私たちは、自然から奪いすぎています

■1500年以降の絶滅した種の累積割合

■1500年以降の世界の人口推移

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)は、私たちに深刻な被害をもたらしました。細菌やウイルスは本来、人と共存してきた、自然の一部です。46億年もの進化の歴史の中で、地球上のすべての生命は深くつながり、生態系を形成しました。人もその一員として、他の生きものたちと支えあいながら、人ならではの知恵で生態系を利用し、水や食料、薬、エネルギーなど、暮らしに欠かせない様々な恵みを得てきました。

人と自然との関係は、長い間バランスがとれていました。しかし産業革命以降、世界の人口が爆発的に増加し、人が資源を消費する猛烈なスピードに、生態系の再生力が追いつかなくなり、生きものたちの絶滅が加速しています。昨年5月に公表されたIPBES※の報告書では、動植物の25%にあたる約100万種が絶滅の危機にあり、適切な対策をとらなければ、今後数十年で実際に多くが絶滅するだろうと警告されました。

種の絶滅が進み、生態系が崩壊したとき、人は生きていられるでしょうか

多くの研究者が、新型コロナウイルスが出現した原因は、生態系のバランスが崩れたことにあると指摘しています。この警鐘を無視せず、今こそ私たち一人ひとりが、現代の大量消費社会を見直すことが必要です。

日本野鳥の会は、野鳥をシンボルに人と自然とが共生する持続的社会を目指して、絶滅の恐れのある野鳥の保護や、里地里山の生物多様性を保全する活動を続けています。どうかご支援をお願いします。

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緊急に保護が必要な絶滅危惧種を守る

当会は、会費や寄付など独立した財源を持ち、自由に行動できるNGOであることをいかして、国や企業の利益や制約にしばられず、保護が不十分な種を優先して守っています。特に、緊急に保護が必要な種として、タンチョウ、シマフクロウ、カンムリウミスズメ、チュウヒ、シマアオジの保護活動に力を入れています。この5種は、それぞれ湿原、森林、海洋、草地など、日本を形作る重要な自然環境に生息しています。彼らとその生息地を守ることは、そこにすむ多くの生きものたちと、多彩で豊かな自然を守ることに繋がります。

タンチョウ(絶滅危惧Ⅱ類)

シマフクロウ(絶滅危惧IA類)

カンムリウミスズメ(絶滅危惧Ⅱ類)

チュウヒ(絶滅危惧IB類)

シマアオジ(絶滅危惧IA類) ※2020/6/11プレスリリース

里地里山の生物多様性を保全する

薪や炭を得るために整えられた雑木林にはフクロウが暮らし、水田にはカエルやドジョウを狙うアオサギが佇み、畑や草地ではヒバリが巣の中のヒナに虫を運ぶ――懐かしい日本の原風景、里地里山。そこには、人と自然が共生する知恵がありました。しかし、高度経済成長期に生活スタイルが変わり、農林業が衰退すると、人が手入れをしなくなった里地里山の自然は、荒廃してきました。当会は、里地里山の知恵と生物多様性を未来に残すため、サシバやナベヅル・マナヅルを守る活動を通して、里地里山保全のモデルづくりに取り組むとともに、保全活動を促進する法の制定を国に働きかけています。

サシバ(絶滅危惧Ⅱ類)

ナベヅル・マナヅル(絶滅危惧Ⅱ類)

豊かな自然の恵みと、野鳥の舞う空を未来にとどけたい――
自然と共生する社会を目指す活動へご支援をお願いします

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※IPBES:132か国の政府が参加する生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム
※生物多様性とは、個性豊かなたくさんの生きものたちがつながり、支えあって、豊かな生態系をつくりだしていること