JP005 枝幸・目梨泊(えさし・めなしどまり)

北海道:枝幸町

北海道:枝幸町

位置 N 45°02′ E 142°31′
面積 5ha

環境構成【岩礁、草地】

村山良子
写真:村山良子

枝幸町はオホーツク海に面した南北54km、東西約7.5kmの細長い町である。北端の神威岬(斜内山438.9m)を背景に位置する目梨泊地区に、堤防で繋がった海岸に突き出た周囲およそ600mの岩場はウミネコ繁殖地となっている。また郡界と接する南端海上約2km沖のゴメ島(オオセグロカモメが主、ウミウ) と共にオホーツク海沿岸の数少ない繁殖地である。
総面積50,947haの約68%を占める山林と24%の原野が広がるこの地は、東樺太海流によって運ばれた流氷群が最初に接岸する町であるが、近年はかつてのように大氷原に何日も覆われることは少ない。
年平均気温が最も低く、日本で1、2を隣町と争っている。この地区の目梨泊遺跡から国重要文化財指定の埋蔵出土品19点が出ている。

選定理由

A4i ウミネコ

保護指定

法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<その他>
町指定天然記念物 音標ゴメ島

保全への脅威

  • 港湾保全による堤防等作業(昭和40年~平成21年頃迄)
  • 漁業の影響による餌資源の減少
  • 過去に高波、4月末の降雪と戻り流氷があった
  • 時々カメラマンや遊ぶ子供、漁民が仕事等で立ち入ることがある
  • キタキツネによる捕食

保全活動

  • 定期的なセンサス:昭和57年より継続(天敵による攪乱のため未調査年あり)

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 487KB)
※枝幸・目梨泊の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら