Important Bird Areas in Japan
Important Bird Areas in Japan -翼が結ぶ重要生息地ネットワーク-

IBAサイト詳細 北海道:ユルリ・モユルリ島

北海道:根室市

位置 N 43°13′ E 145°36′
面積 200ha

環境構成


モユルリ島
写真提供:川崎慎二

島嶼
草地


 ユルリ・モユルリ島は、根室半島の太平洋沖合約3kmに位置する無人島で、面積はユルリ島168.88ha、モユルリ島31ha。両島とも高さ40m前後の断崖に囲まれた平坦な大地状の島で、崖地は国内有数の北方系海鳥の営巣地となっている。ユルリ島は馬が放牧されているためササ類が繁茂せず、中央部は高層湿原となり、周縁部は海洋性・高山性の植物が生育している。モユルリ島は大型草食獣がいないため、ササに覆われている。両島とも一般人の立ち入りは規制されているが、個体数の減少が危惧されている海鳥の繁殖が確認されているため、周辺環境の保全が必要とされている。

選定理由

A4i ウトウ・オオセグロカモメ
A4ii ウトウ・オオセグロカモメ

保護指定

サイト名 保護区指定 面積
ユルリ・
モユルリ島
国指定ユルリ・モユルリ鳥獣保護区
(特別保護地区)
200ha
(31ha)
道指定天然記念物ユルリ・モユルリ島
海鳥繁殖地
ユルリ島 北海道天然記念物 東端部4.8ha
北海道自然環境保全地域 中央部は特別地域166.90ha
モユルリ島 北海道天然記念物 全島

保全への脅威

ユルリ
・モユルリ島
・周辺海域での魚網による水鳥類の混獲
・オオセグロカモメの個体数の大幅な増加にともなう、他の海鳥に対しての繁殖妨害

保全活動

北海道環境科学研究センター ・海鳥個体群のモニタリング

2006年の動き

環境省 エトピリカ保護増殖事業
・7月(ユルリ島);(7〜8月)モユルリ島:モニタリング事業
・7〜8月(モユルリ島):ドブネズミ捕獲調査 
ねむろ花しのぶの会 ・6〜9月:植生調査

見られる鳥

ユルリ・モユルリ島では一般の人の上陸が規制されているため実際に観察に行くことはできない。周辺も含めて69種の鳥類が学術調査によって確認されており、また国内有数の海鳥の繁殖地となっている。

繁殖、またはその可能性の高い海鳥 ウトウ、ウミウ、ウミガラス、ウミネコ、エトピリカ、オオセグロカモメ、ケイマフリ、チシマウガラス、ヒメウ
周辺海上 アカエリカイツブリ、アカエリヒレアシシギ、ウミアイサ、ウミオウム、ウミスズメ、オオハム、クロガモ、コオリガモ、シノリガモ、シロカモメ、ツノメドリ、ハシブトウミガラス、ビロードキンクロ、フルマカモメ、マダラウミスズメ
島(陸上) アオジ、アマツバメ、イソヒヨドリ、イワツバメ、エゾセンニュウ、オオジシギ、オオジュリン、オジロワシ、カッコウ、カワラヒワ、キアシシギ、キジバト、キセキレイ、クイナ、ゴイサギ、コシジロウミツバメ、コヨシキリ、コルリ、シマセンニュウ、チゴハヤブサ、ツバメ、ノゴマ、ノスリ、ノビタキ、ハクセキレイ、ハヤブサ、ヒクイナ、ヒバリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ホウロクシギ、マキノセンニュウ、ミソサザイ、メリケンキアシシギ

※参考文献
藤巻裕蔵、百武充、松岡茂(1976)ユルリ、モユルリ両島の鳥類 山階鳥研報8
近藤憲久、橋本正雄、綿貫豊(1986)ユルリ・モユルリ両島における鳥類相の変化 根室市博物館準備室紀要 第1号
芳賀良一(1972)ユルリ島・モユルリ島における鳥類調査 ユルリ島・モユルリ島総合調査報告書
阿部学、松木勝彦(1968)根室市花咲港付近の鳥類 鳥18
藤巻裕蔵(1961) モユルリ島の海鳥類 鳥16


交通

上陸規制     

リンク

  • 日本野鳥の会 根室支部