No.176 2018年11月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆事務局からのお知らせなど
ツル類の飛来情報を集めています!(環境省請負ナベヅルマナヅル全国飛来状況調査)
連携団体(支部等)代表者・事務局変更のお知らせ
平成30年北海道胆振東部地震への対応状況
会員数

支部の動き

■支部報 保護・調査記事関連トピックス

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

NO.911

●2018/9 十勝
・サロベツ湿原のシマアオジ
・北海道のオオジシギ推定個体数
・本州以南のオオジシギ繁殖状況(事務局)
●2018/10 千葉県
・ジャパンバードフェスティバル2018(幹事会)
・超々望遠撮影のすすめ
・ドラマの中の野鳥
・長岡市でもトキ公開(8/19日本経済新聞)
・野生復帰ライチョウから繁殖(8/20日本経済新聞)
●2018/10 伊那谷
・イヌワシ
●2018/9 三重
・自然は誰のものか
・ミヤコドリ越夏調査
・四日市周辺でサシバ繁殖

●2018/9 十勝
・サロベツ湿原のシマアオジ
 5/26、27の北海道ブロック協議会総会で、道北支部より豊富町サロベツ湿原では2017年の調査で、シマアオジ31番確認されたとある。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.199,P17)

・北海道のオオジシギ推定個体数
 4/28〜5/31、支部で14名が十勝地区でオオジシギの個体数調査をした。北海道全体の結果は9月の鳥学会で本部が発表する。土地利用図で道内14エリアで1kmメッシュを10タイプの土地利用に分け、その内、5タイプから選んだ588メッシュを調査した。ディスプレイフライトしているオスを数え、メッシュ当たりの平均個体数を出し、そのエリア全体数をオスの推定個体とした。その結果、オスは17,387羽、同数のメスがいるとして、全体で34,774羽を得た。道東(根室、釧路、十勝、オホーツク)が多く、次いで道北で、道南は少ない。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.199,P17〜19)

・本州以南のオオジシギ繁殖状況(事務局)
 各県のレッドデータブックでは46都府県の内、21県で過去にオオジシギの繁殖記録がある。本州以南の75支部に過去20年間のオオジシギのディスプレイフライトをアンケート調査した。21県56地点で記録があり、内、繁殖地消失18地点、個体数減少13地点であった。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.199,P18)

●2018/10 千葉県
・ジャパンバードフェスティバル2018(幹事会)
 11/3、4、千葉県我孫子市でJBF2018が開催される。支部は「鳥と人の地球の2018」と題し、ブースを出す。http://www.birdfesta.net/
(千葉県「ほおじろ」NO.450,P2)

・超々望遠撮影のすすめ
 フィルム時代、400o以上のレンズは「超望遠レンズ」と呼ばれた。鳥の識別は世界的に「Collins Bird Guide」(1999年初版、2009年第2版)が標準で、日本で見られる鳥の識別には拡大写真撮影しなければならない。1200oを超えて撮るのを超々望遠撮影と呼ぶことにする。コリメート法(デジスコ)は望遠鏡の性能により発色に差が出る。デジカメの宿命としてF11より暗くなると回折ボケが出る。最近はズームレンズが高倍率になり、 見かけ上、超々望遠撮影ができるネオ一眼レフカメラが出ている。画質は一眼レフより劣るが、識別に必要な情報は得られる。現在、これに使用できる機器はニコンのP900、P1000、ソニーRX10W、パナソニックのテレコンバージョンレンズ(1.7倍)DMW-L T55を付ける方法がある。
(千葉県「ほおじろ」NO.450,P4〜6)

・ドラマの中の野鳥
 2016年、NHKの大河ドラマ「真田丸」の中で背景にガビチョウの声があった。その中のタカ狩りのシーンではノスリの旋回が放映された。民報ドラマでも冬のシーンにオオヨシキリ、キビタキの囀りが入ることもあった。制作側は時代検証、自然検証していると思うが、身近なスズメ、ツバメの声をもっと取り入れても良いのでは。
(千葉県「ほおじろ」NO.450,P7)

・長岡市でもトキ公開(8/19日本経済新聞)
 新潟県長岡市はトキ分散飼育センターの観察棟でトキの一般公開を始めた。佐渡市、石川県能美市についで3箇所目である。長岡市では2011年よりトキの飼育、繁殖に取り組み、これまでに30羽の雛が誕生している。
(千葉県「ほおじろ」NO.450,P13)

