No.49 2008年4月号


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目次 ■2008年度保存版情報
  財団役員名簿、支部長名簿など
  財団事務局の組織
 「支部報とりまとめ発送」について
 支部における個人情報保護について
■支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■事務局からのお知らせなど
 柳生会長とタカの渡りを楽しむ旅
 支部卸販売をご利用ください
 フィールドガイド日本の野鳥拡大蔵書版
 理事会報告について訂正とお詫び
 新常務理事の紹介
 評議員会が開催されました
 「支部報とりまとめ発送」次回のご案内
 新制度対応検討委員会(第2回)開催
 平成19年度第4回理事会(2/16)議事録
 会員数 前月比で80人減

2008年度保存版情報

■財団役員名簿、支部長名簿など■

 新年度にあたり、財団の理事、監事、評議員および支部長の名簿、財団事務局の組織を掲載いたします。
今後、異動などがありましたらこれまでどおり、本通信で随時お知らせいたします。

●財団役員名簿

2008年4月1日現在の役員は以下のとおりです。

任期2008.4.1〜2010.3.31(敬称略)

理事 柳生 博
理事 佐藤 仁志
理事 鈴木 君子
理事 吉田 新
理事 滑志田 隆
理事 磯崎 博司
理事 土屋 正忠
理事 花田 行博
理事 小室 智幸
理事 河地 辰彦
理事 西村 眞一
理事 高木 清和
理事 川瀬 浩
理事 日比野 政彦
理事 高野 茂樹
監事 伊藤 直人
監事 高松 健比古
理事15人/定数15人以上20人以内
監事2人/定数2人

●財団評議員名簿

2008年4月1日現在の評議員は以下のとおりです。

任期2008.4.1〜2010.3.31(敬称略)

ブロック選出評議員 学識経験者評議員
山田 三夫 芦ア  治
盛田 徹 安藤 正治
伊藤 信義 伊藤  勝
児山 章二 上田 恵介
池野 進 遠藤 孝一
橋口 長和 川村 研治
川端 一彦 国松 俊英
石部 久 曽我 千文
伴野 正志 中村 桂子
鈴木 博 蓮尾 純子
納家 仁 樋口 隆昌   
山橋 良治 松田 道生
丸山 健司 横山 隆一
前田 幹雄  
広塚 忠夫  
評議員28人/定数25人以上30人以内

●支部長名簿

2008年4月1日現在の各支部長は以下のとおりです。

(敬称略)

ブロック 支 部 氏 名 ブロック 支 部 氏 名
北海道ブロック
(15支部)
小清水 伊藤 三七男 中部ブロック
(21支部)
福井県 柳町 邦光
オホーツク 川崎 康弘 長野 小蛛@守男
根室 細川 憲了 軽井沢 橋本 肇
釧路 林田 恒夫 諏訪 林 正敏
十勝 室瀬 秋宏 木曽 小林 八千治
旭川 高野 正 伊那 星野 和美
滝川 越後 弘 甲府 依田 正直
道北 小杉 和樹 富士山麓 宮下 義夫
江別 松山 潤 東富士 菅 常雄
札幌 山田 三夫 沼津 本多 功
小樽 梅木 賢俊 南富士 遠藤 英一
苫小牧 盛田 徹 南伊豆 大隅 久
室蘭 篠原 盛雄 静岡 三宅 隆
函館 有馬 健二 遠江 山杢 章
道南桧山 林 吉彦 愛知県 木 清和
東北ブロック
(17支部)
青森県 針生 倖吉 岐阜県 大塚 之稔
弘前 小山 信行 三重県 平井 正志
秋田県 佐藤 公生 近畿ブロック
(6支部)
奈良 川瀬 浩
山形県 山川 正吾 和歌山県 阿瀬 誠一郎
宮古 佐々木 宏 滋賀 青木 保彦
盛岡 中村 茂 京都 澤島 哲郎
北上 高橋 知明 大阪 岡本 恭治
宮城県 竹丸 勝朗 兵庫県 重政 慶三
福島 白岩 康夫 中国・四国ブロック
(9支部)
NPO法人日本野鳥の会鳥取県支部 福田 紀生
郡山 湯浅 孝子
二本松 中野 紀男 島根県 飯塚 洋一
白河 小森 勇 岡山県 丸山 健司
会津 林 克之 広島県 井町 久夫
南会津 長沼 勲 山口県 梶畑 哲二
いわき 小野 金次郎 香川県 山野 哲嗣
福島県相双 新妻 徳善 徳島県 三宅 隆
南相馬 佐藤 勝彦 高知 西村 公志
関東ブロック
(9支部)
茨城 池野 進 愛媛県 山本 貴仁
栃木県 河地 辰彦 九州・沖縄ブロック
(12支部)
北九州 森本 嘉人
群馬県 浅川 千佳夫 福岡 小野 仁
吾妻 堀込 紀夫 筑豊 松尾 節朗
埼玉県 藤掛 保司 筑後 松富士 将和
千葉県 志村 英雄 佐賀県 佐久間 仁
東京 西村 眞一 長崎県 鴨川 誠
奥多摩 鈴木 君子 熊本県 高野 茂樹
神奈川 鈴木 茂也 大分県 武石 干雄
中部ブロック 新潟県 大島 基 宮崎県 前田 幹雄
佐渡 坂田 金正 鹿児島県 関  宰
富山県 酒井 昌則 八重山 本若 博次
石川 矢田 新平 やんばる 新田 宗仁

(総務室/吉家奈保美)

■財団事務局の組織■

2008年4月1日現在の財団事務局と担当職員は下記のとおりです。

財団事務局の組織図

(総務室/勝田ひろみ)

■「支部報とりまとめ発送」について■

 「支部報とりまとめ発送」についてあらためてご案内いたします。各支部が発行している支部報を、それぞれの支部より全支部へ送付するのはコストと手間が掛かるため、これを財団事務局にてとりまとめて、下記のとおり全支部に送付しています。

●発送スケジュール:奇数月の上〜中旬  
●発送方法:原則として宅配便
●発送先:全支部の事務局(現在89)、近畿ブロック、および全サンクチュアリ

  取りまとめ発送をご希望の支部は、下記の要領で財団事務局までお送りください。
●必要部数:
余部用を含め110部お願いいたします。
ご事情により必要部数に満たない場合は、総務室にて適宜、発送先を調整させていただきます。
●首都圏の支部へのお願い:
バードプラザやサンクチュアリなどにおいて、首都圏にある支部の支部報を希望されるお客様に支部報を差し上げて入会促進を図っておりますので、以下の部数にてお送り下さるよう、ご協力よろしくお願い申し上げます。
  ・東京支部 130部
  ・神奈川支部、埼玉県支部、奥多摩支部、千葉県支部 120部
●送付〆切り日:本通信上で予めお知らせいたします。
●取りまとめ発送用の支部報の送り先:
  〒141-0031  東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
  (財)日本野鳥の会総務室 支部報担当宛
●本件に関するお問合せ先:
  03-5436-2620 総務室 吉家(きっか)

(総務室/吉家奈保美)

■支部における個人情報保護について■

 個人情報保護法の全面施行以来、財団事務局でも対応をすすめており、また各支部には本通信などを通じて随時対応をお願いしてきております。
 しかし実際にトラブルも発生しており、苦情や、会員の退会に結びつくケースも出ております。
支部がその会員の個人情報を把握していることに問題はありませんが、その取得・管理上で注意したほうがよい点について、改めてご説明いたします。しっかりと対策を取ってさえいれば、万一の事故や犯罪などで漏洩した場合でも訴訟などで不利な立場になることは避けられますし、保険の適用を受けられます。
(財団では個人情報保護保険に加入しており、万一の事故や犯罪などで個人情報が漏洩し、被害者から訴えられた場合の賠償、および漏洩時の危機管理費用として事前に訴えを回避するためのお詫び等に要する費用を担保しています。この担保対象には支部も含まれています。しかし、後述のように名簿を自ら公開してしまっている場合などは、漏洩事故以前の問題として保険の対象外となってしまいますのでご注意ください)
 本項は以前にお知らせしたことと重複しますが、重要な案件であるため、新年度の開始にあたり再編集して掲載いたします。

●支部の規模とは関係ありません

 個人情報保護法の規制対象は、5千名以上の名簿を保有する事業者です。そのためほとんどの支部はこの法規制の直接の対象とはなりませんが、もし個人情報の漏洩など事故を起こしてしまえば、損害賠償請求の対象になります。たとえ訴訟が起こされなくても報道された場合には社会的な信用を失うことになってしまい、これは当会のような団体には死活問題となります。社会的には支部も財団もまとめて「日本野鳥の会」とみなされますので、一支部だけの問題ではありません。

