No.141 2015年12月号


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目次 ◆支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
◆事務局からのお知らせなど
 12月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み
 シンポジウム「鳥と風の通り道‐渡り鳥の魅力と保護」を開催します
 支部とマイナンバーについて
 支部名称・代表者・事務局等変更のお知らせ
 会員数

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.773

●2015/10 札幌
・シマアオジ減少の正体 (ドイツ発)
●2015/9 郡山
・バードデータチャレンジin福島2015
●2015/9 福井県
・ムクドリの塒
・北潟湖のカモ
●2015/9 三重
・セイタカシギの受難
・救護対象外の鳥獣
・木曽岬干拓地チュウヒ生息調査(2013〜2015年)
●2015/9 和歌山県
・ツバメの塒入り
●2015/10 兵庫
・2015年ツバメの集団塒調査
●2015/9 佐賀県
・カササギ調査
・鳥名方言
・マナヅル越夏

●2015/10 札幌
・シマアオジ減少の正体 (ドイツ発)
 国際学術誌「保全生物学」にドイツミュンスター大学の研究論文が載った。1990年代以降、欧州、ロシア、日本等でシマアオジが殆ど姿を消したのは越冬地の中国東部での企業型密猟が原因と断定した。1980年代までは約1億羽いたものが、裕福層の料理にされた。国際自然保護連合(IUCN)は2014年、絶滅の危機として国際的な保護を訴えている。
(札幌「カッコウ」NO.377,P15)

●2015/9 郡山
・バードデータチャレンジin福島2015
 7/4、福島市小鳥の森で開催された。国立環境研究所が東電の原発事故で帰還困難地区の鳥類生息状況を長期に調査するものである。50箇所に設置したICレコーダーで4〜6月、日出前に鳥の声を録音、識別し、生息状況の変化を追跡する。同研究所は来年以降も広く野鳥の会に協力を求めている。
(郡山「かっこう」NO.91,P9)

●2015/9 福井県
・ムクドリの塒
 敦賀市に来て、ムクドリが少ない印象であったが、2013/10頃、街中で1千羽程度の塒を見つける。チョウゲンボウが街中に現れると、ムクドリの塒は安定せず、移動を繰り返す。6月、200羽程の幼鳥の中にコムクドリが混じっていた。
(福井県「つぐみ」NO.175,P6〜7)

・北潟湖のカモ
 石川県境にある北潟湖の今年のカモ調査で、過去10年の結果とは非常に特異な結果があった。マガモは昨年の約2倍の3,232羽(県内の55%が集中)、ホシハジロは従来の数十羽が1,335羽(県内の73%が集中)、オオバンは従来の数羽が、407羽(県内の47%が集中)、ヨシガモは従来の数十羽が180羽(県内の38%が集中)であった。オオバンは琵琶湖では10年前の3倍の6万羽に増え、中国からの渡来?ヨシガモは全国集計で15,021羽、中央アジア、東アジアでは7万8千〜8万9千羽、ラムサール登録地にはその1%、890羽の飛来を要す。
(福井県「つぐみ」NO.175,P6〜7)

●2015/9 三重
・セイタカシギの受難
 5/21、セイタカシギが松阪市の曽原新田の3箇所で営巣した。その1つがタヌキに襲われ、池にいた9羽のセイタカシギが集まり激しく鳴いたが、卵は全て食べられた。近くにいたカルガモはその間ずっと寝ていた。その結果、他のセイタカシギの巣も全て放棄された。ここでは2012年に一度だけ巣立ちがあった。
(三重「しろちどり」NO.85,P2〜3)

・救護対象外の鳥獣
 三重県では自力で生息できなくなった傷病鳥獣は救護するが、下記は救護対象外。所有者のいる鳥獣、犬猫、県内で有害駆除されている種(ハシブト及びハシボソガラス、ドバト、キジバト、カワウ、イノシシ、ニホンザル、ニホンジカ、ノウサギ、タヌキ、キツネ、イタチ、アナグマ、アオサギ、ゴイサギ、マガモ、カルガモ、ニュウナイスズメ、スズメ、ミヤマガラス、ムクドリ、ヒヨドリ)、特定外来種、皮膚病等の自然罹病した鳥獣、野鳥の雛。
(三重「しろちどり」NO.85,P5)

・木曽岬干拓地チュウヒ生息調査(2013〜2015年)
 2010〜2012年、チュウヒの巣立ちは無かった。2013年、3羽、2014年、2羽、2015年、4羽、いずれも1巣で巣立った。干拓地北側はメガソーラ発電基地になり、営巣地はその近くにある。三重県は木曽岬干拓地の保全区の環境影響評価書で3番のチュウヒが繁殖可能としているが、そこでは繁殖は成功していない。2013/1、コチョウゲンボウ10羽の塒入りが観察されたが、メガソーラー発電が設置された2013/12以降は確認できず。
(三重「しろちどり」NO.85,P6)

