No.157 2017年4月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆事務局からのお知らせなど
4月号『フィールドガイド日本の野鳥』
 増補改訂新版の取り組み
支部・代表者・事務局変更のお知らせ
個人情報保護法が改正され、この5月から支部も
 規制の対象になります

会員数

支部の動き

■支部報 保護・調査記事関連トピックス

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.836

●2017/早春の巻 弘前
・2016秋ワシタカ類の渡り
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査
●2017/2  埼玉
・カメラで広がる野鳥との世界
●2017/2 東京
・第5回「東京の環境を考えるシンポジウム」
・東京都初記録・稀な記録の鳥(野鳥記録員会)
●2017/2 兵庫
・キセキレイ
●2017/2 筑豊
・ホイグリンカモメ
・トレイルランニング大会におけるクマタカ調査
・ヤマショウビン
・アカマツ(筑豊の自然を楽しむ会)
●2016年 西表
・サシバ情報(福岡支部)
・要望書「南西諸島世界遺産に関して」

●2017/早春の巻 弘前
・2016秋ワシタカ類の渡り
 青森市浪岡で9/2〜11/14の内48日間、延べ221.5時間調査した。ノスリ2,543(ピークは10/26の334)、ハイタカ471(ピークは10/26の65)、ツミ119、オオタカ102、トビ86、ハチクマ73(ピークは9/10の20)。
(弘前「初列風切」NO.193,P4〜5)

・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査
 1/8、11箇所で調査した。総計13,490羽で内訳はマガン176、ヒシクイ6、コクガン3、オオハクチョウ1,393(内幼187)、カルガモ4,045、スズガモ2,144、マガモ2,141、コガモ1,208、カワアイサ203、キンクロハジロ135、ホシハジロ102等。
(弘前「初列風切」NO.193,P6)

●2017/2  埼玉
・カメラで広がる野鳥との世界
 バーダー2016/5号に「ミラーレス一眼・超望遠コンデジを使いこなす」の特集がある。主な機種はNikon1 V3(本体)とNIKKOR VR(70-300mm f4.5-5.6(レンズ)の組み合わせ。35o換算で焦点距離189〜810o、総重量1kg以下、最大60コマ連写になる。オリンパスOM-D EM1とM.ZUIKO DIGITAL ED300mm F4.0 ISPROの組み合わせ。焦点距離600o、強力手ぶれ補正がある。12月にはレンズOM-D EM1 MarkUが出た。コンデジではニコンCOOLPIX P900、焦点距離〜2000oと驚異的。「鳥モード」で広角から一気にズームしてくれる。キヤノンPowerShot SX60HS 焦点距離最大1,365o相当、ズーム位置を記憶するメモリーがある。
(埼玉「しらこばと」NO.394,P2〜4)

●2017/2 東京
・第5回「東京の環境を考えるシンポジウム」
 10/30、開催された。資料として「東京の野鳥たち〜月例探鳥会7か所・20年間の記録〜」がある。頒価700円+郵送1冊300円、希望者は下記へ。
FAX 03-5723-5142  メール[email protected]
(東京「ユリカモメ」NO.736,P5)

・東京都初記録・稀な記録の鳥(野鳥記録員会)
 2010〜2016年、ギンムクドリが伊豆大島で3例記録された。他の伊豆諸島でも記録が出ている。ホオジロハクセキレイの証拠写真、標本は無かったが、伊豆大島で2例確認された。シロガシラが2016/1、江東区の中央防波堤埋立地で観察されたが、籠脱けの可能性がある。八王子・日野カワセミ会によると2010〜2016年、八王子、日野周辺で4回、コホオアカが見られている。2016/3、奥多摩湖畔で東京都初記録となるヤマヒバリが観察された。2016/6、江東区中央防波堤埋立地で東京本土部2例目となるアカアシカツオドリが観察された。
(東京「ユリカモメ」NO.736,P16〜17)

●2017/2 兵庫
・キセキレイ
 日本書記にセキレイ(キセキレイ)がイザナギの尊とイザナミの尊に結婚での腰の使い方を教えたとあり、地方名でケツフリ、シリフリドリとか言われる。婚礼の時、鶺鴒(せきれい)台があるのはそれに由来する。日本各地でトツギドリ、トツギオシエドリ、トツギマナビドリと日本書記からの記述がある。このセキレイは最近進出してきたハクセキレイではなく、容姿からキセキレイではないか。国産種のキセキレイは(数千種を見ているバーダー)米国キィシンジャー特使が羽田でリストに加えている。
(兵庫「コウノトリ」Vol.216,P7)

●2017/2 筑豊
・ホイグリンカモメ
 ホイグリンカモメは「カモメ識別ハンドブック改訂版」では独立種となっている。「鳥類目録改訂第7版」では「大型カモメの分類は諸説あり、整理が必要。地域個体群を独立種として扱う傾向があるが、ホイグリンカモメはニシセグロカモメの亜種とする説を採用する。欧州の基亜種L.f.fuscusと我国に飛来するL.f.heugliniは区別されず、和名では共にキアシセグロカモメとされている。国内で少数越冬するものは第7版の分類方針によりニシセグロカモメ(亜種heuglini)と表記が必要と思う。
(筑豊「野鳥だより」NO.468,P22)