●個人情報取得時の注意点

<1>必要以上に取得しない
  個人情報を取得する際には、必要以上に取得しないほうがよいでしょう。例えば、一般向け探鳥会などで取得した、会員ではない方の名簿も立派な個人情報です。個人情報は持っているだけでリスクが発生し、慎重な管理が必要になります。また、情報項目が多いほどリスクのレベルも上がります。お名前だけわかればいいような場合は、住所・電話番号まで取得しないほうが無難です。また、利用計画がない場合、「とりあえず集めておく」はしないようにしましょう。
<2>利用目的ははっきりと
  個人情報取得時には、利用目的を明示することとされています。例えば参加者名簿の場合、「万一の事故時、保険手続きのために必要です」などと説明しましょう。ただし個別に説明せず、記入用紙に明記しておくのでもかまいません。
<3>目的外使用はしない
  漏洩や流出の次に問題になりやすいのは、個人情報の目的外使用です。事前に告知した以外の目的に個人情報を利用すると問題となるおそれがあります。
  例えば、支部会員名簿を配布したり、支部報に入会者名や退会者名などの個人情報を記載すること、探鳥会の受付時に記入してもらった住所に別の探鳥会の案内を送ることなどは、あらかじめ本人の承諾を得ていない場合は「目的外使用」とみなされます。
  支部がその会員の個人情報を把握していることに問題はありません。支部に入会した個々の会員は、支部と当事者の関係になるためです。しかし、会員同士はこのような当事者関係にありません。支部への入会と個々の会員同士で交流を持つことは別のことです。そのため、支部が個々の会員の承諾がないままに名簿配布や支部報への入会者名・住所変更者命の掲載などをしますと、本人の意向に関係なく個人情報が他の会員に知られてしまうことになり、また支部の外へ出てしまうことも有り得ます。これは支部が第三者へ個人情報を漏洩したとみなされてしまいます。
  会員であっても、個人情報を他の会員に知られたくない人もおられます。名簿配布や支部報掲載には会員の親睦を深める、入退会者を告知するなどの理由もあるかと思いますが、それを不快に思われる方が増えてきているのも事実ですし、いろいろな会員名簿を売買する業者も存在しています。また法に照らしても問題があり、現実にあわせて対応していく必要があります。
  なお、本人に「支部報に新入会者として掲載してよいか」「後日支部からのお知らせをお送りしてよいか」などの確認を取り、承諾を得た方のみ掲載やご案内をお送りするのであれば問題はありません。確認に際しては、連絡の書面などに「支部報にお名前を掲載したくない方はご連絡ください」と記載したり、記入用紙に「支部からのお知らせが不要の方はレ印をつけてください」と選択できるようにしておいたりといった方法で構いません。
  また、支部報への投稿者名の掲載については、投稿は自発的なものですので本人承諾などは不要ですが、掲載に際しては本名かペンネームのどちらかを選べるような仕組みにしておくとよいでしょう。
<4>名簿は放置しない
  探鳥会などの受付時、名簿は放置せず、必ずそばに人がいるようにしましょう。また、終了後は厳重に管理してください。

【個人情報管理上の注意点】

<1>会員情報の問い合わせには原則回答しない
支部が保有する個人情報について、第三者からの問い合わせには原則回答しないほうがよいでしょう。例えば、「会員に連絡を取りたいので連絡先を教えてほしい」「この人が会員かどうか教えてほしい」などのケースがありますが、親切で教えてあげたとしてもその会員さんが逆に不快に思われることにもなりかねません。このような場合、「個人情報保護の観点から会員の個人情報をお教えすることは控えさせていただいております。ご理解ください」などと返答するのがよいでしょう。問い合わせをしてきた方が会員であったとしても、上記でご説明しましたように会員同士は第三者ですので、特に名簿公開の承諾を得ていないような場合にはやはり回答しないほうがよいでしょう。
ただしやむを得ない場合もあるでしょうから、その場合にはあらかじめ本人に連絡をとり、了解を得たうえで話をつなぐとよいでしょう。
<2>情報は施錠管理しましょう
個人情報の含まれる名簿などの書類はできるだけカギつきのロッカー、机等に保管したほうがよいでしょう。
<3>パソコン利用時の注意
パソコンで名簿を管理されている例が多いと思いますが、ノートパソコンだと紛失や盗難に遭う危険性が高まります。名簿は、できるだけデスクトップパソコンで管理するようにしましょう。
またデータには必ずパスワードをかけるようにしましょう。パスワードは他人に漏らしたり画面の脇に付箋で貼るなどしたりせず、別に保管するように心がけてください。
インターネットに接続するパソコンにはウィルス対策ソフトをインストールして、外部からの不正アクセスやウィルス感染を防いでください。ウィルス対策ソフトは常に最新のものに自動更新するものをお勧めします。なおウィニーなどファイル交換ソフトはインストールしないほうがよいでしょう。
<4>個人情報持ち出し時の注意
会員データをディスクやフラッシュカード、外部メモリなどにコピーし、事務局から支部報担当幹事さんに渡すというようなことも良くあるかと思います。会員データの入ったディスクなどは貴重品として扱い、紛失や盗難に十分注意してください。これらに保管するデータには、必ずパスワードをかけるようにしましょう。
<5>不要情報は破棄しましょう
必要のない名簿、個人情報はできるだけ持たないほうが無難です。必要がなくなったら破棄するようにしましょう。なお個人情報が記載された書類を破棄する際は、そのままゴミ箱に捨てず、シュレッダーを使用するなど配慮するとよいでしょう。
またデジタルデータを作業のためにコピーすることも多いと思いますが、使用後速やかに削除するようにしましょう。コピーしたデータがあると、それだけ紛失や盗難のリスクが高まります。最近のパソコンでは、ファイルの削除を指定しても、データが完全に消えるわけではありません。データを削除するときは、データを完全に消去するソフトウエアなどを利用して、確実に消去しましょう。

【例外】

個人情報保護法における例外としては以下の場合がありますので、このような場合は臨機応変な対応をするようにしましょう。不明な場合は財団事務局へお問い合わせください。

  1. 法令に基づく場合
  2. 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
  3. 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
  4. 国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき

【貸し出し、相談OKです】

財団事務局では、支部での個人情報保護をサポートするために以下の対応を行っております。お困りの際にはご活用ください。

個人情報保護に関するお問い合わせ先(ビデオ貸し出し・コンサルタント相談もこちらへ)

(財)日本野鳥の会 会員室 会員グループ
担当:齋藤英一郎
E-mail: [email protected]
TEL:03-5436-2630 FAX:03-5436-2636

(会員室/斉藤英一郎)

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.408

●2007/12 旭川
・ごみ処分場で越冬するオオワシ、オジロワシ
●2008/1-2 宮城県
・宮城県傷病鳥獣救護活動情報連絡会
●2008/1 茨城
・里美牧場の風力タワーと野鳥
・ヤマガラは増加した
・オオタカ最年長記録
・鳥獣保護員だより
●2008/1 香川県
・東京海洋大学水産資料館の海鳥標本
●2008/1 徳島県
・シギ・チドリ類モニタリングサイト1000開催
・四国横断自動車道の変更に関する要望
・冬水田んぼ
●2008/1-2 島根県
・風力発電誤算相次ぐ (11/29 山陰中央新報)
●2008/1-2 広島県
・カワウ塒調査
●2008/1 筑豊
・黄色いメジロ

●2007/12 旭川
・ごみ処分場で越冬するオオワシ、オジロワシ
 両種の越冬状況は、斜里町・知床博物館が主管して80年より、毎年2/20前後に全国一斉調査が行われている。旭川でも越冬しており、市内の廃棄物処分場で見られる。江丹別処分場では、99年:オオワシ16(成3、幼13)、オジロワシ59(成25、幼34)、種不明10が越冬した。07年はオオワシ1(成1)、オジロワシ69(成38、幼31)が越冬した。オオワシの減少は覆土の徹底、生ゴミ搬入制限が関係していると思われる。両種とも自ら生ゴミを漁らず、餌を運ぶカラスやトビから横取している。
(旭川「北の野鳥」NO.42,P4)

●2008/1-2 宮城県
宮城県傷病鳥獣救護活動情報連絡会
 10/24、宮城県、仙台市獣医師会、当支部、動物救護里親の会、アニマルレスキュー隊員、野生動物保護センター等40名余りが参加した。H18年度の救護は鳥類526、獣類114。当支部は営巣中の巣に近付かない、雛を拾わない、釣り糸の回収等を発言した。県鳥獣保護センター設置はH23年度を目処とした。
(宮城県「雁」NO.227,P13〜14)

●2008/1 茨城
里美牧場の風力タワーと野鳥
 05/5、常陸太田市の里美牧場内に風力発電施設ができるという記事が出た。環境影響評価書の猛禽類定点調査は6月に4日間で済ませており、産卵前後の3〜4月の状況は把握されていない。渡り鳥調査も10月中旬の6日間のみである。事業者からの要請で支部は05〜06年、追加調査で渡り鳥の飛ぶ高さと風車の高さの関係を調べた。8割は地上から30m以下で、ローターの最下端より低く、衝突の危険は少なく、2割はローラー回転範囲の33〜107mの高さを通った。
(茨城「ひばり」NO.281,P3〜6)

ヤマガラは増加した
 ヤマガラは日本全土と台湾、朝鮮半島、南千島、サハリン南部に分布し、オシドリの生息地に似ている。これは、氷河期に極東部の海沿いに避難していた常緑広葉樹に随伴して移動した結果との説がある。70年初頭は、茨城県内は赤松が多く、ヤマガラが好むドングリが無く、県南では遭えない鳥であった。最近は忽然と利根川流域に繁殖地が増えた。スダジイが多い房総半島での増加の延長と思われ、80年代のコゲラの急激な分布拡大に似る。
(茨城「ひばり」NO.281,P7)

オオタカ最年長記録
 9/28、笠間市で負傷したオオタカ♂が保護後、死亡した。環境省の足環が付いており、那須野で標識された14歳の個体で、知られる限りでは♂の最年長記録である。
(茨城「ひばり」NO.281,P15)

鳥獣保護員だより
 今まで猟友会がほぼ独占していた鳥獣保護員に、今年度から野鳥の会より6名が選任された。総勢97名の中で少数であるが、大きな前進で、保護区回りに意気が上がる。林内からピーと鳴いてヨーと下がる、トラツグミより張りのある声を確認すると、巣に運ぶ餌をサンコウチョウ♂であった。
(茨城「ひばり」NO.281,P21)

●2008/1 香川県
東京海洋大学水産資料館の海鳥標本
 東京水産大学と東京商船大学が統合して、H15年に創設された大学で、品川キャンパスに水産資料室がある。魚貝類、海洋哺乳類の標本の中に多種多様の海鳥の標本が無料で見られる(平日)。これらの剥製は練習船が海に出た時の土産である。
(香川県「かいつぶり」NO.288,P4)