●2015/9 和歌山県
・ツバメの塒入り
 紀ノ川の葭原で調査した。7/25、19時、5羽、19時25分頃ピーク。総計2万強。7/31、18時40分、8羽、19時25分頃ピーク、総計2万強。8/1、18時35分、10羽、19時10分、ハヤブサ若が葭原を行ったり来たり、半分近く塒入りしていたツバメはパニック状態で飛び回り、5分後には元に戻る。8/3、19時15頃、ハヤブサ若が来る。その後も塒入り時ハヤブサが来るがツバメの塒は2万羽程度で変わらず。
(和歌山「いっぴつ啓上」NO.123,P7)

●2015/10 兵庫
・2015年ツバメの集団塒調査
 2006年から調査しているが、今年は8/1、2を中心に9箇所で調査した。神戸市灘区篠原町で電線塒に478羽、夜も明るく、人通りがあり、頭上をアーケイドが覆っている。河川敷では6箇所の塒を見る。最大は加古川下流河川敷のヨシ原では45,000羽となる。溜池での塒は2箇所で神戸市西区岩岡町の溜池のヨシ原には32,000羽が集まる。
(兵庫「コウノトリ」Vol.208,P6〜8)

●2015/9 佐賀県
・カササギ調査
 会員の協力を得て佐賀県の県鳥カササギの繁殖状況を調べた。県内で確認された巣は88個、内、繁殖確認は22巣であった。内訳は佐賀市 38巣、5巣で繁殖、小城市 31巣、8巣で繁殖、三養基郡 4巣、4巣で繁殖等。
(佐賀県「野鳥さが」NO.201,P4)

・鳥名方言
 カササギ:カッチン、カチガラス、コウゲガラス(コウライガラスのなまり?)、戦前は朝鮮ガラスと呼ばれた。ツグミ:カッチュー、カッチョ。セキレイ;シリタタキ、ヒコヒコドイ。ジョウビタキ:モンツキ。カイツブリ:キャーツグロ。コジュケイ:チョットコイ。ミソサザイ:ミソッチョ。フクロウ:ヨゴイカッチョ。イカル:マメマワシ。
(佐賀県「野鳥さが」NO.201,P4)

・マナヅル越夏
 5/26、唐津市の水田にマナヅル1が飛来。8/11現在、水田に滞在。飛び回る姿は見ていない。越夏か。
(佐賀県「野鳥さが」NO.201,P13)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.774

●2015/10 新潟県
・妙高高原のライチョウ
・本部役員組織
●2015/10-11 京都
・京都のカモ
・支部改革
●2015/10 北九州
・消えゆくツバメ
(本部冊子「消えゆくツバメ」2012年)
・オオジュリン標識調査結果
・2014年「密猟110番」より (保護部)
●2015/10 筑豊
・カラスバト、キンバト
・野鳥の好む実のなる樹木 (編集部)
●2015/10 佐賀県
・ヤマネコ宣言で連携 (10/6 読売新聞長崎版)

●2015/10 新潟県
・妙高高原のライチョウ
 妙高高原は上信越高原国立公園から2015/3、分離独立し妙高戸隠連山国立公園になっている。高山帯の稜線には火打山にライチョウが日本最北限、遺伝的に我国5集団ある中の最少集団としている。2007年より国際自然環境アウトドア専門学校が調査しているが、2012年、31羽、2013年、25羽、2014年、17羽、2015年、13羽と減少している。ここではハイマツ以外で営巣する例が多く、一腹卵数が多く8個の例もある。他地区では♂の個体数が多いが、ここでは♀が多い。
(新潟県「野鳥会報」NO.80,P2〜4)

・本部役員組織
 6/15、本部の会長、評議員、理事、監事の新体制がスタートした。
http://www.wbsj.org/about-us/summary/officer/
(新潟県「野鳥会報」NO.80,P10)

●2015/10-11 京都
・京都のカモ
 一番先に渡って来るのはコガモで9月上旬、次はヒドリガモの9月中旬である。毎年1月の調査では、京都府内に渡来するカモは2万羽弱で、留鳥のオシドリ、カルガモは計3〜4千羽で、他からの渡来数は1万5千羽前後となる。多い順にマガモ5〜6千羽、コガモ約4千羽、ヒドリガモ約1,500羽、キンクロハジロ約800羽、オシドリ約700羽となる。過去10年間で記録された珍しいカモはサカツラガン(1回)、ヒシクイ(3回)、アカツクシガモ(2回)、アメリカコガモ(3回)、 オオホシハジロ(1回)、クロガモ(2回)。
(京都「そんぐぽすと」NO.196,P8〜10)

