No.48 2008年3月号


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目次 ■ブロックの動き
  九州・沖縄ブロック運営協議会 報告
■支部の動き
  支部報保護・調査記事関連トピックス2
■公益法人制度改革対応
 新制度対応検討委員会の一次答申と意見募集について
■事務局からのお知らせなど
 「IBA保護保全ハンドブック」を出版
 野鳥データベースプロジェクト
 ヒナを拾わないで!!キャンペーン
 「春国岱」の木道が復旧しました
 三宅島バードアイランドフェスティバル
 理事会が開催されました
 次回の理事会と評議員会の日程
 次回の新制度対応検討委員会の日程
 今年のバードメイトはシマフクロウ
 野鳥誌5月号プレゼント、今年も実施
 年末寄付に約270万円
 年末入会DMでは75人入会
 なぜ入会しないかをアンケート調査
 会員数 前月比で83人減

ブロックの動き

■九州・沖縄ブロック運営協議会報告■

 2月2日に、福岡市にて福岡支部の担当により九州・沖縄ブロックの運営協議会総会が開かれ、財団から小林他2名が出席しましたので、ご報告します。
 九州ブロックでは、「大会」が持ち回り制で毎年1回開催される他に、ブロック運営のための実務会議である「運営協議会」が年1回開かれています。この運営協議会の開催場所は、持ち回りではなく固定的にされており、ここ何年かは福岡支部事務所が定例で使われております。
 会議の内容などは下記のとおりです。小野支部長をはじめ福岡支部の皆さま、そして九州ブロック各支部の皆さまには、大変お世話になりありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

●日時など

【日時】2008年2月2日13時半〜16時半 
【場所】福岡支部事務所(福岡市中央区)
【出席】北九州、福岡、筑豊、筑後、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の9支部から12名の参加があった。
  財団からの出席は、小林豊、岡本裕子(普及室チーフ)、永松愛子(福岡チーフ)の3名
【欠席】大分県、やんばる、八重山
【議題・内容】
1.07年度活動内容と決算案について

2.08年度活動内容と予算案について

3.08年度のブロック大会について

4.財団からの連絡事項について

5.その他

6.懇親会

会議風景‐1
会議風景


会議風景‐2
会議風景

(会員室長/小林豊)

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.404

●2007/12 十勝
・オオハクチョウ一斉カウント
・十勝川下流のカワウの集団塒
・餌付け、餌やり問題を考える
●2008/1 東京
・「とうきょうのカモたち・その1」出版
・金沢ふるさと偉人館「中西悟堂展」を訪ねて
●2008/1  甲府
・カラフトムシクイ
・甲府盆地のオシドリ事情
●2007/12 三重県
・ソウシチョウ
・クマタカ生態学習会
・中古の双眼鏡、望遠鏡、デジカメ寄贈お願い
●2006/12 佐賀県
・足輪標識の義務付け21種指定(06/10/21佐賀新聞)
●2007/8 佐賀県
・アジア初記録 アメリカオグロシギ発見記

●2007/12 十勝
・オオハクチョウ一斉カウント
 小麦畑でのオオハクチョウ食害解決のため、支部は本部の助成金を得て、来年4月まで帯広川周辺で調査する。2箇月の調査結果は11/23、水系に229羽、小麦畑に502羽、総計731羽。12/23、水系に322羽、小麦畑に305羽、デントコーン畑に55羽、総計682羽であった。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.161,P3)
・十勝川下流のカワウの集団塒
 カワウは従来、十勝地方に分布していなかったが、90年、足寄町で初めて観察され、01〜04年、14件の観察記録があり、数少ない旅鳥とされていた。05年以降は十勝川下流には定常的に飛来し、06/10/26、404羽の集団塒が、07/9/30、517羽の集団塒ができた。両地点は約1km離れ、河口からは6〜7kmで、高水敷の柳林で塒した。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.161,P14〜15)
・餌付け、餌やり問題を考える
 北海道野鳥愛護会会報より。中国青海省ではインドガンが家禽化され、一部が放鳥され、04〜06年、高病原性鳥インフルエンザが発生し、水鳥が大量死した。餌付けは生物間の距離を縮め、汚れを蓄積し、鳥インフルエンザを助長する。密集で病原菌を増殖させ、群が渡り、感染を広げる恐れがある。水質汚濁の問題、生態への影響として、例えばパンに餌付く鳥は、パンに餌付くカラスに捕食され、餌付けで人の近くに来る鳥が増え、農作物被害の減る保証は無い。(続)
(十勝「十勝野鳥だより」NO.161,P16〜17)

●2008/1 東京
・「とうきょうのカモたち・その1」出版
 「カモ・シンポジウム2007」の報告書第1弾が支部より出版された。ここ30年来の都内の池・湖と近隣の神奈川、埼玉、千葉の淡水系のカモの生息状況を纏めている。報告されている場所は、不忍池、皇居外苑濠、清澄庭園、明治神宮、六義園、石神井公園、井の頭公園、多摩湖、奥多摩湖、相模原貯水池等。
A4 87頁、頒価1,000円+送料80円。
(東京「ユリカモメ」NO.627,P17)
・金沢ふるさと偉人館「中西悟堂展」を訪ねて
 9/11〜11/25、中西悟堂展が生誕地の金沢市で開催された。中西悟堂の生前の資料は横浜の自宅に「野鳥居」と名付けて保存されていたが、数千点が長女の小谷ハルノさんから金沢ふるさと偉人館へ寄贈された。著名人が「野鳥」誌に寄稿した草稿、野鳥調査で使用した大量の地図、メモ、双眼鏡、ブラインド、卵の重さを量った天秤はかり等の展示があった。「野鳥居」は一般に公開されていなかったので、今後は東京での開催を願う。
(東京「ユリカモメ」NO.627,P22)

●2008/1 甲府
・カラフトムシクイ
 8/25、庭のメジロの群に、カラフトムシクイが来た。写真でみると、黄色っぽい頭央線がはっきりしている。東シベリア南部で繁殖し、中国南部からインドネシアで越冬する。日本では数少ない旅鳥で、北海道西部や日本海の離島に飛来するとあり、本州内陸部での記録は無いらしい。
(甲府「カワセミ」NO.101,P4)
・甲府盆地のオシドリ事情
 オシドリは奈良時代には「をし」または「をしどり」と万葉集に詠まれている。山梨県では最近はダム湖で多く観察され、北杜市の清里湖で飛来数を数えた。06/9:9羽、06/10:248、06/11:123、06/12:86、07/1:318、07/2:130、07/3:106であった。4月になると飛去する。対岸の山間部で繁殖しているらしい。
(甲府「カワセミ」NO.101,P6)

●2007/12 三重県
・ソウシチョウ
 中国南西部、ベトナム北部、インドアッサム地方に棲む小鳥で、我国では江戸時代より「相思鳥」と言われ、飼われていた。スズメ目チメドリ科の属するとされ、近縁種は日本にいない。1931年、神戸の屋外で生息が確認された後、主に関東以西で定着している。伊賀市の青山高原でのバンディングでは、ソウシチョウが初めて掛かったのは02年で、06年には放鳥の28%にもなった。繁殖はスズタケ等の笹の茂みとされ、筑波山では100ha当り350〜400番が繁殖し、ウグイスを上回っている。三重では秋に数が増えるが、冬は低地か別へ移動するらしい。平地では繁殖しないようである。
(三重県「しろちどり」NO.56,P8)
・クマタカ生態学習会
 10/14、クマタカ生態研究会の山崎亨氏を招き、津市で開催された。日本のイヌワシは珍しく森林性で、世界では一般的に草原性である。森林性では獲物は安定しているが、量は多くなく、雛の兄弟殺しで子孫は安定して残せる。草原性では獲物が潤沢な年もあり、その時に2羽の雛を育てるのが有利で、共にそのような遺伝子が多く残っている。クマタカは世界的に森林性で、どの地域でも1卵しか産まない。
(三重県「しろちどり」NO.56,P13)
・中古の双眼鏡、望遠鏡、デジカメ寄贈お願い
 同ネットワークは、99年、アジアの猛禽類の研究、保護のため、発足したNGOで、08/4、ベトナムで「アジア猛禽類シンポジウム」を予定している。アジア各国で取組む若者達は経済的な理由で、観察機材が不足している。ベトナムで取組む人へ、(中古の)観察機材提供お願いする。 
http://www5b.biglobe.ne.jp/~raptor/
(三重県「しろちどり」NO.56,P13)

●2006/12 佐賀県
・足輪標識の義務付け21種指定 (06/10/21佐賀新聞)
 環境省は07/4に改正する鳥獣保護法に基づき、足輪取付けを義務付ける輸入鳥にメジロ等21種を指定した。主に食用として輸入されるヤマドリ、ツグミは除き、21種。 オシドリ、ヒバリ、コマドリ、ノゴマ、コルリ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、ノジコ、カワラヒワ、マヒワ、 イスカ、ウソ、コウカル、イカル。
(佐賀県「野鳥さが」NO.142,P3)

●2007/8 佐賀県
・アジア初記録 アメリカオグロシギ発見記
 ハドソンオオソリハシシギとも呼ばれ、アラスカ、カナダで繁殖し、主にアルゼンチン等の南米で越冬し、IUCNのレッドリストに載っている種である。5/5、佐賀県大授溺で、オオソリハシシギとほぼ同じ大きさに見え、嘴がやや上に反って、オグロシギよりオオソリハシシギに近い印象であった。秋に大西洋を南米までノンストップで渡るとされ、迷行はかなり少ないが、英国、北欧、豪州で記録があり、今回アジア初である。この情報を聞き、翌日には東京、大阪から60名が押寄せたが、5/14、飛去した。
(佐賀県「野鳥さが」NO.142,P8〜9)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.405

●2007/12 道南桧山
・気ままなハイイロミズナギドリ
・平成19年秋の鹿部を渡る猛禽類
●2007/12-1 宮古
・ジョウビタキの訪問
・希少なソデグロヅル確認
●2008/1 千葉県
・支部の活動分野
・ヘラサギ谷津干潟で確認(11/28朝日新聞)
●2008/1 神奈川
・多摩川河口の自然を考えるシンポジウム報告
・オオタカが教えてくれたキジバトの事
・オウチュウ神奈川県初記録?
●2008/1 長野
・タカの渡りと識別(その3)
●2007/12 山口県
・ナベヅルを見たら教えて
●2008/1 大分県
・2007年秋県下一斉シギ、チドリ類カウント調査結果

●2007/12 道南桧山
・気ままなハイイロミズナギドリ
 繁殖地はニュージーランド周辺と、南米南端の島々である。北太平洋では魚食性が強く、北大西洋では動物プランクトン食性が強い。太平洋ではニュージーランドから北緯30度辺りまでは時速50km以上で渡りをし、それ以北は遊動モードで北上する。初夏は個々の換羽程度が違うため、飛翔群は纏りがない。8、9月の南下開始前、飽食して、体重7、800gが1.3kgにもなり、船舶が接近しても無頓着になる。流木に多数が集まり、表面を覆っているエボシガイを食べる。唯一の海洋性昆虫であるハロバテス(ウミアメンボウ)も食べ、広域で多様な生物を餌としている。
(道南桧山「はちゃむ」NO.76,P2〜3)
・平成19年秋の鹿部を渡る猛禽類
 噴火湾沿岸で室蘭方面から駒ケ岳周辺に渡って来る猛禽類を調査した。海上ルート(地球岬〜駒ケ岳)では、鹿部付近に上陸し、一気に500m位に上がり、白神岬ルートと汐首ルートに分かれて移動して行く。観察例として10/31、11:50、ノスリ5が上昇中にオオタカ、ノスリが加わり16羽が大沼方面へ、13:10、オオタカ、ハイタカ、ノスリ等の35羽がタカ柱になり、500m位へ達し、80羽近くが渡った。11/9、ノスリ、オオタカ、ハイタカ、トビ、ハヤブサ?計200羽以上が通過した。11/13、オジロワシ1が通過し、同日汐首岬でもオジロワシを確認している。
(道南桧山「はちゃむ」NO.76,P7〜10)