●2008/1 徳島県
シギ・チドリ類モニタリングサイト1000開催
 11/23〜25、徳島で、日本湿地ネットワークとWWFジャパンの主催で第4回の関係者交流会が開催された。当支部からは吉野川下流域のシギ・チドリの約30年の状況が報告された。その他、愛媛県の重信川河口、高知県の物部川河口、広島県、大阪府の干潟紹介があった。吉野川周辺では沖洲海浜埋立計画「マリンピア沖洲第2期事業」、「第十堰改築」計画、「東環状道大橋建設」計画の3つの巨大事業が同時進行している。
(徳島県「野鳥徳島」NO.352,P2〜5)

四国横断自動車道の変更に関する要望
 11/2、支部は徳島県知事へ要望書を提出した。四国横断道の吉野川河口・沖洲海浜ルーとを断念し、東環状大橋を利用するルートへ変更すること、マリンピア沖洲整備手法検討委員会答申に沿って、沖洲海浜の干潟を最大限残し、消失は再生すること。県の回答は、新直轄方式で無料化する事により、道路利用頻度が上がる、「人工海浜」を整備する、「親水性に配慮した」整備を行うとある。
(徳島県「野鳥徳島」NO.352,P6〜7)

冬水田んぼ
 今年から県下で小松島市で1ha、阿波市で2haの冬水田んぼが出現した。前者は有機稲作を目指し、後者は農地水環境対策で、農業関係者、種々の団体で地域協議会を作り、環境維持管理をする。既にこの2地区にはナベヅルが飛来している。12/1、農家の方、コープ自然派徳島、当支部共催で、「冬水田んぼ」の講演会を開催した。本部自然保護室の金井裕氏からナベヅルの100羽単位の分散化計画が説明された。
(徳島県「野鳥徳島」NO.352,P12〜13)

●2008/1-2 島根県
風力発電誤算相次ぐ (11/29 山陰中央新報)
 島根県が運営、計画する風力発電で誤算が相次いでいる。隠岐島で04/2稼動した600KWX3基で、風車への落雷が頻発し、羽根の表面が焼けるトラブルが続いており、利用率低下で赤字が発生している。3基の中央部に避雷塔を建てたが、風車への落雷は防げていない。08/11の運転を目指す江津市での風力発電では地盤補強工事の他に、ドイツからの輸入品で、ユーロ高で費用増加で、17年間稼動計画での利益計画も8億円が1億円減る予想となる。
(島根県「スペキュラム」NO.121,P4)

●2008/1-2 広島県
カワウ塒調査
 NPO法人バードリサーチが行う「全国カワウ塒調査」に参加した。県内のカワウ塒は現在使用は3箇所(江田島市、大崎上島町、福山市)が確認された。その内、最も規模が大きい江田島市塒でカウントした結果、広島湾付近で見られるカワウの殆ど1500羽が確認された。
(広島県「森の新聞」NO.154,P6)

●2008/1 筑豊
黄色いメジロ
 11月、田川市で数羽のメジロの群が柿を食べていたが、その中に頭、首、背中が真黄色、胸から腹、脇にかけて真白、翼と尾は明るいレモン色、真白のアイリングの1羽が目立つ。セキセイインコでは黄色へ変色をルチノー、白への変色をアルビノと呼ばれるが、このメジロは自然に突然変異したものか?
(筑豊「野鳥便り・筑豊」NO.359,P20)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.409

●2008/2 札幌
・スズメは調査の希少種か?
●2008/1-2 群馬県
・アカガシラサギ 群馬県初記録?
・ガンカモ調査まとめ 
●2008/1-2 栃木県
・IBA保護保全ハンドブック刊行
●2008/2 千葉県
・メタボ鴨 帰れないのはホント? (12/22 読売新聞)
●2008/2 南富士
・ガンカモ調査報告
●2008/2 伊那
・カワウの塒調査
・入笠山の風力発電計画建設認める結論 
●2008/2 兵庫県
・ルリビタキの地鳴き 
●2008/1-2 愛媛県
・野鳥密猟対策活動報告
・伊方町風力発電に対する要望書提出 
●2008/2 山口県
・2007年秋シギ・チドリ類県内一斉調査結果
●2008/2 熊本県
・2007年秋タカの渡り調査報告

●2008/2 札幌
スズメは調査の希少種か?
 スズメは日本全土に生息するが、小笠原、舳倉島にはいない。スズメの仲間15種の内、10種は人家近くを好む。我国の生息平均数は1km2当り214羽、最大は南大東島で1万羽以上。スズメの激減が報告されたが、多雪地帯でスズメが土壁を突付くのが見られ、融雪剤が口に入っているかも。大量死解明にはスズメの生理情報が少なく、観察記録も少ない。北大構内では2000年頃より冬季に居残る個体が増え、06年の激減は前の少ない状態に戻っただけかも知れない。結局、よく観察していないので、スズメのモニタリング調査は必要で、餌台有無の影響も記録しておく。
(札幌「カッコウ」NO.297,P4〜9)

●2008/1-2 群馬県
アカガシラサギ 群馬県初記録?
 6/16、前橋市のサギのコロニーにアカガシラサギ1羽が見られ、群馬県初記録と思われる。日本には旅鳥、冬鳥で少数が渡来し、熊本、秋田ではサギのコロニーで繁殖した記録があるが、ここでは繁殖期に1箇月以上見られたが、1羽で繁殖はしなかった。
(群馬県「野の鳥」NO.285,P10〜11)

ガンカモ調査まとめ
 支部の85年からの調査では、飛来カモの総数は、85年、86年:2万5千が87年に1万6千に急減し、その後ほぼ横這いである。環境省の全国調査でもこの10年間は187万前後の横這いとある。その間、利根川は大幅に減り、多々良沼は増えた。カルガモは当初の1万近くが最近は2〜3千と大幅に減り、オシドリも5千が半減し、他はほぼ横這いである。
(群馬県「野の鳥」NO.285,P19〜20)

●2008/1-2 栃木県
IBA保護保全ハンドブック刊行
 IBA(重要野鳥生息地プログラム)は世界共通の基準で選定し、保全しようとするもので、野鳥の会の自然保護活動の柱である。国内には167箇所が選定されており、今回野鳥の会本部より同ハンドブックが刊行された。内容は、選定基準、基準種の日本での生息状況、法的担保状況、保全成功事例等である。
(栃木県「おおるり」NO.195,P17)

●2008/2 千葉県
メタボ鴨 帰れないのはホント? (12/22 読売新聞)
 餌やりで太り過ぎたカモは北へ帰れない?として東京都は不忍池で餌やり防止キャンペーンをしている。東大の樋口広芳教授は、カモは渡りが近くなると太り、渡り終えると体重は半分にもなり、太って飛べなくなる事は無かろうと言う。ハクチョウでも餌やりで帰れなくなった例は聞かない。都はこんなに太ったカモ見た事ないと言われている。帯広百年記念館の池田亨嘉学芸員はこの機会に餌やりで、何が問題かを話合う場が増えればと言う。
(千葉県「ほおじろ」NO.332,P12)

●2008/2 南富士
ガンカモ調査報告 
 1/12、12箇所で調査した。カモ14種、3,850羽、内訳はコガモ1,043、カルガモ823、マガモ763、ヒドリガモ607、キンクロハジロ235、オカヨシガモ162等。富士川河口部 では減り、銃猟禁止区となった浮島では増えた。
(南富士「さえずり」NO.303,P3)

●2008/2 伊那
カワウの塒調査 
 駒ヶ根市の吉瀬ダムでの07年カワウ塒調査結果は、1月:290羽、2:280、3:160、4:140、5:92、6:43、7:87、8:170、9:175、10:232、11:286、12: 240で秋〜冬に数が増える。
(伊那「かわせみ」NO.24,P2)

入笠山の風力発電計画建設認める結論 
 伊那市東部の入笠山での大型風力発電計画は、11月の第4回の「希少猛禽類等への影響評価検討委員会」で11km長さを7kmに縮小し、建設を認める結論を出した。事業者の猛禽類調査は個体識別がされず、精度に疑問があり、しっかりした継続調査が必要である。地元でも、景観、防災から3万人以上の反対署名が集まり、伊那市長も規模縮小でも計画に同意しない意向を示した。1800mの山岳帯での計画は全国初で、建設されると、全国各地での山岳帯での建設に弾みがつく懸念がある。
(伊那「かわせみ」NO.24,P4)

●2008/2 兵庫県
ルリビタキの地鳴き
 06年秋と07年秋、西宮市で35個体のルリビタキの声紋を調べた。地鳴きの声の高さの平均値は8割の個体で4.45kHz〜4.6kHzにあったが、鹿児島での3個体の地鳴き平均値は4.37kHz、4.65kHz、4.7kHzで西宮市の平均値範囲から外れたのは偶々なのか。
(兵庫県「コウノトリ」NO.162,P14)

●2008/1-2 愛媛県
野鳥密猟対策活動報告 
 支部は8月に全国野鳥密猟対策連絡会と合同で野鳥販売店調査をした。11月、県自然保護課と合同で松山市内のペットショップで密猟防止の啓発活動をした。特定外来生物のソウシチョウを展示している店があり、当然、環境大臣の許可が無いと、輸入、飼養、放鳥はできない。結果は12月の野鳥密猟問題シンポジウム(於和歌山)で報告された。
(愛媛県「コマドリ」NO.182,P3)

伊方町風力発電に対する要望書提出 
 12/4、支部は同施設で渡り鳥への影響調査を事業者へ指導するよう県へ要望書を出した。佐多岬半島では現在46基の風力発電施設が完成し、更に12基が建設中である。07/3、資源エネルギー庁と環境省による「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会」http://www.env.go.jp/nature/yasei/sg_windplant/index.htmlで野生生物保護上重要な場所の把握、バードストライクの実態解明等が挙げられている。渡り鳥の重要なルートでは稼働後の調査も必要である。
(愛媛県「コマドリ」NO.182,P4)