・トレイルランニング大会におけるクマタカ調査
 10/2の東峰村でのトレイルランニング大会前後にクマタカのモニタリング調査が行われた。短期間の調査で「影響は少ない」の結論は早すぎる。クマタカ生息の情報はあるが、たまたま見られなかった。生物調査は単年度で結果を出すのは難しい。コースは日田英彦山国定公園内にあり、尾根や斜面の踏み荒らしも危惧される。
(筑豊「野鳥だより」NO.468,P27)

・ヤマショウビン
 ヤマショウビンは主にインド、ミャンマー、中国南部に留鳥としており、一部が中国東部、朝鮮半島に渡る。国内では5〜6月、日本海側の離島で観察される。アカショウビン同様悪食で昆虫、両生類、爬虫類、甲殻類、魚類等様々なものを食べる。
(筑豊「野鳥だより」NO.468,P28〜29)

・アカマツ(筑豊の自然を楽しむ会)
 アカマツは山地や里山に多く、クロマツは海辺に多い。前者は女松と呼ばれ葉は柔らかい。後者は男松と呼ばれ葉も硬く、樹形もダイナミックである。アカマツは脂が多く、火付けがよく神事の松明に使われる。冬枯れに青々した松は、昔は不老長寿の象徴としていた。日が当たらなくなった里山ではアカマツは育たなくなっている。昔は人々が生活に利用してきたが、今度は私たちが守る番である。
(筑豊「野鳥だより」NO.468,P34)

●2016年 西表
・サシバ情報(福岡支部)
 西表島大富展望台で10/14、14:00〜16:00、サシバ300±、10/19、14:30〜16:00、120。
(西表「メール2016年」)

・要望書「南西諸島世界遺産に関して」
 1/18、環境大臣、沖縄県知事に要望書を提出した。昨年3月、西表島での「知ろう学ぼう世界遺産」の講演会の時、地域住民の意見を聞きながら進めるとしていたものが、突然に2/1までにトップダウンで推薦書提出である。イリオモテヤマネコ対策は交通事故対策だけでなく、肉食動物維持に必要な300頭以上の確保、「イリオモテヤマネコ保護増殖検討会」を機能させること。カンムリワシは石垣島の保護体制の推進が必要である。サトウキビ農地からの赤土流出は栽培に適さないとされる赤土からの転作を考えるべき。外来種シロアゴガエルの駆除に塩素剤を使うのは環境への影響が大きい。開発抑制の方が効果的である。エコツアーでの観光振興は時代遅れで入島規制を含む対策を求める。過去に実績検証の無い実行性が望めないものが多く、環境団体、研究者を増員し、ボトムアップで計画策定すべきである。
(西表「メール2016年」)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.837

●2017/1-2 盛岡
・鳥インフルエンザ拡大防止要望書提出
・2017年ガンカモ調査
・松くい虫等被害対策会議で触発されたこと
●2017/2-3 栃木
・メガソーラーの現状と問題点
・セッカの秘密
●2017/2 千葉県
・鳥の名がつく童謡、唱歌
・海鳥の混群
・西之島噴火3年上陸調査(12/5日本経済新聞)
・ネオニコチノイド系農薬ミツバチの精子に悪影響(12/26毎日新聞)
●2017/2 神奈川
・名前に地名がついた鳥1
●2017/2 香川県
・油等汚染事故対策水鳥救護研修
・紫雲出山秋のワシタカ渡り調査2016年(調査研究部)
●2017/2 熊本県
・2016年秋タカ類・ハヤブサ類の渡り調査

●2017/1-2 盛岡
・鳥インフルエンザ拡大防止要望書提出
 1/17、支部は盛岡市長に要望書を提出した。鳥インフルでの死亡例情報公開し、「特定監視区域」では野鳥への餌やり禁止、死亡野鳥の扱い方を注意喚起し、市の連絡先を明示し掲示すること。該当場所では支部の探鳥会は自粛した。
(盛岡「山翡翠」NO.374,P2)

・2017年ガンカモ調査
 1/15,16、20箇所で調査した。総計4,960、内訳はマガモ1,670、カルガモ1,270、コガモ513、オナガガモ384、オオハクチョウ381、ホシハジロ248、ホオジロガモ147等。
(盛岡「山翡翠」NO.374,P4)

・松くい虫等被害対策会議で触発されたこと
 2/3、岩手県森林病害虫被害対策推進協議会があった。席上、養蜂家より「病害虫の増加は野鳥が減っているからでは」「大雨が降ると山が崩れるのは作業道が原因では」とあった。林業関係者はもっぱら作業道の作り方を適切に指導していくと説明があったが、前者の疑問に回答できず、養蜂家の意見を孤立させてしまった。野鳥のみならず、薬剤散布問題も含め広い視野からの提言ができるようになりたいと感じている。
(盛岡「山翡翠」NO.374,P5)

●2017/2-3 栃木
・メガソーラーの現状と問題点
 2012年の「固定価格買取制度」で20年間安定した収益があるとして急増した。メガソーラーは環境アセスが義務付けられておらず、林地開発許可で建設可能である。太陽光発電は二酸化炭素を排出しないエネルギーで推進すべきであるが、森林を伐採してやるのは本末転倒である。9/23、支部は栃木県知事へ要望書を出している。環境アセスメント実施、建設不適切場所のゾーニング、事業計画時点で地域住民への説明会を求めている。栃木県では5ha以上の開発には1年間の自然環境調査、県との保全協定締結を義務付けており、そこに支部の委員を出している。将来的に安定した電源にするため、送電網の整備、その他自然エネルギー、揚水発電所、バッテリー充電等を充実させる。
(栃木「おおるり」Vol.245,P4〜6)