・野生復帰ライチョウから繁殖(8/20日本経済新聞)
 危険が多い生後1箇月間、生息地でライチョウの雛と親を夜間、ケージに一時保護する事業で、雛は親鳥に成長し、屋外で雛をつれているのが見つかり、野生復帰個体で繁殖に成功した。この方式は信州大学の中村浩志名誉教授の提言で環境省が、2015年より北岳で夜間に、雛と親を縄張り内に置いたケージに誘導していた。
(千葉県「ほおじろ」NO.450,P13)

●2018/10 伊那谷
・イヌワシ
 イヌワシが獲物を探す時、斜面を舐めるように飛行する。時にはホバリングもする。雌雄が協力する場合はオスの急降下の後をメスが続き、追い出された獲物を仕留める。北信地方では餌は3〜5月中旬はノウサギが95%、それ以降はヘビが50%になる。イヌワシの幼鳥は両翼、尾羽に白斑があり、別名三ツ星と呼ばれ、福島県では「紋付き鷹」と呼ばれる。2卵産卵して、2羽の巣立ちは全国でも数例しかない。雛同士の競争がある。日本イヌワシ研究会によると、2012年、全国で150〜200番、個体数500羽程度で、四国、九州では数箇所でしか生息していない。
(伊那谷「かわせみ」NO.50,P2〜4)

●2018/9 三重
・自然は誰のものか
 耕地は耕作者の努力で収穫があり、農地に地主が所有権を主張しても異議は無い。森林、そこで棲息する鳥獣、昆虫等は誰のものであろうか。地主の努力により生まれたものではない。これらは自分の土地の一区画だけで形成されず、周囲の土地との連携がある。こうして見ると、土地の利用について公的な制限があってしかるべき。ノルウェーで見た立札に「人々が野山に立ち入る権利は『公衆の入会法』で誰にでも与えられている」。自然は地主の物ではなく、国民の物である。日本でも土地に付随する自然について、公衆の権利をもっと認めるべきである。
(三重「しろちどり」NO.97,P2〜3)

・ミヤコドリ越夏調査
 8/4の伊勢湾での調査で、雲出川河口でミヤコドリ15羽を確認。伊勢湾では2017〜2018年冬季に100羽以上のミヤコドリが越冬している。
(三重「しろちどり」NO.97,P3)

・四日市周辺でサシバ繁殖
 四日市の足見川メガソーラー発電所建設予定地で3番のサシバが営巣し、巣立ちが確認された。事業者は水田で採餌するので、水田と営巣木周辺を残せばサシバは繁殖できるとしているが、環境省の「サシバ保護の進め方」や当地の観察では水田での採餌はそれ程多くなく、丘陵地の森林を主に利用している。7月の西日本集中豪雨では森林を伐採したソーラーパネルが流されている。
(三重「しろちどり」NO.97,P4〜5)


NO.912

●2018/10 いわき
・東日本大震災とシギ・チドリ
●2018/9 新潟県
・イカルチドリの繁殖生活(日本歯科大学名誉教授)
・火打山のライチョウは守れるか(信州大学名誉教授)
・イソヒヨドリの生態と内陸都市への進出(長岡市立科学博物館)
●2018/10 東京
・なぜ高尾山の野鳥は減った(Takao Bird Survey)
・23区内でオオタカ子育て(研究部)
●2018/10 兵庫
・ツバメの集団塒調査(研究グループ)
●2018/10 北九州
・響灘埋立地のチュウヒ保全に向けて(事務局)
●2015/10 長崎県
・諫早湾に飛来したトモエガモの大群(その2)
●2018/10 熊本県
・ミヤマガラスを主体とする塒

●2018/10 いわき
・東日本大震災とシギ・チドリ
 いわき市の海岸約70kmにわたり堤防建設や波消しブロック改修工事が相次いでいる。大震災後数年はシギ・チドリは以前の1/3に減ったが、少しずつ回復の傾向が見られ、最近は以前の1/2程度まで回復した。今夏は例年10月末まで滞在する50羽程度のメダイチドリは、8月初めには姿を消した。砂浜にいる昆虫の幼虫が猛暑で減ったためと推測する。
(いわき「かもめ」NO.140,P3)

●2018/9 新潟県
・イカルチドリの繁殖生活(日本歯科大学名誉教授)
 2016年から、栗ヶ岳を水源とする賀茂川流域で調査した。中流の川幅5〜30mで巣は河原に7、中州に3、水田に2見ている。3月になると求愛行動が見られ、オスは脚と足で小石を後方へ蹴り出し、地面に胸を当てる。産座(小石や植物片)の直径10.8±1.6 cm、深さ2.5±0.5 cm、卵長径35.5±1.1cm、短径26.2±0.8cm、孵化まで27〜30日、3年間の孵化成功率は約3割、抱卵途中に失敗し営巣地を離れる個体及び約2週間後再度産卵する個体がいた。孵化後35〜40日で飛翔可能と思われる。
(新潟県「野鳥」NO,86,P2〜5)