●2008/2 山口県
2007年秋シギ・チドリ類県内一斉調査結果
 9/16、県下21箇所で調査した。22種、385羽であった。内訳はソリハシシギ100、シロチドリ55、アオアシシギ50、イソシギ37、タシギ19、ハマシギ18等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.195,P10)

●2008/2 熊本県
2007年秋タカの渡り調査報告 
 9/9〜10/22、熊本県周辺の28箇所で調査した。アカハラダカは9/21、天草の六郎次山で14,279羽の過去最多を記録した。ハチクマは各地では〜12羽/日と少ない。天草下島に到着したハチクマは五島列島経由で大陸へ向うのか?10/10、熊本市役所上空200mを100羽以上のサシバの群が南下したのは異例である。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.250,P2〜10)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.410

●2008/2 道南桧山
・マダラシロハラミズナギドリに魅せられて
・ツクシガモが来たわけは? 
●2008/3 東京
・とうきょうのカモ・シンポジウムの意義
●2008/3 南富士
・ラインセンサス探鳥会 
●2008/2 石川
・2007年野鳥大ニュース
・トモエガモ1300羽来ました
●2008/2 愛知県
・トヨタ研究施設用地に関する要望書提出 
・カワウ被害防止対策 
●2008/2 徳島県
・日韓NGO湿地フォーラムに参加して 
・第15回野鳥密猟問題シンポジウムin和歌山 
・ケアシノスリの特異年か? 
●2008/2 長崎県
・第10回オシドリ一斉カウント調査結果 
・イワツバメ

●2008/2 道南桧山
マダラシロハラミズナギドリに魅せられて 
 同鳥を群で見たことは無く、殆どは単独でいる。繁殖地はニュージーランド付近で海面近くから標高350mの森林帯に巣穴を掘る。洋上調査で、多くが同じ方向へ飛び去る後を、ほぼ一日航行すると、潮目の前線域を索餌場としていた。各個体に餌場の情報がどう伝わったのか不思議である。ミズナギドリ類を素手で抱くと、手に怪我をするが、この鳥は毛筆で撫でる感じで、全く無抵抗であり、他の海鳥が利用する海域を避けている。鯨の群の周囲を飛び回り、餌を採り、他のミズナギドリと異なり、ホバリングもするのは吃驚である。
(道南桧山「はちゃむ」NO.77,P3〜4)

ツクシガモが来たわけは? 
 07/1から3月末まで、1羽のツクシガモが道南で越冬した。他人が写真を撮ろうとすると、ツクシガモを沖に追いやるカメラマンがいるとは、新聞に写真を掲載させたのは軽率であった。97年に諫早湾の堰堤が出来て、その頃からツクシガモは大阪湾、駿河湾、東京湾へと太平洋を北上して姿を見せるようになり、今回の鹿部町への飛来を単純に喜んではいけないのかも知れない。
(道南桧山「はちゃむ」NO.77,P5〜6)

●2008/3 東京
とうきょうのカモ・シンポジウムの意義
 同シンポのアンケートが33枚回収された。NPO法人野鳥千葉の調査に賛辞があり、この位の調査はもっとすべき。千葉県のデータではカモは増えている。15万羽の越冬スズガモは生態と、東京湾での実態が認識できた等の意見があった。給餌は賛否両論があり、カモが安心して過ごせる環境を創ろうの提言がされた。
(東京「ユリカモメ」NO.629,P16〜17)

●2008/3 南富士
ラインセンサス探鳥会
 神奈川支部の調査研究報告書BINOSにラインセンサス探鳥会という言葉がある。通常1〜3kmの一定のコースに沿って、時速2km程度で片側25m(両側50m)に出現した鳥の種。数、行動を調べるものである。神奈川支部では99年から100箇所以上で毎月ラインセンサスが行われている。鳥の発見は微かな声によることも多く、調査員は野鳥に詳しい。この調査に同行する探鳥会も行われている。
(南富士「さえずり」NO.304,P7)

●2008/2 石川
2007年野鳥大ニュース
 石川県内で特記すべき記録から。4月、舳倉島でチシマウガラスの繁殖羽個体を観察。10/14、同島で石川県初のシベリアヨシキリを観察。7、8月、能登では記録があるが、南加賀地方でノスリが初繁殖。1月、ノドグロツグミを観察、舳倉島以外では貴重な記録。
(石川「石川の野鳥」NO.138,P3)

トモエガモ1300羽来ました
 久しぶりに鴨池でトモエガモの大集団が見られた。極東アジアにしか生息しないトモエガモは、国内では日本海側と九州北部に多く飛来し、その総計は例年2千羽程度であるが、今冬はかなり多い。今年に入って琵琶湖では5千羽、宍道湖では3千羽、ここ鴨池でも年末に7百羽、1月に1,300羽になり、鴨池で最も数の多いカモとなった。
(石川「石川の野鳥」NO.138,P5)

●2008/2 愛知県
トヨタ研究施設用地に関する要望書提出 
 トヨタ自動車が豊田市と岡崎市に跨る山間地6600haに計画している研究施設に対し、支部も加入している愛知県野鳥保護連絡協議会は11/7、県へ要望書を提出した。H19年の猛禽類営巣はオオタカ1箇所、サシバ4箇所、ハチクマ6箇所が確認されている。絶滅危惧種のミゾゴイ、ブッポウソウ、ヨタカ等も生息する。里山の生態系への影響は余りに大きく、計画の撤回を含めた再検討を求める。鳥類の調査は最低限、月2回、2年間を提案する。夜間調査も実施すべき。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.252,P6〜7)

カワウ被害防止対策 
 12/14、名古屋市でH19年度東海地域鳥獣害対策シンポジウムが開催され、カワウの諸問題も報告された。カワウ被害防止対策として、・テグスを川に張る・案山子・ロケット花火・魚の避難場所設置・営巣木の伐採・樹木にロープ、ネットを張る・孵化防止の石鹸液、食用油を掛ける、偽卵を入れる・捕殺、銃声は分散にも効果ある。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.252,P8)

●2008/2 徳島県
日韓NGO湿地フォーラムに参加して 
 10/13、14、日本湿地ネットワーク、WWFジャパンの共催で、ラムサール条約第10回締約国会議(COP10)への問題提起、要望のため、プレNGO会議が開催された。蕪栗沼から「ふゆみずたんぼ」、霞ヶ浦アサザプロジェクト、藤前干潟から三河湾流域、大阪湾の埋立地再生等が日本側から報告された。
(徳島県「野鳥徳島」NO.353,P6〜7)

第15回野鳥密猟問題シンポジウムin和歌山 
 12/1、2、和歌山市で開催された。07年、屋久島のシマメジロの密猟が数年に渡り行われており、密対連が現地調査し、結果的に数名の密猟者が検挙された。東京都の岩崎浩美氏は「野鳥観察するだけでは、愛鳥家とは言えない。命を絶たれる野生鳥獣を護るのが真の鳥獣保護である。東名高速を通行止めにし、行政が連携し、釣糸に絡まったチョウゲンボウを救出したが、関係機関の連携でやれる事はある」と言う。
(徳島県「野鳥徳島」NO.353,P8)

ケアシノスリの特異年か? 
 1/3、琵琶湖湖北を50羽程のケアシノスリが南下中とある。徳島県では過去10年間に3例しか無かったが、今冬は年末年始に5件の記録があった。寒波に乗って日本海を越え、北陸から山陰へ一気に渡る、特異な分散があったと思われる。
(徳島県「野鳥徳島」NO.353,P10〜11)

●2008/2 長崎県
第10回オシドリ一斉カウント調査結果
 1/20、五島を含む県内64箇所で一斉調査した。総計3,470(♂2,201、♀1,269)で前年より約2,500羽少ないが10回の平均3,828に近い。10年間の調査で、オシドリは県レッドデータの情報不足から絶滅危惧U種を求める。北方系のクロガモは80年代には数十羽が大村湾で越冬していたが、90年代以降個体群の南下は殆ど無く、今回1羽が久々に見られた。
(長崎県「つばさ」NO.250,P2〜5)

イワツバメ
 イワツバメは本県では冬に見かけ、繁殖期は少ない印象のツバメである。口之津の橋の下に50羽程が越冬し、春になると減り、少数がそこで繁殖するが、それも5月頃、姿を消す。晩秋に多数が戻って来る。北で繁殖した個体はここで越冬のため渡って来て、古巣を塒にし、ここで繁殖した個体は更に南で越冬するのか?謎である。
(長崎県「つばさ」NO.250,P6)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.411

●2008/3 札幌
・2007年度オオセグロカモメ繁殖調査報告
●2008/3 福島
・阿武隈川水鳥カウント結果
●2008/3 埼玉県
・2007年秋シギ・チドリ類調査報告 
●2008/3 滋賀
・密猟パトロール報告 
・2008年水鳥調査結果報告
●2008/2-3 京都
・2007年タカの渡り調査
・カモたちと冬の花火 
・外来種の思想 
●2008/3 福岡
・デジスコ 
・カイツブリのキジバト化 
・ハシボソガラスの潮干狩り 
●2008/3 鹿児島県
・アカアシチョウゲンボウ5羽の観察記録
・2007年度秋のシギ・チドリ類の調査

●2008/3 札幌
2007年度オオセグロカモメ繁殖調査報告 
 01年、初めて札幌市で繁殖情報が寄せられ、支部も03年より繁殖調査をしている。07年は、市内で31巣、雛56羽、内46羽の巣立ちを確認した。鳴声が煩い、糞で汚れる等で巣の撤去もあり、増えたため市民への影響が懸念される。
(札幌「カッコウ」NO.298,P9)