・セッカの秘密
 セッカは水辺でなく草原の鳥である。繁殖期には雌雄差が大きく出る。雄は口の中が真っ黒になる。雄の頭頂部は一様に栗色で、雌は黄土色の褐色の縦線が何本か入る。雄は雌より大きいが雄は繁殖期は尾羽が短くなり、雌は尾羽が長く感じられる。セッカの巣を見ると、隣り合うイネ科の細い葉に縦に細かい穴をあけ縫い付けられている。この縫う作業はサイホウチョウで見られ、セッカはセッカ科サイホウチョウ属となっている。チガヤの葉を両側から引き寄せるため脚も長い。
(栃木「おおるり」Vol.245,P11)

●2017/2 千葉県
・鳥の名がつく童謡、唱歌
 かっこう(明治16年)、鳩(明治16年)、暗路「ほとおぎす」(明治42年)、ひよこ(明治44年)、ヒバリ(明治44年)、赤い鳥小鳥(大正7年)、かなりや(大正7年)、とんび(大正8年)、浜千鳥(大正9年)、雀の学校(大正10年)、ちんちん千鳥(大正10年)、かもめの水兵さん(昭和12年)、うぐいす(昭和16年)、雀のお宿(昭和22年)、からすの赤ちゃん(昭和23年)、わらいかわせみに話すなよ(昭和37年)等。浜千鳥の作詞者鹿島鳴秋の意図は千鳥を人に置き換えると分かる。
(千葉県「ほおじろ」NO.430,P7)

・海鳥の混群
 12月末〜1月初め、鴨川漁港で海鳥15種が珍しく混群で餌を採っていた。ウミアイサ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、オオハム、シロエリオオハム、ハシボソミズナギドリ、カワウ、ウミウ、クロサギ、ウミスズメ、ユリカモメ、カモメ、カワセミの15種。
(千葉県「ほおじろ」NO.430,P11)

・西之島噴火3年上陸調査(12/5日本経済新聞)
 小笠原諸島の西之島は噴火から3年、火山活動が沈静化した。10月、森林総合研究所の川上和人主任研究員(鳥類学)は島に上陸し、アカツラカツオドリの抱卵を見る。その他数種類の海鳥、渡り鳥、昆虫(トンボ)、イネ科の植物を見る。噴火でできた新島での生態系構築の鍵は海鳥(の糞)で父島から130kmも離れ、周囲から隔離されてできた島は希少である。外来種侵入防止のため、洗浄された機材を背負って泳いで上陸している。
(千葉県「ほおじろ」NO.430,P12)

・ネオニコチノイド系農薬ミツバチの精子に悪影響(12/26毎日新聞)
 スイス・ベルン大学など国際研究チームはネオニコチノイド系農薬でミツバチの精子が4割減ることを確認した。農薬を与えた雄の群れは成熟するまでの死亡率が50%と高かった。この農薬はハチの減少と関連があるとされ、EUの欧州委員会はこの系の3種の農薬を使用禁止にしている。
(千葉県「ほおじろ」NO.430,P12〜13)

●2017/2 神奈川
・名前に地名がついた鳥1
 地名を名前に持つ鳥で世界各地に分布している種はアマサギ、ダイサギ、ワタリガラス、ミサゴ、ハヤブサ、ハイイロミズナギドリ、ハシブトアジサシ、ドバト、イエスズメ、メンフクロウ、キョウジョシギ等がいる。ムナグロも全世界に分布し、英名Pacific Golden Ploverだが、これと酷似する亜種はアメリカムナグロ、ヨーロッパムナグロがいる。ミヤコドリも独自に進化した独立した完全種としてアメリカミヤコドリ、オーストラリアミヤコドリ、アフリカミヤコドリがおり、カナリア諸島等の離島には完全種のミヤコドリ類がおり、鳥類学で言う「適応放散」の結果かもしれない。
(神奈川「はばたき」NO.537,P4)

●2017/2 香川県
・油等汚染事故対策水鳥救護研修
 12/16、岡山市でNPO野生動物救護獣医師協会が施行し、行政職員、岡山県獣医師会、野鳥の会(岡山、香川)が参加した。瀬戸内海では1974/12、岡山県水島臨海コンビナートでドラム缶22万本の重油が流れ込んだ事故がある。
(香川県「かいつぶり」NO.397,P2)

・紫雲出山秋のワシタカ渡り調査2016年(調査研究部)
 9/9〜10/13、詫間町の紫雲出山で調査した。サシバ703、ハチクマ90を記録した。ピークは10/2のサシバ331。渡りルートは岡山→荘内半島→東予翠羽峰と鳴門→大坂峠→徳島県の2つがありそうである。
(香川県「かいつぶり」NO.397,P5〜6)

●2017/2 熊本県
・2016年秋タカ類・ハヤブサ類の渡り調査
 熊本県内では9/10〜11/2、16箇所と宮崎県、長崎県も含み延べ255名で調査した。アカハラダカは天草の六郎次山で10回の調査で5,793羽、内陸部は地震災害で十分調査できず。ハチクマは県下で85羽と少ない。サシバは県全体で3,464羽、内、10/10の白髪山の808は特異であった。その他ツミ136、ハイタカ153、オオタカ4、ノスリ48等。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.349,P2〜9)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.838