●2007/12-1 宮古
・ジョウビタキの訪問
 11/29、知人の紹介で夕方、屋根裏に入る野鳥を確認に行った。17:30、物干竿に鳥が止まり、隣接するトイレの屋根裏に入った。明かりで確認すると、屋根裏の横木にジョウビタキ♀が塒していた。前年もここで塒をしており、今年も同じ場所に来た。
(宮古「ミサゴの海」NO.195,P5)
・希少なソデグロヅル確認
 11/6、宮古市の海岸近くで、ソデグロヅルが北から飛来し、降りたのを撮影した。30分ほど荒地で水を飲んだ後、南へ飛去した。シベリア北部で繁殖し、インド北部や中国南部で越冬し、我国への飛来は希で、前日の青森県六ケ所村で確認された個体の可能性があり、岩手県内では05/1に雫石町に初めて飛来した。
(宮古「ミサゴの海」NO.195,P6)

●2008/1 千葉県
・支部の活動分野
 千葉県支部の活動は普及、保護、調査研究の3分野があり、普及は探鳥会講演会、バードフェスティバルへ出展等、保護は現在、三番瀬を中心に、東京湾奥部の環境再生、北印旛沼のサンカノゴイの生息環境保全等、調査県境はカモ類、シギ・チドリ類のカウント、オオセッカ、サンカノゴイの生息状況調査等である。 協働活動先として、NPO法人野鳥千葉、三番瀬フォーラム、盤洲干潟を守る会等がある。支部は50名ほどの役員以外に、支部活動サポーターを求めている。
(千葉県「ほおじろ」NO.321,P2)
・ヘラサギ谷津干潟で確認(11/28朝日新聞)
 11/26、谷津干潟にヘラサギが飛来しているのが初めて確認された。1週間ほど前に茨城県に飛来していたとの情報もある。当日は谷津干潟自然観察センターは休館のため、同センターでは確認していないが、過去に飛来はない由。
(千葉県「ほおじろ」NO.321,P12)

●2008/1 神奈川
・多摩川河口の自然を考えるシンポジウム報告
 10/27、支部主催、後援:WWFジャパン、日本自然保護協会、NACS−J自然観察指導員東京連絡会、野鳥の会本部で川崎市で開催された。多摩川河口は渡り鳥中継地でIBAに指定されている。とくしま自然観察の会の井口利枝子氏より吉野川河口での保全運動の報告、神奈川県より羽田空港の拡張は国際競争力を高める一環で、多摩川河口周辺の街づくりをすすめていく、早大の村山武彦氏より戦略的環境アセスの説明があった。最後にアピール文で多摩川は市民活動と行政の協働事業のモデルであった河川であるが、神奈川口構想での羽田空港との連絡道路等で自然環境への影響は未解決で、今後も具体的な話合いの場を作ることを求めた。
(神奈川「はばたき」NO.428,P4〜6)
・オオタカが教えてくれたキジバトの事
 湘南地区でオオタカの食痕を調査した時、オオタカ飛来の直後の9月から晩秋まではドバトの食痕が多く、その後はキジバトが多くなり、晩秋は林縁の樹木の落葉で見通しが良くなり、キジバトが獲り易くなると、勝手に信じた。キジバトは秋には南下するのを知り、2つのラインセンサスの結果を分析してみた。1つは明らかに冬季よりキジバトの個体数が増えており、もう1つ、支部研究報告書でも県内でのカウントされたキジバト個体数も12月〜4月が他の季節より4割程多く、以後減る事が判明し、オオタカのハトの食痕調査と結びついた。
(神奈川「はばたき」NO.428,P7)
・オウチュウ神奈川県初記録?
 10/24、藤沢市で電線にとまるオウチュウが撮影された。中国中南部に生息し日本には旅鳥として少数の記録があるが、神奈川県では初記録と思われる。
(神奈川「はばたき」NO.428,P9)

●2008/1 長野
・タカの渡りと識別(その3)
 オオタカは♂が雛に餌を運んで来て、すぐ与えないと、♀が向って来て、餌を強要し、♂はすぐ渡してしまう。ハイタカ、ツミは直ぐ渡したりはしない。ハイタカは昔はコノリと言い、小さいノスリの意。ハイタカは大陸から渡って来るものが多い。眉斑はハイタカにあって、ツミに無いのが多いとされるが、余り当てにできない。胸の横斑はハイタカは細かでツミは粗いが、大きさが違うので良く見ないと分らない。
(長野「野鳥ながの」NO.454,P7)

●2007/12 山口県
・ナベヅルを見たら教えて
 5月に出水市から山口に移動され保護されたナベヅルは、12月に放鳥された。それには足環、番号カラーリング(黄)と金属足環(環境省)が付けられている。確認したら、一報下さい。同交流センター [email protected]
(山口県「やまぐち野鳥がより」NO.194,P7)

●2008/1 大分県
・2007年秋県下一斉シギ、チドリ類カウント調査結果
 9/9前後に、県下27箇所でカウントした。結果は24種、580羽で、内訳はハマシギ122、シロチドリ88、ダイゼン81、トウネン41、ソリハシシギ37、イソシギ34、キアシシギ33、アオアシシギ30、たメダイチドリ14、タシギ12、ミユビシギ12、
キョウジョシギ11等。
(大分県「たより」NO.208,P3)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.406

●2008/1 札幌
・エトピリカ
●2008/1 盛岡
・平成20年ガンカモ調査結果
・クビワキンクロ岩手県初記録
・2007年カッコウの鳴き声調査中間報告
●2007/8 富山県
・ガンカモ類・ハクチョウ類調査2007
●2007/10-11 京都
・ヒメクロウミツバメの日本最大の繁殖地
●2007/10 筑豊
・観光が環境を守る!?(9/6毎日新聞)
●2007/10 佐賀県
・ヤンバルクイナ交通事故死17羽(8/27朝日新聞)
●2007/11 佐賀県
・九州越冬カモ、朝鮮半島経由せず(10/23朝日新聞)
●2007/10 熊本県
・クロツラヘラサギの越冬状況(2)
●2008/1 熊本県
・カラーフラッグ付きアオアシシギ
●2008/1 やんばる
・やんばるの森に住むカエル達

●2008/1 札幌
・エトピリカ
 92年、霧多布岬先端でエトピリカはついに見られなくなった。以前の数は不詳で60年代に藤巻裕蔵氏のモユルリ島での250羽がある。現在はユルリ島を中心に、10数番が繁殖するのみである。数の減少は流し網や沿岸の刺し網が原因と思われ、海中の霞網である。エトピリカは浜中町の町の鳥になっており、95年から崖沿にデコイ設置、鳴声を流す、海上にデコイを浮かべる作戦が始まった。環境省と漁業組合で小島周辺での保護協定が結ばれ、98年、霧多布で繁殖が復活し、継続しているが、3〜9羽の飛来はあっても、新しい繁殖番は出ていない。この中でこの島で、ケイマフリが06年に12年ぶりに繁殖し、07年には2番が繁殖し、17羽が見られるまでなった。
(札幌「カッコウ」NO.296,P5〜9)

●2008/1 盛岡
・平成20年ガンカモ調査結果
 1/5〜17、盛岡地区を中心に18箇所で調査した。結果はマガン1、オオハクチョウ1,072、コハクチョウ30、カモ類10種、6,186で、内訳はオナガガも2,375、カルガモ1,481、マガモ1,052、ホシハジロ767、コガモ346、ヒドリガも143等。
(盛岡「山翡翠」NO.313,P2〜3)
・クビワキンクロ岩手県初記録
 07/1/21〜5/3、陸前高田市の気仙川でクビワキンクロ♀を同定し、写真撮影した。我国では1977年、不忍池に初めて渡来し、その後同池には84年から連続7年渡来している。過去に5地域に13例の観察記録があるが、岩手県では今回、正式初記録となる。本種は北米中央部、東北部で繁殖し、北米東部、西部、中米で越冬し、日本では迷鳥とされる。
(盛岡「山翡翠」NO.313,P4〜5)
・2007年カッコウの鳴き声調査中間報告
 会員9名の150件のアンケート回答より。盛岡市での07年、カッコウの囀り初認日は5/23〜6/1で、終認は7/11〜8/3にあった。
(盛岡「山翡翠」NO.313,P6)

●2007/8 富山県
・ガンカモ類・ハクチョウ類調査2007
 07/1/6〜8、県内44箇所で実施した。結果はマガン1、オオハクチョウ175、コハクチョウ381、カモ類19種、計19,365羽であった。内訳はコガモ6,548、マガモ4,640、カルガモ4,211、ヒドリガモ1,811、オナガガモ573、ホシハジロ526、キンクロハジロ501等。これとは別にカワウ455。
(富山県「愛鳥」NO.57,P5〜7)

●2007/10-11 京都
・ヒメクロウミツバメの日本最大の繁殖地
 オオミズナギドリの繁殖地、冠島の北北東2kmにある沓島での山階鳥研の調査に同行した。同島のヒメクロウミツバメは舞鶴市の天然記念物で、調査の結果、島全体で同鳥の巣が2千以上あると推定され、これは国内最大の繁殖地となる。他は岩手県三貫島(国の天然記念物)、青森県尻屋崎、石川県七ッ島大島、福岡県小屋島等があるが、いずれも営巣数は数百と少ない。七ッ島、小屋島はドブネズミの侵入で、親でも小さいため食べられ、極端に数が減った。
(京都「そんぐぽすと」NO.148,P12)

●2007/10 筑豊
・観光が環境を守る!?(9/6毎日新聞)
 登山、自然保護、観光等の民間10団体と環境省、自治体等からなる「くじゅう山系ワイズユース検討委員会」は自然環境保全と観光地の両立を図るため、長者原一帯で繁茂するセイタカアワダチ草等の外来植物駆除、ごみ拾い、登山道整備、河川清掃、乱立看板の撤去を具体化し、参加者を募集する。
(筑豊「野鳥便り・筑豊」NO.356,P7)

●2007/10 佐賀県
・ヤンバルクイナ交通事故死17羽(8/27朝日新聞)
 ヤンバルクイナが車に撥ねられる事故が相次ぎ、今年は既に最多の21羽が轢かれ、17羽が死亡している。ヤンバルクイナの交通事故は、95年以降1桁が、06年に13羽、従来は5、6月の繁殖期の餌探し時が多かったが、07年は夏に多発している。国頭村の国道に高さ約1mのフェンスを延約2km設置し、鳥の飛出しを防ぐ効果が確認できれば、更に増やす計画である。
(佐賀県「野鳥さが」NO.148,P10)

●2007/11 佐賀県
・九州越冬カモ、朝鮮半島経由せず(10/23朝日新聞)
 東京大学の樋口広芳教授は昨冬、宮崎市でヒドリガモ19羽とマガモ15羽に太陽電池式の発信器を付け、人工衛星で追跡した。ヒドリガモ5羽は北海道からサハリン経由で北上し、オホーツク海を渡り5700km移動した個体もいた。1羽は東北地方から直接カムチャッカ半島へ、6羽は九州から日本海へ出て、朝鮮半島を迂回して大陸へ、7羽は本州に留まるか、通信不能であった。マガモは3羽は半島を経由したが、9羽は日本海を横断し、アムール川流域へ達した。従来は朝鮮半島を経由すると思われていた。
(佐賀県「野鳥さが」NO.149,P9)

