No.80 2010年11月号


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目次 ■プレスリリース
 日本製紙と野鳥保護に関する協定を締結
 三宅島のサンゴ、今年も良好な状態
■ブロックの動き
 第33回東北ブロック協議会 出席報告
■支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■理事会議事録
 平成22年度第2回理事会(臨時)議事録
■事務局からのお知らせなど
 オリジナル年賀はがき販売開始!
 名称変更のお知らせ
 支部名称変更に関するお願い
 公益財団法人への移行について(ご報告)
 会員数

プレスリリース

■日本製紙と野鳥保護に関する協定を締結■

 発表した内容は、下記のとおりです。一部内容と画像などは省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/101014.html

日本野鳥の会と日本製紙が野鳥保護に関する協定を締結
〜シマフクロウなどの野鳥生息地(約126ha)で野鳥保護の活動を行う

財団法人日本野鳥の会、日本製紙株式会社 共同発表

2010年10月14日

 財団法人日本野鳥の会(会長:柳生 博)と日本製紙株式会社(社長:芳賀 義雄)は、日本製紙が北海道根室地方に所有する森林約126haに「日本製紙野鳥保護区シマフクロウ根室第3」を共同で設置し、野鳥保護活動にあたることで合意し、協定を締結いたしました。
 日本野鳥の会が、国の天然記念物であり絶滅危惧種でもあるシマフクロウの保護を目的として、企業と協定を締結することにより、まとまった面積を野鳥保護区とするのは今回が初めての取り組みです。
 本日協定を締結した森林は、シマフクロウの生息地で、現在3つがいの生息が確認されています。シマフクロウは食物連鎖の頂点に立つ動物のひとつであり、その生息する森は生物多様性に富んだ、自然環境を保護する重要性が高い地域とされています。日本製紙は当該地における木材生産目的の伐採を行わないこととしており、今後はさらに、両者で共同計画を策定し野鳥の保護に努めてまいります。



■三宅島のサンゴ、今年も良好な状態■

 発表した内容は、下記のとおりです。一部内容と画像などは省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/101016.html

三宅島のサンゴ一部食害が見られるも、今年も良好な状態を確認

三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、コーラル・ネットワーク、スナッパー・ダイビングセンター 共同発表

2010年10月16日

 2010年10月16日、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館とコーラル・ネットワークは共同で、世界共通のサンゴ調査である「リーフチェック」を実施した。実施した場所は三宅島の西側に位置する富賀浜のテーブル状サンゴ群集と、伊ヶ谷沖のカタン崎のサンゴ群集である。
 調査を実施した結果、富賀浜ではここ数年の結果と同様に、調査範囲の約60%以上がサンゴに覆われていた。しかしサンゴ食の巻貝による食害が例年より多く見られた。カタン崎においては、調査範囲の約30%以上がサンゴに覆われ、また多様な種類のサンゴが点在することが確認された。
 富賀浜で一部食害が見られたものの、どちらのサンゴ群集とも良い状態が保たれていることが確認された。



ブロックの動き

■第33回東北ブロック協議会 出席報告■

【日時】2010年10月16日(土)13:30〜 17日(日)9:00
【場所】つがる富士見荘(青森県北津軽郡鶴田町)
【主管】日本野鳥の会弘前
【出席】日本野鳥の会あきた、やまがた、みやこ、 北上、宮城、ふくしま、こおりやま、二本松、 会津、いわき、南相馬、あおもり、弘前の 連携団体(支部)より71名。 財団からの出席は、佐藤副会長、林山普及室員、山本自然保護Gチーフの3名。
【議題・内容】

    1.開会挨拶
     小山信行日本野鳥の会弘前代表より、財団の新制度への移行によって「支部」という名称がなくなるが、ブロック協議会の場を活かし、連携を強めていきたいという旨の開会挨拶が行なわれた。

    2.来賓祝辞

    中野?司鶴田町長より、歓迎の祝辞と鶴田町の自然を活かした観光の取り組みについて紹介された。
     続いて、佐藤仁志副会長より、財団の新制度への移行申請作業の進捗状況、「連携団体全国総会」(仮称)の開催について、及び財団の経営状況等の報告の後、全国団体の強みを活かし速報性のある情報発信等を目的とした、野鳥情報ネットワークへの参加の呼びかけがされた。