・支部改革
 近年、支部は慢性的な会員減、会費収入減で赤字体制に陥っている。支部は会員を擁して社会的発言力を高め、多様な活動を幅広く展開するためにも、健全な財政運営が不可欠である。会員拡大:新しいタイプの探鳥会(ガールズ、親子、学生、一般向)、経費削減:印刷方式変更で印刷費半減、事務所移転:事務所閉鎖もありえる。
(京都「そんぐぽすと」NO.196,P13)

●2015/10 北九州
・消えゆくツバメ
 (本部冊子「消えゆくツバメ」2012年)
 ツバメの減少の新たな脅威に、東日本大震災で東北地方太平洋側の水田が広く稲作放棄、原発事故での放射性物質がある。1986年のチェルノブイリ原発事故でツバメの羽根の一部が突然変異で白くなっている。福島県では放射性物質で汚染された泥で作った巣でツバメは被曝している。TPPにより結果的に国内の耕作放棄も増える懸念がある。
(北九州「北九州野鳥」NO.352,P9)

・オオジュリン標識調査結果
 2013/10、小倉区の曽根新田で放鳥したオオジュリン、2014/10、北海道江別市で捕獲、1387q移動。2013/10、愛知県刈谷市で放鳥した個体、2014/2、小倉区で捕獲、567q移動。2013/12、諫早市で放鳥、2014/2、小倉市で捕獲、131q移動。2014/10、釧路市で放鳥、2014/11、小倉市で捕獲、44日間で1507qを移動。
(北九州「北九州野鳥」NO.352,P10)

・2014年「密猟110番」より (保護部)
 2012年から野鳥の愛玩飼養は廃止されたが、相変わらず密猟や違法飼養が行われている。愛玩飼養の更新でメジロが何と45歳とは!(大阪)。オオルリ、ヒガラ、ジョウビタキ、ミササザイ、コマドリ等90羽を違法販売(愛知)。同違法販売60羽(埼玉)。
(北九州「北九州野鳥」NO.352,P11)

●2015/10 筑豊
・カラスバト、キンバト
 小笠原ではアカガシラカラスバトは母島に20羽程度、父島に6羽程度、世界で30羽程度しかいない。大型のオガサワラカラスバトは1889年の媒島の1羽を最後に絶滅した。カラスバト生息は日本、朝鮮半島に限定され、離島や海に近接した陸地で稀に観察される。キンバトは東南アジアに広く生息し、日本では先島諸島に留鳥としている。南西航空の石垣島‐与那国島路線の航空機の名称は「きんばと」である。英名ではハト類は通常Pigeon、小型で華奢なものはDoveと呼ばれ、キンバトはEmeral Doveである。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.452,P27〜28)

・野鳥の好む実のなる樹木 (編集部)
 9月;ガマズミ、ナナカマド。10月;イチイ、エゴノキ、エノキ、クロガネモチ、ニシキギ、ハゼノキ、ハナミズキ、ミズキ、ムラサキシキブ。11月:イイギリ、カラスザンショ、ヒサカキ、ピラカンサ、マユミ、ムクノキ、モッコク。12月;ナンキンハゼ、ネズミモチ、マサキ。参考:野鳥と木の実ハンドブック(文一総合出版)。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.452,P43)

●2015/10 佐賀県
・ヤマネコ宣言で連携 (10/6 読売新聞長崎版)
 環境省、対馬市等の連絡会議が10/8をツシマヤマネコの日に制定し、イリオモテヤマネコが生息する沖縄県竹富町と対馬市が連携交流を深めることになった。両種は大陸から渡って来たベンガルヤマネコの亜種とされ、イリオモトヤマネコは発見されて今年で50年の節目となる。
(佐賀県「野鳥さが」NO.202,P16)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.775

●2015/11 札幌
・2015年カッコウ一斉調査
●2015/11 埼玉
・狩猟事故から身を守ろう (埼玉県鳥獣保護管理員)
●2015/11 愛知県
・ドローンを使ったサギ調査 (支部長)
●2015/10 福岡
・ツマアカスズメバチ北九州に上陸
 (9/12 朝日新聞)
●2015/10 宮崎県
・学校の人気者アオバズク
・サシバの季節到来
・フクロウの巣穴公開
・県内のコアジサシ
・御池野鳥の森のヤイロチョウ
・イヌワシ生息確認できず

●2015/11 札幌
・2015年カッコウ一斉調査
 6/19〜21、札幌市周辺でカッコウの生息調査をした。カッコウ確認総数は52羽、内訳は手稲区、白石区、石狩市、各10羽、東区、北区、各8羽、江別市、4羽等。この10年間で最大数は2005年の75羽、2012年の77羽。
(札幌「カッコウ」NO.378,P8〜10)

