野鳥と風力発電

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風力発電は、地球温暖化対策のための有力な自然エネルギー源として世界各国で導入が進められており、日本でも政府による導入推進策がとられています。しかし、立地条件によっては絶滅危惧種の野鳥の衝突事故といった環境影響が生じることが報告されており、生物多様性の保全と調和のとれた風力発電の導入を図ることが世界的な課題となっています。
当会は、できるだけ早急に地球温暖化対策を施さなければ、将来的に多くの生物の生命を危険に晒し、広範に生物多様性が失われてしまうことになると考えています。そのため、代替エネルギーとして実用的な技術レベルに達している風力発電を、積極的に導入していくことに賛成しています。ただし、風力発電の導入にあたり、野鳥など野生生物の生息に悪影響を及ぼすといった、現在の生物多様性に大きな影響を与えるのは、本末転倒と考えています。そのため、2001年以来、自然環境や鳥類への環境影響を評価し、悪影響を回避、最小化するための制度と方法論を確立するための政策提案活動を行ってきました。また科学的視点から野鳥に悪影響があると考えられる風力発電の導入については、設置反対の姿勢をとっています。
風力発電事業に対する環境影響評価は、これまで環境影響評価法による環境アセスメントの対象外でしたが、当会などの働きかけが実り、法令の改正が実現しました。これにより、2012年から、法による環境アセスメントが実施されます。
当会は、今後、日本における風力発電の自然環境や鳥類への環境影響の評価の方法論を提案して行きます。特に洋上風力発電について、力を入れてゆきます。