●2007/10 熊本県
・クロツラヘラサギの越冬状況(2)
 2006年冬〜2007年春の状況は、熊本港で足環K31の個体が3年連続で06/11/12〜07/3/23越冬した。K31は02年生まれで5歳である。この地域の越冬個体数はクロツラヘラサギ35羽、ヘラサギ2羽となり、前年より約10羽増加した。氷川・鏡川河口付近では97/1に7羽が記録され、年々増加し、07/1には29羽が越冬した。 数羽が6月まで残るが、越夏例はない。氷川河口では新幹線橋梁工事が始まり、 南の鏡川河口に多くが移ったが、デコイ設置で氷川河口に戻りつつある。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.247,P14〜17)

●2008/1 熊本県
・カラーフラッグ付きアオアシシギ
 8/28、八代市で右足脛に黒と白のフラッグ、左足脛に金属リング付きのアオアシシギを確認した。シギネットワーク経由WWFジャパンによると、豪州の shorebirdnetworkの資料で、上海近くで標識された個体で、山階鳥研によると、アオアシシギの国内標識観察例は10例程しかない。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.249,P10)

●2008/1 やんばる
・やんばるの森に住むカエル達
 沖縄本島北部の山原の森には、リュウキュウアカガエル、イシカワガエル、ハナサキガエル、ナミエガエル、ホルストガエル等のやんばる固有又は奄美大島とここにしかいないカエルが棲む。冬場に繁殖するのは、先頭の3種でイシカワガエルは「クオッ!クオッ!グルルッッ」と、滝の音でかき消されないよう、周波数が大きく変化する独特な鳴き声を発達させている。
(やんばる「支部報」2008/1,P5)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.407

●2008/初春の巻 弘前
・青森県レッドリストに狩猟鳥6種
●2008/2 埼玉県
・「秋水田んぼ」のささやかな成果
・オオチドリ、カリガネ
●2008/1 奥多摩
・シジュウカラ
・スミレよスミレ
・トキ、いよいよ今年放鳥
・もっと知ろう 野鳥の会の野鳥保護政策について
●2008/1 長崎県
・オシドリ調査
●2008/1 宮崎県
・ジョウビタキの渡来遅くなる
・チョウゲンボウの亜種について
・トビの背面飛行
・2007・金御岳サシバ

●2008/初春の巻 弘前
・青森県レッドリストに狩猟鳥6種
 06/3の青森県の改訂増補版リストには93種の鳥類が記載され、それに6種の狩猟鳥が含まれている。ウズラ、カワウ、ハシビロガモ、ヤマドリ♂、バン、ヤマシギ でウズラは県Aランク、他はCランクで、ハシビロガモは減少しているので、県は捕獲自粛を呼び掛けており、一方で保護すべき種、他方で狩猟鳥にしているのは矛盾である。鳥獣法では地域レベルの規制は、各県知事が実施できるとあり、即、改善されねばならない。
(弘前「初列風切」NO.145,P3)

●2008/2 埼玉県
・「秋水田んぼ」のささやかな成果
 「冬水田んぼ」は蕪栗沼周辺で活発に実施され、「冬期湛水田」とも呼ばれる。「秋水田んぼ」は造語で、さいたま市の大久保農地で、稲刈り後、約600m2の田んぼに水を入れ直してもらった。9/24、10cm程の水を入れ、保水のため、10/14,第2回水入れ、12/11、田起しで「秋水田んぼ」は終了した。その間、季節要因を除き増えた種はタシギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クイナ、モズ、ホオジロ等で乾燥田との違いは明確であった。
(埼玉県「しらこばと」NO.286,P2〜3)
・オオチドリ、カリガネ
 10/16、本庄市の利根川でオオチドリ10羽の群が飛来し、写真撮影で同定され、県内初記録で321種目となる。11/20、越谷市の利根川でカリガネ(幼か若鳥)6羽が撮影された。県内では1939年、越谷市の宮内庁鴨場で捕獲された後、01/2、戸田市の彩湖に1羽が数日滞在した例がある。
(埼玉県「しらこばと」NO.286,P4)

●2008/1 奥多摩
・シジュウカラ
 奥多摩支部探鳥会でのシジュウカラの出現率は96%とスズメの62%より高く、身近である。学名はParus majorで、Parusはシジュウカラ属を意味し、majorはより大きいの意で、確かにヒガラやコガラより大きいが違和感もある。英名でもGreat Titとある。和名の四十雀は鳴声から、「シジュウ」と付いたらしい。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.180,P3)
・スミレよスミレ
 日本に自生する種子植物は約5,000種で、北米大陸は約2,500種、ニュージーランドは約1,700種、英国は約1,500種で、氷河の洗礼を受けていない我国は古い植物群も残る、生きている自然科学博物館である。北アルプスに登ると、水平に北へ3千km移動したことに匹敵する。橋本保著「日本のスミレ」に拠ると、日本のスミレは56種、朝鮮半島32種、ドイツ25種、英国13種、ニュージーランド4種で、我国は有数のスミレ王国である。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.180,P4)
・トキ、いよいよ今年放鳥
 11/23、トキ野生復帰日中国際ワークショップが開かれた。日本のトキは99年に飼育繁殖に成功し、07/10現在、95羽まで増えた。環境省は嘗てトキが棲んでいた佐渡島小佐渡東部を対象に、「トキとの共生ビジョン」で15年までに60羽を野外定着させる。中国と日本のトキの遺伝子の違いは殆ど無く、両者は生息地の違いのみである。中国では81年に陝西省で7羽のトキが見つかり(他にも野生個体群はいたとの説有り)、人工繁殖の結果、飼育個体500羽、野生個体600羽となり、全世界でトキは1,200羽となった。これに対し、ミゾゴイは世界に推定1,000羽、繁殖が知られているのは日本のみで、ミゾゴイこそトキに次ぎ、最優先で保護すべきである。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.180,P8〜11)
・もっと知ろう 野鳥の会の野鳥保護政策について
 11/10、支部の室内勉強会があった。絶滅危惧種を保護するためには、土地を確保しなければならない。野鳥の会の保護区政策は20年以上前から始まり、タンチョウから開始され、篤志家のご好意もあり、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリができた。現在タンチョウの保護区は約2000haになり、野鳥の会会員にも見てもらいたい。奥多摩支部は先駆けて、道東の保護区巡りのツアーを実施した意義は大きい。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.180,P23)

●2008/1 長崎県
・オシドリ調査
 オシドリは長崎県の県民鳥で、毎年1月に県下一斉調査をしている。オシドリの方言はオシガモ(埼玉等15県)、オシ(福岡等11県)、カシカモ、カシドリ、カシクイ等でカシ類の堅果を好んで食べるのが知られている。他に松の種子、イネ科の種子、ゲンゴロウ類、トビケラ、トンボ、クモ、カタツムリ、小魚等を食べる。
(長崎県「つばさ」NO.249,P4〜6)

●2008/1 宮崎県
・ジョウビタキの渡来遅くなる
 地元紙に五ヶ瀬川の鮎の産卵時期が最近、半月ほど遅くなったとある。ジョウビタキは20年以上前、延岡市へは10月上旬に渡って来るとされたが、最近の初認は05/10/22、06/10/27、07/10/21と遅くなっている感じである。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.205、P8〜9)
・チョウゲンボウの亜種について
 「チョウセン」の名が入る亜種は多い。一ツ瀬川河口で昨年、一昨年とチョウセンオオタカが越冬した。亜種チョウセンチョウゲンボウtinnunculusは欧州からロシアのアムール地方まで繁殖し、背面の赤褐色が淡く、上下面の黒色斑が小さく、♂は尾羽下面の細い横帯が無い。亜種チョウゲンボウは中国、朝鮮、日本で繁殖する。バイカル湖の東にはperpallidus(和名不明)の別亜種がおり、更に体色が淡い。冬季に宮崎県で薄い色のチョウゲンボウを見るが、これら亜種が飛来した可能性もある。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.205、P11〜12)
・トビの背面飛行
 07/4/14、宮崎市でトビがカラスに追われていた。写真撮影すると、トビはカラスに足を喰い付かれており、その後、逃れるため、トビは反転し、背面飛行で離れて行くのが写っていた。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.205、P13〜14)
・2007・金御岳サシバ
 9/19〜10/21、金御岳のサシバの渡り調査では、総計15,737羽が記録された。この数は白樺峠の約2倍で、例年、白樺峠より多い。今年はピークと思われる10/7〜10、天候不良でカウントを逃したものが多く、納得いかない数値であった。10/11、屋久島ではこれらのサシバが川のように流れていった。サシバ以外ではクマタカ56、ミサゴ21、ハチクマ19、ツミ16、チゴハヤブサ13、ノスリ8、ハヤブサ4、オオタカ4、ハイタカ4、アカハラダカ2等。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.205、P15〜17)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)

公益法人制度改革対応

■新制度対応検討委員会の一次答申と意見募集について■

 これまで、新制度対応検討委員会では、公益法人制度改革に対応し公益財団法人への移行を2010年4月とする方針のもと、当会組織のあるべき姿にむけて検討を重ね、一次答申としてとりまとめました。
この内容について、委員会での今後の検討に反映したいとの考えから、理事、監事、評議員、顧問、支部の皆様の意見を聴取することになりました。本意見募集のお知らせ、ならびに「新制度対応検討委員会一次答申書」の文書は、すでに2月28日付で各支部へ郵送にて送付済みですが、本通信にも全文を掲載いたします。各支部へ送付した文書または下記をご一読の上、ご意見がある場合は、3月31日まで、E-Mail、FAX、もしくは郵送で、事務局総務室までお寄せください。

※2月28日付で郵送した「新制度対応検討委員会一次答申書」には、下記文書の後ろに、参考資料として政府発行のパンフレット「公益法人制度改革の概要」が添付されていますが、分量が多いので本通信上では割愛しました。このパンフレットをご覧になりたい方は下記URLより入手してください。
http://www.gyoukaku.go.jp/about/index_koueki.html(政府の行政改革のホームページ)

(総務室長/原元奈津子)

●新制度対応検討委員会一次答申書(本文)

2008年2月15日

財団法人 日本野鳥の会
会 長  柳 生 博 殿

新制度対応検討委員会
委員長 佐 藤 仁 志

新制度対応検討委員会
一次答申書

 新制度対応検討委員会は、財団法人日本野鳥の会(以下「当会」という。)柳生博会長より諮問された、公益法人制度改革にかかる対応に関し、基本的事項について第一次答申としてとりまとめたので、下記のとおり答申する。

〜   記   〜

Ⅰ.はじめに
1,公益法人制度改革の背景と経緯について
(1)改革が行われた背景
 公益法人制度は、1896年以来100年以上改正されていないこともあり、現代のニーズに合わないなど種々の問題点が指摘されてきている。
 例えば、従来の制度は「『公益』とは官庁が担うもので、民間が公益法人をつくり公益目的事業を行うことは原則禁止、官庁が審査して特別に設立を許可し、運営も官庁が指導監督する」という考え方によっている。しかし、現代は「市民が自発的に公益団体をつくり、創意工夫をこらして積極的に公益活動を行うべき」という考え方に変わってきている。
 また、公益法人の不祥事などに対する主務官庁の指導監督の限界が指摘され、不祥事を防ぐには、団体自身による内部規律の構築や情報公開等が重要であるとの考え方が主流となってきている。
 さらに、「公益とは何か」の判断基準が曖昧なまま主務官庁によって許可された共益的法人や営利法人類似の法人が多数存在し、補助金や天下りの受け皿になっているなどの批判も少なくない。
 以上のような近年の状況を踏まえて、次のような抜本的な法改正が行われた。