●2008/3 福島
阿武隈川水鳥カウント結果
 1/13、6班に分れカウントした。総計は12,838で前回とほぼ同じであった。内訳はオオハクチョウ562、コハクチョウ315、オナガガモ9,325、マガモ773、コガモ475、カルガモ460、ホシハジロ441等。一昨年、阿武隈川親水公園で確認されたアメリカコハクチョウ2は、今回近くの水原川で見られた。
(福島「きびたき」NO.183,P3)

●2008/3 埼玉県
2007年秋シギ・チドリ類調査報告 
 9/17、さいたま市の大久保農地で調査した。結果は6種、40羽で、91年:374羽、97年:275羽、03年:113羽、05年:67羽と激減している。今回タマシギが16年ぶりに確認された。ムナグロは100羽前後確認されていたのが、今回は8羽のみで、ここ2、3年は記録されない時もある。
(埼玉県「しらこばと」NO.287,P4)

●2008/3 滋賀
密猟パトロール報告 
 11/15〜2/15、東近江市で車でゆっくり20km計65回、巡回した。銃禁猟区内での空薬莢拾得は2個、パトカー出動要請は1回、6年間のパトロールで密猟は減った。泥酔して発砲する者に免許を与えているとは理解できない。琵琶湖でのカモ鍋、キジ鍋を食べる人がいる限り、猟は続くし、密猟も皆無にならない。
(滋賀「におのうみ」NO.12,P10)

2008年水鳥調査結果報告
 1/12〜15、琵琶湖を中心に県下の水鳥を、滋賀支部、滋賀県野鳥の会、湖北野鳥の会、京都支部の共同で調査した。結果は33種、162,761羽、内ガンカモ類は120,179羽であった。内訳はマガン6、ヒシクイ300、コハクチョウ511、オオハクチョウ4、キンクロハジロ24,618、ヒドリガモ21,914、マガモ11,616、ホシハジロ11,252、オカヨシガモ7,942、カルガモ7,134、コガモ6,746、ヨシガモ3,127、オナガガモ3,103、ミコアイサ2,583、スズガモ2,321、ハシビロガモ1,292等。これとは別にハジロカイツブリ 2,951、カンムリカイツブリ1,623、カワウ1,396、オオバンが最多で35,020は前年より1万5千も増えた。トモエガモは1/5、5,000が飛来したが、調査日には飛去した。琵琶湖は今年から環境省のモニタリングサイト1000に登録された。
(滋賀「におのうみ」NO.12,P11〜14)

●2008/2-3 京都
2007年タカの渡り調査
 京都市と大津市の堺の岩間山でのサシバの総数は毎年の平均の4千に達せず、2,846であった。岩間山付近では約10kmの幅で宇治、京都市南部、高槻、一部は淀川沿いに南下するおおまかなコースがある。龍谷大学生による琵琶湖東部の音羽山での通期の観察では、サシバの渡りのピークは11時頃、ハチクマは12時頃、ノスリは13時頃にあった。
(京都「そんぐぽすと」NO.150,P9〜11)

カモたちと冬の花火 
 10/28、天橋立での花火大会(2000発)の影響か、25km離れた久美浜湾のカモの数は10/19、613羽が10/30、2,495羽に激増した。10/31には1,075羽と減り、11/15の銃猟解禁もあり、12/8現在350羽と減っている。花火大会は時期変更を考えるべき。
(京都「そんぐぽすと」NO.150,P13)

外来種の思想 
 琵琶湖の在来魚が少なくなった原因の1つにブラックバスがあるが、開発により、湖の水位が下がり、在来魚の産卵場所が陸地化した事が主な原因である。それにより岸辺に入り込んできた外来種ミズヒマワリ等を悪玉にして、岸辺を壊した真の原因、琵琶湖総合開発がうやむやにされている。外来種駆除ではなく、余計な公共事業の見直しが必須である。外来種の命も尊重する考えの裏で、多くの在来種の命が失われている。何もしなくても、人が原因で間接的に殺している。天敵がいない外来種には、人が天敵にならねばならない。
(京都「そんぐぽすと」NO.150,P18)

●2008/3 福岡
デジスコ 
 デジスコファンが急増し、各地で問題が出ている。鳥との距離が近過ぎたり、給餌したり、人の土地に勝手に入り込んだり・・・。現場では互いに注意しあう事は重要である。支部の探鳥会では全体の流れに配慮し、デジスコの使用を控えるよう提案する。探鳥会は参加者との出会いの場、そして鳥や生き物に話題を集中し、楽しい時間を提供したい。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.341,P6)

カイツブリのキジバト化 
 2/9、春日市の春日公園でカイツブリが孵化した。通常、冬季は地味な冬羽が、ここでは赤褐色の夏羽で、数羽から十数羽が越冬する。カイツブリは各地で1月に営巣があり、キジバト化(一年中繁殖する)してしまうのか。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.341,P9)

ハシボソガラスの潮干狩り 
 2月、今津の瑞梅寺河口干潟沿いの堤防で、ハシボソガラスが干潟から貝をくわえて来て、2〜3m高さから道路や堤防へ勢いをつけて落していた。ヤマトシジミが殆どで、1、2回の落下で貝殻にひびが入り、貝を割って食べていた。低い位置からの落下は、他のカラスからの横取りを防止のためか。引潮時、ヤマトシジミの呼吸穴に嘴を突込み探しているようで、70羽も集まり、このやり方は他へ波及するのか。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.341,P10)

●2008/3 鹿児島県
アカアシチョウゲンボウ5羽の観察記録
 この鳥は中国、朝鮮半島で繁殖し、アフリカ南部で越冬し、国内の記録は少ない。鹿児島県でも5月と10月に数例の記録があり、殆どは単独で幼鳥である。今回、10/29〜11/8、南さつま市の大浦干潟で5羽が確認された。全てが幼鳥で、足の色がオレンジで爪が白く、頬ひげ状パッチは目立たない。
(鹿児島県「るりかけす」NO.117,P9〜10)

2007年度秋のシギ・チドリ類の調査
 9/9、県下一斉調査し、32種、987羽であった。内訳ははソリハシシギ158、トウネン150、シロチドリ128、イソシギ111、ミユビシギ63、ムナグロ60、キアシシギ51、ハマシギ49、タカブシギ39、クサシギ36等。
(鹿児島県「るりかけす」NO.117,P11〜12)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)

事務局からのお知らせなど

■ 「柳生会長とタカの渡りを楽しむ旅」を支部報にご紹介ください!■

 今年10月に伊良湖岬で柳生会長とタカの渡りを楽しみ、会員同士の親睦を深めるツアーを企画しました。かつての全国大会のような規模をイメージしています。
野鳥誌には5月号から8月号に掲載される予定ですが、赤い鳥会員や家族会員などにもお知らせしたいので、ぜひ支部報でもご紹介ください。
 ツアーには日本野鳥の会会員が一緒であればご家族やお友達もご参加いただけますので、ぜひお誘い合わせの上お申し込みください。

●ツアー概要(詳細は変更される場合もあります)

催行日 2008年10月3日(金)、4日(土)1泊2日
集合/解散 JR豊橋駅前(往復貸切バス)
宿泊 伊良湖ビューホテル (愛知県田原市)
参加費(予定) お一人様 ¥28,000
(ツインルーム2名様使用、1泊2日3食付、往復バス代込、特製ガイドブック付)
募集人数 200〜300人
行程 1日目・豊橋〜伊川津干潟〜伊良湖岬
2日目・伊良湖岬〜大山〜馬草口港〜豊橋
見られそうな野鳥 カモ類、オオミズナギドリ、カモメ類、オオアジサシ、サギ類、シギ・チドリ類、ミサゴ、サシバ、ハチクマ、オオタカ、ノスリ、ハヤブサなどタカの仲間たち、アマツバメ、イワツバメ、ツバメ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エゾビタキ、メジロなどの小鳥たちも見られます。
企画 (財)日本野鳥の会
共催 (株)JTB関東
協力 日本野鳥の会愛知県支部

●お問い合わせ先

(財)日本野鳥の会 常務理事付・丹羽
TEL  03-5436-2628
Eメール  [email protected]
ホームページ  http://www.wbsj.org/

(常務理事付/丹羽康勝)

普及室より

■支部卸販売をご利用ください■

 「バードショップカタログ2008春夏号」を発行しました。すでに各支部販売事業ご担当者様宛に支部卸販売のご案内と合わせてお届けしています。
 今回はカタログのデザインを一新し、各商品の特徴がひと目でわかるキャッチコピーもつけました。新たに開発した当会オリジナル商品はもとより、高機能なウェア、素材や製法にこだわった食品もバラエティ豊かに取り揃えています。
 各支部での販売を通じてバードウォッチングの輪が広まるとともに、その販売収益が支部活動の一助となることを願っております。どうぞ拡販にご協力お願いします。

●支部卸販売のご注文、お問い合わせ
普及室 販売出版グループ(TEL:03-5436-2623  FAX:03-5436-2636、[email protected])までお願いいたします。

(普及室長/小林篤六)

■『フィールドガイド日本の野鳥拡大蔵書版』を発行します■

 昨年10月に発行した『フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版』をそっくりそのまま約1.5倍サイズ(B5変形判)に拡大し、部数限定・ハードカバー装丁で発行します。
 文字、イラスト、分布図すべてが大きくなるのでとても読みやすく、蔵書としてもお奨めです。リーダーの方には探鳥会の解説用にもご活用いただけることと思います。
 4月下旬の発行を目標に、ただいま制作を進行しております。ご注文いただきました皆様には申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

フィールドガイド日本の野鳥の写真
『フィールドガイド日本の野鳥 拡大蔵書版』
B5変形判(約17×26cm)、374ページ
定価:¥7,980(税込)

●ご注文・お求め

  1. 各支部の販売事業ご担当者様まで
  2. 日本野鳥の会 普及室 通信販売係
    〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
    TEL:03-5436-2626 FAX:03-5436-2636
  3. 全国最寄りの書店、インターネット書店でご注文(お取り寄せ)