・火打山のライチョウは守れるか(信州大学名誉教授)
 火打山は日本でライチョウ繁殖する最北部にある。この地ではこの40年間、10縄張り、20羽程度で安定している。頚城山塊に北アルプスからのライチョウが集まって来るためと思われる。繁殖数が急増した2008、9年、この地ではメスが多く、一夫二妻が多く見られた。メスが遠く分散するため、北アルプスから移動してきたと考えられる。メスの方が死亡率は高く、次第にオスが多くなっている。火打山は最も低い標高でライチョウが繁殖する場所であるが、2010年以降、標高2300m以下で全く観察されなくなった。繁殖地にイネ科植物が侵入し、採食環境が悪化、2008年以降はハイマツの背丈が高くなり、13巣の内、11巣はその下に巣がなかった。環境省はイネ科植物の除去実験を開始した。この地のライチョウの産卵数は北アルプスより1個多い6個で、北アルプスと南アルプスの中間で生き残ってきた。2018年の調査で火打山では縄張り6個体数16になっている。
(新潟県「野鳥」NO,86,P6〜9)

・イソヒヨドリの生態と内陸都市への進出(長岡市立科学博物館)
 イソヒヨドリの巣は岩の割れ目や窪地に枯草を集めて、メスが作る。一腹卵数は4〜6個で、巣立ち数日前に親の雌雄が世話する雛を決め、育雛を分担するのが知られている。内陸都市では必ずしも高い場所ではなく、鉄筋やトタン屋根等の人工物に営巣するようになっている。巣立ち雛は植え込みを伝い、都市公園緑地へ移動している。
(新潟県「野鳥」NO,86,P10〜11)

●2018/10 東京
・なぜ高尾山の野鳥は減った(Takao Bird Survey)
 1970年代まで高尾山でアカショウビン、ブッポウソウは観察できた。1980年代には多摩丘陵北側の緑地の4割が失われた。2012年、同山を貫くトンネルが完成し、2014年には中央道と東名が接続し、高尾山の乾燥化が進んだ。2000年代には多摩丘陵の8割の緑地が失われ、高尾山は市街地の前面に押し出され、大型サギ、カワウが現れている。
(東京「ユリカモメ」NO.756,P3)

・23区内でオオタカ子育て(研究部)
 昨年はカラスに追われ、雛の1羽が巣から落ち、2羽の内、1羽の巣立ちであったが、今年は同じ巣から3羽が巣立った。年明けからカメラマンが増え、三脚を抱え移動し、通行人とトラブルもあり、立入禁止のロープが張られた。
(東京「ユリカモメ」NO.756,P16〜17)

●2018/10 兵庫
・ツバメの集団塒調査(研究グループ)
 8/4〜17、但馬野鳥の会の協力を得て、10箇所で調査した。市街地の商店街の電線使用例として神戸市灘区水道筋で1,032羽、同市中央区北長狭通で365羽。河川敷のヨシ原では加古川下流で4万羽以上、円山川下流で2万羽、共に19時過ぎにピークがある。その他として、淡路市海岸埋立地の高茎植物の塒に2万羽を記録した。
(兵庫「コウノトリ」Vol.226,P6〜8)

●2018/10 北九州
・響灘埋立地のチュウヒ保全に向けて(事務局)
 2月、同地のチュウヒの保全に向けて北九州市環境局と協議を行った。8/28、本部自然保護室の浦達也氏に同行頂き、同地を北九州市と視察した。冬季はネズミ類が主食であるが、チョウセンイタチの捕食でカヤネズミが減っている。餌環境が悪くなる冬季に小鳥類やカモ類が増えるよう対策が必要であるが、植樹やカモ類の渡来の水域作りをする際は、チュウヒが生息する本来の草原環境と整合するよう慎重を期す。響灘地区では風力発電や太陽光発電設備設置が進んでいる。
(北九州「北九州野鳥」NO.388,P9〜10)