(2)法改正の経緯

  • 2006年6月2日(施行2008年12月1日)に3法が公布された。

  ①一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
     公益性の有無にかかわらず、準則で法人格を取得できる「一般社団法人及び一般財団法人」の規定に関する
     もの、344条からなる  
  ②公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律
     公益社団法人及び公益財団法人の認定制度の創設、公益認定の基準、公益法人の遵守事項、公益法人の
     監督等の規定に関するもの、66条からなる
  ③関係法律の整備等に関する法律(正式名称略)
     ①及び②の施行に伴う、民法その他の関連する諸法律の整備等に関するもの、160条からなる(民法改正部
     分)

2,新制度の概要について
 新制度の概要は、概ね次のとおりである。

  • 新制度の元では、法人設立と公益性の判断は切り離され、 剰余金の分配を目的としない法人は、登記により「一般社団法人、一般財団法人」として自由に設立できるようになった。
  • 一般社団法人、一般財団法人のうちで公益活動を行う団体は、さらに公益認定を受けて「公益社団法人、公益財団法人」に認定される。 公益認定は「公益認定等委員会」(税制調査会などと同様の位置づけ)の判断の下に内閣総理大臣または都道府県知事が行う。公益認定後は、法人に一定の報告義務が課せられる他、行政庁による立ち入り検査や改善勧告などが行われることがある。
  • 従来の「公益法人の設立許可及び指導監督基準」に基づく主務官庁の指導監督は廃止された。
  • 制度改正による主な変更点は参考資料1の表を参照。
  • 税制については、公益認定された団体には、自動的に現状の特定公益増進法人に対する寄付免税と同程度の優遇が付与され、また公益目的の収益事業は非課税となる見込み。
  • 3法および関連する政令、府令(省令)等については、参考資料2のパンフレットおよび下記の公益認定等委員会のHP(http://www.cao.go.jp/picc/index.html)を参照。

 なお、移行期限や移行期間に関する規定と、当会の対処方針については次のとおりである。
【移行期限】
 当会は、遅くとも移行期限の2013年(平成25年)の11月末までには、新法による法人に移行しなければならない(何も手続きをしないと自動解散となってしまう)。
 現在のところ、当会は、移行期限より3年ほど前の、2010年(平成22年)4月1日をもって公益財団法人に移行することを目指している。
【移行期間】
 施行日(2008年12月1日)以降、当会は「特例民法法人」となり存続する(名称は従前の「財団法人」を使用)。移行期間中は、概ね従前どおりの運営を行うことができ、新法による規制等も実際上は適用されない。

3,新制度対応検討委員会の概要について

(1)検討委員会の設置
 公益法人制度改革にともなう新制度への移行に必要な検討を早急に行うため、会長の諮問機関として「新制度対応検討委員会」が2007年4月1日に設置された。

(2)委員会の構成

<委員長> 佐藤仁志(副会長)
<副委員長> 遠藤孝一(評議員)
<委員> 鈴木君子(専務理事)
吉田新(常務理事)
伊藤直人(監事)
佐久間仁(評議員)
松田道生(評議員)
<アドバイザー> 阿部裕行(顧問弁護士)
永島公朗(公認会計士)

(3)委員会のスケジュール

  • 2007年7月13日 第1回の委員会開催(議事録は支部ネット通信2007年9月号に掲載 参考資料3を参照)
  • 2008年1月18日 第2回の委員会開催、一次答申書の内容等を審議
  • 2008年4月25日 第3回の委員会開催予定

(4)今後の見通し及び予定等について
 このたびの制度改革で、当会にとって最も大きな変更点と考えられるのは、評議員と評議員会の位置づけが大きく変わる点である。これまで評議員会は、理事会をチェックしたり、重要事項などについて諮問する機関であったが、新制度移行後は最高意思決定機関となる。また、評議員を理事会で選ぶことはできなくなる。これに伴い、評議員の人数、構成(ブロック選出と学識経験者の割合など)、候補者の出し方、任期などを見直す必要がある。
 また、理事についてもこれまでの位置づけとは異なることになり、同様に人数や構成などを見直す必要がある。
 このため、当会の各種の規約等を改定する必要が生じてくる。現在のところ、規約等の改定については概ね次のようなスケジュールが考えられている。

  • ブロック規程変更ならびに、理事、評議員の定数及び選出方法等変更に関する方針決定:2008年5月
  • 各ブロック規約変更:各ブロックにおいて2008年度中
  • 定款(寄附行為)の抜本的改定:2009年度上半期

 なお、公益認定のための具体的なガイドラインが2008年春頃に公表される見通しであり、この内容によっては改定の時期や検討すべき項目に変更が生ずることも考えられる。

4,本答申の位置づけについて
 前述のとおり、本委員会は、公益法人制度改革に伴う新制度移行(目標:2010年4月移行)に必要な検討を早急に行うため、これまで2回(2007.7.13および2008.1.18)の会合を開き、関連する事項の検討作業を進めてきた。
 中でも、理事や評議員のあり方等については、現在はブロック選出枠を設けて選出している関係から、従来どおりの枠組みや選出方法等を変更する必要も考えられる。その場合、ブロック規約の変更なども必要となるため、方針についてできるだけ早く示してほしいとの声が支部等からあがっている。
 そこで、まだ公益認定等委員会のガイドラインが公表されていない段階ではあるが、理事や評議員の選出などに関連する事項のみを急ぎ先行して検討し、一次答申書としてとりまとめ、広く意見を聴取することとした次第である。今後は、関係各位から寄せられた意見を参考とし、規程等の変更案などを作成していく予定である。
 なお、公益認定等委員会のガイドラインは、この一次答申でまとめた内容とは直接関係ない項目についてのみ制定される見通しであるが、万一、本答申内容に、今後公表されるガイドラインと適合しない点が生ずることとなった場合は、移行予定時期(2010年4月)の見直しも含め、答申を再度作成する場合もあり得る。

Ⅱ.答申本文

1,当会の特色と法人としての位置づけ
 当会は、これまで公益法人の中の「財団法人」という形態をとってきているが、全国に会費を納める会員がおり、その会員が地域で活動するための支部を持つといった社団法人的性格も有している。当会が1970年に任意団体から法人化を目指した際、社団法人と財団法人の両方の形態を検討したが、結果としては財団法人を選択し、社団的な性格を強く持った財団法人という存在となって今日に至っている。これは当会の特色であり、現行の支部組織を含めて今後とも保持し続けるべきと考えられる。従って、新制度下においては「公益財団法人」を目指すべきと考える。

2,公益財団法人としてあるべき姿
 今回の制度改革は、主務官庁制を廃し、それに代わる団体自治の強化を主眼とするものである。具体的には、意思決定=評議員、執行=理事、監督=監事と、それぞれの機関に各権限を分配することにより適正な内部規律を確立し、さらに、情報公開により一般社会からの監視を通じて適正な運営を担保する内容となっている。従来は、理事が意思決定と執行を兼ねており、評議員は諮問や助言のみであったので、この点が根本的に異なる。また、それぞれの機関の詳細や、権限の分配の仕方、情報公開の内容などは、法令の中に詳細かつ具体的に規定されている。当会は、従来行ってきたように法令の規定を遵守し、「公益法人の範」となるような団体を目指すべきである。

3,迅速な意思決定と執行
 「環境の世紀」と呼ばれる今日、自然保護にかかるNGOの活動は、ますますその重要度が高まってきている。類似した活動を行うNPO法人などが多数設立される中、当会はわが国を代表する自然保護NGOとして、より迅速な意思決定と事業執行が必要となってきている。そのため、新制度においては、いっそうの迅速な意思決定と執行が図られるような組織体制を構築すべきである。

4,理事・評議員の選出方法、理事会・評議員会等について
(1)ブロック選出について
 当会の組織の枠組みとしては、全国を7つのブロックに分け、その中からブロック選出の理事や評議員を推薦するシステムをとっている。ブロック内の意見は、ブロック選出の理事や評議員が理事会や評議員会を通じて反映するといったたてまえをとってはいるが、ブロックエリアが広いことや多くの支部を有していること、ブロック組織の歴史の浅さなどから、必ずしもうまく展開していない。また、現在のブロック選出の理事・評議員は、各ブロック内での「持ち回り」等により決められていることが多い。
 このような現状をふまえ、新制度における理事・評議員の推薦や選出手法について検討した結果、現在のようなブロック単位からの理事・評議員の選出法よりも、支部からの意見が直接反映されやすい仕組みを別につくる方がよいであろうとの結論に至った。(仕組みについては後述5参照)

(2)理事・評議員の人数について
 新制度における理事及び評議員の人数は、それぞれ3名以上と法令で定められている。上限の定めは特にないが、出席した者全員が発言する機会が得られたり、十分な討議を経て迅速な意思決定を行うといった観点からは、あまり多人数ではあることは望ましくない。
 また、新制度では、これまでは認められていた委任状による出席が、理事会、評議員会とも一切認められず、必ず出席することが求められる。多数の理事、評議員とすると、会議の日程調整が難しかったり、定足数を満たさず成立しないなどの恐れもあり、この点からも理事や評議員の人数はあまり多人数でないことが望ましい。

(3)理事、理事会について
 新制度の理事、理事会は、現在の執行役員、常務会のイメージに近い。新制度における理事は実際に責任を持って運営にあたれる人材とすべきであり、特に中心となる理事は原則として常勤が望ましい。会員と支部の声を反映させる仕組みは別に作り、理事の選出母体は特に設けず、理事は業務執行に必要な最小限の人数とすべきである。当会を「売上げ10億円程度の企業」になぞらえれば、理事(取締役)は多くても10名程度が適当と思われる。
 具体的には、全体を統括する理事ならびに必要な各分野(自然保護、普及、サンクチュアリ、支部、など)を担当する理事とし、頻繁に理事会を開く必要性と、合議での意思決定の行いやすさなどから、原則として8名程度以内が望ましい。
 任期は従来どおり2年とし、再任可能とする。
 定例理事会は、従来よりも回数を増やし、年4回とし、このほか臨時理事会も従来どおり開催可能とする。(注:文書理事会は法令により原則として認められない)

(4)評議員、評議員会について
 評議員は、評議員会を構成し、最高意思決定機関として、定款の変更、理事監事等の選任解任、決算書類の承認等のほか、定款に定めた事項のみを議決することとなっており、例えば、通常の事業計画や予算については評議員会の法定議決事項になっていないなど、評議員会と理事会の権限が明確に区別されている。評議員会は主に理事の選任を通じて間接的に団体をコントロールする仕組みとなっていることから、新制度における評議員には理事を選ぶ識見が求められる。
 会員と支部の声を反映させる仕組みは別に作るが、評議員には支部の代表者を含めるべきである。具体的には支部代表者会議(仮称)(後述5参照)から推薦される支部代表の評議員と、各分野(自然保護、鳥類学、思想、文化、芸術等)に識見のある学識経験者の評議員の2種類を設ける。人数は、やはり多くても10名以内とし、原則として、支部代表が2名程度、学識経験者が6名程度、合計して8名程度以内が望ましい。
任期は法令により4年とし、再任可能とする。
 定例評議員会は、年2回とするほか、臨時評議員会も従来どおり開催可能とする。(注:文書評議員会は法令により原則として認められない)

