野鳥保護区

渡邊野鳥保護区 ヤウシュベツ

野鳥の生息地の保全を目的として、日本野鳥の会では1986年から、土地の買取りや協定による「野鳥保護区」の設置に取り組んでいます。
その面積は現在、北海道におけるタンチョウとシマフクロウのための保護区を中心に、全国で3000ha以上にもおよび、民間の自然保護区としては国内最大級です。また、自然環境の改変や立ち入りを厳しく制限し、保護区となったあとも環境の維持に取り組むなど、高い保護レベルを保っており、我が国の自然保護に大きな役割を担っています。
土地の買取りや環境管理は、みなさまからのご寄付やご協力に支えられています。

野鳥保護区一覧


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ご支援のお願い

野鳥保護区基金
新たな土地の購入と管理に限定したご寄付です。一口10万円から
活動全般へのご寄付
野鳥保護区事業をはじめとする当会の活動全般に使われます。
ご寄付額に応じてシマフクロウ・タンチョウグッズをプレゼント

シマフクロウ・タンチョウグッズ

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日本野鳥の会の野鳥保護区


持田野鳥保護区シマフクロウ日高第1

当会の絶滅危惧種を対象とした野鳥保護区事業が本格的にスタートしたのは1987年、北海道根室市の「持田野鳥保護区東梅」の設置からです。その前年、日本野鳥の会ツル保護特別委員会により策定された「タンチョウ保護の全体構想」の中で、当会は規模の大きな繁殖地については国や自治体に法的な保護の指定を働きかけ、行政による保全が難しい中・小規模な繁殖地は買取りや協定で保護をするという方針を打ち出していました。この根室市東梅の土地は個人の所有地でタンチョウが繁殖していましたが、競売にかけられたため買い手によっては開発されてしまうおそれがありました。すぐさま資金調達に奔走し、会員の方からのご寄付を得て、買取りによる当会最初のタンチョウの野鳥保護区が誕生しました。迅速な対応が可能だったのも民間団体だからこその利点です。
2004年からは、タンチョウ繁殖地の周辺の森に生息する絶滅危惧種シマフクロウの保護事業がスタートし、以来、野鳥保護区設置という手法で多くのタンチョウ、シマフクロウの生息地を保全しています。他にも、青森県のオオセッカ生息地、岩手県のイヌワシ生息地、沖縄県のノグチゲラの生息地などの保護区があります。

野鳥保護区で守る生物多様性

繁殖期のタンチョウはひとつがいで200~700haもの行動圏を持つと言われています。当会の野鳥保護区のひとつ「渡邊野鳥保護区フレシマ」も204haの広さに、保全しているタンチョウはたったひとつがいです。しかしここは、湿地や草原、森林などのさまざまな環境を持ち、低地でありながら冷涼な気候のため、海岸性から高山性まで多様な動植物が見られます。当会の調査では保護区内で118種の鳥類、335種の植物が確認されました。タンチョウをひとつのシンボルとして、私たちはそこに生息するすべての動植物を守っています。

野鳥保護区の環境を維持する

野鳥保護区の設置はゴールではなくむしろスタートです。土地を確保しても周辺の環境変化などが保護区内の環境に影響することもあります。また、もともと土地の一部が森林伐採などで環境改変されている場合は、その環境を回復させることも必要です。その場所特有の動植物がくらせる環境を保ち続けることも私たちの重要な役目ですが、そのためにはさまざまな調査と管理作業を継続して行なうことが必要です。当会には現在、北海道に4ヶ所の拠点があり、レンジャーがタンチョウやシマフクロウの生息地の情報を常に収集し、同時に広大な地域に点在する野鳥保護区の調査、巡回、管理にあたっています。調査や管理にも多くの労力や費用がかかります。これらの活動もみなさまからのご支援で支えられています。

野鳥保護区に行くには

野鳥保護区は貴重な動植物の生息地であるため、その多くは通常公開していません。しかし、いくつかの保護区では中を散策したり、道路からその自然を楽しむことができます。

渡邊野鳥保護区フレシマ
一部が「根室フットパス」のコースになっており中を歩くことができます。春から夏はオオジシギやベニマシコなどを、秋から冬はオオワシなどを見ながら雄大な景色を堪能できます。
仏沼野鳥保護区
周辺の道路からオオセッカやチュウヒ、コジュリンなどの野鳥観察を楽しむことができます。

野鳥保護区事業所

〒086-0074
北海道根室市東梅115番地1
●土曜・日曜・祝祭日・年末年始定休
●電話/FAX:0153-25-8911
 9:00~17:00
●E-mail:hogoku@wbsj.org