●2015/10 長崎県
・諫早湾に飛来したトモエガモの大群(その2)
 全国的に見ると、環境省主催のガンカモ調査結果ではトモエガモは1969年の初回調査で、36,918羽(愛知県で28,117)が記録され、1970年代は1〜2万を保ち、80年代は3千になり、1992年には最低の365羽になった。その後は2007年に12,212羽になり、2010年代はほぼ5千前後で推移している。記録が多い県は北陸地方と島根県で、2012年、本部が衛星追跡した結果では石川県から真北に上がり、北極海へ達した。韓国では一時、数が7万5千に減ったが、2014年には37万と回復している。九州に飛来するトモエガモは韓国からと考えられ、今年2/2、諫早湾で推定3万8千羽は1箇所としては国内過去最大数ではないか。
(長崎県「つばさ」NO.370,P7〜12)

●2018/10 熊本県
・ミヤマガラスを主体とする塒
 例年10〜11月、ミヤマガラスは朝鮮半島を経て熊本県へ渡来する。渡来したミヤマガラスとコクマルガラスは当初は少なく、ハシブトガラスの塒に混入阻まれるが、数が増えてくると、塒をハシブト、ハシボソガラスと共用する。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.367,P10〜12)


NO.913

●2018/11 軽井沢
・卵と玉子(鳥追人)
●2018/11 埼玉
・羽根拾いの楽しみ
・シギ・チドリ類調査(調査部)
・茨城県知事へ陳情書提出
●2018/11 神奈川
・ガンカモ調査30年前と比較(幹事)
・和名にオニがつく鳥
●2018/10 静岡
・鳥見役
●2018/11-12 遠江
・写真展「鳥のいる日本の風景」
●2018/10 香川県
・コアジサシ繁殖保護観察
●2018/11-12 広島県
・2018秋のシギ・チドリ渡り調査(シギチ調査担当)
・民家で飼われていたハヤブサ
・コムクドリの渡り
・キビタキがスズメと砂浴び

●2018/11 軽井沢
・卵と玉子(鳥追人)
 漢字の卵は平安時代から使われ、鶏卵を意味するものであったが、室町時代には南蛮文化の影響もあって、鶏卵を使った料理が作られるようになり、江戸時代にはその分は玉子になった。鳥、魚、虫などの「たまご」は卵として残り、料理に使われる鶏卵は(卵の中にいる玉の子を連想し)玉子になった。
(軽井沢「野鳥軽井沢」NO.427,P6〜7)

●2018/11 埼玉
・羽根拾いの楽しみ
 換羽の場合は8〜10月、その鳥の生活圏で羽根を拾う。猛禽類の生息域でも多量に拾える。羽根を収納する容器は、ペットボトルホルダーの中にポリ容器を入れて持ち歩く、パルメザンチーズの空き容器は他の羽根が混ざるのを防ぐ、円柱の固い容器は長い羽が折れ曲がらない。エナガの古巣には沢山の小鳥の羽毛が使われている。
(埼玉「しらこばと」NO.416,P2〜3)

・シギ・チドリ類調査(調査部)
 9/17、さいたま市大久保農耕地で調査した。タシギ20、不明タシギ属2でここ数年見られているムナグロは記録されず。数日前、ムナグロ、アカエリヒレアシシギが観察されている。
(埼玉「しらこばと」NO.416,P4)

・茨城県知事へ陳情書提出
 9/8、9の関東ブロック協議会で茨城県(日本野鳥の会)より提案あった下記内容の陳情書10/11、茨城県知事へ提出した。「茨城県小美玉市でハス田の防鳥網にコウノトリが掛かり落鳥した。再発防止のため防鳥網の適切な運用管理を求める」。
(埼玉「しらこばと」NO.416,P12)

●2018/11 神奈川
・ガンカモ調査30年前と比較(幹事)
 神奈川県下で多少調査地点の出入りはあるが、1994〜98年の年平均と2014〜18年の年平均を比較した。括弧内は前者。オシドリ(442)、957、オカヨシガモ(30)、190、ヨシガモ(22)、51、ヒドリガモ(584)、1,056、マガモ(2,569)、819、カルガモ(3,519)、1,726、ハシビロガモ(91)、49、オナガガモ(1,561)、429、コガモ(3,373)、2,390、ホシハジロ(27)、717、キンクロハジロ(95)、872、スズガモ(1,104)、1,967、カワアイサ(33)、47。
(神奈川「はばたき」NO.558,P2〜3)

・和名にオニがつく鳥
 日本以外に鬼は存在しないので、その仲間で体が大きい種にオニが付与されたのであろう。日本の鳥ではオニアジサシ、オニカッコウのみである。海外の鳥ではオニ・・・、オオオニ・・・、コオニ・・・、チビオニ・・・がいる。
(神奈川「はばたき」NO.558,P4)

