ひばりは どこに?

~見かけなくなった、春の風物詩~

イラスト/東郷なりさ
写真/中野泰敬

インフォメーション

2014/05/09
今年のバードメイトピンバッチは「ヒバリ」です
2014/05/09
小冊子『ひばりは どこに』を無料配布します

身近な野鳥が減少しています

当会では、2012年から「消えゆくツバメを守ろうキャンペーン」を展開しています。
ツバメのように、日本人にとって身近な存在だったはずの野鳥も、知らず知らずのうちに、私たちの身の周りから姿を消しつつあります。野鳥たちが置かれているそうした現状を、広く知っていただくための活動として、2014年は「ヒバリ」にスポットをあてます。

見かけなくなった春の風物詩

のどかな田園で陽気なさえずりを響かせ、空高く舞い上がっていくヒバリ――。
かつては春の風物詩として、だれもが知っている身近な野鳥でした。
しかし近年、都市部などではその姿を見かけなくなりました。
丈の低い草地を好むヒバリは、開けた原っぱや麦畑などに生息していますが、土地の開発や農業の衰退などによって草地環境が消失・荒廃し、近年ではヒバリやセッカ、ウズラといった草地性の野鳥も減少しているのです。

小冊子『ひばりは どこに』をさしあげます!

小冊子『ひばりは どこに』

当会では、生息地が失われつつあるヒバリについて知ってもらうために、生態や減少の原因などを紹介した小冊子を製作しました。

この冊子では、ヒバリの姿や鳴き声、食べ物や生息環境などの生態のほか、減少の理由や保護していくために必要なことなどについて、イラストや写真を使って、わかりやすく説明しています。また、巻末にはアンケートハガキを綴じ込み、ヒバリについての情報や感想を広く集め、今後の保護活動に役立てる予定です。

身近だったヒバリがいつの間にかいなくなってしまった──そうならないために、まずはヒバリをはじめ周りの環境に関心をもつことが大切です。ご希望の方には無料で配布いたしますので、下記までお申し込みください。

小冊子『ひばりは どこに』
お申し込みはこちら

2014年度のバードメイトは「ヒバリ」

ヒバリイラスト
サイズ:約2×3cm

バードメイトは、自然保護に楽しく参加していただく寄付のしくみとして1996年から始まりました。毎年野鳥のキャラクターを決めて、一口1,000円のご寄付につき1個オリジナルピンバッジをお届けしています。

2014年度は小冊子と合わせてヒバリについて広く普及していくために、バードメイトも「ヒバリ」をモチーフにしました。デザインは、ほのぼのとした世界観で人気のフリーイラストレーター・白石佳子さんです。

バードメイトによる寄付金は、野鳥たちが安心してくらせる環境を守る活動に使われます。

「ヒバリ・バードメイト」
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わたしの町のヒバリ情報

ヒバリとヒバリをとりまく環境の情報を全国から広く集めています。これらの情報は、身近な自然を守る貴重なデータとなります。ぜひ情報をお寄せください!

「私の町のヒバリ情報」
参加はこちらから

ヒバリってどんな鳥?

ヒバリイラスト
イラスト/白石佳子

体長17cm。淡黄褐色で頭・体の上面・翼・胸には黒い縦斑があり、耳羽は赤褐色。雌雄同色ですが、メスは後頭の短い冠羽をあまり立てません。留鳥または漂鳥。

ユーラシア大陸、アフリカ大陸の北部、イギリスなど広範囲にわたって生息し、世界各地の古い詩や物語などにも数多く登場しています。世界的にも減少傾向にありますが、近年、EUではヒバリなどの農耕地に生息する生きものに配慮をした農業に方向転換しつつあります。

地表に巣をつくり、子育てするため、イタチやネコなどの肉食の哺乳類、ヘビやカラスなどが主な天敵となります。春になると繁殖期を迎えたオスは、メスを呼ぶために切り株にとまったり、舞い上がりホバリング(停空飛翔)したりしながら「フィチフィチフィチ / ピージョルピー チョフチョフチョフ/ピー ジュルジュル…」とさえずり、長いときには20分間もさえずり続けるといわれています。

フォトギャラリーリンク

ヒバリイラスト

ヒバリはなぜ減っているの?

ヒバリイラスト
イラスト/白石佳子

昭和の前半までは、東京都などの都市圏でも大きな原っぱや小さな丘などの緑地があちこちに残っていましたが、高度経済成長期(昭和29年~)になると開発ラッシュにより、そういったヒバリの生息に適した場所に、大規模な集合住宅や商業施設が次々に建設されていきました。

そのため、草地面積は、1960年(昭和35年)代からの20年間で3分の1にまで減少しました。1990年代になると、東京でも武蔵野を中心とした地域でしか、ヒバリの繁殖が見られなくなり、現在では、ヒバリは東京都版レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

東京都における1970年代から1990年代のヒバリの繁殖分布の変化

日本の戦後の草地面積の推移

耕地面積、農業就労人口等の推移

ヒバリについてもっと知りたい方は
小冊子『ひばりは どこに』

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