●2017/3 苫小牧
・東アジア・オーストラリア地域フライウェイ(宮島沼水鳥・湿地センター)
・2016年のオオジシギ保護調査(公益財団法人日本野鳥の会保全プロジェクト推進室)
・よく質問される野鳥(ウトナイ湖サンクチュアリ)
●2017/3 千葉県
・泥中のウィルス赤潮を防ぐ(1/5日本経済新聞)
・東京湾の海水酸性化外洋の10倍(1/17日本経済新聞)
・バードストライク 鳥のよそ見要因か(1/29毎日新聞)
●2017/3 大阪
・都市公園のコゲラ
・コシジロウミツバメ大阪府内初記録
●2017/3 岡山県
・岡山県南部での越冬期のオオセッカ
・コウノトリ観察記録
・ガンカモ調査
●2017/3 北九州
・風車に囲まれた響灘ビオトープ
●2017/3 長崎県
・2016年9月タカ渡り

●2017/3 苫小牧

・東アジア・オーストラリア地域フライウェイ(宮島沼水鳥・湿地センター)
 同フライウェイパートナーシップは渡り鳥性水鳥とその生息地保全を目指す国際的な仕組みで、17箇国、6つの国際機関、11つのNGOが参加し、(公財)本部も一員である。ウトナイ湖は同サイトに登録されており、今回決まったガンカモ類ワーキンググループ の優先課題はカリガネを調査すること、コクガンの越冬地、繁殖地の解明であり、情報共有化をお願いしたい。
(苫小牧「あおさぎ」NO.211,P3)

・2016年のオオジシギ保護調査(公益財団法人日本野鳥の会保全プロジェクト推進室)
 今年度はオオジシギ5羽に衛星追跡用送信機を装着し、青いカラーフラッグを102羽の右足のふしょにつけている。春に勇払原野に戻ってくると思われるので、情報をお寄せください。連絡先[email protected]
(苫小牧「あおさぎ」NO.211,P4)

・よく質問される野鳥(ウトナイ湖サンクチュアリ)
 ウトナイ湖でよく質問される野鳥はハクチョウ、ワシ類、エナガが多い。エナガは一般には知られていない小鳥ではと思うが、シマエナガの可愛さに圧倒的な人気があるためのようである。レンジャーとしてその詳しい所在の返答は苦しい。
(苫小牧「あおさぎ」NO.211,P5)

●2017/3 千葉県
・泥中のウィルス赤潮を防ぐ(1/5日本経済新聞)
 国立研究開発法人水産研究・教育機構「瀬戸内海区水産研究所」は海底の泥に含まれる「HcRNAV」というウィルスが赤潮発生原因となるプランクトン「ヘテロカプサ・サーキュラリスカーマ」を死滅させるのを確認した。このウィルスを含む泥を海にまけば、赤潮の進行を防げると指摘した。
(千葉県「ほおじろ」NO.431,P12)

・東京湾の海水酸性化外洋の10倍(1/17日本経済新聞)
 笹川平和財団海洋政策研究所の委託調査で東京湾等工業港がある13箇所で外洋の10倍のペースで酸性化が進んでいるのが分かった。1987〜2009年、全国2100箇所の調査中332箇所で酸性化が進んでいた。大気のCO2が増加し、海水に吸収されるのと海の富栄養化で海水の酸性化が加速するとされる。1850年以降、海水のPHは0.1低下し、今世紀末には更に0.3低下する可能性がある。
(千葉県「ほおじろ」NO.431,P12〜13)

・バードストライク 鳥のよそ見要因か(1/29毎日新聞)
 バードリサーチ(東京都府中市)は風車の羽根にぶつかる野鳥は餌につられ、よそ見が原因の可能性があるとの観察結果を発表した。北海道で3年間、302羽のオジロワシをビデオ撮影し、下に餌をまくと、餌がある下を向いて飛ぶ割合が3倍に増えており、オジロワシ等の野鳥は獲物探しに夢中になり、風車に気づきにくいのではと推定している。
(千葉県「ほおじろ」NO.431,P13)

●2017/3 大阪
・都市公園のコゲラ
 東京都では1980年代に都市緑地へのコゲラの定着が進んだ(川内1987)。大阪府でも同様で、1993年には大阪市内でコゲラが繁殖した(和田1999)。濱尾ほか(2006)は東京都内では緑地面積が大きく、できて間もない公園ほど繁殖期にコゲラが生息する傾向があるとしている。大阪でも同じ傾向にあるが、営巣木になりそうな枯木の量、分布、枯木の管理方法がどう関係しているのか、検討の余地がある。コゲラの都市進出はまだ謎だらけである。
(大阪「むくどり通信」NO.247,P9)

・コシジロウミツバメ大阪府内初記録
 1/21、藤井寺市でコシジロウミツバメが飛べない状態で保護された。前日の強風で海岸から内陸部約16kmまで飛ばされたと推測される。コシジロウミツバメは日本には夏鳥として北海道の大黒島等に繁殖のため飛来するが、冬季は少数が太平洋側で見られる。今回は大阪府内初記録になった。
(大阪「むくどり通信」NO.247,P18)

