JP007 コムケ湖・シブノツナイ湖(こむけこ・しぶのつないこ)

北海道:紋別市、湧別町

北海道:紋別市、湧別町

位置 N 44°15′ E 143°31′
面積 1,516ha

環境構成【潟湖】

大館和広
写真:大館和広

コムケ湖は3つの水域に別れており、一番大きな東よりの水域で人工水路により海と繋がっている。湖内には広大な干潟が出現し、シギ・チドリ類が採食に利用する。湖と海は砂州(海浜草原)で区切られている。湖岸は塩沼地特有のアッケシソウ群落が随所に見られる。周囲はヨシ原の湿原で囲まれており、湖畔林へと続く。その外側はほぼ農地となっている。流入河川は2本あるが水量は多くない。湖の水深は浅く、水草が豊富でありカモの絶好の採食場となっている。シブノツナイ湖の湖口には水門があり、時化(シケ)の時には海水が流入する。周りはヨシ原湿原であり、その外側は農地となっている。流入する河川は2本で水量はコムケ湖のそれより多い。冬期は全面結氷する。

選定理由

A4i ヒドリガモ・オナガガモ・トウネン・チュウシャクシギ

保護指定

法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である

保全への脅威

  • 海岸侵食の進行による環境変化(海浜草原の減少)
  • 海面上昇による高波の越波、海岸浸食が深刻
  • カメラマンによる夏鳥の繁殖妨害
  • 酪農排水の湖への流入による水質汚染
  • ゴミの漂着
  • 湿原の乾燥化
  • 漁業活動
  • アライグマの生息確認、海浜植生への帰化植物の侵入
  • ヨシ原の減少
  • 高規格道路整備による道路拡張による自然環境の破壊

保全活動

  • 環境管理:実施者(コムケの会(紋別市委託)
    内容:ゴミ回収、ビジター指導
  • 外来種のコントロール:実施者(もんべつかいはつくらぶ、コムケの会)
    内容:オオハンゴンソウ除去、マツヨイグサ類除去、ほか
  • 環境教育活動:
    内容:観察会を通じた啓もう(もんべつかいはつくらぶ、コムケの会)
    探鳥会(日本野鳥の会オホーツク支部)
  • 保全のための人材育成活動:実施者(もんべつかいはつくらぶ、コムケの会)
    内容:ガイドセミナー開催
  • モニタリング調査:実施者(もんべつかいはつくらぶ)
    内容:各種調査、モニタリングサイト1000(シギチドリ調査、ガンカモ調査、陸生鳥類調査)ワシ調査、ハクチョウ調査
  • 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(コムケの会)
    内容:ツアーガイド

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 456KB)

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