●2018/10 静岡
・鳥見役
 新潮文庫に「お鳥見女房」(諸田玲子著)がある。その中に江戸時代に「鳥見役」という職業があったとある。鷹の餌となる鳥の棲息状況を調べる役職で、将軍家の御鷹場の巡検と鷹狩の下準備が主たる任務であった。鷹の餌としてスズメの捕獲の役目もあり、裏の任務に諸藩の内情偵察もあった。
(静岡「野鳥だより」NO.459,P3)

●2018/11-12 遠江
・写真展「鳥のいる日本の風景」
 8/1〜9/3、東京都品川区で日本野鳥の会の写真展が開催された。期間中、約2千人の来場があった。全国31支部から写真提供協力があった。
(遠江「遠江の鳥」Vol.298,P4)

●2018/10 香川県
・コアジサシ繁殖保護観察
 6月中旬、観音寺の埋立地のコアジサシを見に行った。7羽の成鳥、親鳥の下に卵があった。7月下旬、現場作業者にお願いし、繁殖場所を保全した。8/16、16羽のコアジサシの中に2羽の幼鳥がいた。
(香川県「かいつぶり」NO.417,P1)

●2018/11-12 広島県
・2018秋のシギ・チドリ渡り調査(シギチ調査担当)
 9/9前後、広島県内の11箇所で調査した。総計17種、496羽を記録した。内訳はシロチドリ95、ケリ81、ソリハシシギ76、キアシシギ62、タシギ61、イソシギ47、コチドリ15、アオアシシギ15、トウネン12等。
(広島県「森の新聞」NO.219,P2)

・民家で飼われていたハヤブサ
 9/5、広島県東部の民家で6年間、飼養されていたハヤブサ1が保護された。被疑者は無職の70歳代の男。放鳥は困難で、リハビリに県のアドバイスは受けられず、何とか理解ある施設で行われた。広島県内の傷病鳥のリハビリは民間施設側の善意で行われているのが現状である。
(広島県「森の新聞」NO.219,P4)

・コムクドリの渡り
 9/20、三原市で降雨の中、電線と樹木を忙しく行き来するコムクドリの150〜200羽の集団を見る。エノキやクマノミズキの実を食べていた。9/5には廿日市で20羽のムクドリの中に4羽のコムクドリを見る。
(広島県「森の新聞」NO.219,P6)

・キビタキがスズメと砂浴び
 2015/8/15の宮島での写真を見ると、スズメに混じってキビタキ2羽が砂浴びしていた。キビタキの砂浴びは余り見ない。
(広島県「森の新聞」NO.219,P8)


NO.914

●2018/10 札幌
・ヒヨドリの渡り調査(噴火湾渡り鳥研究会)
・スパイカム(たきかわ環境フォーラム)
●2018/11 茨城県
・傲慢 怠慢 華麗なる欺瞞
・シギ・チドリ類調査報告(環境計画部)
・コウノトリの羅網死を無駄にしないために
●2018/11-12 栃木県
・進化でわかる鳥の行動と生態
・わたらせ市民フォーラム
・メガソーラー法アセス対象へ検討開始
・全国鳥類繁殖分布調査で見えてきたこと(バードリサーチ)
●2018/10 山口県
・2018年秋期第91回シギ・チドリ類県内一斉調査結果(幹事)
●2018/11 筑豊
・ハチクマ(編集部)

●2018/10 札幌
・ヒヨドリの渡り調査(噴火湾渡り鳥研究会)
 2005〜10年の10〜11月、室蘭市周辺、噴火湾でヒヨドリの渡りを調査した。多くの群れが出現する時刻は日の出から9:30で、10/15頃から増え、10/20頃、2千羽、10/30〜11/12には5千〜1万8千羽に達した。群れのサイズは200羽以下が主で、最大は3千羽であった。渡りは噴火湾を超低空で渡るコースと内陸部を北西に向うコースがあった。
(札幌「カッコウ」NO.407,P4〜9)

・スパイカム(たきかわ環境フォーラム)
 英国BBCのドキュメンタリー番組「スパイカム(隠し撮り)」に刺激され、アクションカメラを購入した。防水ケース付きでマッチ箱程度と小さい。庭先のバードフィーダに来た鳥が30cm先から撮影できた。グラス竿の先にくくりつけ、水中の生きものも撮影できた水面にペットボトルを浮かべ、リールでテグスを巻き取ることで、水面上の様子も撮影できる。
http://ecoup.la.coocan.jp/
(札幌「カッコウ」NO.407,P10)

