全国のツバメのねぐらマップ

ツバメのねぐら入りのようす

全国のツバメのねぐらを紹介します。
日本野鳥の会の支部や会員が確認して、観察会などを行なっているところもあります。
ツバメのねぐらは各地に点在しており、ここで紹介しているポイントはその一部です。皆さんのまわりにも、ツバメのねぐらがあるかもしれません。ぜひ一度、ツバメのねぐら入りを見て、ツバメの魅力を感じてください。

※その年の状況によって、ねぐらがつくられなかったり、規模や場所が変わることがあります。

東北ブロック
関東ブロック
中部ブロック
近畿ブロック
中国・四国ブロック
九州・沖縄ブロック



観察にあたって注意すること

  • できるだけ公共交通機関をご利用ください。
  • 強力なライトを照らしたり、カメラのフラッシュをたくなど、ツバメをおどろかすことはやめましょう。
  • 田んぼのあぜには立ち入らないでください。
  • 夜間の観察になりますので、事故のないようにご注意ください。

東北ブロック

福島県

夏井川河口

所在
福島県いわき市
交通
自家用車利用
ピークの時期
7月中旬~8月下旬
羽数
約10,000羽
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ねぐらは広い河川敷の川の側にあり対岸からの見通しが良く、上空集合や川面での水飲み、水浴び、ねぐらの上を集団で旋回しじょじょにねぐら入りするようすまで観察できます。また天候次第ですが夕焼けで金色に輝く川面と、それに波紋を描きながら舞い飛ぶツバメのコラボが素晴らしく、毎回歓声があがります。
観察場所は土手上の道路脇の駐車スペースを使います。交通量は少ないですが、車の通行には気をつけてください。観察場所から川岸まで約30m、川幅約50m、ねぐらまで約150mほどあります。双眼鏡やスコープがあればより良く観察ができます。
観察会情報
日本野鳥の会いわき支部

関東ブロック

茨城県

涸沼

所在
茨城県東茨城郡茨城町
交通
自家用車利用
ピークの時期
7月下旬~8月下旬頃
羽数
約15,000羽
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ラムサール条約登録湿地の涸沼西側に流れ込む涸沼川の川岸のヨシ原がねぐらとなっており、堤防上から観察できます。数年前に涸沼東部のねぐらが移動してきました。近くのヨシ原内にある灌木はサギ類のねぐらとしても使われています。
観察会情報
日本野鳥の会茨城県

栃木県

渡良瀬遊水地

所在
栃木県栃木市
交通
自家用車利用
ピークの時期
8月上旬~8月下旬頃
羽数
約30,000羽~50,000羽
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渡良瀬遊水地のねぐら入りは、年によって場所が変わり、観察する背景もさまざまである。最終的に集まるのはヨシ原だが、そこに至るまでの10~15分にドラマがある。山や夕日がバックとなったり、通路を左右に飛び交ったり、水路上スレスレを群れで飛んだりと、楽しむことができる。例年8月に、日本野鳥の会栃木県支部がねぐら入り観察会を開催している。
観察会情報
日本野鳥の会栃木県支部

東京都

多摩川中流域

所在
東京都日野市・昭島市
交通
JR「日野」駅から徒歩40分
または、西東京バス「小宮町東」停留所下車
ピークの時期
7月下旬~8月上旬頃
羽数
約20,000羽
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5月の中旬に数十羽程度のねぐらができ始め、8月上旬のピークに向かって数を増やしていく。良好なヨシ原を選んでねぐらをつくるが、数が増えるにしたがって周辺で何回かねぐらの場所を変え、最終的には7月下旬に定着する。夕刻、奥多摩の山々を背景にツバメが集まる光景は見事である。堤防から砂利道沿いに河川敷に入り観察することができる。例年8月 に、日本野鳥の会奥多摩支部がねぐら入り観察会を開催している。
観察会情報
日本野鳥の会奥多摩支部

神奈川県

多摩川下流域

所在
神奈川県川崎市
交通
京急大師線「港町」駅より徒歩5分
ピークの時期
7月下旬~8月中旬頃
羽数
約3,000羽
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多摩川六郷橋緑地から川を挟んで対岸のヨシ原にねぐらがあります。「港町」駅の河川敷から六郷水門方向を見ると観察しやすいです。日によってはたくさんのツバメが舞い飛ぶこともあります。
観察会情報
日本野鳥の会東京日本野鳥の会神奈川支部

