プレスリリース 2017.05.30

有害鳥獣駆除における指導の徹底等について、要望書を提出

 島根県においてウノトリの誤射事件が起こったことを受け、今後、コウノトリに限らず誤射の再発を防止するため、環境大臣および島根県知事あてに以下3項目の要望をしました。

要望項目

  • 狩猟免許取得者の野鳥識別能力の向上について
  • 有害鳥獣駆除手法のあり方について
  • 射撃にかかる指導の徹底について

※要望書の写しを本プレスリリースに添付しております。詳細についてはそちらをご覧ください。
※写しは、環境大臣あてですが、同じ内容のものを島根県知事あてに郵送しております。

日野鳥発第 2017-014 号
平成 29 年 5 月 29 日

環 境 大 臣 山本 公一 殿

公益財団法人 日本野鳥の会理事長
佐藤 仁志

有害鳥獣駆除における指導の徹底等について

 すでにご承知のとおり、去る5月19日、島根県雲南市において営巣子育て中の特別天然記念物・国内希少野生動植物種でもあるコウノトリのメスの親鳥が、サギの駆除に当たっていた地元猟友会員の誤射により死亡したという悲しい事件が発生しました。
 この事件発生の背景には、狩猟者の野鳥識別技能の問題や、駆除手法の問題など、狩猟にかかる行政指導上の課題が散見されることから、下記事項について指導の徹底等を図っていただきたく、要望します。

  1. 狩猟免許取得者の野鳥識別能力の向上について
     このたびの誤射の原因の一つは、駆除班メンバーの野鳥識別能力の著しい欠如があることが明らかである。そもそも駆除対象であったサギ類とコウノトリの区別は容易であり、基礎的な野鳥識別能力が掛けていたと言わざるをえない。狩猟免許取得時における識別能力の厳正なチェックはもとより、既免許取得者への識別能力向上のための継続的研修の実施等について、検討・実施されたい。とりわけ、駆除班メンバーへの周知徹底については、早急に対応されたい。
  2. 有害鳥獣駆除手法の改善について
     このたび島根県において行われているサギ等の有害鳥獣駆除期間は、4 月から 9 月の長期間であると聞き及んでいる。これは、イノシシ等の他の有害鳥獣駆除該当種をまとめて手続きを行ったためのようであるが、有害鳥獣毎に被害状況を十分把握し、種別に駆除期間、羽数(頭数)を設定するよう指導されたい。
     また、このたびの誤射時には、猟友会員が 1 人で駆除に当たっていたとのことであるが、原則として 2 人以上で駆除に当たるよう指導されたい。
  3. 射撃にかかる指導の徹底について このたびの誤射による射殺は、水田に飛来していたコウノトリを、比較的近距離で水平撃ちにより行われたものと思われる。水平方向の射撃は、安全上の観点等から行わないよう指導されているはずである。指導を司る監督官庁においては、射撃にかかるマナーの徹底等をしっかり図っていただきたい。

以上

この件に関しての問い合わせ先
公益財団法人日本野鳥の会
自然保護室 葉山政治
Tel.03-5436-2633
メール hayama@wbsj.org