※書店や当会通信販売等で実際にお求めいただける時期は、4月下旬〜5月頃になると思いますが、皆様ぜひお求めください。

(普及室長/小林篤六)

総務室より

■理事会報告について訂正とお詫び■

 本通信2008年3月号に掲載した「理事会が開催されました」の記事(2008年2月16日に当会西五反田事務所にて開催の平成19年度第4回理事会報告記事)につきまして、緊急動議(常務理事選任)に関する部分の記載が漏れていました。下記のとおり訂正しお詫びいたします。なお、本通信に同理事会の議事録も掲載しておりますので併せてご確認ください。

【訂正内容】
3月号「理事会が開催されました」の記事の「●第1号議案」の前に以下を挿入。
========================
●緊急動議 新常務理事選任の件
執行部より緊急動議の提案があり、滑志田隆理事が常務理事に選任されました。
========================

■新常務理事の紹介■

 2/16理事会で、新しい常務理事として滑志田隆理事が選任されましたのでご紹介します。

●滑志田 隆 
元毎日新聞社編集委員、博士(政治学)、平成14年4月より当会理事。
新常務理事の写真

 

■評議員会が開催されました■

 3月8日(土)に、大崎第一地域センター(東京・品川区)にて平成19年度第3回評議員会(定例)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。

●第1号議案 役員選出の件
次期(平成20〜21年度)役員17名について以下のとおり選出しました。

[ブロック選出理事候補者(8名)]
花田 行博(北海道)  小室 智幸(東北)  河地 辰彦(関東)      西村 眞一(東京)
高木 清和(中部)   川瀬 浩(近畿)   日比野 政彦(中国・四国)  高野 茂樹(九州・沖縄)
[学識経験者理事候補者(7名)]
磯崎 博司   佐藤 仁志   鈴木 君子   土屋 正忠   滑志田 隆   柳生 博
吉田 新
[監事(2名)]
伊藤 直人   高松 健比古

●第2号議案 平成20年度事業計画及び予算案の同意の件
 2/16理事会で承認された本件について、原案通り同意されました。内容については、当会ホームページに4月中旬以降掲載されますのでそちらをご覧いただきますようお願いいたします。冊子版については,平成19年度の事業報告と決算を併せ、7月頃各支部へご送付する予定です。

●第3号議案 寄附行為変更の件
評議員会に、文書評議員会の開催についての規程を追加することについて、原案どおり承認されました。

この他、第2号議案に関連しての平成19年度事業の進捗状況及び決算見込み、常務理事の選任、評議員会規程の改定、新制度対応検討委員会の一次答申について報告が行われました。

評議員からの質問・意見について、回答および意見交換を行いました。

評議員会終了後、評議員と執行役員等による懇親会が行われました。

■「支部報とりまとめ発送」次回のご案内■

 次回は5月20日(火)ですので、取りまとめ発送をご希望の支部は、5月19日(月)までにお送りくださるようお願いします。

●必要部数:

余部用を含め110部お願いいたします。
ご事情により必要部数に満たない場合は、総務室にて適宜、発送先を調整させていただきます。

●首都圏の支部へのお願い:

バードプラザやサンクチュアリなどにおいて、首都圏にある支部の支部報を希望されるお客様に支部報を差し上げて入会促進を図っておりますので、以下の部数にてお送り下さるよう、ご協力よろしくお願い申し上げます。
・東京支部 130部
・神奈川支部、埼玉県支部、奥多摩支部、千葉県支部 120部

●送付〆切り日:本通信上で予めお知らせいたします。
●取りまとめ発送用の支部報の送り先:

〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23  丸和ビル
(財)日本野鳥の会総務室 支部報担当宛

●本件に関するお問合せ先:

03-5436-2620 総務室 吉家(きっか)

■新制度対応検討委員会(第2回)が開催されました■

 公益法人制度改革に伴う当会の対応を検討する「新制度対応検討委員会第2回」が、1月18日、当会西五反田事務所にて開催されました。
本件については支部の皆様にも重要な意味をもつことから、本検討委員会の議事録を支部ネット通信上で公開しております。
なお、制度改革の内容等については、支部ネット通信2007年1月号(公益法人制度改革 第1報)、同4月号(公益法人制度改革−対応方針決定と検討会設置)、同5月号(公益法人制度改革 別表訂正のお詫び)、同9月号(新制度対応検討委員会(第1回)議事録)、同2008年3月号(一次答申と意見募集)もご参照ください。

=新制度対応検討委員会第2回 議事録=

【日時】2008年1月18日(金) 15:00〜18:20
【場所】西五反田事務所 会議室
【出席】柳生博会長(冒頭挨拶のみ)、佐藤仁志委員長、遠藤孝一副委員長、鈴木君子委員、吉田新委員、伊藤直人委員、松田道生委員、佐久間仁委員、阿部裕行アドバイザー(3:17到着)、永島公朗アドバイザー
【事務局】飯塚利一事務局長、原元奈津子総務室長、岩下路子総務室長代理、吉家奈保美総務室担当
【傍聴】海老原美夫(理事)、滑志田隆(理事)

会長挨拶
冒頭に柳生会長より、この委員会は、会にとって大変重要なことを審議する場であるのでよろしくお願いしたいとの挨拶があった。(柳生会長は15:05で退席)
委員長・副委員長挨拶
佐藤仁志委員長、遠藤孝一副委員長より、挨拶があった。
傍聴紹介
傍聴として、海老原美夫理事、滑志田隆理事の紹介があった。

議題1.第1回委員会以降の動き等について報告
原元総務室長より、第1回委員会以降の関連する動きについて、施行令案等に対する意見募集(内閣府)に対し意見書を提出したこと、施行令、施行規則が公布され3法の施行日が平成20(2008)年12月1日となったこと、当会全国ブロック連絡会議で本件を討議したこと等、資料に基づき報告があり、以下の討議が行われた。

議題1.一次答申の内容について
原元総務室長より、一次答申の内容として、構成、本文、理事会や評議員会の構成などの対照表の項目について、資料に基づき説明があり、以下の討議と結論となった。

●全体について

<結論>構成は原案どおりとし、本文部分は意見を参考に修正することとなった。

●理事、理事会について

<結論>理事の定数は3人以上8人以内(内訳はなし)とし、任期は2年、理事会の定例会は年4回とすることとなった。

●評議員、評議員会について

<結論>評議員の定数は3人以上8人以内(支部代表者会議より2人、その他1〜6人)とし、任期は4年、評議員会の定例会は年2回(決算時期と11月などの中間期を想定)とすることとなった。

●評議員の選出方法

<結論>評議員の再任を認め、その選出は、理事、評議員を含めない5人程度のメンバーから構成する選任委員会(仮称)で行うこととなった。

●支部代表者会議やブロックのあり方について

<結論>理事、評議員の選出母体のひとつとして、現在のブロックではなく、支部代表者会議を設置することとなった。

●会長職について

<結論>当会において重要な意味をもつ「会長」について、規定を設けて名称と役割を定めることとなった。

議題3.一次答申に関する意見募集の方法等について
原元総務室長より、一次答申への意見募集について、理事、監事、評議員、支部、顧問を対象とする記名のアンケートとすること等、資料に基づき説明があり、以下の討議と結論となった。

<結論>補足資料等により丁寧な説明を加えたうえで、提案どおり、一次答申への意見募集を行うこととなった。

議題4.次回の日程等について
原元総務室長より、次回(第3回)の日程等について、資料に基づき説明があり、4月25日(金)15:00〜18:00、場所は西五反田会議室で開催することとなった。

以上

理事会報告

■理事会議事録■

 「平成19年度第4回理事会(2/16)議事録」について掲載いたします。

=平成19年度第4回理事会(定例)議事録=

【日時】平成20年2月16日(土)14:30〜17:45
【会場】(財)日本野鳥の会 西五反田事務所 会議室
東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル 
【現在理事数】18名(うち出席理事数15名)
【出席理事】(敬称略)

柳生 博、佐藤 仁志、鈴木 君子、吉田 新、海老原 美夫、親泊 素子、滑志田 隆、花田 行博、白岩 康夫、河地 辰彦、坂本 宗吏朗、高木 清和(17:30退席)、狩野 清貴、真鍋 啓二、松富士 将和
以下委任状出席 土屋 正忠、 樋口 広芳  /以上17名

【出席監事】(敬称略)
伊藤 直人、高松 健比古/以上2名
【来賓】(敬称略)
星野 一昭(環境省自然環境局野生生物課長) /以上1名
【傍聴】なし
【事務局】

飯塚利一(事務局長)、原元奈津子(総務室長)、小林豊(会員室長)、小林篤六(普及室長)、古南幸弘(自然保護室長)、葉山政治(サンクチュアリ室長)、箱田敦只(人材育成PJ担当)、岩下路子(総務室長代理)、富岡辰先(サンクチュアリ室長代理)、森下祐子(総務室経理人事グループチーフ)、吉家奈保美(総務室総務グループ)/以上11名

出席者合計29名

14:30開会

会長挨拶

 柳生博会長より、タンチョウアニメ「白いファンタジア」試写会(7/28、9/30)、第一回全国ブロック連絡会議(12/8-9)、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ開設20周年記念シンポジウム(11/11)等に出席したこと、10月には事務所を西五反田へ移転し自然保護室と統合したこと、明治乳業との協定による野鳥保護区設置や三菱UFJ信託銀行からの寄付等、企業との積極的な協力を進めていること等の報告があり、理事皆が意見を出し合い前向きな理事会となるようお願いしたいとの挨拶があった。