●2015/11 埼玉
・狩猟事故から身を守ろう (埼玉県鳥獣保護管理員)
 11/15〜2/15、各地で銃を使った狩猟が行なわれる。一昨年、これによる事故は19件(死者5名)、昨年は5件(同2)。支部の探鳥会は「鳥獣保護区」、「銃猟禁止区」、「銃猟規制が無い場所では猟期は外す」が原則である。観察用具の性能が良くなっているので、野鳥に近づく必要はないので「従来の鳥を驚かさない目立たない服装」ではなく、事故防止のため、自然界には無い目立つ落ち着いた色を着用。
(埼玉「しらこばと」NO.379,P5)

●2015/11 愛知県
・ドローンを使ったサギ調査 (支部長)
 6/1、支部は名城大学、アセス会社と共同で、稲沢市でドローンを使ってサギのコロニーを調査した。ドローン使用は事前に市、警察、小学校に通知してある。ドローン2台、樹上50m、10分継続飛行でもサギは驚いて飛び出しは無かった。その結果、巣の位置把握と総計445羽のサギを確認した。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.345,P7)

●2015/10 福岡
・ツマアカスズメバチ北九州に上陸
 (9/12 朝日新聞)
 8月末、国の特定外来生物ツマアカスズメバチの巣が北九州市内で確認された。国内では対馬市で確認されているが、それ以外では見つかるのは初めてである。中国などが原産地で、韓国釜山でも確認され、在来のスズメバチと競合し、ニホンミツバチなどの昆虫を食べるため、生態系への影響が心配される。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.432,P15)

●2015/10 宮崎県
・学校の人気者アオバズク
 今年、県内の3小学校で 8羽のアオバズクが巣立った。学校でも児童に「アオバズクの子育てを皆で大事に見守ろう」と呼び掛け、支部も感謝の意を表した。1つは中庭のセンダンの高さ3m位にある洞に2羽の雛、1つは校庭の大きなセンダンから3羽が巣立ち、1つは正門の大きな単独樹のフェニックスから3羽が巣立った。県内ではアオバズクの営巣はクスノキ、センダン、イチョウ等は知られているが、フェニックスは初めて聞く。宮崎県ではアオバズクを「ヨシカドイ」、「カスッペ」と呼ぶ。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.247,P6〜8)

・サシバの季節到来
 県内、サシバは9月中旬頃から南下し10/20頃まで続く。今年の金御岳のサシバの渡りは総計11,246羽と2万羽を大きく下回り、例年をかなり下回った。2000年からの平均を見ると、10/9〜12が最大で、10/9:1,629羽、10/10:1,566羽、10/11:1,465羽、10/12:1,418羽で、他は800〜1,000羽程度に減る。金御岳でサシバをカウントする人を募集している。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.247,P11〜12)

・フクロウの巣穴公開
 大阪府能勢町の大ケヤキ(樹齢1000年、幹周14m、樹高30m)にフクロウの巣穴があり、5/23、NHKで放映された。この樹木にはアオバズクも同時に営巣している珍しい例である。このケヤキは「野間の大ケヤキ」として国の天然記念物で全国で4番の巨木である。町のシンボルとして保護され、場所を公開しても問題は生じていない。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.247,P15〜16)

・県内のコアジサシ
 7/28、支部は宮崎県に「コアジサシの繁殖地保護について」の要望書で、南海トラフ巨大地震での津波を想定した防災訓練でコアジサシが営巣する4〜8月を避けるよう要望した。県からはこの時期を避けるよう通知がされ、日向市では4〜9月、海岸での防災訓練はしないとなった。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.247,P19〜20)

・御池野鳥の森のヤイロチョウ
 今年も環境省は5/21〜9/1、御池小池林道を立入禁止にした。今季はヤイロチョウ4羽が飛来したが、繁殖有無は不明であるが、ヤイロチョウ目当ての滅茶苦茶なカメラマンはいなくなった。延岡市では2羽が飛来し県内の照葉樹林帯には少数であるがヤイロチョウが飛来し、雛連れも記録された。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.247,P20)

・イヌワシ生息確認できず
 7/25、支部は九州中央山地で1999年発見されたイヌワシのその後の状況調査を行った。発見後16年経過で狩場の伐採地環境悪化もあり、イヌワシは確認されず。2012/9の調査でも観察できず。1999、2000年にはイヌワシがシカやイノシシを襲撃するのが目撃されていた。イヌワシ研究会によると、全国に150〜200番、単独個体を合わせても約500羽が生息するのみ。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.247,P21)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.776