●2017/3 岡山県
・岡山県南部での越冬期のオオセッカ
 オオセッカは日本固有種で国内生息数は2,500羽前後である。越冬は関東から瀬戸内海沿岸にかけた太平洋側で記録され、岡山県は中国地方の西限域である。ヨシが生え水はけが悪い休耕田が減り、岡山県内には県南に数羽程度が生息するのみである。生息環境はヨシ原でヨシの生育密度は48〜58本/m2で、下層植生は草丈70p前後のカサスゲやシオクグ等の湿性植物が生えている。オオセッカが好む環境は限られ、元々は洪水や氾濫がある変化の激しい場所で、条件が整えば、渡来してくる可能性がある。
(岡山県「野鳥おかやま」No.219,P8)

・コウノトリ観察記録
 8/26、岡山市の水田にコウノトリが飛来、足環から2016/4、豊岡市で生まれ、6/24に放鳥され、8/12、鳴門市で見られた個体。休耕田でザリガニを食べ、10月上旬まで滞在。11/14、里庄町に千葉県野田市で2015/3孵化した♀の個体が飛来した。
(岡山県「野鳥おかやま」No.219,P10〜11)

・ガンカモ調査
 岡山県15箇所で、11月(非狩猟期)、1月(狩猟期)に調査した。括弧内は1月、総計12,536(19,783)、内訳はマガモ2,739(5,936)、ホシハジロ2,465(3,065)、ヒドリガモ1,877(2,435)、コガモ1,407(1,362)、オナガガモ1,344(2,281)、カルガモ843(1,537)、キンクロハジロ805(1,076)、ハシビロガモ306(694)、オシドリ274(134)、スズガモ252(549)、オカヨシガモ139(189)、ヨシガモ34(274)、ツクシガモ0(146)。
(岡山県「野鳥おかやま」No.219,P19〜20)

●2017/3 北九州
・風車に囲まれた響灘ビオトープ
 この地区には5箇所に15基の風車が建っている。響灘地区では風車で衝突死した野鳥は6種、11羽(トビ、ダイサギ、オオミズナギドリ、ミサゴ、ヤブサメ)が記録され、バードストライクに何の対策も実施されていない。同ビオトープにはミサゴ繁殖のためミサゴポールが立っているが、ミサゴ3羽が衝突死し、ポールは利用されていない。
(北九州「北九州野鳥」NO.369,P9)

●2017/3 長崎県
・2016年9月タカ渡り
 佐世保市烏帽子岳でアカハラダカ総計19,777羽、9/15、16でその75%が通過する。同地でハチクマ総計278羽で昨年の1/5であった。9月のサシバの渡り記録は無かった。
(長崎県「つばさ」NO.351,P3〜9)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.839

●2017/3 郡山
・樹洞(うろ)の話
●2016/9-11 栃木
・栃木県南部の秋期シギチドリ渡り
・雑木林管理の鳥への影響(東邦大学地理生態学研究室)
●2017/3 奥多摩
・冬鳥調査のデータから
・コチドリ
●2016/9 岐阜
・絶滅した鳥インコ
●2016/10 岐阜
・野鳥37億羽、野生小動物207億頭(飛騨ブロック)
●2016/11 岐阜
・ジョウビタキの営巣(飛騨ブロック)
●2016/12 岐阜
・ケリ
●2017/3 和歌山県
・和歌山県内陸部へミズナギドリ迷行
●2017/3 福岡
・2016年度ハチクマウォッチング
●2017/3 筑後
・ガンカモ調査

●2017/3 郡山
・樹洞(うろ)の話
 フクロウの巣箱は板厚2cm、縦80p、横40pと大きい。巣箱を人工的に与えると、特定の野鳥を増やし、生態系のバランスを崩すこともある。フクロウは生態系の頂点におり、それがその地区で生息できることで自然の価値を格段に高める。嘗ては野生動物の棲み家となる樹洞があいた樹木が沢山あった。そのような樹木は風倒木の危険で腐朽が進むとして伐り倒され、樹洞をきれいに除去していた。樹木の腐朽部をモルタルなどで充槙するのは樹木の自己治癒能力を破壊するので、腐朽部を取り除くべきではない。野生動物のため樹洞を残すためにも。
(郡山「かっこう」NO.97,P9)

●2016/9-11 栃木
・栃木県南部の秋期シギチドリ渡り
 秋のシギチドリの渡りは春に比べ個体数は少ないが、種類は増える。水張りした農地を見ると、アオアシシギ、コアオアシシギが入る。コチドリは水が減りかけた農地に100羽前後の大群を見る。ムナグロは春ほどではないが、数が多い。その他、キアシシギ、クサシギ、タシギ、エリマキシギ、タカブシギが見られ、トウネンは減少傾向にある。年により、セイタカシギ、アカエリヒレアシシギ、オオジシギ、ヒバリシギ、オオハシシギ、オグロシギ等が見られる。
(栃木「おおるり」Vol.243,P5)

・雑木林管理の鳥への影響(東邦大学地理生態学研究室)
 雑木林を管理すると春先に林床に光が届くので林床植物の種類が増える。中間層の藪が無くなるため鳥の種類は減る。横浜自然観察の森で毎年手を入れている落葉樹林と管理していない林を比較調査した。野鳥については繁殖期も冬期も管理していない林の方が、種数が多い結果であった。管理された林は低木がなく、高木と草本の2層に対し、管理されていない林は高木、低木、草本の3層構造が関係している。低木が発達した林でもササやアオキが多いと鳥は減り、ホオジロやフクロウは林床が密集すると減る。そのため林管理は自然に遷移する力を、人手でどの段階で食い止めるのか、周囲の環境や生き物の情報を集め、その地区の生物多様性保全でその林がどのような役割を担うのかを考えながら広い視点で行うべきである。その課題として例えば周辺で減少しているフクロウ、オオタカ等が棲む森作りがある。
(栃木「おおるり」Vol.243,P11)