境川遊水地公園

所在
神奈川県横浜市・藤沢市
交通
小田急・相鉄・横浜市営地下鉄「湘南台」駅から徒歩30分
または、神奈川中央交通バス「元木」停留所から徒歩10分
ピークの時期
7月下旬~8月中旬頃
羽数
約100~200羽
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今田遊水地のヨシ原にねぐらがあり、公園外周の歩道から観察できる。日中には、サギ類やオオヨシキリ等の野鳥も観察でき、ねぐら入りのツバメを狙うチョウゲンボウが出現することもある。

中部ブロック

石川県

河北潟

所在
石川県津幡町
交通
自家用車利用
ピークの時期
8月上旬~8月下旬頃
羽数
約30,000羽
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夕日が映る水面すれすれを飛び交うツバメや、頭上を乱舞する集団が見られ、そのうち一気に木の葉落としのようにヨシ原に入っていきます。河北潟は広く、どこのヨシ原に入るかは年や日によって異なりますが、運良く群れが近くを通過すれば、周り中ツバメだらけとなり、数とスピード、そして風を切る音と鳴き声に圧倒されます。
観察会情報
日本野鳥の会石川

山梨県

談合坂サービスエリア(上り)

所在
山梨県上野原市
交通
自家用車利用
ピークの時期
7月上旬~8月下旬頃
羽数
約10,000羽
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高速道路のサービスエリア内に植えられた、20本ほどの木に10,000羽のツバメがねぐら入りする。ヨシ原ではなく、街路樹、それもサービスエリアという人工的な環境の中のねぐらは異質な例。日の入り直前になると、無数のツバメが渦になって旋回し、休憩中のドライバーも思わず足を止めて見入っている。

近畿ブロック

奈良県

平城宮跡

所在
奈良県奈良市
交通
近鉄「大和西大寺」駅から徒歩10~20分
ピークの時期
8月上旬~8月中旬頃
羽数
60,000羽(年により変動あり)
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最近は大極殿ねぐら、玉手門ねぐら、朝堂院ねぐらのいずれかにねぐら入りする。ライトアップした大極殿を見ながらの観察もできる。大極殿ねぐらと玉手門ねぐらは、ヨシ原のすぐそばまで近づくことができるため、ツバメとの距離が近く迫力満点。例年8月に、日本野鳥の会奈良支部がねぐら入り観察会を開催。継続したねぐらの調査を実施しており、調査結果を支部ホームページの「タカ渡り・ツバメ速報」で公開している。
観察会情報
日本野鳥の会奈良支部

和歌山県

紀の川下流域

所在
和歌山県和歌山市
交通
JR「六十谷(むそた)」駅・和歌山バス「六十谷」停留所から徒歩20~30分
ピークの時期
8月上旬~8月中旬頃
羽数
約15,000羽
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紀の川大堰近くに広がるヨシ原には、毎年7月下旬~8月中旬にかけて和歌山市周辺で繁殖したツバメの若鳥や巣立ちヒナたちが集合する。日没頃からじょじょに上空を舞い、次第に低空を飛び始める。観察者の体をかすめるように飛び交かい、紀の川の水面をツバメが渦巻くようになり、やがてヨシの穂の先で体を休め、夜を過ごす。例年8月に、日本野鳥の会和歌山県支部がねぐら入り観察会を開催している。
観察会情報
日本野鳥の会和歌山県支部

滋賀県

西の湖

所在
滋賀県近江八幡市
交通
JR「安土」駅から徒歩25分
ピークの時期
7月下旬~9月上旬頃
羽数
約10,000羽
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かつては琵琶湖の一部だったが、周辺の多くが干拓され、残された水面が西の湖。湖周に 約 109ha のヨシ原があり、集団ねぐらの位置はこのヨシ原の中を時々移動する。過去には 100,000 羽も集まったと言われるが、近年急速に集合羽数が減少している。渡りの時期には中継地の役割もあるとみられ、10 月にもねぐらが営まれる。9月以降は他の種類のツバメ類の一夜白のような光景に出会えることがある。地元では船からの観察会実績もあり、特有なねぐら入りの光景が観察されている。