    議長・副議長、タイムキーパー、書記が選出され、議事に移った。

    3.第1号議案:平成21年度会計報告
     征屋和宣日本野鳥の会北上副代表より、平成21年度の日本野鳥の会東北ブロック協議会収支報告がされ、了承された。

    4.第2号議案:昨年提出した決議書について報告 釜石広域ウィンドウファームの件
     高橋知明日本野鳥の会北上代表より、当案件について進捗の報告があり、環境省の対応や事業者の(株)ユーラスエナジー釜石とのやりとりの経過説明がされた。また、この案件に対する東北ブロックの今後の取り組みの方向性について、当会議で確認を取りたいとの考えが出された。
     さらに、会場からは財団に対して、野鳥の衝突を防ぐ、具体的な防除策があるのかとの質問がされ、財団からは現状では衝突を防ぐ具体的な防止策はない旨の回答があった。
     今後として、電動案山子等の技術的な防止措置の効果の有無について調査結果の公表を求めること、また、事業の影響評価の動きや効果的な防止策について、財団と連携団体(支部)で情報を共有していくこと、防止策については、調査により情報を蓄積していくこと等が確認された。
     また、佐々木宏日本野鳥の会みやこ代表から提案された、狩猟鳥獣の種類の削減と野鳥の飼い鳥問題に関する議案に関しては、議案としては採択するが具体的なデータを揃えた上で改めて議論することとなった。
     この他に、財団のCBD-COP10への取り組みについて質問があり、本会場での情報収集及び議題に関わるNGOミーティングやサイドイベントに出席することの他、シマフクロウの生息地の保護や「見つけて渡り鳥」を用いた市民参加のモニタリング等をテーマとして扱う3ブースの出展を行なうこと、サイドイベントとしてシマフクロウの森を育てるプロジェクトのフォーラムや日本のマリーンIBAの紹介を行なうことなどが報告された。

    5.第3号議案:次年度の開催地について
     佐藤公生日本野鳥の会あきた会長より、平成23年度の東北ブロック協議会は、日本野鳥の会あきたが主管となり、2012年3月3日〜4日に秋田県大潟村で開催を予定していることが報告された。

    業務連絡・活動報告など
    (1)野鳥情報ネットワークについて
    山本自然保護室チーフより、野鳥情報共有のためのメーリングリストと探鳥会情報活用のためのネットワーク構築に関して、全国に支部を有する当会の強みを活かす取り組みであること、東北ブロックでは6連携団体(支部)より参加、協力の連絡をいただいているが、より多くの参加をお願いしたいこと、また、2011年5月に再発刊予定のストリクスの進捗状況、投稿と購入の促進について呼びかけがされた。
    (2)探鳥会関係の報告
    ①一斉探鳥会および『ミニミニ野鳥図鑑』について
    林山雅子普及室員より、2010年バードウィークにおこなった一斉探鳥会に関して、37支部で合計47回の探鳥会がおこなわれ、非会員の参加率は36.2%と昨年より上昇したこと、探鳥会で配布協力をお願いした『ミニミニ野鳥図鑑』や『野鳥誌プレゼントハガキ』の配布状況等について報告があった。
    ②日本野鳥の会あきた
    佐藤公生会長より、定例探鳥会を月2回行なう他、県南、一泊探鳥会等を開催していること、ガンカモ調査、ワシタカ調査を継続的に実施していること、また、県内でオオセッカの繁殖が確認されたことの報告があった。
    ③日本野鳥の会やまがた
    梁川堅治代表より、会員獲得のために探鳥会を開催しており、特別探鳥会も6月より一年間開催中であること、山形新聞に写真と文書で野鳥を紹介していることの報告があった。この記事をもとにした図鑑製作が進行中であることの報告がされた。
    ④日本野鳥の会みやこ
    佐々木宏代表より、「プラスチックゴミを捨てるな」というポスターを作成し、海ゴミ問題に取り組んでいること、また、子供を対象にゴミの流れを体験できる観察会を実施していること等が報告された。
    ⑤日本野鳥の会北上
    高橋知明代表より、環境省の地図を使って、もりおかや、みやこと共に鳥類調査を行い、現在まとめの作業を進めていること、探鳥会は、鳥だけに限定せず、自然観察を主体に他の団体と一緒に行なっていることが報告された。
    ⑥日本野鳥の会宮城
    竹丸勝朗代表より、年間50回程度の探鳥会を行なっていること、また、宮城県のレッドデータブックの見直しに伴う調査を行なっていること、また、金華山沖での海鳥調査を継続中である旨の報告があった。
    ⑦日本野鳥の会ふくしま
    鈴木弘之福島市小鳥の森レンジャーより、ガビチョウの他種との競合の調査及びサンコウチョウの分布調査を行っている旨の報告があった。
    ⑧日本野鳥の会こおりやま
    森國男副代表より、探鳥会を開催することが会員を増やす元になるとの考えから探鳥会のあり方を研究していること、そのために、探鳥会リーダーの育成や、過去10年間にわたり、探鳥会の希望者の多いところを選んでいる旨の報告があった。
    ⑨日本野鳥の会二本松
    中野紀男代表より、年20数回の探鳥会を定例で行なっているという報告があった。
    ⑩日本野鳥の会会津
    林克之代表より、探鳥会を何とかしたいと思い、月1回の探鳥会を継続している。この他、カワウの調査、及び里山の調査で、昆虫や植物の調査を他の団体とともに進めており、興味をもたせるということに主眼を置いていることが報告された。
    ⑪日本野鳥の会いわき支部
    吉田正明副支部長より、環境省のシギチ調査に協力しており、いわき市の夏井川河口が日本のシギ・チドリの重要渡来地に選ばれ、フライウェイパートナーシップへの登録依頼が来ていることが報告された。この他、2004年からコアジサシの調査を継続している旨の報告があった。
    ⑫日本野鳥の会南相馬
    佐藤勝彦代表より、探鳥会1回、野鳥観察を6回行なっている旨の報告があった。
    ⑬日本野鳥の会あおもり
    針生倖吉代表より、尻屋崎の漂着ゴミ回収に取り組み、400人の参加と27tの回収があった旨報告された。この他、阿部誠一氏よりハクチョウ類、コクガンの調査を行っていること、カモの調査を10年間行い、どの種が多いのかや分布を調べている旨の報告があった。また、NPO法人オオセッカランドの麦沢勉氏より、広報誌の年4回の発行、仏沼での定例観察会の実施が報告された。また、ラムサール登録地の隣接地で、ほ場整備の計画があり、オオセッカの生息地への危機が報告された。また、2年かけて、魚類や他の生物が棲めるような水田作りの推奨を行なっている旨の報告があった。
    ⑭日本野鳥の会弘前
    小山信行代表より、探鳥会を年30〜40回開催していること、また、県のレッドデータブックが改訂中であることが報告された。オシドリ、カワウ、カンムリカイツブリ、オオバン、ノスリが増加し、カイツブリ、コルリが減少していることの他、カラス類による糞の苦情対策に苦慮している旨が報告された。

