財政にとってもメリットがあると思います。支部と関わりのある企業にどうぞお声掛けいただきますようお願いします。企業向けパンフレットも用意しておりますので、お気軽に会員室会員グループ(03-5436-2630)へご請求ください。


(会員室/吉家奈保美)


■2008年末「寄付のお願い」を発送■

 毎年末、これまで当会になんらかの資料請求やご支援があったものの会員ではない皆様に、入会および寄付のお願いを発送しています。昨年度は入会のお願いを10,721名にお送りして46名の方に入会いただき、寄付のお願いを3,377名にお送りし386件、2,778,346円のご寄付をいただきました。
 今年度は方針を見直し、「寄付のお願い」を、過去の寄付実績のある方など約5,000名、過去にイベント等に参加されたがまだ入会いただいていない方など約10,000名、さらにトリーノ創刊以来トリーノに同封しているアンケートに回答してくださった約2,600名の方々へお礼状を添えてお送りしました。いずれも12月上〜中旬に発送しました。また封筒については、通常の茶封筒ではなく冬の雪景色をイメージしメッセージを添えたデザインとし開封率の向上もはかりました。なお12月24日時点で入会8名、寄付632件、1,727,785円をいただいています。最終的な数値については今年度の集計後に改めてご報告いたします。


(会員室/吉家奈保美)


■会員数■

●1月5日会員数 43,134人(対前月-162人 )

 会員数は先月に比べ162人減少しました。
 12月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より174人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。
 12月の入会者数は137人で、前年同月の入会者数226人に比べ89人減少しました。

 また、12月の退会者数は311人で、前年同月の退者数334人に比べ-23人減少となりました。
表1 12月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2.都道府県別の会員数
備考:その他は海外在住の会員を示します。

表3.支部別の会員数
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/上田康之)


■支部ネット担当より

 今年もどうぞよろしくお願いします。

●支部ネット通信の発行主旨
 「バードニュース」を覚えていらっしゃるは支部役員の方も多いのではと思います。83年5月のバードニュース第1号の「創刊のごあいさつ」には、発刊の趣旨として“支部本部間の連絡調整が大切”、“バードニュースの創刊が、支部本部間、各支部間での交流促進に役立てばうれしい”ということが述べられています。このバードニュースは94年1月に休刊になりましたが、その後も支部と財団との連絡調整が大切なことには変わりなく、会の発展のためには、支部と財団間や支部相互間での連携強化が不可欠といえるでしょう。
 そのため、「バードニュース」の創刊趣旨を継承する形で、04年4月よりこの「支部ネット通信」の発行を始めました。

●支部向け内部情報などを掲載
 「支部ネット通信」は、一般の会員さんや会の外部向けの情報媒体ではなく、支部、ブロックに限定した情報媒体と位置づけています。そのため、野鳥誌やホームページとは一線を画し、財団の事業や運営がより理解できような内部データなどの情報、支部の運営や活動に役立ちそうな情報などの掲載に重点を置いています。
 また、支部の活動事例やブロックの運営状況など、支部相互間やブロック相互間で役立つ情報を、支部やブロックから投稿いただいて掲載することができます。

●各支部事務局へ送付しています
 本通信は、各支部事務局へ3部ずつとブロック事務局、財団理事、財団評議員へ印刷版をお送りしています。
 またメール版も発行しており、支部単位で2アドレスまで送付先をご指定いただけます。
インターネットからもご覧いただくことができまして、こちらは第1号からのバックナンバーすべてを閲覧できます。インターネット版のURLは以下のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html

 なお、印刷版、メール版、ネット版とも掲載内容は同じですが、メール版はテキスト・メールですので図表などが掲載されていません。またメール版は転送が簡単な反面、内容改ざんも簡単ですので、議事録などは省略して掲載しています。

(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第58号
◆発行
財団法人日本野鳥の会  2009年1月23日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]