加賀市鴨池観察館は,加賀市が石川県の天然記念物「片野鴨池」のほとりに設置し,(財)日本野鳥の会が委託されレンジャーを配置しています.
石川県南部の沿岸部に位置する丘陵と砂丘に囲まれた場所にあります.池,湿地,水田を砂防林であるクロマツ林,アカマツ林,常緑広葉樹林が囲んでいます.
日本有数のガン・カモ類の越冬地で,最盛期である11月から2月の冬期間は1万羽もの水鳥たちが集まります.国の天然記念物のマガン,ヒシクイの重要な越冬地であるとともにハクガン、カリガネなどが見られる年もあります.
カモ類はマガモを中心にトモエガモ,コガモ,ハシビロガモなどが飛来し,それを捕食するオジロワシやオオタカなどの猛禽類も姿を現します.
夏期は、ヨシ原にオオヨシキリ、周辺の林にはキビタキ、サンコウチョウなどの夏鳥が東南アジアから渡ってきます。昆虫や植物観察も楽しめます.
森には観察は難しいですが、ノウサギ,タヌキ,テン,イタチなどのほ乳類も生息しています.
片野−塩屋間の海岸は,日本海側のみにしか見られないハマノベギクや南限に近いイソスミレなどの海浜植物も見られます.
冬のガン、カモたちの魅力は勿論のことですが,夏の鴨池もすばらしいので,ぜひ夏にもおいでください.
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