中国・四国ブロック

岡山県

百間川緑地

所在
岡山県岡山市中区
交通
岡電バス(岡山駅発 藤原団地行き)「東川原」あるいは「さい」停留所から徒歩10分弱
ピークの時期
8月上旬
羽数
約1,000羽以上
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数千羽のツバメが日没後の空を飛び回る姿を見ませんか?肉眼では日没後の空を飛び回るツバメを見るのは困難です。双眼鏡をお持ちの方は持参してください。例年8月頃に日本野鳥の会岡山県支部でねぐら入り観察会を開催している。
観察会情報
日本野鳥の会岡山県支部

広島県

八幡川河口 ※ツバメのねぐら入り観察会時以外立ち入り禁止

所在
広島県広島市佐伯区
交通
JR山陽線「五日市」駅から徒歩15分
または、広島バス「商工センター7丁目」停留所から徒歩20分
ピークの時期
8月上旬~8月下旬頃
羽数
約8,000羽
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広島港五日市地区港湾整備事業により造成された埋立地の東南エリアに、野鳥園予定地として残された池がある。その池にあるヨシ原を毎年ツバメがねぐらとして利用している。埋立地へのアクセスは安全のため立ち入り禁止となっている。例年8月に日本野鳥の会広島県支部がねぐら入り観察会を行っており、ツバメがヨシ原のねぐらに飛び込むようすが観察できる。
観察会情報
日本野鳥の会広島県支部

山口県

きらら浜 ※公園の行事以外で立ち入り禁止

所在
山口県山口市
交通
自家用車利用
ピークの時期
7月中旬~10月中旬頃
羽数
約5,000羽
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きらら浜自然観察公園の敷地内にある約5haのヨシ原と約1haの池で構成されたヨシ原ゾーンがねぐらとなっている。周囲は樹林に囲まれたとても静かな環境になっている。
7~9月はツバメ、10月はショウドウツバメのほか、スズメのねぐらにも利用されており、ねぐら入りをねらうハヤブサが観察できることもある。
注意:ねぐら入りの時間帯は閉園時間のため公園の行事以外での観察はできません。
観察会情報
きらら浜自然観察公園

九州・沖縄ブロック

宮崎県

大淀川河川敷

所在
宮崎県宮崎市
交通
宮崎交通バス「松橋町」停留所から徒歩10分
ピークの時期
8月上旬~8月下旬頃
羽数
約1,000羽
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宮崎市の天満橋上流の大淀川河川敷上空では日没前に、たくさんのツバメが飛び交います。日没時刻を過ぎた頃からたくさんのツバメが、上空から急降下をしながらヨシ原に飛び込んでいきます。観察時期は8月初旬から下旬までがおすすめです。例年8月下旬に日本野鳥の会宮崎県県支部でねぐら入り観察会を開催している。
注意:観察会周辺には、駐車場がありません。公共交通機関をご利用ください。
観察会情報
日本野鳥の会宮崎県支部

長崎県

諫早湾干拓調整池(中央干拓地先端)

所在
長崎県諫早市
交通
自家用車利用
ピークの時期
8月上旬~9月上旬頃
羽数
約60,000羽
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中央干拓地先端のヨシ原に大きなねぐらがある。ただし先端部の水際が中心となるので、望遠鏡がないと観察はむずかしい。本明川河口部にも少数だがねぐらがある。
日没前後、周辺から集まる個体は堤防でも肉眼、双眼鏡で観察できるが、近くを通る数は日によって差がある。先端部では大きな群れを成して流れる川のように飛んでいる。遠くて望遠鏡で見ても小さいので慣れないと分からない場合がある。うす暗くなるまでツバメが集らない日もあるので、途中であきらめないこと。気づかないうちに頭上をたくさん飛んでいることがあるので、時々頭上も見るといい。
観察会情報
日本野鳥の会長崎県支部

情報提供者のご紹介

上玉利浩一、中川守、中元市郎、三木勇雄、きらら浜自然観察公園、日本野鳥の会いわき支部、日本野鳥の会茨城県、日本野鳥の会栃木県支部、日本野鳥の会ひょうご、日本野鳥の会岡山県支部、日本野鳥の会石川、日本野鳥の会広島県支部、日本野鳥の会宮崎県支部、日本野鳥の会長崎県支部(敬称略)

全国「ツバメのねぐら入り観察会」のご案内
日本野鳥の会では、7月~9月の期間に、全国各地でツバメのねぐら入り観察会を開催しています。
実際にツバメがねぐら入りするようすを体感してみませんか?

ツバメのねぐら入り

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