●2015/秋の巻 (弘前)
・オオセッカ (弘前大学農学生命科学部)
・アオバトの輪 (こまたん)
●2015/9 南富士
・アオバト
●2015/7 沼津
・サントリー世界愛鳥基金
●2015/6 石川
・鳥散布植物種 (金沢大学自然システム学)
●2015/8 石川
・イカルチドリの保護対策
・マダニに注意
●2015/8 徳島県
・マダラウミスズメを発見
・ちょっと気になる野鳥の名前 スズメ
●2015/9 徳島県
・ホウロクシギ春の渡り記録
●2015/10 徳島県
・風力発電事業 環境影響評価準備書へ意見書提出
 (共存部)
・ちょっと気になる野鳥の名前 ニュウナイスズメ

●2015/秋の巻 (弘前)
・オオセッカ (弘前大学農学生命科学部)
 国内のオオセッカ繁殖地は岩木川河口、仏沼、八郎潟、利根川、渡良瀬遊水地の5箇所である。全国で2,500羽と言われるが、2009年の青森県内19箇所調査では1,075羽であった。今年の6/7の岩木川下流での調査ではオオセッカ♂を164羽確認した。
(弘前「初列風切」 NO.186,P4)

・アオバトの輪 (こまたん)
 神奈川県大磯町のアオバト、今年の初認は4/29、幼鳥初認は7/19に1羽。瞬間最飛来数は8/21 9時43分に450羽(歴代3位)、8/22、23は台風の影響で海が荒れ、多くのアオバトが水死、50羽程の死体を回収した。
(弘前「初列風切」 NO.186,P6)

●2015/9 南富士
・アオバト
 アオバトは日本、中国、台湾等に分布するが、海水を飲むのは日本でしか観察されていない。青森、愛媛、三重、大分では「アオ(アオバト)が鳴くと天気が悪くなる」とある。繁殖時期は梅雨の季節で、鳴き声も晴れ上がった感じではなく、暗く寂しい感じのため、このような諺がある。
(南富士「さえずり」NO.394,P5)

●2015/7 沼津
・サントリー世界愛鳥基金
 支部の「小鷲頭山野鳥保護区の整備」が同HPに掲載された。
http://www.suntory.co.jp/eco/birds/fund/
(沼津「野鳥だより沼津」NO.2015-7,P4)

●2015/6 石川
・鳥散布植物種 (金沢大学自然システム学)
 福井県織田町の織田山鳥類観測一級ステーションでバンディング(鳥類標識調査)をしている。果実食性の鳥の排泄物から植物の種子を採集し、秋に成熟した種を渡り鳥がどの程度運んでいるのか調べた。種子を多く運んでいるのはシロハラ、マミチャジナイ、メジロ、ルリビタキ、ウグイス等で、直径4〜6oの種子が多い。
(石川「石川の野鳥」NO.182,P2)

●2015/8 石川
・イカルチドリの保護対策
 4/18、犀川で大型ローラー車の近くで抱卵するイカルチドリの番を確認し、抱卵場所に重機を入れないよう承諾をとる。4/28、県土木に相談し営巣場所の20m四方をロープで囲う。4/30、県土木の同意を得て通行迂回看板を設ける。5/8、県土木へ保護の要望書提出、状況を説明し、理解を頂き、良い方向が確認された。5/17、2羽の抱卵交代を見る。夕方にはそこに親の姿は無かった。
(石川「石川の野鳥」NO.183,P2〜3)

・マダニに注意
 マダニは屋外で生息する比較的大きい(吸血前3〜4o)ダニで、頭、胸、腹が融合し丸い胴部になっている。幼・若虫は小動物に、成虫は大型哺乳動物に付くのが多い。♀のみが吸血し体積が100倍以上にもなる。発生消長は春〜晩秋で人の野外活動時期と重なる。我国ではSFTC(重症熱性血小板減少症候群)等を発生し、有効なワクチンは無く、推定死亡率12%である。吸着後日時が経った場合は皮膚科で外科的に除去が必要である。
(石川「石川の野鳥」NO.183,P6)

●2015/8 徳島県
・マダラウミスズメを発見
 7/27、吉野川河口人工海岸境界でマダラウミスズメが撮影された。越冬期には西日本の日本海側で見られるが、繁殖期、太平洋側の暖流系への出現は珍しい。繁殖の最南は北海道の噴火湾で、今回の個体は繁殖確認に至らず。
(徳島県「野鳥徳島」NO.443,P2〜3)