●2018/11 茨城県
・傲慢 怠慢 華麗なる欺瞞
 防鳥網問題に関わってきた。ここにエピソードを紹介する。茨城県のレンコン栽培マニュアルに事実でない記事があり、面会で改訂を求めたが、課長の代わりに出てきた職員は、当方の話を全く聞かなった。レンコンの若芽を摘むのはミドリガメであるとの指摘にも、ハス田には在来種のカメしかいないと言い捨てて退席し、後日、嘘がばれた。県農政部局は傲慢を押し通してきた。県は地元大学に調査させ、天井網、四周網をしっかり管理すれば、レンコンの食害は無いとしたが、食害だけを根拠に現状の防鳥網でも諾とし、防鳥網の確実な敷設と管理指導を怠慢し、(鳥の羅網問題を無視し)華麗なる欺瞞である。
(茨城県「ひばり」NO.346,P2)

・シギチドリ類調査報告(環境計画部)
 2018年の春(基準日4/29)、秋(基準日8/19)に県下一斉調査した。春は61箇所で計21種、1,539羽であった。内訳はムナグロ1,101、チュウシャクシギ128、タシギ76、キョウジョシギ59等であった。秋は41箇所で計27種、496羽であった。内訳はムナグロ115、コチドリ66、ミユビシギ47、タカブシギ39、イカルチドリ31、イソシギ31、シロチドリ24等であった。
(茨城県「ひばり」NO.346,P3〜5)

・コウノトリの羅網死を無駄にしないために
 8/27、小美玉市のハス田の防鳥網にコウノトリが掛かり、3日後死亡した。千葉県野田市の「コウノトリの里」で放鳥した幼鳥であった。県が用意した搬送ゲージはコウノトリにはあまりに小さかった。繁殖を優先しており、放鳥施設側は救護、緊急飼育マニュアルを作成し、事態に備えるべきだろう。
(茨城県「ひばり」NO.346,P6〜7)

●2018/11-12 栃木県
・進化でわかる鳥の行動と生態
 10/21、支部設立50周年記念講演より。1973年、3人がノーベル生理学賞を受賞し、「動物の行動の研究」が科学として認められた。反射:脳まで行かず、脊髄で反応。条件反射:行動パターンが脳に記憶され、刷り込まれ、その刺激に無意識に反応する。本能行動として、リリーサー(解発因):単純な刺激に頭で判断しているわけではなく。反応することがある。超正常刺激:現実にはあり得ないことで反応することがある。ミヤコドリは大きい卵があると、自分の卵を放棄し、それを暖める。猛禽類への警戒:遠くても似た形状に対し、逃避行動をする。子を沢山作るのに有利に進化したが、自己犠牲的行動(働き蟻、ヘルパー)は和気あいあいのWin-Winだけではない。ヘルパーには現縄張りの相続、拡充の意味もある。
(栃木県「おおるり」Vol.255,P4〜5)

・わたらせ市民フォーラム
 渡良瀬遊水地関連4市2町で順次開催している「わたらせ市民フォーラム」の第4回が9/2、古河市で開催された。市民団体で構成される「ラムサール湿地ネットわたらせ」が今年の1月に小山市で開催して以来、次回第5回を11/18、群馬県板倉町で予定している。
(栃木県「おおるり」Vol.255,P7)

・メガソーラー法アセス対象へ検討開始
 環境省は大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を環境影響評価法の対象にする方向で検討を開始した。支部は2016/9、栃木県に要望を出しているが、未だ実現していない。
(栃木県「おおるり」Vol.255,P7)
 
・全国鳥類繁殖分布調査で見えてきたこと(バードリサーチ)
 2020年完成を目指して、全国約2300箇所の調査コースの内、約1500箇所で調査がまとまった。1990年代と比較し、50件以上記録があった種で減少率が高い順にゴイサギ、ヤマセミ、オナガ、コヨシキリ、ビンズイ、バン、コサギ、コマドリ、コシアカツバメで小型の魚を食べる種が上位である。外来魚の影響か、大型魚を食べる種との競合か原因は不明。アカハラ、セグロセキレイも減っている。増加している種はガビチョウ、サンショウクイ(南方系のリュウキュウサンショウイが北上している)、カワウ、ソウシチョウ、ミサゴ、サンコウチョウ、ダイサギ、アオバト等である。
(栃木県「おおるり」Vol.255,P9)

●2018/10 山口県
・2018年秋期第91回シギ・チドリ類県内一斉調査結果(幹事)
 9/15、山口県内20箇所で調査した。総計333羽で、内訳はダイゼン64、ソリハシシギ52、シロチドリ35、イソシギ27、ケリ23、タカブシギ20、アオアシシギ17、トウネン14、タシギ13、キアシシギ12、チュウシャクシギ10等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.259,P13)