(5)評議員の選任方法について
 法令により、従来のような理事会で評議員を選任する方法は認められなくなったので、 新たな選任方法として、評議員選考委員会(仮称)を新たに設置し、この委員会において選任することが望ましい。
 なお、支部代表の評議員は、支部代表者会議から推薦される評議員候補者としてこの委員会において選任され、学識経験者の評議員は、この委員会が直接人選し、選任する。
 評議員選考委員会(仮称)は、現在の顧問などからなる5名程度の機関がイメージされるが、具体的なあり方については、今後検討する。
 ただし、移行後最初の評議員については、従来の理事会で選任し主務官庁(環境省)の認可を得る方法が法令で認められているので、この方法をとることとし、評議員選考委員会(仮称)による評議員選任は、新制度移行2期目以降の評議員について行うものとする。

5,支部代表者会議(仮称)について

 財団法人の形態を持ちながら、社団的性格も兼ね備えた当会の特色を活かすため、会員と支部の声を運営により積極的に反映させる場を、理事会や評議員会とは別に新たに設けるべきである。
 前述4(1)のとおり、支部や会員の声はこれまで理事や評議員の選出を通じてある程度反映されてきたが十分とはいえず、また各理事や評議員が会員や支部の声を効率的に集約する仕組みも不十分であった。前述4のとおり、理事や評議員の人数を現状よりも絞る一方で、会員や支部の声を直接団体運営に反映させる場として、支部代表者会議(仮称)を設置すべきである。ただし支部代表者会議の位置づけや開催方法等については、今後十分な検討が必要である。

6,会長について

 会長は、従来財団の理事長に当たる位置づけであったが、新制度では理事の役割が変更することから、その位置づけを整理する必要がある。会長は当会のシンボルであり、引き続き当会の顔としてその存在が必要と考えられることから、新たに定める定款にその位置づけや役割を明記すべきである。なお、明記する内容としては、当会を代表する存在であることや、評議員又は理事との兼任を可能とすることなどが考えられる。

以上の整理のもとに、各機関を別紙のように整理した(別紙の表をご覧ください)。


●新制度対応検討委員会 一次答申書 別紙

各機関の改正内容案と現在の対比表
   改正後(案) 現在
理事会 位置づけ 業務に関わる意思決定機関及び執行機関 意思決定機関および執行機関
定例会 年4回 年2回
理事 定数 3人以上8人以内 15人以上20人以内
内訳 なし 7ブロック及び東京支部 8人以内
学識経験者・・・・・・・・・ 12人以内
選任方法 変更なし 評議員会で選任
任期 2年(再任可) 2年(再任可)
評議員会 位置づけ 最高意思決定機関 諮問機関
定例会 年2回 年2回
評議員 定数 3人以上8人以内 20人以上30人以内
内訳 支部代表者会議推薦 2人以内
その他・・・・・・・・・・・1〜6人以内
7ブロック及び東京支部 15人以内
学識経験者・・・・・・・・・・ 15人以内
選任方法 評議員選任委員会(仮称)(新設) 理事会で選任
任期 4年(再任可) 2年(再任可)
法人の代表者 理事長(代表理事) 会長(理事)
会長  会のシンボル的存在として、理事長とは別に設ける 理事

●新制度対応検討委員会一次答申書 参考資料1

公益法人制度改革により従来と変わる点(主なもの)

※この表の内容は不正確な可能性があります。取扱にご注意下さい
2008/2/16 日本野鳥の会 総務室作成

項目 改革後(公益認定後) 今まで
名称 公益財団法人 日本野鳥の会 財団法人 日本野鳥の会
法人設立と公益性の判断 準則主義(登記)により一般財団法人として設立でき、公益認定等委員会の公益認定(一定の基準に適合している場合は必ず認定)を経て、公益財団法人となる。 主務官庁の判断(自由裁量)により公益法人として設立する。法人格の付与と公益判断は一体となっている。
財産額 300万円以上 主務官庁の指導(○億円以上とか・・)
事業 主として法の別表に掲げられる23事業。社会的信用を維持する上でふさわしくない事業は不可。 主務官庁の指導
監督 公益認定等委員会(内閣府) 主務官庁(環境省)
定款の呼び方 「定款」 「寄附行為」
評議員 必置。3名以上。任期最長6年。
理事会や理事による選任解任はできない(評議員会または専門の選任機関などによる選任を行う必要あり)
任意(指導監督基準に規定)
評議員会 必置。最高の意思決定機関。
理事・監事の解任権も持つ。
評議員の選任解任権も持たせることが可能。
定款の変更を行う。
法令および定款に定めた事項に限り決議できる。
開催は年1回は必須、毎事業年度終了後一定の時期。
任意(指導監督基準に規定)。
諮問機関、理事監事の選任機関。
理事 必置。3名以上。任期最長2年。
必置。人数は主務官庁の指導による。
代表理事、業務執行理事 代表理事は必置。登記しなくてはならない(善意の第三者に対抗できる)。
代表権は代表理事のみ。
業務執行理事は代表理事以外の理事の中から理事会で決定する。
業務執行は代表理事と業務執行理事のみ。
理事それぞれが代表権、執行権をもつ。(代表者を置いても善意の第三者には対抗できない。)
理事会 必置。業務執行に関わる意思決定機関。理事の監督機関。

重要な財産の処分や譲受、重要な使用人等の選解任、従たる事務所の設置、その他の重要な組織の設置変更廃止等は理事会で決めなければならない(代表理事へ委任不可)。
任意(指導監督基準に規定)
委任状による会議出席 不可 可(規定無し)
監事 必置。1名以上。任期最長4年。
監事選解任案への同意権を持つ
任意(指導監督基準に規定)
会計監査人 大規模法人(負債の部200億円以上)は必置。
監事の同意を得て評議員会で選任
大規模法人は外部監査(指導監督基準)
(当会は外部監査設置済み)
定款の変更、基本財産の処分、合併や解散、事業の全部譲渡など 団体の自由(届け出のみでOK) 主務官庁の承認が必要
内部留保 「遊休財産額」という名称になった。
割合は100%
割合は30%

※(財)公益法人協会2006.8.22資料を参考にしました
※2008年12月1日に新法施行(施行後5年間の移行期間が設けられている)


事務局からのお知らせなど

自然保護室より

■ 野鳥保護資料集 第23集 「IBA保護保全ハンドブック」を出版■

〜「藤前干潟」「仏沼」の保全に至るプロセスを詳細に記録〜

 IBA(Important Bird Areas、重要野鳥生息地)は、国際的な鳥類保護組織BirdLife International(本部、英国・ケンブリッジ) が、日本野鳥の会を含む世界100ヶ国以上の加盟団体と共同実施しているプロジェクト。「鳥類を指標とした重要な自然環境」を選定し、それらを国際的なネットワークとして、持続的な保全や管理を実現しようとするものです。現在、日本には167ヶ所、アジア全体では、28の国と地域に2,298ヶ所(Important Bird Areas in Asia,2004)、世界全体では10,000を超える地域が指定されており、生物多様性のホットスポットとしても注目されています。

 今回の「IBA保護保全ハンドブック」は、
(1)IBA基準を可能な限り具体的に紹介すること
(2)自然保護のために土地を担保する法律の解説及び日本のIBA(167ヶ所)の法的担保状況の紹介
(3)保護保全活動の成功事例の紹介
 を通して、まだ法的担保のないIBA及び法的担保が十分でないIBAに対して、保護保全活動を支援するツールを提供することを目的としています。

 (2)の法的担保状況の紹介では、日本のIBA 167ヶ所の保護指定状況の概要を一覧表としてまとめています。その結果、法的担保が全くないサイトが59ヶ所(35%)があること、ラムサール条約湿地との関係では、IBAとラムサール条約湿地が一致するサイト2ヶ所(蕪栗沼、漫湖)、IBAとラムサール条約湿地の一部が一致するサイトが20ヶ所、IBAのうちラムサール条約湿地の登録基準を満たす未登録地が103ヶ所(62%)あることが紹介されています。また、(3)成功事例の紹介では、「藤前干潟」「仏沼」の保全に至るプロセスを取材し、詳しい年表を新たに掲載しています。

 PRO NATURA FUND助成。頒布価格は一冊1000円(送料別)。

 頒布ご希望のかたは、以下ホームページ(自然保護>出版・発行物)もしくは、冊子名、冊数、住所、氏名、電話番号を明記のうえ下記まで。
http://www.wbsj.org/nature/public/shiryou/no23.html
メール[email protected]またはfax03-5436-2635
(担当:古南、高井)まで

●掲載のお願い

 下記の文章を支部報やメール等で宣伝していただけましたら幸いです。


 野鳥保護資料集 第23集「IBA保護保全ハンドブック」(一般配布500部)

(1)IBA(重要野鳥生息地)が分布図などで具体的に理解できます。
(2)自然保護のための法的担保に関する基礎知識が得られます。
(3)「藤前干潟」「仏沼」の保全に至るプロセスを詳しく記録。
頒布価格1,000円(送料別)
お申し込みは、冊子名、冊数、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、[email protected]、またはfax.03-5436-2635まで。
日本野鳥の会ホームページからもお申し込みいただけます。
http://www.wbsj.org/nature/public/shiryou/no23.html


(自然保護室長/古南幸弘)

■野鳥データベースプロジェクト及びそのデータ管理等について■

 先日の九州・沖縄ブロック運営協議会で、支部の皆様から野鳥データベースプロジェクトのデータ管理や、体制についてのご質問をお寄せいただきました。簡単ですがプロジェクトの概要を含め、皆様にお知らせいたします。

●目的

 野鳥データベースは2005年に野鳥の会がスタートした事業で、会員の皆様が探鳥会等で観察された貴重な鳥類記録をひとつのデータベースにまとめ、全国および地域の鳥類保護に役立てることが目的です。データベースは、全国レベルの解析のみでなく、支部や会員の皆様がそれぞれ所有しておられるデータをまとめる際の、強力なツールとしてもご活用いただけます。

●事務局(体制)

 野鳥の会、NPO法人バードリサーチ、東京大学多様性研究室(アドバイザー)の共同プロジェクトです。

●データ管理

 当初データ管理については、野鳥の会とNPO法人バードリサーチが共同で行っていましたが、現在は効率性や保安上の理由から、NPO法人バードリサーチのサーバで一括管理しています。個人情報保護を含め、全てのデータについて十分なセキュリティの下に管理を行っております。

●データの利用について

 データと個人情報保護のため、野鳥の会とバードリサーチと覚書を結んでいます。
 データは野鳥の会とバードリサーチが共同で解析・公表を行い、特定の団体が無断で使用・公表することはありません。データ利用ルールは次のとおりです。
 (1)データは記録した個人または団体に帰属します。
 (2)事務局は、「記録者が使用することを許可したデータ」を用いて、広域の野鳥生息状況を解析・公開することができます。個別の観察地点の解析・公表には、記録者の承諾が必要です。
 (3)記録者の許可を得ずに、野鳥の観察地点が明らかになる形でデータや解析結果が公表されることはありません。
 (4)参加者は、事務局に申請することによって、全国的・地域的な野鳥生息状況の解析に参加できます。

●ご参加の状況

 これまで21の支部からご参加をいただいています。

●そのほか

 ご質問等ございましたら、自然保護室([email protected])までお寄せください。

(自然保護室/加藤和明)