・ちょっと気になる野鳥の名前 スズメ
 スズメは奈良時代よりすずめ、またはすずみと呼ばれてきた。その語源は鳴声を「スズ」と聞きなし、「メ」の接尾語が付いた説、小さい事を示す「ささ」が「すず」に転化(新井白石)の説がある。私は煤(すす)が語源と考える。嘗ての日本の家は竃や囲炉裏から出た煙が屋根裏に充満し、スズメが巣を作る隙間には黒く煤が付き、スズメが出入りすると羽色が煤で黒くなり、「煤め」、スズメになった。
(徳島県「野鳥徳島」NO.443,P5)

●2015/9 徳島県
・ホウロクシギ春の渡り記録
 1998年1月30日、ホウロクシギが豪州クンズランド州で発信機が装着され、3月6日、パプアニュ-ギニア沖を通過し、3月10〜19日南大東島付近に滞在、3月21〜28日吉野川河口に滞在、3月30日ウラジオストック付近で通信が途絶えた。吉野川河口の春の最多数は1996年3月15日の134羽、しかし、2011年頃より通過個体が大きく減り、春期総計でも30羽前後になっている。2割の個体は豪州に残留する事は知られている。
(徳島県「野鳥徳島」NO.444,P2〜5)

●2015/10 徳島県
・風力発電事業 環境影響評価準備書へ意見書提出
 (共存部)
 上勝町、神山町地区のクマタカの営巣地で予定されている風力発電(17基)に対し、支部は意見書を出した。クマタカの調査結果を秘守契約下提示して下さい。サシバの渡り観察時期を見直して下さい。鳥類への環境影響要因を列記し、もっぱら野鳥は環境に慣れるとされ、本来の生態系への総体的な影響が論じられていない。バードストライクは単なる希望的観察にすぎない。クマタカの1番は営巣地を放棄しており、生存は周辺に餌場があるの解釈だけで、行動圏変化の意味を解析していない。
(徳島県「野鳥徳島」NO.445,P4〜5)

・ちょっと気になる野鳥の名前 ニュウナイスズメ
 ニュウナイスズメは嘗て秋に渡来し、大群で稲を食べる害鳥とされた。名前の由来は顔の黒子(ほくろ)説、入内と言う地名説、新嘗雀(にいなめすずめ)からの説等がある。、新嘗は新米を供える祭で、稲の害鳥にこの名を付けるとは考えにくい。私は新米(ニイヨネ)を食べるスズメからニイヨネスズメ→ニュウナイスズメになったと考える。
(徳島県「野鳥徳島」NO.445,P7)

 (自然保護室・野鳥の会・神奈川/森要)

事務局からのお知らせなど

■普及室より

■12月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み■

<分布図で旅鳥を示せるか?>

 アジアで初めて野鳥の種ごとの分布図を示し、『フィールドガイド日本の野鳥』は、国際的な評価も得ました。今日では、世界の分布図を示す図鑑も発行されるようになりましたが、野外に携帯しやすいサイズで世界規模の地図を用いると、日本が小さくなってしまいます。そのため、新版に至るまで東アジア中心の分布図を踏襲し、日本国内の分布の違いもわかるように努めていること、また、高野による解説の優れた点として種の前に科の解説があり、そこで世界の分布にも触れていることは、この連載で触れてきました(2014年9月号)。
 そこでは、島の分布にもできる限り配慮した例として、五島列島のシジュウカラについて紹介しましたが、今回は、佐渡島のアオジについての裏話を書かせてください。
 まず、分布図での示し方についてですが、高野は春夏の繁殖地、秋冬の越冬地、周年見られる地域を3色で分けました。渡りで通過する地域まで着色した図鑑も発行されましたが、今のところ、それに追従しようとは考えていません。どの鳥が、どこをどう移動しているのか?については限られたデータしかないし、短期的にしか見られない、少数しか見られないところまですべてわかっているわけではありません。多くを示そうとすればするほどわかりにくくなってしまう側面もあるので、通過する地域については、「ここで繁殖し、ここで冬を越しているなら、渡りの時期にはここを通っているはず」と、図鑑を使う方ご自身が考えていただくのがよいと、現時点では考えています。

<佐渡のアオジは旅鳥?夏鳥?留鳥?>

 新版編纂のために島の分布を調べていて、佐渡島のアオジについては悩みました。佐渡島の分布は、日本野鳥の会佐渡支部が2004年発行した『佐渡島鳥類目録』(新版のP355に参考文献として記載)に準拠させることを基本方針にしましたが、そこでは、アオジは旅鳥とされていました。


日本野鳥の会佐渡支部が発行した、2冊の『佐渡島鳥類目録』の表紙(左が旧、右が新)

