Important Bird Areas in Japan
Important Bird Areas in Japan -翼が結ぶ重要生息地ネットワーク-

IBAサイト詳細 北海道:サロベツ原野

サロベツ湿原、長沼湖沼群、ペンケ沼、パンケ沼、兜沼
北海道:天塩郡豊富町・幌延町・天塩町、稚内市

位置 N 45°06′ E 141°41′
面積 15,000ha

環境構成


写真提供:水上勝夫
湿地
湖沼
砂丘林

湿原(低層・中間層・高層)



 サロベツ原野は、サロベツ川の流域にあって、開拓初期の湿原は東西5〜8km,南北27kmに渡って広がり、面積はおよそ20,000haあり、その70%の14,600haが泥炭地となっている。ペンケ沼、パンケ沼、兜沼をはじめ、いくつもの湖沼が点在しておりこれらの湖沼では水鳥たちの渡りの中継地となっている。
 サロベツ湿原は、低層湿原〜高層湿原と分布しており湿原の成り立ちを自然観察遊歩道を歩くだけで体感できる。又、春の渡りの時期ではノゴマ・ノビタキ・ツメナガセキレイ等の夏鳥を観察できる。そして、秋の渡りの時期では7,000〜8,000羽のヒシクイが飛来しておりサロベツの秋の風物詩となっている。又、近年タンチョウの繁殖が確認されており、サロベツ原野は動植物の生態系に富む景観を維持している。

選定理由

A4i ヒシクイ

保護指定

サイト名 保護区指定 面積
サロベツ原野 国指定サロベツ鳥獣保護区(特別保護地区) 2,560ha(2,560ha)
利尻礼文サロベツ国立公園 21,222ha
ラムサール条約登録湿地

保全への脅威

サロベツ原野 ・湿原の乾燥化による湿原性植物の植生変化と鳥類への影響
・風力発電施設建設にともなう鳥類への影響及び自然景観の変化
・パンケ沼及びペンケ沼等湖沼の水位低下と水質汚染

保全活動

利尻礼文サロベツパーク
ボランティア幌延部会
・自然観察会(年間6回実施)
・幌延ビジターセンターのササ刈り及び植生調査
日本野鳥の会 道北支部 ・ヒシクイ探鳥会

2006年の動き

パークボランティア幌延部会
NPOサロベツエコネットワーク
(幌延ビジターセンター)
・サロベツ湿原に咲く花の植生調査  5月〜10月
・サロベツ湿原のササ除去作業 10月
日本野鳥の会 道北支部 ・ヒシクイ探鳥会 9月 観察地 ペンケ沼周辺
留萌支庁 ・風力発電施設内のバードストライク調査 1月〜12月 (幌延風力発電施設の周辺)
パークボランティア幌延部会 ・サロベツに飛来するタンチョウの飛来調査 9月 ペンケ沼

見られる鳥

 サロベツ原野は、湿原・砂丘林・湖沼・海岸等と景観に富むため観察は広範囲に至るため数多くの野鳥の飛来が確認されている。なかでも、幌延ビジターセンター内の湿原ではツメナガセキレイの繁殖地であるため、6月頃は観察の適期である。近年、国の天然記念物であるタンチョウの繁殖が確認されたのは喜ばしいことである。又、過去に迷鳥の観察例としてモモイロペリカン等の観察が確認されている。

留鳥 エゾフクロウ、アカゲラ、コゲラ、ヤマゲラ、シマエナガ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ミヤマカケス
夏鳥 トビ、ウグイス、ノゴマ、ノビタキ、ツメナガセキレイ、アオジ、シマアオジ、モズ、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、マキノセンニュウ、アカハラ、カワラヒワ、コマドリ、ベニマシコ、ヒバリ、カッコウ、ツツドリ、ムクドリ、オオルリ、タンチョウ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、オオジュリン、ツバメ、ショウドウツバメ、アマツバメ、シメ、オオジシギ、コチドリ、イソシギ、アカエリカイツブリ、カワセミ、カワセミ、ルリビタキ、コヨシキリ、キビタキ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、ハクセキレイ、ホオジロ、チュウヒ、ミサゴ
冬鳥 キレンジャク、オオワシ、オジロワシ、ヒシクイ、マガン、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カワアイサ、ツグミ、シロハヤブサ
旅鳥 ヤツガシラ、カシラダカ、オオハシシギ、ツルシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、キアシシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、アカエリヒレアシシギ、ユリカモメ、アジサシ、トウネン、アトリ、ハイイロチュウヒ
迷鳥 モモイロペリカン、オジロビタキ

交通

関東からの一般的なアクセスは、稚内まで空路を利用し稚内よりマイカー又はレンタカーを利用し、幌延ビジターセンター又はパンケ沼で下車する。又は、徒歩の場合はJR宗谷本線下沼駅を下車して約25分歩いて、パンケ沼の方向に進み自然観察遊歩道を約1時間程度歩き幌延ビジターセンターの観察をすることとなる。
徒歩はハードなので、各施設までレンタサイクル等の利用を勧める。
ペンケ沼への道路は、整備されていないので立入らない方が無難でしょう。
飛行機 ・羽田空港から ・稚内空港へ 1時間50分
・千歳空港から
・丘珠空港から
・稚内空港へ  50分
鉄道 ・JR札幌駅から ・幌延駅へ 4時間〜6時間
・JR稚内駅から ・幌延駅へ 1時間

リンク 

  • 日本野鳥の会 道北支部
  • 幌延ビジターセンター