世界的に絶滅が危惧される種、または全世界で保護の必要がある種が、定期的・恒常的に多数生息している生息地。
バードライフインターナショナルの発行しているアジア版レッドデータブックに準拠した、絶滅危惧 I A 類(Critical)、絶滅危惧 I B 類(Endangered)、絶滅危惧 II 類(Vulnerable)、保護依存種(Conservation Dependent), 情報不足種(Data Deficient)に該当する種の相当数(6〜10個体)が、定期的、恒常的に生息しているか、生息している可能性がある生息地を選定した。また、シマフクロウなど生息地の公表によって種の生息に不利益が生じると考えられるものについては、一部を除き記載していない。
| 和名 | アジアRDBのカテゴリ | 和名 | アジアRDBのカテゴリ |
|---|---|---|---|
| ノグチゲラ | Critical | オオワシ | Vulnerable |
| オオトラツグミ | Critical | ナベヅル | Vulnerable |
| ミゾゴイ | Endangered | マナヅル | Vulnerable |
| コウノトリ | Endangered | シマクイナ | Vulnerable |
| クロツラヘラサギ | Endangered | ヘラシギ | Vulnerable |
| トキ | Endangered | アマミヤマシギ | Vulnerable |
| サカツラガン | Endangered | ズグロカモメ | Vulnerable |
| タンチョウ | Endangered | カンムリウミスズメ | Vulnerable |
| ヤンバルクイナ | Endangered | ヤイロチョウ | Vulnerable |
| カラフトアオアシシギ | Endangered | アカコッコ | Vulnerable |
| シマフクロウ | Endangered | オオセッカ | Vulnerable |
| アホウドリ | Vulnerable | ウチヤマセンニュウ | Vulnerable |
| クロアシアホウドリ | Vulnerable | イイジマムシクイ | Vulnerable |
| カラシラサギ | Vulnerable | メグロ | Vulnerable |
| カリガネ | Vulnerable | ノジコ | Vulnerable |
| トモエガモ | Vulnerable | ルリカケス | Vulnerable |
| アカハジロ | Vulnerable | クロウミツバメ | Data Deficient |
| コウライアイサ | Vulnerable |
*全RDB種のリストはBirdLife Internationalのホームページで見られます
生息地域限定種(Restricted-range species)が相当数生息するか、生息している可能性がある生息地。
バードライフインターナショナルの発行している「Endemic Bird Areas of the World」(以下EBA)に準拠した、生息地域限定種(Restricted-range species)が相当数生息するか、生息している可能性がある生息地。
生息地域限定種とはバードライフインターナショナルの定義する固有性の高い種の事であり、世界的な繁殖分布域が50,000km2未満の種のことである。
「Endemic Bird Areas of the World」では、生息地域限定種(以下RR種)の主要な分布域を網羅するようにEBAまたはSA【注1】を設定しているため、IBAにおいてはこの分布域内に存在するRR種の個々の生息地を選定した。また、RR種が定期的、恒常的に生息するサイトを選定し、生息情報があるものの、一時的な記録の可能性がある場合は採用していない。
| 種名 | EBAもしくはSA |
|---|---|
| ミゾゴイ | 本州中部低地林 |
| ヤンバルクイナ | 南西諸島 |
| アマミヤマシギ | 南西諸島 |
| カラスバト | 伊豆・小笠原・南西諸島及び硫黄列島、日本・韓国の離島 |
| ズアカアオバト | 南西諸島 |
| リュウキュウコノハズク | 南西諸島 |
| ノグチゲラ | 南西諸島 |
| リュウキュウサンショウクイ | 南西諸島 |
| オオトラツグミ | 南西諸島 |
| アカコッコ | 伊豆・南西諸島 |
| アカヒゲ | 南西諸島 |
| イイジマムシクイ | 伊豆・南西諸島 |
| メグロ | 小笠原諸島 |
| ノジコ | 本州中部山岳林 |
| ルリカケス | 南西諸島 |
ある1種の鳥類の分布域すべてもしくは大半が1つのバイオームに含まれている場合で、そのような特徴をもつ鳥類複数種が混在して生息する生息地、もしくはその可能性がある生息地。
アジアは15のバイオームに区分され、日本はバイオーム02(高緯度森林地帯)、及びバイオーム03(北東アジア温帯林)に属する。よってこれらのバイオームに特徴的な種と、それらの生息に必要な場所が適切に選ばれるよう選定した。
この基準は、他のA1、A2及びA4ほど明確な基準ではないが、IBAが世界の全ての鳥類の生息を保証するために設定された基準であることを考えれば、重要な選定基準のひとつである。しかしながら、日本に適用されるバイオーム種のリストはごく普通に観察される種を数多く含んでおり、選定には慎重を要する。
今回の選定は以下のような方法で行なった。
また、A1、A2、A4を満たすサイトのうち、バイオーム種が相当数生息するサイトについても、A3基準を満たすサイトとして選定し、この場合のみ種名を記した。
| BIOME | 種名 | BIOME | 種名 |
|---|---|---|---|
| 高緯度森林地帯 | シマセンニュウ | 北東アジア温帯林 | オシドリ、カヤクグリ、サシバ、コマドリ、ヤマドリ、サンコウチョウ、イカルチドリ、クロジ、ケリ、コジュリン、オオジシギ、コムクドリ、サンショウクイ |