普及室より

■ヒナを拾わないで!!キャンペーンがはじまります■

 まもなく野鳥の子育ての季節がはじまります。この季節は、身近な場所でも野鳥のヒナを目にする機会が多くなり、財団事務局にも「ヒナを拾ってしまったけれど、どうしたらいいの?」という問い合わせが日々寄せられます。野鳥や自然に対する優しい気持ちや意識の高まりが、保護の必要のないヒナを親鳥から引き離してしまう、ということのないように、普及室では「ヒナを拾わないで!!」キャンペーンと称し、巣立ちビナへの正しい対処方法を広く伝えることで、野鳥の生態や自然のしくみについて知ってもらいたいと考えております。
 「ヒナを拾わないで!!」キャンペーンは、当会と(財)日本鳥類保護連盟、NPO法人野生動物救護獣医師協会の3団体が共催で行っており、今年で14回目を迎えます。今回はキャンペーンポスターを10万部制作し、うち3万5千部を当会を通して配布する予定です。ポスターは3月下旬に仕上がりますので、各支部に見本とお申し込み用紙をお送りします。
 支部の皆様には、本年も引き続き、配布・掲示にご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。キャンペーンの趣旨や内容については、野鳥誌3・4月号、当会ホームページにも掲載しております。また、ポスターは4月以降、ホームページからダウンロードが可能になりますので、こちらもご利用ください。
http://www.wbsj.org
 なお、当キャンペーンは法人会員を含む企業・団体から協賛金をいただいて実施しております。今年は茨城県支部・奥多摩支部からご協賛をいただきました。ありがとうございました。

ヒナを拾わないで

●お問い合わせ

 普及室TEL:03−5436−2622 担当:岡本 

(普及室/岡本裕子)

サンクチュアリ室より

■「春国岱」の木道が復旧しました■

 北海道の東端、根室市には、ラムサール条約湿地「風蓮湖・春国岱(しゅんくにたい)」があります。これまでに約310種類もの野鳥が観察され、また、タンチョウやクマゲラなど希少な野鳥の繁殖地にもなっていて、”野鳥の楽園”と言われています。
 2006年10月に、風蓮湖とオホーツク海を隔てる砂州の1つ「春国岱」にある観察路(木道)の一部が、発達した低気圧の影響により破損し、約1年間、閉鎖されていました。この木道は林床に密生した苔が幻想的な風景を作り出している針葉樹の森へと続いており、ミズバショウなどの高山植物が見られるため、多くの方が観察に訪れる場所でした。低気圧の影響で森林の約44%が倒れる被害を受けましたが、2008年1月12日に、森へと続く木道を通ることができるようになりました。
 以前とは、コースが変わりましたが、移り変わる春国岱の自然に再び触れることができるようになりました。ぜひ一度お越しください。

●春国岱のHP

http://www.wbsj.org/sanctuary/syunkuni/

●問い合わせ

春国岱原生野鳥公園 ネイチャーセンター
〒086-0074 北海道根室市東梅103
TEL:0153-25-3047 FAX:0153-25-8570

春国岱の景観
春国岱の景観

(サンクチュアリ室/手嶋洋子)

■「三宅島バードアイランドフェスティバル2008」開催します■

 このイベントは三宅島にバードウォッチャーを誘致することで島の自然観光を推進させようと2006年から開催しているイベントです。昨年は島外や海外からもあわせて416名の方に来館していただきました。私たちがお聞きしただけでも神奈川支部、埼玉県支部、愛知県支部、兵庫県支部、熊本県支部、石川支部、広島県支部(もし漏れている支部がありましたら大変失礼いたしました)と団体・個人で多くの支部の方にお越しいただき、大変感謝いたしております。
 観光来島者は、2000年噴火の前に比べて約半分にとどまっている中、島の自然の魅力である「野鳥」を通してこれだけ多くの方にお越しいただいたこと、またみなさんの喜ぶ姿を見て、私たちレンジャーはもちろん、島民の方も元気と勇気をいただきました。今年も楽しい企画を用意してみなさんの三宅島でのバードウォッチングがより充実したものとなるようがんばっていきます。この機会に噴火後の三宅島にぜひお越しください。旅のプランの相談などレンジャーがお手伝いをさせていただきますのでお気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。

1.アカコッコ館特別早朝5時開館
 東京からの定期船は、朝5時に三宅島へ到着します。バードウォッチャーは着後すぐに島一番のポイント「大路池」(たいろいけ)に移動して、ウォッチングを始められますが、大路池近くに位置するアカコッコ館の開館時間は9時からのため、会員はじめバードウォッチャーのみなさんが利用しにくい状況でした。
 今年は、この点を改善するために、船の到着に合わせてアカコッコ館も早朝5時から開館にします。このような早朝開館は、国内のサンクチュアリや自然観察施設では数少ない取り組と思います。
 またモーニングコーヒーサービス(5:30から)もさせていただきます。
○実施日:5月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)、6月1日(日)
○開館時間:5:00〜16:30(上記実施日のみ)

大路池の景観
大路池の景観

2.三宅島鳥パス
路線バスを使って手軽に、リーズナブルにバードウォッチングを楽しんでいただくため、今年はフリーパス(1日乗車券)の販売を行います。このパスを使えば、島内のバスが何度でも乗り放題です。温泉「ふるさとの湯」の入浴券もセットになっています。
○実施日:5月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)、6月1日(日)
○料金:
 (1)温泉1回券とバス1日フリーパス 1,000円
 (2)温泉1回券とバス2日フリーパス 1,500円
○販売:バス車内またアカコッコ館で予定
○バス時刻:三宅村のホームページでご覧くださいhttp://www.miyakemura.com/other/jikokuhyou.pdf
○臨時便も運行予定で、詳細は4月にアカコッコ館ホームページにて発表いたします
 http://www.wbsj.org/blog/miyake/
○アカコッコ館の入館料は別途必要です
○バスにはレンジャー・ガイドは同乗しません

3.三宅島バードソン
アカコッコ館の開館時間中ならいつでもエントリーできて、そこから24時間以内に見られた野鳥の種数を競うゲームです。結果はホームページにて随時発表をして、2008年のチャンピオンを決定します。素敵な賞品も用意しておりますのでぜひご参加ください。
○実施日:5月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)、6月1日(日)
○時間:アカコッコ館の開館時間中いつでも
○申し込み不要、参加費無料
○アカコッコ館の入館料は別途必要です

4.大路池バードウォッチング&ネイチャーウォッチング
野鳥のさえずりが響き渡る大路池の森をレンジャーの案内で散策します。
○実施日時:
 5月17日(土)、31日(土) 6:00〜8:00
 5月18日(日)、6月1日(日) 8:30〜10:30
○定員:当日先着15名 
○申し込み不要、参加費無料、アカコッコ館集合
○アカコッコ館の入館料は別途必要です

5.伊豆岬で「ウチヤマセンニュウ」ウォッチング!
ウチヤマセンニュウの最大の繁殖地伊豆岬で、ウチヤマセンニュウを観察します。
○実施日時:
 5月17日(土)、31日(土)
  1回目10:00〜11:00
  2回目11:00〜12:00
○定員:当日各回先着15名
○申し込み不要、参加費無料、伊豆岬駐車場集合

伊豆岬の景観
伊豆岬の景観

6.漁船で海鳥ウォッチング!「カンムリウミスズメを期待して!オオミズナギドリをじっくり観察」
漁船に乗って三本岳に向かいます。途中オオミズナギドリを観察、カンムリウミスズメとの出会いを期待して観察します。
○実施日時:
 5月17日(土)13:30〜14:45
 5月18日(日)11:00〜12:15
○事前申込:4/10受付開始、5/11締切。先着順
○定員:各回8名
○参加費:3,000円(船の借り上げ料分)
○集合:阿古漁港
※海況不良の場合は中止(海況を見て船長が判断をします)

船上ウォッチングの様子
船上ウォッチングの様子

7.空港路再開記念特別イベント「知ろう・語ろう・ふれあおう バードアイランド三宅島の魅力」

(1)「三宅島鳥バス・スペシャルツアー:安西さんと巡る三宅島バードウォッチングツアー!」
バードウォッチングの達人安西英明さんと鳥バスに乗って三宅島のバードウォッチングポイントを巡ります。安西さんの名解説を聞きながら、三宅島の野鳥をじっくり観察します。
○実施日時:5月24日(土)6:00〜16:00
○参加費:3,000円(実費分)
○集合・解散:アカコッコ館
○事前申込:4/10受付開始、5/11締切。先着順
○定員:30名

(2)「江戸家小猫・安西英明 トークショー『バードアイランド三宅島の魅力!』」
鳥の声まねで有名な小猫さんと、NHKラジオ「季節の野鳥」でおなじみの安西さんがバードアイランド三宅島や野鳥をテーマに軽快なトークを繰り広げます。
○講師:江戸家小猫(講演)、安西英明(講演&コーディネーター)
○実施日時:5月25日(日)10:00〜12:00
         (時間は変更の可能性があります)
○会場:アカコッコ館視聴覚室
○申込不要、定員無し

(3)「安西英明と船上バードウォッチング」
14:20発の三宅島から東京行きの船を利用し、船上バードウォッチングを楽します。
○実施日:5月25日(日)
○当日の東京行き定期船にご乗船ください
○申込不要、定員無し、参加費無料
○乗船予約、乗船料は別途必要

●三宅島へのアクセス、お問い合わせ

○航路
 東海汽船が1日1往復
 東京(竹芝)22:30 → 三宅島 翌日5:00
 三宅島14:20 → 東京(竹芝)20:30(21:00)
 ※東京着時刻は、就航日によって違います
 ※天候により発着時刻が変更されることがあります
 東海汽船予約・問い合わせ
  http://www.tokaikisen.co.jp/
  TEL:03-5472-9999
○空路
 全日空が4月26日より1日1往復就航
 東京(羽田)11:45 → 三宅島12:30
 三宅島13:000 → 東京(羽田)13:40
 全日空予約・問い合わせ
  http://www.ana.co.jp
  TEL:0120-029-222
○三宅島アカコッコ館
 島内の自然情報、回り方などご相談ください
 ホームページで交通や観察ポイント紹介しています
 http://www.wbsj.org/sanctuary/miyake/index.html
 TEL:04994-6-0410

サルビア丸
東京−三宅島間の定期船サルビア丸

(サンクチュアリ室/篠木秀紀)

総務室より

■理事会が開催されました■

 2月16日(土)に、当会西五反田事務所にて平成19年度第4回理事会(定例)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。

●第1号議案 平成20年度事業計画及び予算案承認の件

 原案どおり承認されました。評議員会(3/8開催予定)での同意を経て確定となります。確定後公開の予定ですので、本通信上でも改めてお知らせいたします。

●第2号議案 次期(第11期)評議員選出の件

 次期評議員として、以下のとおり、ブロック選出評議員15名と学識経験者評議員13名の合計28名が選出されました。◎印は新任の方です。

ブロック選出評議員 15名(定員15名)
【北海道ブロック】
  山田 三夫(札幌)  盛田 徹(苫小牧)
【東北ブロック】
  ◎伊藤 信義(秋田県) ◎児山 章二(会津)
【関東ブロック】
  池野 進(茨城)  橋口 長和(埼玉県)
【東京支部】
  川端 一彦(東京)
【中部ブロック】
  ◎石部 久(新潟県) ◎伴野 正志(静岡)
【近畿ブロック】
  ◎鈴木 博(兵庫県) ◎納屋 仁(大阪)
【中国・四国ブロック】
  山橋 良治(徳島県) ◎丸山 健司(岡山県)
【九州・沖縄ブロック】
  前田 幹雄(宮崎県) ◎広塚 忠夫(筑豊)