 「2003年にさえずりが聞かれた」とも記されていましたが、その程度では繁殖地にはできません。ただ、「春の渡りの時期には個体数も多い」などの記述もあるし、私自身も佐渡でたくさんのアオジを見ています。佐渡にアオジがいないように誤解されるのは困るというか、忍びないというか・・・、しかし、旅鳥を分布図で表すとしたら、多くのシギ類やエゾビタキなども含めて考え直し、新たに統一した示し方を工夫せねばなりません。一週間ほど考え続けて眠れない日々が続きましたが、「この本の使い方」P13の分布図のところで、「旅鳥として通過する地域や、狭い地域・微小な記録は示していない」と書いてある前提を改められるような工夫は思いつかず、気持ちとしては許せないながらも、アオジの分布図では佐渡島に色を塗らないことにしました。

 さて、日本野鳥の会佐渡支部は60周年を迎え、この11月に、新たに『佐渡島鳥類目録』を刊行されました。50周年に続いて地元の目録に取り組まれたことに、敬意を表したいと思います。が、新目録ではアオジは「旅鳥」でなく「夏鳥」とされていたほか、「数は少ないが、越冬する個体もいる」とも記されていたので、再び頭を抱えてしまった次第です。一読者としては観察が進み、微妙なカテゴリー分けで見解が変わったと解釈すればよいのですが、支部の皆様が観察された結果を『フィールドガイド日本の野鳥』にできるだけ反映させたい私にとっては、再び悩みを背負ったことになるのです。
 普通に繁殖しているなら繁殖地、普通に越冬するなら越冬地として着色すべきですが、どうもそこまでではなさそうです。ただ、2004年発行の旧目録でアオジの月ごとの観察記録を見ると3〜5月と10〜12月だったのが、2015年発行の新目録では1〜12月まで見られるようになっており、周年見られる地域としたほうがよいのかも知れません。一方、新版の二刷りの段階で、参考文献を変えて分布図を直してもよいものか・・・・、実は、似たような課題は毎日のように、さまざまな情報から次々発生しています。共にに悩みながら編纂をしてきた渡部良樹さんや田仲謙介さんらにも意見を聞きながら、総合的な検討を要すると考えているところです。
 この連載の読者の皆様であれば、既存のアオジの分布図で示されている「大陸で広く繁殖していること」「朝鮮半島から本州以南、中国南部まで広く越冬していること」から、佐渡を通過するアオジが少なくないだろうと考えていただけるものと思うのですが、実情としては、目次に続く「この本の使い方」さえ読まずに意見や文句を言ってくる方が少なくないのです。

<ルリオハチクイか?ハリオハチクイか?>

 2012年の日本鳥類目録改訂7版発行後も、鳥学会誌やStrixなどで新たな記録が発表され続けています。日本鳥学会誌63巻1号に掲載されたクロビタイハリオアマツバメの観察記録は昨年6月号で紹介しましたが、新版発行直後に出されたStrix vol.31には、中井節二氏らによる三重県におけるヤドリギツグミの越冬記録が掲載されました。新版ではP330で観察例としましたが、今後は「記録」とすべきでしょう。
 同じくStrix vol.31に掲載されたルリオハチクイMerops.philippinusの日本初記録についても、この機会に書いておきます。目録7版で変更された和名もあったので、新版では以前の和名も併記するよう努めました。例えば増補改訂版でオリイモズとしたモウコアカモズは、目録7版に準拠したわけですが、索引でオリイモズ(モウコアカモズ)と記して、オリイモズという和名からもモウコアカモズにコンタクトできるようにしました。
 ルリオハチクイは目録7版には掲載されておらず、ハリオハチクイという和名で紹介されている図鑑が見られることから、ハチクイの類似種としてルリオハチクイ(ハリオハチクイ)と記すように考えていました。しかし、ルリオハチクイの日本初記録を書いた山本裕から「ハチクイ類には中央の尾羽が突出している種が複数あり、ハリオという名称を特定の種の和名に使うのは混乱を招き、併記はよくない」との意見があったので、ハリオの和名は出さずに、後に学名を記すようにしました(新版P208)。
 ついでながら、新版編纂時に「ハチクイは昔の記録しかないので、削除してよいのでは?」という意見もいただいたのですが、新版でルリオハチクイが紹介できたことから、削除しないでよかったと思っています。似たような意見として、「ハシブトゴイのような絶滅種でスペースを割くな」とも言われたこともあるのですが、この春、日本鳥学会誌64巻1号には、川上和人氏らによる「小笠原諸島母島におけるハシブトゴイの記録」が掲載されました。

(普及室/安西英明)

■自然保護室より

■シンポジウム「鳥と風の通り道‐渡り鳥の魅力と保護」を開催します■

 日本でも多くみられる渡り鳥には国境や県境がなく、国や地域の自然と自然をつなぎながら生活を営んでいます。そうやって広い世界を飛び回ることができる渡り鳥は人々の憧れであり、魅力的なものです。一方、渡り鳥の中継地や越冬地が乱開発等により利用できなくなっている場所があり、その生存に影響を受ける場合があることも事実です。このシンポジウムでは、鳥の渡りへの理解を深めつつ、彼らが置かれた現状について学んでいただき、皆様の渡り鳥を見る目がより優しい眼差しとなることを期待しています。