    6.記念撮影及び懇親会
     協議会終了後、記念撮影ののち、懇親会が行なわれ、各連携団体(支部)および財団での情報交換を行なった。

    7.探鳥会
     17日6:00より早朝探鳥会が廻堰大溜池において開催され、カンムリカイツブリなど26種が観察された。

(自然保護室/山本裕)

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.533

●2010/9-10 宮城
・野鳥保護区巡り3日間
・シジュウカラガンご支援のお願い
●2010/9 茨城
・問題の解決は相互理解
・シギチドリ調査30年のまとめ
・県内で初めて撮影されたアカアシチョウゲンボウ
・マイナーで存在感のないシラコバト
・定着している?カオジロガビチョウ
●2010/9-10 栃木県
・生物多様性とちぎ戦略素案に意見を提出
・渡良瀬遊水池がラムサール条約湿地潜在候補地に
・みずほの里山再生プロジェクト
●2010/9-10 広島県
・人工干潟清掃探鳥会
●2010/9-10 愛媛県
・重信川河口鳥類調査

●2010/9-10 宮城
・野鳥保護区巡り3日間
 6月、本部の企画で40名募集の道北4個所の野鳥保護区(本会は全国に29の保護区2,707haを設置)の体感とシマフクロウのための記念植樹に参加した。三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽では野鳥と緑の信託で百万円以上出資した人のネームプレートがあり、本会の活動を支援している。渡邉野鳥保護区フレシマ(204ha)は根室市の太平洋側に位置し、渡邉玲子氏が05年、本会に寄付を申し出て、買い取った湿地、草原で、そこで約50本を植樹した。
(宮城「雁」NO.243,P11〜13)
・シジュウカラガンご支援のお願い
 同会、雁の里親友の会、仙台市八木山動物公園では83年からシジュウカラガンの羽数回復に取り組んできた。その中で、95年からは日ロ共同でカムチャッカで生まれた鳥をその繁殖地であった北千島に運び、放鳥した結果、日本への飛来数が増え、昨年は一度に78羽の群が確認された。今回、その最後の放鳥のため、不足資金の支援をお願いする。郵便振替口座 00100-7-176339雁の里親友の会「よみがえれシジュウカラガン募金」。
(宮城「雁」NO.243,P16)
●2010/9 茨城
・問題の解決は相互理解
 農村環境整備センターが「農の営みがつくった日本の景観」の写真集を出している。茨城県は土浦市の美しいハス田が載っているが、今では田に防鳥ネットが掛けられ、現実離れした紹介である。H16年、鳥獣被害特措法で補助金付きで、ハス田に防鳥ネット設置が始まり、鳥獣被害防止計画策定が義務付けられ、防除対象種はカルガモとされ、他の野鳥被害についてはこの計画では余り踏み込んでいない。バン、オオバンの害を指摘しても、生産者は被害は大事に至らないとし、カルガモの正の側面も評価しないと、ハス田は農薬依存になりかねない。
(茨城「ひばり」NO.297,P2)
・シギチドリ調査30年のまとめ
 春は田植えの時期とシギチの飛来時期がほぼ一致するので、調査し易いが、秋は田圃の状況が変化し、調査にバラツキが出る。冠水田の普及は大切であるが、防鳥ネットが増え、影響が出る。種数は秋の方が多い。ムナグロは秋は春の1桁少ない羽数で、400羽弱で、渡りの初めは成鳥で、後半は幼鳥が多い。コチドリは毎年200〜400羽がカウントされ、内陸部で繁殖している。冬のタゲリは、県南部ではここ数年で数十が200〜500に激増している。ハマシギは海岸部は4WB車の侵入で激減し、内陸部へ移動が予想される。ジシギは秋は、オオジシギ、チュウジシギ、タシギの順で来る感じで、チュウジシギは関東では本県が最多であるが、観察、識別が進んでいない。
(茨城「ひばり」NO.297,P4〜5)
・県内で初めて撮影されたアカアシチョウゲンボウ
 5/30、守谷市で牛舎近くの電線に止まるアカアシチョウゲンボウが撮影された。図鑑「日本のワシタカ」のよると、全国では15個所程度で確認され、太平洋側は少ない。茨城県内では08/3、取手市で確認されているが、撮影されたのは初である。
(茨城「ひばり」NO.297,P20)
・マイナーで存在感のないシラコバト
