The WILD BIRD CALENDAR 2008 こちらでご紹介する写真は、(財)日本野鳥の会の理念をあらわす「野鳥も人も地球のなかま」をテーマに一般公募を行い、全国から寄せられた620点の力作の中から選ばせていただいた採用作品12点です。※写真をクリックすると大きなサイズの写真をご覧になれます。
解説:山本 裕/(財)日本野鳥の会
(参考文献)
ご注意 (1)営巣中など繁殖行動に影響を与える(た)と思われる写真は採用いたしません。野鳥や環境、周囲の人たちへのマナー(フィールドマナー)を守っての撮影をお願いします。 (2)採用作品は、12カ月を通して変化のある色合いになるよう選んでいます。春の緑色や夏の青色、色とりどりの花、秋の暖色系などという感じです。また、鳥が1羽だけの作品、群れ、複数の種類等の作品を取り混ぜて採用し変化のある構成となるようにしています。応募のヒントとしてください。
BIRDS IN SEASONS 2008 野鳥写真ライブラリー「ナチュラリー」と日本野鳥の会との共同企画により製作しました。 「日本の野鳥」をテーマに、第一線で活躍する4名の野鳥写真家が撮影した写真で構成しています。
雄の鮮やかな紅色とどっしりした体つきが印象的な小鳥。ユーラシア大陸北部や北米大陸に広く分布する。日本では大雪山系などのハイマツ帯で少数が繁殖し、冬には北海道の平地にも現れることがあるが、全国的には稀。ハイマツなどの木の実を主食とする。ピュルピュル、ヒョロリーンなどと鳴く。雌は黄褐色主体の色調。
雄の瑠璃色が印象的な小型ツグミ類。亜高山帯から高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬期は本州中部以南で茂ったやぶがあれば低地の都市公園などでも見られる。地鳴きはヒッヒッなどとジョウビタキに似た声で、また枝に止まって細かく尾をふるわせる点もジョウビタキに似る。雌や雄の若い個体はオリービ色の地味な色合い。
海岸の岩礁地帯や干潟などに棲む「海のサギ」。雌雄同色だが黒色型と白色型があり、黒色型は墨染めの衣をまとっているかのような特徴的な黒いサギ。白色型は全身の羽毛が白く、他の白いサギ類との識別に注意が必要。男鹿半島以南の日本から、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドまで留鳥として分布している。
全国に広く分布する森林性の小鳥。人里にも多く、住宅街や都市公園でも見かける日本人にとって最も身近な野鳥のひとつ。本州以南で留鳥、北海道では夏鳥。小さな体で機敏に動き、チチチュルチーチーなどと高い声で複雑なさえずりを聞かせてくれる愛らしい小鳥だ。花の蜜や果肉の軟らかい木の実などを好んで食べる。
湿地のヨシ原などに生息するずんぐりとした体形の大きなサギ類。北海道と本州で少数が繁殖するが、多くの地域では少ない冬鳥。生息数が少ないうえ日中はヨシの茂みなどに隠れていて夜間に行動するため、姿を見る機会は少ない。繁殖期には、夜明け前後や日没後にボォー、ボォーとよく響く大きな低い声で鳴く。環境省RDBで絶滅危惧TB類。
草原性の夏鳥。北海道では低地、本州中部では高原の草地に渡来し、少数は低地や九州の高原でも繁殖する。繁殖期には、雄は草の上などのソングポストにとまって、ジッピリリ、キリキリキリピッ、チュチュチュ、ピピピなどと賑やかに昼夜を問わずさえずる。
湖沼や河川に棲む小さなカイツブリ類。全国の池・湖沼などで繁殖し、北日本では冬期に渡去する。都市公園の池などでも多く見られ、頻繁に潜水して小魚や甲殻類などを捕食する。キリリリリリリリリリリリ…と鋭い声で鳴き、雌雄でよく鳴き交わす。水生植物の繁茂した場所に水草を積み上げて浮巣を作り、繁殖する。
本州北部や北海道で繁殖する小型のハヤブサ類。夏鳥で、春秋の渡りの季節には各地で観察されている。色彩的には胸から腹にかけての縦班と体下面の橙褐色が特徴。軽快に飛び回りながら小鳥や大型昆虫類を捕食する。元来、原野や疎林の鳥だが、繁殖地では農耕地や住宅街近くなどでもカラスの空き巣を利用して繁殖する。
沖縄本島北部の山林にのみ分布するキツツキで、日本固有種。「やんばる」のスダジイ、タブノキなど常緑樹のよく茂った湿り気のある森に通年生息する。1属1種でもあり、推定個体数は数百羽のみという世界的希少種。国の特別天然記念物で、環境省RDBでは絶滅危惧TA類。雌雄ほぼ同色だが雄は頭部が赤みを帯びている。
スズメより小さい草原性の小鳥。日本では本州中部以北の高原および北海道の平地で繁殖し、他の地域では春秋の渡りの時期に見られる。特に秋には、その年生まれの幼鳥も加わった小群を草地や農耕地で見かける機会が多い。この時期、夏には黒い頭部と橙色の胸が鮮やかだった雄も全体に褐色系の地味な色彩となっている。
全国でごく普通に通年見られる身近な鳥。耳羽が茶色であるほかは全身灰色系の地味な色調で、ほっそりした体形とボサボサ頭、それにピーヨピーヨとうるさく鳴く声が特徴的。庭先でも見られ、決して人気があるとは言えないが、じつは世界的に見れば日本列島と台湾周辺にしか生息せず、分布域のとても狭い鳥と言える。
本州以北の湖沼、河川などで越冬する水鳥。観光名所になっている越冬地が東北、北海道などで各地にある。足は短いが、全長や翼開長は日本の野鳥の中で最大級。体重も10kgを超える。家族群単位で行動し、コオーコオーと大きな声でよく鳴き交わす。姿はコハクチョウに似るが、大きさと嘴の色の違いで識別できる。