学識経験者評議員 13名(定員15名)
 芦﨑 治(環境ジャーナリスト、桜美林大学非常勤講師)
 安藤 正治(NHK釧路放送局局長)
 伊藤 勝(江戸川大学教授)
 上田 恵介(立教大学教授)
 遠藤 孝一(日本オオタカネットワーク代表)
 川村 研治(地球環境パートナーシッププラザNPOスタッフ)
 国松 俊英(文筆業、大学講師)
 曽我 千文(東京都建設局西部公園緑地事務所管理課維持係長)
 中村 桂子(全国野鳥密猟対策連絡会事務局長)
 蓮尾 純子(千葉県行徳野鳥観察舎)
 樋口 隆昌((財)世界自然保護基金日本委員会事務局長)
 松田 道生(立教大学兼任講師、執筆業)
 横山 隆一((財)日本自然保護協会常勤理事)

●第3号議案 顧問等承認の件

 顧問等について、次の13名の方々の任期満了に伴う再委嘱が承認されました。
<再任 13名>
 名誉会長(1名):黒田 長久氏
 名誉顧問(1名):鈴木 俊一氏 
 顧問(5名):藤原 英司氏、古賀 憲介氏、
  小林 料氏、下池 和喜氏、鈴木 孝夫氏
 学術顧問(6名):大熊 孝氏、小野 有五氏、
  高田 直俊氏、矢島 稔氏、池本 三郎氏、
  藤巻 裕蔵氏

●第4号議案 寄附行為変更の件

 評議員会に、文書評議員会の開催についての規程を追加することについて、原案どおり承認されました。

●第5号議案 規程の改定の件

「評議員会規程」と「役員報酬規程」の改定について、原案通り承認されました。

●第6号議案 野鳥保護区購入の件

 新規のタンチョウ野鳥保護区の購入が承認されました。

●この他、第1号議案に関連しての平成19年度事業の進捗状況及び決算見込み、12/17書面表決理事会の結果(本通信2008年1月号掲載)、新制度対応検討委員会の一次答申、一天一海教裁判結果、小清水支部の活動再開状況等についての報告が行われました。

●理事会に先立ち理事懇談会が行われ、理事会終了後は引き続き、理事・監事による懇親会が行われました。

■次回の理事会(定例)と評議員会(定例)の日程■

 次回の定例理事会および定例評議員会の日程は、いずれも2008年5月24日(土)となっております。開催場所は東京都内です(詳細未定)。正式な開催通知は、後日関係各位へ郵送します。

■次回の新制度対応検討委員会(第3回)の日程■

 次回の新制度対応検討委員会の日程をお知らせします。正式な開催通知は、後日関係各位へ郵送します。

日時:2008年4月25日(金)
    15:00〜18:00(予定)
場所:(財)日本野鳥の会 
     西五反田事務所 会議室(予定)

(総務室/吉家奈保美)

会員室より

■今年のバードメイト・ピンバッジは『シマフクロウ』です■

 毎年支部の皆さまにも沢山のご協力をいただいておりますバードメイト。今年度の新デザインは「シマフクロウ」です。フクロウは「知恵」や「招福」の象徴とされ、鳥好きの方のみならず根強い人気がある鳥です。
 当会でも野鳥保護区事業として絶滅危惧種・シマフクロウのための保護区を現在2ヶ所確保し保全を行っており、活動の広報と合わせて幅広く一般にバードメイトの普及拡大を行っていく考えです。
 まずは野鳥誌4月号とバードショップカタログ春夏号にバードメイト専用の申込用紙を同封し、ご寄付を募る予定です。例年どおり各支部の皆さまにも4月頃に見本バッジと申込用紙をお届けさせていただきますので、今年もぜひ探鳥会でご紹介いただくなど普及にご協力をお願いいたします。

しまふくろう

(会員室/吉倉浩子)

■野鳥誌5月号プレゼント、今年も実施■

 一般の方への野鳥誌5月号無料頒布キャンペーンを今年も行います。
 現在鋭意編集中ですが、特集は「年間バードウォッチングカレンダー(鳥見暦)」(仮題)です。一般の、鳥や自然に興味がある、バードウォッチングを始めてみたい、という方に、「季節をとおして鳥を見る」という切り口で楽しみやその意義をお伝えし、バードウォッチングの世界への一歩を踏み出すきっかけにしていただけるような内容となっています。
 昨年のキャンペーンでは申込みにより888件の名簿を獲得し、うち25人に入会いただきました(入会率2.8%)。またこの他に不特定多数に対し約1,200冊を配布しており、そちらによる広報・入会効果もあったと思われます。以前に比べるとキャンペーンの規模を小さくしておりますが、野鳥誌増刷や発送にかかるコストを抑え費用対効果の向上をはかっているためで、このキャンペーンでの入会一人当たりにかかる経費は一昨年の約20,000円から約7,000円に低下しました。今年も規模としては同程度を見込んでおり、さらに費用対効果の向上を目指します。
 なお、このキャンペーンのお申込みについて、支部で直接野鳥誌を渡し、その際に伺った個人情報を財団事務局にお送りいただくことは個人情報保護の観点から差し控えております。そのため各支部で直接野鳥誌を配布いただくことはできないのですが、支部でやりとりのある地元マスコミ等がありましたら、広報へのご協力をお願いしたく思います(マスコミへの掲載依頼文書を本通信郵送時に同封いたします)。

(会員室/齋藤英一郎)

■「年末ご寄付のお願い」に約270万円のご寄付■

 昨年12月、個人特別会員2,062名と、過去2年間の2年とも何らかのご寄付をいただいた方1,315名(個人特別会員を除く)の合計3,377名に、上期の活動報告とご寄付をお願いするDMをお送りしました。毎年末に実施しているもので、今回で4回目となります。この結果、1月末日までに合計2,719,846円のご寄付を頂戴いたしました。寄付者数は290名(寄付件数:のべ373件)で、DM送付数に対する寄付率は8.6%と高い結果になりました。昨年の結果は493人(寄付件数:のべ563件)から合計2,268,016円、送付数に対する寄付率は7.0%であり、寄付者数は減少したものの寄付金額としては上回りました。また、DM実施にあたっての経費は前年度の約92万円に対し今年度は約41万円とコストダウンにも努めたため、収支差額では昨年度の約130万円に対し今年度は約231万円となり、効果的なDMを行うことができました。
 05年度からの送付数および寄付者数・寄付率・寄付金額等の推移を表したものが(表1)です。05年度の寄付率9.1%、寄付金額約311万円には届かなかったものの、前年度との比較では、送付数を半数以下に絞り込んだにもかかわらず寄付率は1.6ポイント、寄付額では約20%の増となりました。これは前年度、送付対象者をその前の年より約34%増やして行ってみたものの、寄付率、寄付金額共に下がってしまった結果を反省し、今回は支援者システムの支援履歴管理機能を活用して寄付いただける可能性が高い方を抽出するなどの対象者の絞り込みを行ったものです。


表1.年末寄付DMの年度別送付数と寄付率・寄付額
  05年度 06年度 07年度
DM送付数(A) 5,246件 7,031件 3,377件
寄付者数(B) 480人 493人 290人
 内訳:活動全般への寄付 351件 301件 209件
     バードメイト寄付 147件 258件 159件
     その他寄付 2件 4件 5件
寄付率(B/A) 9.1% 7.0% 8.6%
寄付金額 3,112,930円 2,268,016円 2,719,846円
 内訳:活動全般への寄付 2,752,930円 1,701,016円 2,235,846円
     バードメイト寄付 347,000円 435,000円 365,000円
     その他寄付 13,000円 132,000円 119,000円

※寄付者数内訳は、複数種の寄付を同時にくださる方もおられるため件数表示

 主な寄付の内訳で見ますと、活動全般への寄付が209件で全373件の56%(前年度より3ポイント増)、バードメイト寄付が159件42.6%(昨年度より3.4ポイント減)となっています。前年度はバードメイト寄付の割合が高かったために寄付単価が下がり、寄付金額が伸びなかったということがありましたが、今年度は逆の結果となりました。
 また、1人当たりの寄付額別に件数で表したものが(グラフ1)ですが、ほぼ全ての区分で減少しているものの、1万円以上の寄付が増えたことが分かります。特に今回は1件60万円のご寄付がありましたのでその影響が大きく出た形です。
 次に、ご寄付いただいた方を「会員」「非会員」の別に見てみると(表2)、送付者全体に対する会員の方からの寄付率は2.4ポイント増、非会員の方からのご寄付は僅かですが0.8ポイント減となっています。さらに送付数を「会員のみ」「非会員のみ」の別に分けてそれぞれにおいてレスポンス率を重ねて見ますと、会員のみではやはり1.4ポイント増ですが非会員のみでは逆に6.1ポイントも増えています。

グラフ1.一人当たり寄付額の割合

表2.寄付者の内訳と寄付率
  05年度 06年度 07年度
会員の寄付者数 294人 277人 212人
全体送付数での寄付率 5.6% 3.9% 6.3%
会員送付数での寄付率 7.6% 6.0% 7.4%
非会員の寄付者数 186人 216人 78人
全体送付数での寄付率 3.5% 3.1% 2.3%
非会員送付数での寄付率 13.3% 9.0% 15.1%

 このことから、全体として見ると会員の寄付者が増え、非会員の寄付者は減ったということになりますが、これは前述の通りコスト削減、費用対効果向上のため非会員に対するDM送付数を大幅に減らしたことが大きく関係しているためです。
 今後もこの年末DMを続けて効果を上げていくために、会員の方からの高い寄付率は維持しつつ、非会員の方々からの支援をいかに増やしていくかということを念頭に引き続き検討していきたいと思います。

(会員室 吉倉浩子)

■年末入会DMでは75人入会■

 前述の寄付DMと同様に、昨年末、入会をお願いするDMを、過去にイベントに参加された方や資料の請求をいただいた方など12,038名の方にお送りしました。この結果、1月末日までに計75名の方に入会いただくことができました。DM送付数に対する入会率は0.62%、また送付に要した発送代行委託料などの経費は約110万円であり、昨年同時期に実施した入会DM(23,837名送付、97名入会、入会率0.41%、経費約280万円)よりも低コストで高い入会率を得ることができました。これは、送付対象となるイベント参加者について、支援者システムを活用して複数回参加などレスポンス率が高いと思われる方に絞り込んで発送したことや、DM送付を繰り返す中で住所不明やDM不要のお申し出をいただいた方など、レスポンスが望めない方のデータをクリーニングすることで無駄な発送を減らすことができてきたためと思われます。
 このようなDM送付の際の工夫については、今後もノウハウを蓄積していきたいと考えています。

(会員室/齋藤英一郎)

■なぜ入会しないかをアンケート調査■

 前述の2種類のDMでは、アンケートを同封する試みを行いました。今までのアンケートでは主に会員を対象にしていましたが、会員ではない方がなぜ入会や寄付をされないか、という点についてデータを取り、どのようにすれば入会や寄付していただけるようになるかを検討するためです。
 そこで、今回のアンケートでは「DMをみて入会あるいは寄付いただけたかどうか」をお伺いし、回収率向上のために1月末までにご返送いただいた方には当会オリジナル野鳥シールをプレゼントすることとしました。
 1月末の時点で280通の回答をいただき、回収率は1.8%、今回実施したアンケートの質問とそれに対する回答は下記のとおりでした。なおアンケート用紙はコスト低減のため入会・寄付のDMごとには分けていません。