 7/4、東京で日本自然保護協会主催の市民調査全国大会があり、支部は「危機迫るシラコバト」で、急減しているシラコバトの窮状をポスターで訴えた。僅か3羽に減った限界個体群の厳しい縄張り実情を説明した。本家の埼玉県支部からの見学もあったが、シラコバトはまだまだ人々の関心が向かない鳥の印象である。
(茨城「ひばり」NO.297,P22)
・定着している?カオジロガビチョウ
 日本鳥類保護連盟の機関紙「私たちの自然」7月号で、特定外来種の外来鳥4種の特集がある。内、カオジロガビチョウは茨城県では90年代後半に菅生沼で記録があるが、その後は見つかっていないが、同特集では群馬、栃木両県に跨る両毛地域から飛石で館林、坂東市、境町の利根川左岸に分布があるとされる。
(茨城「ひばり」NO.297,P22)
●2010/9-10 栃木県
・生物多様性とちぎ戦略素案に意見を提出
 国外外来種だけでなく、国内外来種(国内移入種)、例えば、ホタルの放虫、メダカの放流等についても触れること。渡良瀬遊水地の湿地再生を10年後のイメージに追加すること。同地は関東におけるコウノトリの野生復帰の期待があると書き足すこと。中心的な役割を担う組織、各部局との連絡調整の仕組みについて具体的内容に言及すること。
(栃木県「おおるり」NO.211,P14〜15)
・渡良瀬遊水池がラムサール条約湿地潜在候補地に
 7/24、環境省は同地はラムサール条約湿地登録基準1(代表的な湿地)、基準3(生物多様性維持に重要な湿地)の要件を満たすとして、登録潜在候補地の1つに登録した。今後、地元自治体の賛意をどう得るかが重要なカギになる。10/18からの名古屋でのCOP10にパネルを展示するためのカンパをお願いする。
(栃木県「おおるり」NO.211,P16〜17)
・みずほの里山再生プロジェクト
 宇都宮市のみずほの中央公園で毎月1回、雑木林の清掃、笹や倒木の整理、下草刈りと落葉さらいを行っている。これで得られるものはきれいな雑木林の景観、枯木や落葉に棲む虫の観察、カブトムシ、クワガタの発生、木の子の栽培、春植物の復活等がある。50cm四方を15区画作り、10cm掘り下げ、ミミズの数と重さを計測した。5区画で5匹(3g)しかいなかった。(少しやり過ぎの感もある:森)
(栃木県「おおるり」NO.211,P18〜21)
●2010/9-10 広島県
・人工干潟清掃探鳥会
 7/19、「人工干潟における人と野鳥の共生を考える」をテーマに八幡川河口の人工干潟で清掃/探鳥会を実施した。地元の小学生を含み、78名が参加。新聞社、テレビ局の取材を受け、「人と野鳥の共生」を地元へ広くアピールできた。広島県が20年前、干潟を残土や廃棄物で埋める代わりに作ったこの人工干潟、人の手で自然環境回復は困難で、名古屋の藤前干潟をゴミ処分場にするため埋立し、代替の人工干潟を作るとした時の反面教師として取り上げられた皮肉の場所である。
(広島「森の新聞」NO.170,P6〜7)
●2010/9-10 愛媛県
・重信川河口鳥類調査
 09/6〜10/5、調査した。シギチは6月が最少で、7月から徐々に増え、秋に急増し、ハマシギが多数そのまま越冬するため、数はそのまま横ばいで、4月中旬、下旬に春の渡りで最大数になる。最大個体数はハマシギ252、チュウシャクシギ55、シロチドリ54、キアシシギ36、キョウジョシギ28等。カモ類の最大個体数はヒドリガモ657、カルガモ165、オナガガモ136、マガモ103、オカヨシガモ84等。
(愛媛県「コマドリ」NO.198,P18〜19)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.534

●2010/9 こおりやま
・ホタル復活に向けての第一歩
●2010/10 埼玉県
・シラコバトの繁殖記録
・龍馬伝とヤイロチョウ
●2010/7 奥多摩
・夏の保全エリア
・オオヨシキリ
●2010/9 富士山麓
・シジュウカラガン大型亜種(通称カナダガン)について
●2010/9 三重
・チュウヒサミット2010報告
・コアジサシ受難
●2010/7 奈良
・大台ヶ原の自然50年を語る
・2010春のタカ渡り記録
・コマドリ緊急生息調査結果
●2010/9 大分
・九州におけるヒメアマツバメの繁殖状況