●2017/3 奥多摩
・冬鳥調査のデータから
 多摩川流域では1990年代中頃より大型の魚食性鳥(アオサギ、ダイサギ、カワウ)が増え、コサギは減少している。ミサゴも増えており、魚の生息環境は維持されている。カモ類はコガモが桁違いに多く、ヒドリガモは急減し、オオバンは急増している。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.235,P3〜4)

・コチドリ
 コチドリはイワツバメ、サシバ同様に、夏鳥として早い時期に渡来する。支部内では平均初認日は3/22で遅い終認は9/6で、全国の記録を見ると越冬する個体がいる。8月中旬から見るのは幼鳥が多く、本来生息する河川での記録は殆ど無い。他支部では8月末に田んぼで数十羽の集団を見る。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.235,P23)

●2016/9 岐阜
・絶滅した鳥インコ
 リョコウバトが絶滅した4年後、1918年、カロライナインコが絶滅した。北米に唯一生息していたインコで、果樹園を荒らす害鳥、羽根飾り用として乱獲された。1904年、フロリダで30羽の群れを見たが、その後見られず、リョコウバトと同じシンシナティ動物園で飼育され、最後の1羽が1918年、死亡した。豪州東部にいた美しい姿のゴクラクインコも羽根飾り、観賞用ペットとして乱獲され、1927年絶滅した。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.587,P10)

●2016/10 岐阜
・野鳥37億羽、野生小動物207億頭(飛騨ブロック)
 テレビ番組でペットの愛らしさを発言する中で、パックンが米国では何億羽の野鳥が猫に殺されていると言った。パックンの発言は素通りされ、当方で調べると米国では年間、37億羽の野鳥、207億頭の野生小動物が人のペットに殺されている。人家から離れた山道でも猫を見るが、ブームで飼われた猫は生態系にどれほど影響しているのか。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.588,P3)

●2016/11 岐阜
・ジョウビタキの営巣(飛騨ブロック)
 高山市内でジョウビタキの営巣活動が見られたのは2014年で、2016年の状況は市内で巣確認9箇所、巣立ち確認5箇所、餌運びのみ1箇所、巣材運びのみ1箇所等であった。他の情報を加えると繁殖したのは15箇所あるようである。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.589,P3,7)

●2016/12 岐阜
・ケリ
 ケリが岐阜地方で見られるようになったのは昭和40年代後半から50年代で、農業が大きく変わった時である。秋から春の麦作やレンゲ畑はなくなり、田植え前に雑草防除のため、トラクターで耕起され、ケリが繁殖で好む場所になった。同時に休耕政策での休耕田は子育ての場となった。しかし、最近は、水田は他の作物栽培に変わり、春の耕起作業は止め、環境が悪化、ケリは大幅に減った。本来いなかった鳥であるので、少なくなっても構わないとの意見もあるが、農業自体の絶滅状態が最も問題である。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.590,P2)

●2017/3 和歌山県
・和歌山県内陸部へミズナギドリ迷行
 2016年、橋本市でカワリシロハラミズナギドリが保護され、飼育1年後に死亡した。和歌山県初記録種で南半球での太平洋で繁殖する珍しい種である。台風の時期、2,3年に一度、和歌山県内陸部でミズナギドリの仲間が保護される。
(和歌山「いっぴつ啓上」NO.129,P13)

●2017/3 福岡
・2016年度ハチクマウォッチング
 9/10〜10/10、片江展望台での調査結果は、6,346羽のハチクマの通過があった。過去18年間の平均は5,090羽で、昨年度は7,049羽と最大であった。今までの例では秋分の日前後と9/28にピークがある。東京大学の研究によると秋のハチクマの渡りは背振山の南北に幅50qにルートがあり、片江展望台では4〜5q幅がとらえられている。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.449,P13〜15)

●2017/3 筑後
・ガンカモ調査
 1月、16箇所で調査した。13種、7,840羽で内訳はヒドリガモ2,847、カルガモ1,234、オナガガモ1,124、マガモ1,118、ホシハジロ529、コガモ400、ツクシガモ144、キンクロハジロ140等。オオバンは288、ハマシギは283。
(筑後「まめわり」NO.190,P7)

(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)

事務局からのお知らせなど

■普及室より

■4月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み


<野鳥を守るには・・・>

 野鳥たちは繁殖期を迎えました。『フィールドガイド日本の野鳥』では、2007年の増補改訂版から「行動の見分け方」(新版ではP346〜)を加えた中で、繁殖行動について解説しています。一部を抜粋すると・・・暮らし方は種ごとに違うが、4〜7月ごろに繁殖する種が多いので、春に2羽が行動を共にしていればつがい、虫以外をくわえていれば巣作り、虫ならひなへの給餌、夏までに数羽が一緒の場合は親子の可能性が考えられる・・・。
 『フィールドガイド日本の野鳥』が識別図鑑にとどまらないと評価される具体的な例として、習性や行動についても解説や図版が多いことを、前回、紹介しました。野鳥を守るには、野鳥について知る必要があります。種の識別は、野鳥を知ることの一部でしかありません。「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」が20年以上も続けられているのは、習性や行動、暮らし方を知らずに保護はできない事例とも言えましょう。ヒナを助けたいという気持ちで巣立ち直後の幼鳥に手を出して、親鳥と引き離してしまう人が後を立たないのです。