日時:2016年1月24日(日)
13:00〜17:00(開場12:30)
場所:立教大学・7号館・7102教室
(東京都豊島区西池袋3-34-1)
※JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線副都心線「池袋駅」下車。
西口より徒歩約7分/C3出口より徒歩約2分。

プログラム:
13:00;あいさつ  佐藤仁志(日本野鳥の会・理事長)
13:15;「鳥は旅人…スズメもカラスも渡り鳥?」
安西英明(日本野鳥の会)
13:45;基調講演「鳥の渡りと地球環境の保全」
樋口広芳(東京大学名誉教授)
15:15;「渡り鳥とフライウェイ‐現状と課題」
澤 祐介(バードライフ・インターナショナル東京)
15:45;「カモたちが渡る道、通(かよ)う道」
田尻浩伸(日本野鳥の会)
16:15;「猛禽類の渡り鳥に立ちはだかるモノ」
浦 達也(日本野鳥の会)
16:45;まとめ  上田恵介(立教大学・教授)
16:55;閉会   遠藤孝一(日本野鳥の会・理事)

※事前登録不要、入場無料です。ぜひご参加ください。

お問合せ先:自然保護室
TEL;03(5436)2633 / Eメール;[email protected]

(自然保護室/浦達也)

総務室より

■支部とマイナンバーについて■

 連携団体全国総会の際、支部とマイナンバーとの関係について問い合わせをいただきました。次のとおり概要をご案内いたします。

●支部口座とマイナンバー
 送金先の支部口座は、すべて口座名義が、@連携団体(支部)名、A連携団体(支部)名+代表者個人名、のいずれかとなっております。そのため、代表者個人の方のマイナンバーと支部口座が紐付くことはありません。

 当会の支部は、NPO法人の2支部を除いて、人格のない社団として扱われます。人格のない社団でも、国税に関する下記の届出書を提出する者には法人番号が通知されます。
@給与支払事務所開設届出
A消費税課税事業所届出
B収益事業開始届出

 現在、預金等口座にマイナンバーは適用されていません。9月3日に成立した改正マイナンバー法では、平成30年(2018年)から任意で預金等口座へマイナンバーを登録できることとなりました。

●人格のない社団の課税
 人格のない社団等は、収益事業を行った場合に法人税等が課税されます。預金等口座とマイナンバーが紐付いた後、各々の収入に関して税務当局から照会がくるかもしれません。収益事業による収入と判断されれば、課税されることになります。

 支部の税の取扱いは以下のようになると考えられます。

収益事業 法人税 印紙税
会費収入 該当せず 非課税 不要
寄付収入 該当せず 非課税 不要
探鳥会等参加費収入 該当せず 非課税 不要
調査等受託収入 請負業 課税 必要
出版物販売収入 出版業 課税 必要
物品販売収入 物品販売業 課税 必要

 現在、課税売上高が1,000万円以下の事業者は、消費税は免除されます。

マイナンバー制度の詳細については、内閣官房のホームページ等をご覧ください。また税務関係は、お手数ですが、お近くの税務署へご確認ください。

内閣官房ホームページ
 http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/
国税庁ホームページ
 http://www.nta.go.jp/mynumberinfo/

(総務室/五十嵐 真)

■支部名称・代表者・事務局等変更のお知らせ■

 今月は支部名称等の変更はありません。

(総務室/鈴木 美智子)

会員室より

■会員数■

 12月1日会員数35,922で、先月に比べ101人減少しました。11月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より15人少なくなっています。 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ、会員として復活した人数によって決まります。11月の入会者数は139人で、前年同月の入会者98人に比べ41人増加しました。また、11月の退会者は154人で、前年同月の退会者183人に比べ29人減少しました。

表1. 11月の入会・退会者数

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(12月1日現在)

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3 支部別の会員数(12月1日現在)

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)

■支部ネット担当より

 寒気厳しき折柄、いかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき有難うございます。
 今月号では、自然保護室よりシンポジウム「鳥と風の通り道‐渡り鳥の魅力と保護」をご紹介しています。
お近くの方はぜひご来場ください。渡り鳥の置かれている現状を理解できる機会となります。私も参加しようと考えております。
 忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。ご家族健康で新年を迎えられますようお祈り申し上げます。

■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第141号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2015年12月22日
◆担当
総務室 総務グループ
奥田秋穂/林山雅子
〒141-0031
東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2620
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]