●2010/9 こおりやま
・ホタル復活に向けての第一歩
 世界にホタルの仲間は2千種いる。ゲンジボタルは6月下旬、親が飛び交って5百個程の卵を産む。1箇月後、孵化し水へ入り、約9箇月間、カワニナ20数匹を口から消化液を出し溶かして食べる。5、6回の脱皮後、4月に上陸し、蛹になる。水際にはコケが必要である。ホタル復活活動は自然環境改善、地域のふれあい、次世代の子供育成をテーマに5年以上掛ける必要がある。「昔はきれいな川であった」と言っても、汚したのは自分たち、きちんとして次世代に返す義務がある。
(こおりやま「かっこう」NO.71,P2〜3)
●2010/10 埼玉県
・シラコバトの繁殖記録
 08年、加須市でシラコバトが営巣したが、建物が汚れるとの理由で巣が撤去されたが、翌年以降、繁殖できた。09/5/19:抱卵確認、6/19:2羽が巣立つ。次の繁殖準備で交尾、6/23、別の場所に巣が完成。7/15、巣を放棄。7/19から3度目の繁殖行動したが、巣に入らず。2010年は6/19:孵化後12日、2羽に4時間毎に給餌。6/22:孵化後15日、殆ど給餌無し。6/26:巣立ち。2年間の観察では、1腹2卵、抱卵から孵化まで15日前後、その後巣立ちまで19日。孵化後8日以降は親は長時間巣を空け、雌雄で給餌。孵化後11日前後で次の繁殖行動に入る。
(埼玉県「シラコバト」NO.318,P4)
・龍馬伝とヤイロチョウ
 NHKの龍馬伝、藩主山内容堂が武市半平太に切腹を命じる場面で、小さくヤイロチョウの声が流れた。当時、高知城にヤイロチョウがいたのか?高知県の鳥がヤイロチョウなので、効果音係が気を利かせたのか?第1回放映の龍馬幼少時の土砂降りシーンでもヤイロチョウの声、まさかロケ中に音を拾ったわけでは?
(埼玉県「シラコバト」NO.318,P5)
●2010/7 奥多摩
・夏の保全エリア
 羽村堰下ヨシ原保全エリア(1.5ha)で、6月1回目の周辺の草刈りをした。伸び過ぎたイネ科の植物の整理、マント状にヨシを覆ってしまう葛やガガイモの蔓を切る。7、8月は暑さによる事故防止のため休み。草丈が揃ったヨシは緑の草原を作り、オオヨシキリ10羽程が入る。ミズキ、ニセアカシア、オニグルミは濃い緑の葉をつける。8月は国交省河川事務所に保全エリアの使用延長願いの申請をする。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.195,P11)
・オオヨシキリ
 奥多摩ではヨシ原が少なく、オオヨシキリは多摩川の羽村堰下流や秋川下流で見られる。多摩川上流部の御岳渓谷で繁殖期に観察記録がある(09/6)。更に上流の奥多摩湖に流れ込む峰谷川でも観察例がある。騒がしい囀りも7/25頃、聞こえなくなる。その後は子育て中で、渡来時の様に、消え入るような声でギョ、ギョと呟く。子育て後9月下旬〜10月上旬、姿を消すが、終認を確認するのが難しい。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.195,P27)
●2010/9 富士山麓
・シジュウカラガン大型亜種(通称カナダガン)について
 神奈川支部は丹沢湖にいるカナダガンを一部捕獲し動物園へ、一部にカラーリングを付けて放鳥した。行動圏確認のため、静岡、山梨の各支部へ協力が求められ、当支部は追跡調査に協力する事になった。富士五胡周辺にカナダガンは約40羽確認され、外来種であるが、人への危険鳥獣でないため、駆除の対象にしにくい。小型亜種のシジュウカラガンは千島列島で繁殖し、日本へ飛来し、カナダガンと既に交雑しているとの情報もある。
(富士山麓「野鳥の声」NO.131,P4)
●2010/9 三重
・チュウヒサミット2010報告
 7/18、名古屋で開催され、24都道府県より211名の参加があった。つばめプロの映像作家、平野伸明氏の大潟村の例では産卵数4〜7で、産卵順に抱卵に入るため2〜3羽の巣立ちとなる。地面に巣があり、大型哺乳類に雛が捕食される。北里大学境瑞紀氏の仏沼の例では、ペリット21個回収分析で齧歯目が8割、2割は鳥類であった。繁殖ステージ進行に伴い、ヨシ原より周辺農地の利用が多くなる。自然環境研究センター中山文仁氏の勇払原野の例では繁殖期行動範囲は固定カーネル法で1,041ha。9/23、渡り開始、5時間後に青森県大間崎へ、9/30に霞ヶ浦に達した。
(三重「しろちどり」NO.65,P1〜5)
・コアジサシ受難
 コアジサシの抱卵期間19〜21日とすると、沖洲の巣では2度大潮時の満潮を乗り越えねばならない。潮位10cmの差が命取りになる。河川敷は運動場になり、上流のダム建設で大水が流れず、草だらけである。コアジサシは時には水没する狭い砂洲を見つけ営巣するが、繁殖失敗は人の所作の結果ではないか。
(三重「しろちどり」NO.65,P8)
●2010/7 奈良
・大台ヶ原の自然50年を語る
 5/8の支部総会後の講演より。1959年の伊勢湾台風で、東大台では倒木跡にミヤコザサが茂り、シカが増えだした。65年、本州製紙の伐採計画に対し、自然保護団体が原生林保護活動を進め、県は徐々に買い上げ、85年に環境庁に移管し、国立公園特別保護地区が設定された。シカの食害が進み、deer line(鹿摂食線)でシカの口が届く範囲の葉は食べ尽くされたが、防鹿柵を作り、シカを見るのが減った。西大台ではブナ林床を占めていたスズタケは、食害を受けると2、3年で地下茎まで枯死した。02年から大台ヶ原自然再生推進計画が進んでいる。
(奈良「いかる」NO.130,P3)
・2010春のタカ渡り記録
 五條市で3/27〜4/24の内17日間の観察で、サシバ総計542、ノスリ3の渡りを記録した。ピークは4/4の140。同日、同地近くの別の観察地ではサシバ328。(奈良「いかる」NO.130,15)・コマドリ緊急生息調査結果 奈良県の鳥「コマドリ」の激減に対し、県との協働で5/29〜6/1、台高山系11個所(調査距離44km)を踏査した。内4個所で計9羽のコマドリを確認したが、77年に同地で調査した結果は134羽で、激減である。スズタケは激しく食害され、スズタケが残っている所でコマドリの声を聞いた。
(奈良「いかる」NO.130,17)
●2010/9 大分
・九州におけるヒメアマツバメの繁殖状況
 ヒメアマツバメの繁殖は67年の静岡市が初記録で、今では関東以西の太平洋側で見られる留鳥である。冬季に個体数が減る地域もあり、ある程度渡りをしているらしい。4〜12月、年3回の繁殖があるが、3回目は気温低下で失敗が多い。九州各地の野鳥の会からの情報では長崎県男女群島に数百羽のコロニーがあり、熊本市内には500番程のコロニーが記録されている。同市内の多くの場所でも巣を確認している。九州では福岡、佐賀にはコロニーは無く、他県で局所的に分布している。南西諸島では旅鳥として通過していると思われる。沖縄県で準絶滅危惧種になっている。
(大分「たより」NO.224,P2〜8)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.535