<多産のわけは?例外は?>

 野鳥に関心を持つ方を増やす一方で、「野鳥のヒナは専門家に持っていけば助けられる」とか、「野鳥に餌をあげなくてはならない」などの誤解を広めないようにしなくてはなりません。『フィールドガイド日本の野鳥』では、野鳥はペットとは違うことが理解できるように、各所で工夫しているつもりです。例えば、増補改訂版以後の「はじめに」(P3)で、当会創設者・中西悟堂の精神に続いて、小鳥を支える虫や植物、植物を育む水や太陽に触れて、命のつながりについて述べています。
 「野鳥の見分け方」(新版ではP18〜)の最後には、生きのびるのが当たり前ではない野生の命と出会う意味から、生存率が高くはなく、短期集中、子沢山の子育てを毎年繰り返しても増えすぎないことまで解説し、スズメを例に産卵数、抱卵日数、ひなの在巣日数、給餌期間などを紹介しました。しかし、1982年に『フィールドガイド日本の野鳥』を著した高野伸二は科ごとの概説において、ミズナギドリ科は一卵、ウミツバメ科は一卵と書いています。
 一回の繁殖で一卵しか産まないのは例外的であることを解説しておく必要がある、と私は思い続けてきました。そこで、2015年の新版で、ウミツバメ科の概説で以下を書き足しました・・・ミズナギドリ目では一卵は普通だが、キジ目・カモ目・スズメ目など鳥類の多くは多産である・・・。

<巣立ちまで2週間もかからない?>

 増補改訂版以後は、スズメのひなの在巣日数(孵化から巣立ちまでの日数)は約2週間と書いています。それは野生の小鳥では一般的な例であり、毎日がサバイバルのような暮らしの中で子育てに長期間を費やせないこと、ひなの成長が早いだけに多くの餌が必要になることも理解しやすくなると考えてのことです。もちろん、種による違いはあり、ツバメやシジュウカラのようにひなが巣立つまで3週間前後を要する小鳥もいるし、ハシブトガラスでは4週間ほどかかりますが、もっと短期間の種も少なくありません。
 新版をお持ちの方はP266を見て下さい。増補改訂以前とどう変わったのかわかりますか?メジロ、チョウセンメジロの次にメグロが掲載されている点は同じですが、増補改訂版までは、メグロの前にミツスイ科の概説がありました。2012年、日本鳥学会による新たな目録ではメグロはメジロ科とされたので、新版ではミツスイ科の概説を削除しました。その分、メジロ科の概説に追記できるスペースが生じたのです。
 そこで、メジロのひなの在巣日数はスズメよりさらに短く、2週間を要さないことを追記することにしたのです。それでもまだ1行分ほど書き足せる余地があったので、メジロと同じように在巣日数が僅か10日ほどの例(ヒバリ、ヒヨドリ、サンコウチョウ、ホオジロなど)も紹介しました。


© 谷口高司
▲画像:増補改訂版で「行動の見分け方」を新設した際、谷口高司さんに描いていただいたスズメの求愛行動。なお、『新・山野の鳥』改訂版では、2015年発行の3刷り以後、このような行動は縄張り防衛の際にも見られることが書き足されています。

(普及室・主席研究員/安西 英明)

総務室より

■支部・代表者・事務局変更のお知らせ

名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。(敬称略)

●日本野鳥の会十勝支部
【名称の変更】
新):日本野鳥の会十勝支部
旧):NPO法人日本野鳥の会 十勝支部
変更年月日:2017年2月26日

●日本野鳥の会栃木
【事務所開所時間の変更】
新)火・木・金 9:00 〜 16:00
旧)火〜土 10:00 〜 17:00

●日本野鳥の会北九州支部
【名称の変更】
新):日本野鳥の会北九州支部
旧):日本野鳥の会北九州
【役職呼称の変更】
新):支部長
旧):代表
【代表者の変更】
新):前田 伸一(支部長代行)
旧):森本 嘉人(代表)
変更年月日:2017年4月1日

(総務室/鈴木 美智子)

会員室より

■個人情報保護法が改正され、この5月から支部も規制の対象になります


 個人情報保護法が10年ぶりに改正となり、2017年5月30日に施行されます。これまでは5千名未満の名簿を保有する事業者については個人情報保護法の規制対象外でしたが、今回の改正により名簿を取り扱う事業者はすべて規制の対象になります。当会の支部の皆さまも会員数に関わらず、個人情報を取り扱っていますので、個人情報保護法の対象となります。
 改正法では、新たに「個人情報保護委員会」という独立性の高い組織が設立されました。この委員会では事業者の日頃の個人情報の取り扱いに対して、質疑応答の窓口であると同時に、報告徴求・立入検査の可能な機関です。虚偽報告や命令違反で罰則も規定されていますので、今後より個人情報の取り扱いに関する目が厳しくなると思われます。
 各支部の皆さまには、これまでも個人情報を慎重に取扱いいただいているかと思いますが、改正に伴い重要な点を別冊にてご案内いたしましたので、必ずご一読ください。「個人情報保護委員会」のサイトにわかりやすいチェックリストがありますので、併せてご覧ください。
参考:中小規模事業者向け 個人情報保護法の5つの基本チェックリスト(平成29年2月)
http://www.ppc.go.jp/files/pdf/personal_2902leaf_smallbusinesses.pdf
(郵送の方には、印刷したチラシを同封いたしました)