1.今回のご案内をみて、日本野鳥の会にご入会いただけましたか?(今後される予定ですか?) (はい・いいえ・入会済) その理由もお書きください。

 「はい」44名(回答者中の比率15.7%)、「いいえ」178名(同63.6%)、「入会済」58名(20.7%)でした。
総発送数15,413名における非会員/会員の割合は、非会員14,621名(94.9%)、会員792名(5.1%)であり、また前述のようにこのDMをみて実際に入会いただけた方が75名ですので、この割合と比べると今回の回答者は「入会しない」という方の意見が少ない傾向があるといえます。

2.今回のご案内をみて、日本野鳥の会にご寄付いただけましたか?(今後される予定ですか?) (はい・いいえ) その理由もお書きください。

 「はい」111名(39.6%)、「いいえ」178名(60.4%)でした。
前述のようにこのDMをみて実際に寄付いただけた方が290名ですので、これと比べるとやはり今回の回答者は「寄付しない」という方の意見は少ない傾向があるといえます。

 次に、入会したが寄付しない、入会しないが寄付するなど、入会と寄付それぞれの選択肢の組み合わせについて、どの程度の人数がいたか、またそれらの方の入会・寄付の理由などをみてみます。これをまとめたのが表1とグラフ1〜4です。

表1.入会・寄付の組み合わせ
DMをみて入会したか DMをみて寄付したか
はい いいえ
はい 25件 8.9% 19件 6.8%
いいえ 41件 14.6% 137件 48.9%
入会済 45件 16.1% 13件 4.6%

グラフ1.入会する理由

グラフ1.入会する理由

グラフ2.入会しない理由

グラフ2.入会しない理由

グラフ3.寄付する理由

グラフ3.寄付する理由

グラフ4.寄付しない理由

グラフ4.寄付しない理由

A.非会員で、DMを受け取ったことにより「入会する」「寄付する」とされた方

 25名おられ、回答者中の8.9%でした。
 これらの方の入会理由の最多は「活動に協力したいから」という主旨のもので9名(36.0%)、次いで「野鳥の知識・情報がほしい」4名(16.0%)でした。また寄付理由の最多も同様に「活動に協力したいから」10名(40.0%)で、他の回答より圧倒的に多数でした。

B.非会員で、DMを受け取ったことにより「入会する」が「寄付はしない」とされた方

 19名おられ、回答者中の6.8%でした。
 これらの方の入会理由の最多は「以前から考えていたが今回DMをもらったから」という主旨のもので6名(31.6%)、次いで「活動に協力したいから」4名(21.1%)でした。また寄付しない理由としては最多が「入会(または商品購入など)で支援しているから(寄付まではしなくてもよい)」というもので5名(26.3%)、次いで「お金がないから」4名(21.1%)でした。

C.非会員で、DMを受け取ったことにより「入会しない」が「寄付する」とされた方

 41名おられ、回答者中の14.6%でした。
 これらの方の入会しない理由の最多は「高齢・病気のため」と「他の団体に入会しているから(これ以上は入会できない)」が同数6名(各14.6%)で、次いで「活動に参加する時間がないから」5名(12.2%)でした。また寄付する理由として最多は「(入会はしないが)活動に協力したいから」22名(53.7%)で、他の回答より圧倒的に多数でした。

D.非会員で、DMを受け取ったことにより「入会しない」し「寄付しない」とされた方

 137名おられ、回答者中の48.9%でした。
 これらの方の入会しない理由の最多は「高齢・病気のため」と「お金がないから」が同数17名(各12.4%)で、次いで「他の団体に入会しているから(これ以上は入会できない)」7名(5.1%)でした。また寄付しない理由として最多は「お金がないから」32名(23.4%)で、次いで「他の団体に寄付しているから(これ以上は寄付できない)」9名(6.6%)でした。

E.既に会員で、DMを受け取ったことにより「寄付する」とされた方

 45名おられ、回答者中の16.1%でした。
 これらの方の寄付する理由の最多は「活動に協力したいから」15名(33.3%)で、次いで「以前から寄付しているから(今回もする)」7名(15.6%)でした。

F.既に会員で、DMを受け取ったことにより「寄付しない」とされた方

 13名おられ、回答者中の4.6%でした。
 これらの方の寄付しない理由の最多は「以前に寄付したから(今回は寄付しない)」7名(53.8%)で、他の回答より圧倒的に多数でした。

【入会・寄付の理由】
 今回のアンケート回答者の層は、前述のように偏りがあり、必ずしも全ての方の意向を反映しているものではありませんが、入会するかしないか、寄付するかしないかの理由を、カテゴリーごとにある程度推測できることはできました。

・入会する理由
 「活動に協力したいから」「野鳥の知識・情報がほしいから」「以前から考えていたが今回DMをもらったから」というものが上位にあがっていましたが、「寄付もする」という人はより「活動に協力したいから」の割合が多くなっています。ある意味当然でしょうが、より協力の意向が強い方は入会・寄付の両方で支援をくださるということかと思われます。
 また、「今回DMをもらったから」という理由は、「寄付はしない」という人では最多でした。
・入会しない理由
 「高齢・病気のため」「他の団体に入会しているから」「活動に参加する時間がないから」「お金がないから」などがありました。ちなみに「他の団体に入会しているから」という理由で「他の団体」として名前があげられていたのは、WWFジャパン、日本自然保護協会、ユニセフなどで、地域の小グループの名前もありました。
 なおこの他にあげられていた入会しない理由としては、「メリットが少ない」「会費の使い道がわからない」「組織に入る必要を感じない」などがありました。
・寄付する理由
 「活動に協力したいから」と理由がかなり多くを占めていました。中でも「入会しないが寄付する」というタイプの方が、一番この理由の割合が多くありました。また既に会員の方に多かったのは、「以前から寄付しているから」という理由でした。
・寄付しない理由
 いくつかあげられていましたが入会する人、入会しない人、既に会員の人でばらつきがあり、「入会するが寄付しない」タイプの人は、「入会(または商品購入など)で支援しているから」が多く、「入会しないし寄付もしない」タイプの人は「お金がないから」が(ただし実際の最多は「無回答」でしたが)、「既に会員で寄付しない」タイプの人は「以前に寄付したから」がそれぞれ最多でした。またそれぞれのタイプに共通して一定の割合でみられたのは「お金がないから」でした。

【まとめ】
 この結果からみえてくることは、以下のようなことかと思われます。

 これらをふまえ、今後の会員拡大・寄付拡大事業の展開に努めてまいります。またそのために今後も機会をみてアンケートを実施していきたいと考えています。

(会員室/齋藤英一郎)

■会員数 前月比で83人減■

●3月1日会員数 44,227人(対前月-83)

  会員数は先月に比べ83人減少、期首(4月1日)に比べると796人減少しました。
  2月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より172人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数と入会者数との合計が退会者数よりも少なかったために、前月に比べ83人の会員数減少となりました。
  2月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ-29人でした。

表1.2月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 4人 13人
総合会員(おおぞら会員) 41人 126人
本部型会員(青い鳥会員) 37人 46人
支部型会員(赤い鳥会員) 53人 88人
家族会員 39人 73人
合計 174人 346人
年度累計 1,971人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数

 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数 (3月1日現在)
都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差
北海道 2,064人 -7人 神奈川県 4,569人 11人 大阪府 2,284人 -5人 福岡県 1,546人 -2人
青森県 327人 0人 新潟県 470人 0人 兵庫県 1,695人 -1人 佐賀県 207人 0人
岩手県 452人 6人 富山県 260人 -1人 奈良県 615人 -7人 長崎県 268人 -1人
宮城県 597人 -5人 石川県 324人 2人 和歌山県 214人 -3人 熊本県 471人 4人
秋田県 260人 1人 福井県 284人 0人 鳥取県 218人 0人 大分県 273人 -5人
山形県 215人 1人 山梨県 364人 -4人 島根県 161人 1人 宮崎県 298人 -1人
福島県 851人 -2人 長野県 1,020人 -1人 岡山県 637人 1人 鹿児島県 429人 -3人
茨城県 1,175人 2人 岐阜県 668人 0人 広島県 693人 -3人 沖縄県 155人 -1人
栃木県 578人 3人 静岡県 1,628人 -2人 山口県 501人 -7人 その他 108人 0人
群馬県 914人 -2人 愛知県 1,798人 -6人 徳島県 373人 -4人 全国 44,227人 -83人
埼玉県 2,709人 -4人 三重県 518人 -7人 香川県 267人 -2人
千葉県 2,260人 -2人 滋賀県 355人 -1人 愛媛県 374人 -1人
東京都 6,683人 -17人 京都府 928人 -7人 高知県 169人 -1人
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (3月1日現在 )
支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差
小清水 12人 0人 福島 210人 3人 長野 535人 -1人 島根県 174人 1人
オホーツク 226人 1人 郡山 217人 -2人 軽井沢 250人 -2人 岡山県 621人 0人
根室 84人 0人 二本松 54人 1人 諏訪 264人 1人 広島県 659人 -3人
釧路 197人 1人 白河 75人 0人 木曽 46人 0人 山口県 511人 -7人
十勝 153人 1人 会津 76人 -1人 伊那 89人 -2人 香川県 233人 -4人
旭川 99人 0人 南会津 19人 0人 甲府 251人 -5人 徳島県 404人 -3人
滝川 58人 0人 いわき 143人 0人 富士山麓 93人 0人 高知 172人 -1人
道北 36人 0人 福島県相双 13人 0人 東富士 59人 1人 愛媛県 359人 -1人
江別 26人 2人 南相馬 18人 -2人 沼津 222人 -2人 北九州 416人 0人
札幌 414人 -4人 茨城 1,119人 -1人 南富士 272人 2人 福岡 761人 -3人
小樽 138人 0人 栃木県  553人 5人 南伊豆 57人 0人 筑豊 222人 -2人
苫小牧 228人 4人 群馬県 800人 -4人 静岡 523人 -1人 筑後 184人 0人
室蘭 167人 -2人 吾妻 95人 -1人 遠江 457人 0人 佐賀県 244人 0人
函館 74人 -4人 埼玉県 2,246人 0人 愛知県 1,416人 -6人 長崎県 271人 -2人
道南檜山 69人 0人 千葉県 1,667人 -4人 岐阜県 683人 -3人 熊本県 471人 5人
青森県 202人 0人 東京 4,725人 -17人 三重県 449人 -6人 大分県 274人 -5人
弘前 143人 0人 奥多摩 1,041人 -5人 奈良 582人 -6人 宮崎県 296人 -1人
秋田県 257人 1人 神奈川 3,563人 3人 和歌山県 220人 -3人 鹿児島県 382人 -1人
山形県 210人 1人 新潟県 381人 -1人 滋賀 322人 1人 八重山 66人 0人
宮古 114人 1人 佐渡 25人 0人 京都 965人 -7人 やんばる 122人 -2人
盛岡 215人 -1人 富山県 230人 0人 大阪 2,168人 -6人 合計 40,121人 -103人
北上 128人 3人 石川 312人 0人 兵庫県 1,435人 -5人
宮城県 572人 -2人 福井県 277人 0人 鳥取県 240人 0人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/伊野純子)

■支部ネット担当より

 本通信は電子メールでもお送りしています。転送も簡単で、支部内の情報共有が効率化できます。お申し込みは支部単位で右記のメールアドレスまでどうぞ。一支部あたり2アドレスまでご登録いただけます。
 また本通信のバックナンバーは、インターネットから閲覧できますのでご利用ください。URLは次のとおりです。
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(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第48号
◆発行
財団法人日本野鳥の会 2008年3月21日
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