●2010/10 オホーツク
・風力発電問題
●2010/10 いわき
・2010年コアジサシ
●2010/10 東京
・CBD-COP10に注目しよう
・トラツグミ
・東京都産鳥類と認定した鳥 その1
●2010/10 軽井沢
・与那国島、石垣島
●2010/10 ひょうご
・わき出てくるヒヨドリ
・日本バードレスキュー協会
・○○○○ジスト
・2010年兵庫県のツバメの集団塒調査結果
●2010/10 徳島
・夏のチョウゲンボウ
●2010/10 福岡
・カケス
・9月今津のシギ・チドリ類

●2010/10 オホーツク
・風力発電問題
 現在、低周波騒音で健康被害を訴えている地域は、東伊豆町、豊橋市、田原市、あわじ市、伊方町等がある。野鳥が風車を回避する距離は、夜間で1km、日中で3km手前からと言われる。野鳥への影響の出やすいパターンは風車列の端、1基だけ独立の風車、設置間隔の広い風車、野鳥避難場所が近くにある風車、大型でゆっくり回る風車等である。猛禽類はブレードから10m以内では風車を認識できなくなるモーションスミア現象があり、人が扇風機の羽根の向うが透けて見えるのと同じ。灯台に衝突するのと同様に、悪天候時は風車のライトアップに野鳥は引き寄せられる。
(ばあどこおる」NO.281,P2〜5)
●2010/10 いわき
・2010年コアジサシ
 今年の夏井川河口のコアジサシの状況。初飛来 4/29:6羽、最大飛来数30羽(7/9)、延べ営巣数 14巣、巣立ち:0。何度巣を作ってもカラスの食害。7/28:1羽孵化、翌日カラスに食われる。7/29:3羽孵化、翌日全滅していた。その時、巣の場所でうろうろする親、じっと立ち止ったまま首を羽根に入れたままの親、小魚を咥えて動き回る親。
(いわき「かもめ」NO.104,P3)
●2010/10 東京
・CBD-COP10に注目しよう
 名古屋で生物多様性条約第10回締結国会議(CBD-COP10)が開催されている。本部は科学的、国際的基準を基に、国内に167個所のIBA(重要野鳥生息地)を選定しているが、これらは陸地に限られる。COP10で海上にマリーンIBAを選定する意義、進め方を発表する。日本近海には33,629種の生物種が棲み、全世界25海域では最多の多様性である。
(東京「ユリカモメ」NO.660,P2)
・トラツグミ
 鵺の正体がトラツグミと分かったのは江戸時代、貝原益軒が「おにつぐみ」と書いてから、広く知られる。関東では体の模様から「とらつぐみ」と言われ続け、呼称が「トラツグミ」に統一されたのは大正時代である。鵺の語源は不明である。
(東京「ユリカモメ」NO.660,P13)
・東京都産鳥類と認定した鳥 その1
 今までの珍鳥記録の内、認定要件を満たし東京都の鳥として追加された種は今回33種。シロエリオオハム、ヘラサギ、コクガン、アメリカホシハジロ、シノリガモ、ヒメクイナ、シロハラクイナ、コモンシギ、アシナガシギ、カラフトアオアシシギ、チュウジシギ、ボナパルトカモメ、ワライカモメ、ハシグロクロハラアジサシ、オニアジサシ、オオアジサシ、エリグロアジサシ、ウミスズメ、ウトウ、ヤマショウビン、ヤイロチョウ、コヒバリ、ウタツグミ、オオセッカ、チフチャフ、カラフトムシクイ、コノドジロムシクイ、マミジロキビタキ、シラガホオジロ、シマアオジ、サバンナシトド、ホシムクドリ、コウライウグイス。全て本土側での記録。
(東京「ユリカモメ」NO.660,P14〜15)
●2010/10 軽井沢
・与那国島、石垣島
 4月に与那国島、石垣島へ鳥見旅をして知った事。与那国島にはカラス類、ハブはいない。石垣島、与那国島にはカワラヒワはいない。石垣島のカラスはオサハシブトガラス(ハシブトガラスより小型)のみ。インドクジャク、コウライキジを放鳥している(悪い)人がいる。石垣島のハブはサキシマハブ(ハブより小さい)で比較的おとなしい。