※改正 個人情報保護法 全般については下記のサイトをご覧ください。
http://www.ppc.go.jp/personalinfo/

 今後も折にふれ、支部ネット通信などで、個人情報保護に関する情報をご提供したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

●支部・会員の個人情報お取り扱いに関するお問い合わせは、会員室会員グループ 景山、篠木までお願いします。
TEL:03-5436-2630
FAX:03-5436-2636
Email: [email protected]

(会員室/景山誠、篠木秀紀)

■会員数

 4月3日会員数35,335人で、先月に比べ13人減少しました。3月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より47人少なくなっています。
 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。3月の入会者数は185人で、前年同月の入会者160人に比べ25人増加しました。また、3月の退会者は232人で、前年同月の退会者215人に比べ17人増加しました。

表1. 3月の入会・退会者数

入会者数退会者数
個人特別会員 6人 9人
総合会員(おおぞら会員) 45人 77人
本部型会員(青い鳥会員) 34人 34人
支部型会員(赤い鳥会員) 75人 70人
家族会員 25人 42人
合計 185人 232人
年度累計 1790人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(4月3日現在)

都道府県会員数対前月差
北海道1739人3人
青森県261人0人
岩手県363人-1人
宮城県481人-1人
秋田県247人2人
山形県207人2人
福島県620人-1人
茨城県937人1人
栃木県605人5人
群馬県635人-1人
埼玉県2230人-3人
千葉県1657人-5人
東京都4953人-3人
神奈川県3404人10人
新潟県372人0人
富山県218人0人
石川県292人-1人
福井県227人-2人
山梨県291人0人
長野県863人-2人
岐阜県483人-3人
静岡県1353人6人
愛知県1510人3人
三重県423人0人
滋賀県299人-1人
京都府791人9人
大阪府1963人1人
兵庫県1280人-10人
奈良県471人-5人
和歌山県198人-1人
鳥取県179人-4人
島根県165人0人
岡山県561人-4人
広島県564人11人
山口県379人1人
徳島県310人-3人
香川県207人-5人
愛媛県369人-4人
高知県134人-1人
福岡県1311人-4人
佐賀県196人-3人
長崎県210人0人
熊本県405人0人
大分県216人-2人
宮崎県250人1人
鹿児島県346人-3人
沖縄県112人2人
海外12人0人
不明36人3人
全国35335人-13人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3 支部別の会員数(4月3日現在)

都道府県会員数対前月差
小清水13人0人
オホーツク支部237人-1人
根室支部82人1人
釧路支部159人0人
十勝支部193人-4人
旭川支部87人-1人
滝川支部45人-1人
道北支部33人0人
江別支部20人0人
札幌支部310人1人
小樽支部81人-1人
苫小牧支部166人0人
室蘭支部160人0人
函館支部24人0人
道南檜山71人0人
青森県支部144人0人
弘前支部120人-1人
秋田県支部236人2人
山形県支部192人0人
宮古支部90人0人
もりおか153人-1人
北上支部106人-1人
宮城県支部438人1人
ふくしま158人0人
郡山171人-2人
二本松15人-2人
白河支部40人0人
会津支部51人0人
奥会津連合10人0人
いわき支部110人1人
福島県相双支部16人0人
南相馬13人0人
茨城県840人-3人
栃木584人7人
群馬569人-3人
吾妻41人0人
埼玉1707人-3人
千葉県1086人0人
東京2896人-5人
奥多摩支部842人-4人
神奈川支部2409人4人
新潟県284人1人
佐渡支部28人0人
富山189人0人
石川271人1人
福井県219人-1人
長野支部465人0人
軽井沢支部174人1人
諏訪236人0人
木曽支部24人0人
伊那谷支部81人0人
甲府支部200人-1人
富士山麓支部59人-1人
東富士67人-1人
沼津支部168人2人
南富士支部246人3人
南伊豆39人0人
静岡支部365人-3人
遠江420人7人
愛知県支部1100人4人
岐阜491人-3人
三重356人-1人
奈良支部443人-2人
和歌山県支部201人0人
滋賀298人-2人
京都支部756人-4人
大阪支部1839人-4人
ひょうご982人-4人
鳥取県支部196人-3人
島根県支部161人0人
岡山県支部530人-10人
広島県支部488人10人
山口県支部358人-1人
香川県支部164人-4人
徳島県支部322人-4人
高知支部124人2人
愛媛346人0人
北九州312人0人
福岡支部 590人-6人
筑豊支部233人-2人
筑後支部165人-2人
佐賀県支部211人-1人
長崎県支部202人-1人
熊本県支部398人0人
大分県支部213人-3人
宮崎県支部238人1人
鹿児島312人-4人
やんばる支部80人1人
石垣島支部25人0人
西表支部41人0人
 30428人-51人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。


(会員室/沖山展子)


★支部ネット担当より

 近くの商店街でツバメが巣を作り始めました。夏鳥との出会いが楽しみな季節の到来です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき、ありがとうございます。
 4月号では、別冊も作成しております。1年間を通して必要な情報をまとめております。どうぞご活用ください。

※4月号別冊保存版は、以下よりご確認下さい。http://www.wbsj.org/info/shibu/net/2017/04betu.html

■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第157号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2017年4月26日
◆担当
総務室 総務グループ
奥田秋穂/林山雅子
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東京都品川区西五反田3-9-23
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