●2018/11 筑豊
・ハチクマ(編集部)
 猛禽類は餌を独占する傾向が強いが、ハチクマは集団で蜂の巣を襲う。縄張り外の数十km先の蜂の巣まで探し回る。蜂の巣を攻撃する数日前から下見をするといわれる。秋に九州から五島列島を経て大陸へ渡るが、鹿児島県甑島を通過する個体もいる。樹上に木の枝を束ね、松葉を敷いた椀状の巣を作り、通常2卵産む。ハチクマに攻撃された蜂は反撃するが、やがてしなくなる詳しい理由は判明していない。参考:wikipedia、kimono-matome.com/
(筑豊「野鳥」だより・筑豊」NO.489,P40〜41)

(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)



事務局からのお知らせなど

■自然保護室より

■ツル類の飛来情報を集めています!(環境省請負ナベヅルマナヅル全国飛来状況調査)

 冬鳥でにぎわう季節となり、日本で越冬するナベヅル、マナヅルも10月中下旬より飛来が確認されています。
自然保護室では、鹿児島県出水市でのナベヅル、マナヅルの越冬の一極集中化対策のため、地域の方々と協力して越冬地づくりの活動を続けています。
 そのための基礎データとして、国内のツル類の飛来情報を今年度も収集します。今年は、すでに四国地方で合計100羽以上が確認されており、出水以外での飛来や越冬が多いかもしれません。ナベヅル、マナヅルをはじめ、ツル類を確認されましたら、是非下記の情報をお寄せいただきますよう、お願い致します。

マナヅルの写真
▲飛翔するマナヅル(成鳥)

●調査項目
・確認場所(地名までできるだけ具体的に)
・ツルの種類 
・個体数(幼鳥、成鳥分けて) 
・期間
・確認場所の環境(例:水田、耕作放棄地、河川等) 
・ねぐらの場所
・生息を脅かす脅威 
・その他の情報(採餌物、飛来地の環境変化等)

●調査期間
平成30年10月〜平成31年2月

●対象地域
鹿児島県出水市以外の全国

●募集期間
平成31年2月25日(水)まで

※情報は、2019年3月末に発行の環境省報告書に掲載されます。保護上の観点から詳細地の公開を避けたい場合はお知らせください。
※専用の記録用紙(エクセル)がありますので、ご希望の場合は下記までご連絡ください。
※報告書へ記載する都合上、2月で一度、〆切らせて頂きますが、上記期間以降も情報がございましたら、お寄せください。

●送付先
自然保護室 野口、伊藤
Eメール:[email protected]
電話:03-5436-2633 Fax:03-5436-2635

(自然保護室/野口 真麿子・伊藤 加奈)


■総務室より

■連携団体(支部等)代表者・事務局変更のお知らせ

 名称変更などがあった連携団体(支部等)についてお知らせいたします。

●日本野鳥の会二本松
【代表者のご逝去に伴う代表連絡先の変更】
 新)高橋 敏子(次期代表が決定するまでの間)
 旧)中野 紀男(代表)
変更年月日:2018年11月4日より

詳細は、総務室までお問い合わせください。
TEL:03-5436-2620 Email:[email protected]

(総務室/松本 直子・鈴木 美智子)


■会員室より

■平成30年北海道胆振東部地震への対応状況

財団事務局の対応状況をご報告いたします。

●被災状況について
 地震発生直後より苫小牧支部、札幌支部と連絡をとり、代表や事務局の方の無事を確認しました。会員の方については、現在のところ人身、家屋の大きな被害の情報は入っておりませんが、被害状況の全容把握には至っておりません。
 被害状況を把握するため、11月上旬に、厚真町や札幌市をはじめ、特に被害が大きかった地域の会員587名へ、被災状況の確認と会費免除申請のご案内を送付いたしました。被災状況がわかりましたら、またご報告いたします。

●被災地への対応
 ご自宅に住むことが出来なくなるなど、大きな被害に遭われた会員の方の本部会費は1年間免除といたします。支部会費につきましては、各連携団体(支部等)と協議し決定したいと考えております。

●呼びかけのお願い
 もし会員の方で、被災されている方がいらっしゃいましたら、会費免除の申請について財団事務局にご連絡いただけるよう、是非お声かけください。申請期限が過ぎている場合でもご相談いただければ対応いたします。
 連携団体(支部等)の皆様におかれましては、引き続き、災害対応へのご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

(会員室/佐藤 ゆき乃)

■会員数

 11月1日の会員数は34,777人で、先月と比べ50人減少しました。
 10月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より70人少なくなっています。
 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。
 10月の入会者数は146人で、前年同月の入会者数116人と比べ30人増加しました。
 また、10月の退会者数は216人で、前年同月の退会者数205人と比べ11人増加しました。