(軽井沢「野鳥軽井沢」NO.330,P7)
●2010/10 ひょうご
・わき出てくるヒヨドリ
 「大空に またわき出でし 小鳥かな」、これは大正5年の秋、高浜虚子の東京での作である。この小鳥はヒヨドリと思う。10月上旬、明石海峡大橋に沿って四国へヒヨドリの大群が渡って行く。
(ひょうご「コウノトリ」NO.178,P2)
・日本バードレスキュー協会
 当協会は大阪府の「傷病鳥救護ボランティア」制度の下での活動が母体で、大阪支部の支援を受け、今年1月、大阪府の認証を受け、NPO法人化した。国の第10次鳥獣保護事業計画では鳥獣保護管理の拠点として鳥獣保護センター等の設置が謳われているが、多くの自治体で実現できていない。当協会でも傷病鳥は協会関係者の自宅で預かっている現状である。会員と寄付金の募集をしている。
http://www.bird-rescue.jp
(ひょうご「コウノトリ」NO.178,P6〜7)
・○○○○ジスト
 トコロジストはその所の専門家(ジスト)の意味で、神奈川大学の浜口哲一さん(故人)が提唱された言葉である。これは会の存在意義や発展、自然保護を考える上でキーワードになる。私の場合は○○○○に自分のフィールドの土地名が入る。
(ひょうご「コウノトリ」NO.178,P8)
・2010年兵庫県のツバメの集団塒調査結果
 当会ではヨシ原の保全の重要性アピールを兼ねて、毎年調査をしている。今年は8/1〜15の調査で、10個所のツバメの集団塒を確認した。内訳は美嚢川河川敷(三木市)で4万羽と1.5万羽、加古川河川敷(加古川市)で3万羽、円山川河川敷(豊岡市)で3万羽等。その他、駅前街路樹で19羽、トウモロコシ畑に4千羽、商店街の電線に220羽及び72羽が見られた。
(ひょうご「コウノトリ」NO.178,P9〜11)
●2010/10 徳島
・夏のチョウゲンボウ
 7/7、阿南市でチョウゲンボウを見る。春の渡りでは時期が遅く、秋の渡りでは時期が早すぎるので、付近で繁殖したか。徳島県ではチョウゲンボウの繁殖記録は知られていない。(繁殖は本州中部以北とされる:森)
(徳島「野鳥徳島」NO.385,P3)
●2010/10 福岡
・カケス
 カケスは漢字では懸巣、古代は樫鳥(カシドリ)と呼ばれた。カシの実(ドングリ)を食べるから付けられた。人と同じように白地の虹彩に黒色の眼を持つ。鳴き真似は小鳥、他の動物、楽器まで及び、その巧さに「ネコマネ」と呼ぶ地域もある。地鳴の声はそのまま英名のJayになった。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.372,P2)
・9月今津のシギ・チドリ類
 9/12の調査で、21種のシギチを確認。内訳はトウネン50+、アオアシシギ25、ソリハシシギ17、ホウロクシギ14、タカブシギ13、タシギ11、ヒバリシギ8、コアオアシシギ6、キアシシギ5、イソシギ4、セイタカシギ4、コチドリ3、クサシギ2、オジロトウネン2、アカアシシギ2、ハジロコチドリ、ウズラシギ、エリマキシギ、キリアイ、オグロシギ、オオソリハシシギ以上各1。種類数は意外に多い。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.372,P9)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)

理事会議事録

■平成22年度第2回理事会(臨時)議事録■

1 日時 :平成22年 10月 1日(金)

2 方法 :寄附行為第29条第3項に基づく書面表決

3 理事現在数 :17名

4 書面表決理事(敬称略) :17名
柳生 博、佐藤 仁志、鈴木 君子、吉田 新、滑志田 隆、安西 英明、飯塚 利一、磯崎 博司、土屋 正忠、花田 行博、小室 智幸、河地 辰彦、西村 眞一、高木 清和、川瀬 浩、日比野 政彦、高野 茂樹