来賓挨拶

 環境省自然環境局野生生物課の星野一昭課長より、自然環境行政に対する当会の長年の協力に対して感謝の意が述べられ、最近の動きとして、佐渡で進めているトキの野生復帰については、15羽を馴化施設で訓練中であり今年秋に試験放鳥する予定であること、国際的な取り組みでは、「SATOYAMAイニシアチブ」と称し里山環境を維持し生物多様性保全を図ることを生物多様性締約国会議やラムサール条約締約国会議で発信していく予定であること、鳥獣被害では鳥獣被害対策特別措置法が12月に採択され、市町村や農林水産省が被害防止対策に関われるようになったが、環境省としては従来の鳥獣保護法による対策との整合性を図っていきたいとの報告があった。

会務報告

 鈴木君子専務理事より、昨年5月以降の動きについて、新制度対応検討委員会、WING管理運用協議会、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ20周年記念事業、第一回全国ブロック連絡会議、野鳥保護区設置、IBA保護保全ハンドブック刊行、子供ワークキャンプ等が実施されたこと、日野市との関係は各種講座や幼稚園小学校対応、トークショー等を実施するなど総じて良好な関係を保っていること、一方、事務局再編は事務所移転や赤字対策を優先したため実施できていないこと等、一連の会務報告があった。

 飯塚利一事務局長より、理事現在数18名のうち、委任状2名を含め17名の出席となり、寄附行為第27条に基づき本理事会は成立している旨の報告があった。
また、寄附行為第30条に基づく議事録署名人に、親泊素子理事と白岩康夫理事が選任された。

緊急動議

 はじめに、佐藤仁志副会長より、執行部からとして緊急動議の提案があり、了承された。鈴木専務理事より、執行部強化のため、滑志田隆理事を常務理事として互選したいとの説明があり、佐藤副会長より、任期は平成20年3月31日までで役員報酬は無給とするとの補足説明があった。

 審議の結果、柳生会長より緊急動議について賛否を問い異議なく承認された。

 選任された滑志田常務理事より、引き続き当会の運営に意見を述べ執行していきたいとの挨拶があった。

第1号議案 平成20年度事業計画及び予算案承認の件

 平成20年度事業計画(案)については資料を事前に送付したため説明は省略された。関連する平成19年度事業の進捗についても同様に説明は省略された。
 続いて、岩下路子総務室長代理より、平成20年度予算(案)について、まず現公益法人会計基準に対応するための科目変更について説明があり、予算については、収支均衡を最優先に組立て、当期収支差額は約65万円の黒字であること、平成19年度と大きく変わるものとしては、法人特別会費収入が約600万円増、出版物刊行事業収入が約2,000万円増等の増収目標であること、支出削減のため、野鳥誌1号を合併して年間11号とすること、ウトナイ湖サンクチュアリの開館日を減らすこと、現在より1名人員を減らすこと等、資料に基づき説明があった。引き続き、関連する平成19年度決算見込みについて、当期収支差額の見込みは、予算時よりは大きく好転したもののマイナス約3,600万円となり、移転により家賃が一部二重となったこと、移転経費は1,000万で概ね予算どおりとなったこと等、資料に基づき説明があった。

 高木清和理事より、収支均衡となり良かったが、職員減が理由というのは残念であるとの意見があった。
 海老原美夫理事より、職員増員の見通しについて質問があり、吉田新常務理事より、収支均衡を最優先とし現状のマンパワーのなかで営業部分に重点をおいたこと、職員増員の見込みは現時点ではないとの回答があった。これに対し海老原理事より、目標は立ててほしいとの意見があり、吉田常務理事より、創立75周年となる平成21年度からは安定させたいとの回答があった。

 花田行博理事より、平成19年度決算見込みの「その他受託収入」の内容と高額の受託業務について質問があり、岩下総務室長代理より、内容はアジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略推進事業等の受託、外部への企画監修や講師派遣、豊田市からの受託等であり、アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略推進事業が1,200万円で最高額であるとの回答があった。

 河地辰彦理事より、人件費の占める割合は高いため現在の人員で工夫と知恵をこらし効率化を図ってほしいこと、世の中の企業はもっと厳しい状況であるとの意見があった。

 親泊素子理事より、一般会費収入減少の理由について質問があり、小林豊会員室長より、理由は会員数そのものが減少しているためであり、入会者が多少増えても収支面には影響は少ないとの回答があった。さらに吉田常務理事より、会員が最も増えていた時期でも5,000人が入会した年はないが、来年度は4,000人を最大目標として会員増を図っているとの補足があった。
 松富士将和理事より、会費割合が小さく会費収入が多少増えても総収支への影響は低いことから、事業収入を増やすほうが効率的であるとの意見があった。
 河地理事より、支部レベルだと、会員増に伴い支出も増えるので財政のみ考えれば効率はよくないが、会員数は会の活動が支持されているかどうかのバロメータであるとの意見があった。
白岩康夫理事より、会員増により、マンパワーは強化されるとの意見があった。
 佐藤副会長より、増収のためと受託を増やせばマンパワーも必要となるが、受託は毎年安定しておらず財政的に決してプラスでないことから、会費をベースとして、受託、物販等事業、寄付の4本をバランスよく運営する必要があるとの意見があった。
 親泊理事より、財団法人の公益目的からいえば、中西初代会長のフィロソフィー、当会の哲学を広めることであるから会員増は重要なことであること、支部のきめ細かいケアで会員をふやすことはできるとの意見があった。
 花田理事より、親泊理事に対し、会員増についての具体的な方法について質問があり、親泊理事より、会員350万人の英国ナショナルトラストは、道徳的モラルに基づき普及活動を実践する層と個人的な利益を求める層とがあるが、当会はこれまで前者をターゲットとしてきたと思われ、層を広げるなら魅力的なイベントを行うことや、会費の月払いにする方法もあること、支部と本部とで委員会等を設けて会員増にむけた研究をしたらよいと思うこと、いずれにせよ、求める会員のイメージやサイズについて方針を決めるべきであるとの意見があった。さらに花田理事より、意見やアイディアを是非実現してほしいとの意見があった。

 狩野清貴理事より、ツバメ観察ネットワークのように、個人でも学校単位でも、直接参加して結果が得られる仕組みを作ってほしいこと、参加意識を高めることが必要との意見があった。

 海老原理事より、「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版」について工夫され良いものができたと思うこと、英語版を早く発行してほしいとの意見があった。

 以上の審議の結果、柳生会長より第1号議案について賛否を問い異議なく承認された。

第2号議案 次期(第11期)評議員選出の件

原元総務室長より、次期(第11期)評議員の候補者28名について、資料に基づき説明があった。

 花田理事より、学識経験者評議員候補の基準について質問があり、佐藤副会長より、以前は会長推薦であったが、理事を選ぶ評議員について、理事である会長が推薦するのは適切でないという判断で、執行役員と事務局とで様々な分野より従来の方法に沿って候補者リストを作成したとの回答があった。
河地理事より、分野のバランスを配慮したものかとの質問があり、佐藤副会長より、人数が決まっているわけではないが、関連団体、ジャーナリズム、鳥類専門家等の分野からこれまでの方法によって検討したとの回答があった。

以上の審議の結果、柳生会長より第2号議案について賛否を問い異議なく承認され、28名の全候補者が評議員に選出された。全評議員の氏名と任期は下記のとおり。

【ブロック選出評議員候補者】(15名)

北海道ブロック 山田 三夫、盛田 徹
東北ブロック 伊藤 信義、児山 章二
関東ブロック 池野 進、橋口 長和
東京支部 川端 一彦
中部ブロック 石部 久、伴野 正志
近畿ブロック 鈴木 博、納家 仁
中国・四国ブロック 山橋 良治、丸山 健司
九州・沖縄ブロック 前田 幹雄、広塚 忠夫

【学識経験者評議員候補者】(13名)

芦ア 治、安藤 正治、伊藤 勝、上田 恵介、遠藤 孝一、川村 研治、国松 俊英、曽我 千文、中村 桂子、
蓮尾 純子、樋口 隆昌、松田 道生、横山 隆一

任期:平成20年4月1日〜22年3月31日

第3号議案 顧問等承認の件

 事前に送付した資料のとおりであったので、説明は省略された。

 松富士理事より、顧問の活用について質問があり、佐藤副会長より、顧問会議等の場を設けて意見を聞くことや広報を発信すること等、検討していきたいとの回答があった。

 以上の審議の結果、柳生会長より第3号議案について賛否を問い異議なく承認され、名誉会長1名、名誉顧問1名、顧問5名、学術顧問6名の計13名が再委嘱された。

第4号議案 寄附行為変更の件

 事前に送付した資料のとおりであったので、説明は省略された。

 審議の結果、柳生会長より第4号議案について賛否を問い異議なく承認された。

第5号議案 規程の改定の件

 評議員会規程と役員報酬規程の改定について審議した。評議員会規程は、事前に送付した資料のとおりであったので、説明は省略された。役員報酬規程について、原元総務室長より、同規程の変更内容は、常勤役員の定義を週3日以上勤務のイメージで月13日以上勤務する役員とすること、報酬額の上限を月額67万円とすること等、また主務官庁の環境省からの指導に基づいた措置であること等、資料に基づき説明があった。

 海老原理事より、事前に配布できなかった理由について質問があり、原元総務室長より、時間的に準備が間に合わなかったとの回答があった。

 以上の審議の結果、柳生会長より第5号議案について賛否を問い異議なく承認された。

第6号議案 野鳥保護区購入の件

 富岡辰先サンクチュアリ室長代理より、タンチョウの生息地約34.8haについて、三菱UFJ信託銀行からの寄付金により、930万円で購入し「三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽」として当会野鳥保護区を設置したいこと、同信託銀行からの寄付金2,000万より土地購入費と管理費に同額で充当すること、交渉が一昨日まとまったので事前に資料を送付できなかったこと、周辺に残る3箇所の民有地のうち1箇所が開発業者に渡っていること等、資料に基づき説明があった。