表1.10月の入会・退会者数

入会者数退会者数
個人特別会員 9人 18人
総合会員(おおぞら会員) 27人 58人
本部型会員(青い鳥会員) 35人 33人
支部型会員(赤い鳥会員) 56人 65人
家族会員 19人 42人
合計 146人 216人
年度累計 1129人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。

■都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2.都道府県別の会員数(11月1日現在)

都道府県会員数対前月差
北海道1671人-7人
青森県242人-1人
岩手県368人1人
宮城県474人-1人
秋田県246人0人
山形県214人2人
福島県616人2人
茨城県889人2人
栃木県641人-2人
群馬県625人-2人
埼玉県2137人3人
千葉県1598人-5人
東京都4862人-13人
神奈川県3315人1人
新潟県370人-2人
富山県205人-1人
石川県277人-2人
福井県225人-1人
山梨県263人-1人
長野県857人-3人
岐阜県468人1人
静岡県1314人-2人
愛知県1529人2人
三重県420人-5人
滋賀県300人5人
京都府812人2人
大阪府2005人-3人
兵庫県1282人-7人
奈良県490人3人
和歌山県188人0人
鳥取県183人0人
島根県170人-1人
岡山県562人-1人
広島県555人0人
山口県376人1人
徳島県314人-2人
香川県190人0人
愛媛県354人-2人
高知県127人-1人
福岡県1301人1人
佐賀県194人-1人
長崎県206人1人
熊本県394人-7人
大分県226人-1人
宮崎県245人4人
鹿児島県324人-4人
沖縄県109人0人
海外11人0人
不明33人-3人
全国34777人-50人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3.支部別の会員数(11月1日現在)

都道府県会員数対前月差
オホーツク支部241人1人
根室支部80人-1人
釧路支部159人2人
十勝支部179人1人
旭川支部82人0人
滝川支部49人0人
道北支部30人0人
江別支部18人0人
札幌支部307人-2人
小樽支部64人0人
苫小牧支部159人-6人
室蘭支部151人-2人
函館支部23人-1人
道南檜山59人-1人
青森県支部136人0人
弘前支部110人0人
秋田県支部235人0人
山形県支部200人1人
宮古支部89人0人
もりおか158人-1人
北上支部103人1人
宮城県支部443人-1人
ふくしま161人2人
郡山支部163人-3人
二本松11人0人
白河支部43人1人
会津支部54人2人
奥会津連合8人0人
いわき支部106人0人
福島県相双支部15人0人
南相馬14人0人
茨城県799人-1人
栃木620人-3人
群馬541人-3人
吾妻42人0人
埼玉1602人-5人
千葉県1024人-9人
東京2790人-9人
奥多摩支部842人-7人
神奈川支部2316人1人
新潟県280人-3人
佐渡支部31人0人
富山186人-1人
石川258人-1人
福井県217人-1人
長野支部459人-1人
軽井沢支部162人-1人
諏訪支部231人-2人
木曽支部20人0人
伊那谷支部82人0人
甲府支部184人1人
富士山麓支部54人-1人
東富士61人-1人
沼津支部161人-1人
南富士支部248人-3人
南伊豆37人1人
静岡支部343人-1人
遠江400人0人
愛知県支部1111人-1人
岐阜469人2人
三重361人-3人
奈良支部442人-2人
和歌山県支部189人0人
滋賀302人8人
京都支部780人1人
大阪支部1908人-11人
ひょうご967人-2人
鳥取県支部208人0人
島根県支部156人-4人
岡山県支部527人0人
広島県支部486人0人
山口県支部348人0人
香川県支部153人0人
徳島県支部328人-3人
高知支部114人-1人
愛媛330人-1人
北九州297人0人
福岡支部 576人-4人
筑豊支部239人1人
筑後支部164人0人
佐賀県支部221人2人
長崎県支部192人1人
熊本県支部392人-4人
大分県支部219人-1人
宮崎県支部240人2人
鹿児島296人-3人
やんばる支部72人0人
石垣島支部18人0人
西表支部43人2人
 29788人-79人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。


(会員室/佐藤ゆき乃)

支部ネット担当より

 皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき、ありがとうございます。
 今月号では、国内のツル類の飛来情報の収集について掲載しております。今年度もご協力どうぞよろしくお願いいたします。もうすぐ12月ですね。皆さまお体ご自愛ください。


■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第176号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2018年11月26日
◆担当
総務室 総務グループ
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