5 議案 :
第1号議案 北海道根室市内のシマフクロウ生息地購入の件

6 議案の概要:
第1号議案:
シマフクロウの生息地分散と繁殖地保全事業の一環として、持田野鳥保護区シマフクロウ根室第1および第2に生息するシマフクロウのつがいの採食地および行動域の一部となっている地域について、野鳥保護区基金の東芳枝様からの寄付金および同基金内の一般からの寄付を充てて購入し、「東野鳥保護区シマフクロウ根室第4及び野鳥保護区シマフクロウ根室第5」(378,013m2)として当会野鳥保護区を設置、拡大する。購入金額は15,000,000円である。購入予定地域周辺では、1999年よりシマフクロウ1つがいが確認されており、その後は継続した繁殖と巣立ちが確認されている。シマフクロウが継続して繁殖を成功させている当地域は、生息地拡大にあたり他地域への分散個体の供給源として極めて重要な地域である。購入予定地は法的な網掛けがなされていない地域であり、また根室道路が延長される場合の計画地上にあり、道路の開発計画による生息地改変に対する抑止にも一石を投じることができることを考えると、本件の確保は重要である。 書面表決による議決とする理由は、対象地の所有者が早期の契約、入金を希望していることと、平成15年第4回理事会(H16.2.14開催)において、具体的な購入については規程に基づき、定例理事会もしくは書面表決理事会にて諮る旨の確認を得ていることによる。

7 議事録署名人
会長からの指名により、花田行博理事、高野茂樹理事を選任し、両氏もこれを承諾した。

8 議事の経過の概要及びその結果
上記議案について、書面表決を実施した。その結果、10月1日までに書面による回答のあった理事17名のうち、17名の賛成を得たので本議案について、原案どおり承認可決した。


 上記の議事を明らかにするために議事録を作成し、議長及び出席理事の名において記名、捺印する。


平成22年 10月12日
財団法人 日本野鳥の会
議      長    柳生   博
議事録署名人   花田 行博
議事録署名人   高野 茂樹

(総務室/五十嵐 真、田中 綾)

事務局からのお知らせなど

普及室より

■オリジナル年賀はがき販売開始!■

 毎年皆様からご好評をいただいておりますオリジナル絵柄の年賀はがきを販売しております。今年も、当会が重点的に保護事業を進める「カンムリウミスズメ」や、昨年大人気の横書きデザインも継続して販売します。

 ぜひ、探鳥会等でご案内いただき、商品を通じた活動へのご支援と、野鳥のすばらしさの普及にご協力いただければ幸いです。

●商品番号610146 年賀はがき
  ナキウサギ/村上康成
  50枚組 4,400円
●商品番号610147 年賀はがき
  カンムリウミスズメ/箕輪義隆
  50枚組 4,400円
●商品番号610148 年賀はがき
  ジョウビタキ/小林絵里子
  50枚組 4,400円



●年賀はがきのご注文
①各支部の販売事業ご担当者様まで または
②日本野鳥の会 普及室 通信販売係
〒141-0031  東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2626 FAX:03-5436-2636

●本件についてのお問い合わせ
普及室 販売出版グループまでお願いします。
TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636
[email protected]

(普及室/瀬古智貫)

総務室より

■名称変更のお知らせ■

●日本野鳥の会宮古

・新名称:『日本野鳥の会みやこ』

●東富士支部(2010年4月18日より)

・新名称:『日本野鳥の会東富士』
・支部長 → 代表

●埼玉県支部(2010年11月1日より)

・新名称:『日本野鳥の会埼玉』
・支部長 → 代表

(総務室/五十嵐 真、田中 綾)

■支部名称変更に関するお願い■

 先般より公益法人制度改革への対応に伴い、支部名称等のご変更をお願いしております。総会等でご変更内容が確定された際は、お手数ですが新しい規約を添えて文書にて下記宛お知らせください。


【新規約のご送付はこちらまで】
〒141-0031品川区西五反田3-9-23丸和ビル3F (財)日本野鳥の会総務室総務グループ

(総務室/五十嵐 真、田中 綾)

■公益財団法人への移行について(ご報告)■

 公益財団法人への移行に関して、9月中に申請用書類を整え、現在は内閣府公益認定等委員会との協議に入っております。公益財団法人としての認定時期については、まだ見通しが立ちませんが随時進捗状況をご報告いたします。現在のところ、申請から認定までに要する期間は平均4ヶ月との情報を得ています。また、支部の名称変更時期を、公益財団法人への移行登記日を以って変更するとして準備いただいている支部については、当初11月頃とお知らせした認定時期が遅れる可能性が大となっております。大変申し訳ございませんが、現状をご理解いただき、ご容赦のほどよろしくお願いいたします。

(総務室/五十嵐 真、田中 綾)

会員室より

■会員数■

●11月1日会員数40,843人(対前月-79人 )
 会員数は先月に比べ79人減少しました。
10月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より-65人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。10月の入会者数は155人で、前年同月の入会者99人に比べ56人増加しました。
 また、10月の退会者数は220人で、前年同月の退会者数221人に比べ1人減少しました。

 表1.10月の入会・退会者数

 

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

 表2.都道府県別の会員数(11月1日時点)

 
備考:その他は海外在住の会員を示します。

 表3.支部別の会員数(11月1日時点)

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)


  本通信は電子メールでもお送りしています。お申し込みは支部単位で下記のメールアドレスまでどうぞ。各支部2アドレスまでご登録いただけます。
 また第1号からのバックナンバーはインターネットでご覧いただけます。URLは次のとおりです
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html

(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第80号
◆発行
財団法人日本野鳥の会  2010年11月19日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]