 滑志田常務理事より、資料中、「・・・保護の地域指定を受けている場所は、全体の40%にすぎない・・・」とあり、一方、「同地域は鳥獣保護区に指定されている」とあるが、意味を説明してほしいとの依頼があり、富岡サンクチュアリ室長代理より、鳥獣保護区は特別保護地域と普通地域があり、保護の網が弱く土地改変が可能な普通地域を中心に当会が買い取りを行い保護に貢献しているため、このような表現となったとの回答があった。

 花田理事より、購入の際は理事に現地を確認してほしいとの意見があり、鈴木専務理事より内々に視察等をしているとの回答があった。

 滑志田常務理事より、三菱UFJ信託銀行とのマッチング寄付なのかとの質問に対し、富岡サンクチュアリ室長代理より、それとは別の寄付であるとの回答があった。

 以上の審議の結果、柳生会長より第6号議案について賛否を問い異議なく承認された。

報告事項

  1. 平成19年度事業の進捗及び決算見込みについて
     小林篤六普及室長より、「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版」の販売状況について、追加で配布した資料に基づき、好評であり第2刷と拡大版の発行を予定しているとの説明があった。
     海老原理事より、書店取次を通して販売した分は実売であるかとの質問があり、小林篤六普及室長より、当会では出荷時点で売上計上しているが、各書店の棚在庫はあるだろうとの回答があった。また、海老原理事より、英語版の進捗について質問があり、小林普及室長より、検討を始めたところであるとの回答があった。
     河地理事より、返品について質問があり、小林普及室長より、一般に書籍の返品率は約40%だが、当会は地方小出版流通センターを利用しており、同社の書店との取引条件は原則買い切りなので、当会では10%程度の返品率となっているとの回答があった。
  2. 書面表決理事会の結果について
    事前に送付した資料のとおりであったので、説明は省略された。
  3. 新制度対応検討委員会の一次答申について
     原元総務室長より、新制度対応検討委員会で作成し柳生会長に提出された一次答申についてその内容と、今後、理事、監事、評議員、顧問、支部等への意見聴取を実施してとりまとめ、同委員会で最終確認し、理事会で決定する予定であること等、資料に基づき説明があった。
     海老原理事より、答申書は2/15付だが、本当にこの日付で柳生会長に提出されたのかどうか質問があり、佐藤副会長より、そうであるとの回答があった。
       河地理事より、対比表で、理事会の位置付けが「業務に関わる意思決定機関・・・」となっていることについて質問があり、原元総務室長より、現在は理事会が最高意思決定機関で、改正後は評議員会がその任を果たし、理事会は評議員会の意思決定にもとづき各業務についての決定権を有することとなるとの回答があった。
       狩野理事より、会長の役割について質問があり、佐藤副会長より、一次答申書に記載した範囲しか決まっておらず、それ以上のことはこれから検討するとの回答があった。
  4. 一天一海教裁判の結果について
    事前に送付した資料のとおりであったので、説明は省略された。
  5. 小清水支部の活動再開状況等について
     小林会員室長より、小清水支部が2007年12月より新執行部を選出し活動を再開したこと、また八重山支部が活動停止状態であること等、資料に基づき説明があった。 
       狩野理事より、活動停止に至った過程の分析をして、一般的にマイナスイメージとなる活動停止状態を防止するため、支部全般について、なんらかの基準を設けたほうがよいとの意見があった。
       花田理事より、北見支部をオホーツク支部とした際多額の財産があり、北見支部を解散して会員に全額返還することを決めたが、そのままになっており、本部から解散を命令してほしかったとの意見があり、佐藤副会長より、支部規程に認定取消しについての規定はあるが、これまで解散を実行したことはないとの説明があった。

その他.

小林会員室長より、トリーノの発行状況とアンケート結果について、資料に基づき説明があった。

 海老原理事より、編集内容がマンネリなので新たな視点で見直してほしいとの意見があった。

 坂本宗吏朗理事より、アンケート回答者は60代が最も多いが、対象を引き下げる工夫をしてほしいとの意見があり、小林会員室長より、事前にマーケティング調査を行い50〜60代をターゲットとしたこと、若い世代については、紙媒体よりメルマガや携帯電話サイト、HP等デジタルメディアを利用したものを検討しているとの回答があった。
 坂本理事より、狙いどおりのターゲットで効果を上げられたのだから、若い世代でも検討してほしいとの意見があった。

 滑志田常務理事より、環境省星野課長に対し、当会の野鳥保護区事業の評価について、また、将来それらを国が引き取る可能性について質問があり、星野課長より、民有地の交渉は難しいため、当会が取得して法規制をかけやすくしてくれるのは有り難いこと、また寄付等で貢献したい個人がおり当会はよい受け皿であること、国による民有地買い上げはできるが条件が厳しいので民間団体が買い上げを行うことは意義があること、国に寄付する制度は確認が必要であるとの回答があった。

 以上により、17時45分、全ての議事審議及び報告が終了した。

 上記の議事を明らかにするため議事録を作成し、議長及び出席理事の名において記名、捺印する。

平成20年3月19日
財団法人日本野鳥の会 平成19年度第4回理事会

議 長     柳生 博
議事録署名人 親泊 素子
議事録署名人  白岩 康夫

(総務室/吉家奈保美)

会員室より

■会員数 前月比で80人減■

●4月1日会員数 44,147人(対前月-80人)

  会員数は先月に比べ80人減少、前年度期首(4月1日)に比べると876人減少しました。
3月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より14人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数と入会者数との合計が退会者数よりも少なかったために、前月に比べ80人の会員数減少となりました。
3月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ+36人でした。

表1.3月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 4人 11人
総合会員(おおぞら会員) 62人 90人
本部型会員(青い鳥会員) 53人 43人
支部型会員(赤い鳥会員) 87人 67人
家族会員 54人 63人
合計 260人 274人
年度累計 2231人 3276人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数

野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2.都道府県別の会員数(4月1日現在)

都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差
北海道 2058人 -6人 神奈川県 4565人 -4人 大阪府 2285人 1人 福岡県 1547人 1人
青森県 328人 1人 新潟県 466人 -4人 兵庫県 1700人 5人 佐賀県 203人 -4人
岩手県 455人 3人 富山県 257人 -3人 奈良県 614人 -1人 長崎県 271人 3人
宮城県 596人 -1人 石川県 322人 -2人 和歌山県 216人 2人 熊本県 467人 -4人
秋田県 256人 -4人 福井県 284人 0人 鳥取県 216人 -2人 大分県 272人 -1人
山形県 221人 6人 山梨県 359人 -5人 島根県 161人 0人 宮崎県 298人 0人
福島県 852人 1人 長野県 1021人 1人 岡山県 628人 -9人 鹿児島県 427人 -2人
茨城県 1174人 -1人 岐阜県 673人 5人 広島県 688人 -5人 沖縄県 153人 -2人
栃木県 578人 0人 静岡県 1626人 -2人 山口県 499人 -2人 その他 110人 2人
群馬県 915人 1人 愛知県 1793人 -5人 徳島県 370人 -3人 全国 44147人 -80人
埼玉県 2697人 -12人 三重県 517人 -1人 香川県 270人 3人
千葉県 2253人 -7人 滋賀県 356人 1人 愛媛県 376人 2人
東京都 6654人 -29人 京都府 931人 3人 高知県 169人 0人
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (4月1日現在)
支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差
小清水 12人 0人 福島 211人 1人 長野 536人 1人 島根県 174人 0人
オホーツク 223人 -3人 郡山 217人 0人 軽井沢 247人 -3人 岡山県 612人 -9人
根室 85人 1人 二本松 53人 -1人 諏訪 265人 1人 広島県 654人 -5人
釧路 193人 -4人 白河 75人 0人 木曽 46人 0人 山口県 507人 -4人
十勝 154人 1人 会津 76人 0人 伊那 91人 2人 香川県 235人 2人
旭川 101人 2人 南会津 19人 0人 甲府 250人 -1人 徳島県 403人 -1人
滝川 56人 -2人 いわき 144人 1人 富士山麓 93人 0人 高知 170人 -2人
道北 37人 1人 福島県相双 13人 0人 東富士 60人 1人 愛媛県 361人 2人
江別 25人 -1人 南相馬 18人 0人 沼津 226人 4人 北九州 415人 -1人
札幌 413人 -1人 茨城 1120人 1人 南富士 270人 -2人 福岡 765人 4人
小樽 142人 4人 栃木県  553人 0人 南伊豆 57人 0人 筑豊 222人 0人
苫小牧 224人 -4人 群馬県 800人 0人 静岡 518人 -5人 筑後 185人 1人
室蘭 165人 -2人 吾妻 95人 0人 遠江 456人 -1人 佐賀県 240人 -4人
函館 72人 -2人 埼玉県 2237人 -9人 愛知県 1409人 -7人 長崎県 273人 2人
道南檜山 69人 0人 千葉県 1669人 2人 岐阜県 689人 6人 熊本県 467人 -4人
青森県 204人 2人 東京 4694人 -31人 三重県 450人 1人 大分県 274人 0人
弘前 144人 1人 奥多摩 1035人 -6人 奈良 582人 0人 宮崎県 294人 -2人
秋田県 253人 -4人 神奈川 3553人 -10人 和歌山県 222人 2人 鹿児島県 383人 1人
山形県 214人 4人 新潟県 377人 -4人 滋賀 325人 3人 八重山 65人 -1人
宮古 115人 1人 佐渡 25人 0人 京都 966人 1人 やんばる 122人 0人
盛岡 214人 -1人 富山県 226人 -4人 大阪 2173人 5人 合計 40041人 -80人
北上 129人 1人 石川 312人 0人 兵庫県 1436人 1人
宮城県 570人 -2人 福井県 278人 1人 鳥取県 239人 -1人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/伊野純子)

■支部ネット担当より

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(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第49号
◆発行
財団法人日本野鳥の会 2008年4月18日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
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