受講者の声

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2014年度「調査編」受講
長縄なるみ
(豊田市自然観察の森)
「人との繋がり」
 私は幼い頃から自然が大好きで、いつか自然に携わる仕事がしたいと思っていました。でも、どうすればそのような仕事に就けるのかわからず悩んでいた時、レンジャー養成講座に出会いました。実際に自然に携わる仕事をしているレンジャーから調査方法を学びたいと思い、調査編を受講しました。
 調査編では、初めて会った人たちとグループを組んでひとつのことを調査し、結果をまとめ、発表しました。3日間という限られた時間の中で、グループでまとめたものを発表することはむずかしく、仲間と協力することの大切さを学びました。自然の中でどのような仕事をしていても、人との関係性を築くことや、繋がりや協調性などを大事にしなければ、自然保護は実現できないということを、この講座から学べたと思います。
 その縁で運よく採用され、私は今、豊田市自然観察の森で働いています。さまざまな発見や、四季の移ろいに、こころときめく毎日です。このような自然の魅力を多くの人に伝えることで、自然を大切にしなくてはという意識が生まれ、自然保護にも繋がると思います。人と自然を結ぶ架け橋のようなレンジャーをめざして、日々奮闘中です。


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2011年度「解説編」受講
小池 彩
(豊田市自然観察の森)
「人に何かを伝えること」
 人に何かを伝えることはむずかしいこと。でも、簡単なこと――。「レンジャー養成講座」を受講して感じたのは、そんな矛盾でした。私は身近な自然の素晴らしさを日々感じながらすごしていますが、それを人に伝えるのは苦手だと思っていたからです。
しかし、「レンジャー養成講座」でトレーナーに丁寧な指導をしていただき、他の受講者の皆さんと話し合い、試行錯誤しながら、調査したり、発表したり、といった過程の中で、むずかしく考える必要はなく、自分の持っている言葉でありのままを伝えればいいんだ! と気づきました。
もちろん、そこからよりたくさんの人の理解を得ようと思えば、さらなる研究・研鑽は必要です。でも、最初の一歩をためらうより、まずは踏みだしてみることの大切さを学びました。好きなだけでくわしくはない、人に何かを伝えることは苦手、そんな風に考えている方にこそ、受講していただきたいです。


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2011年度「調査編」受講
山下美夏
(豊田市自然観察の森)
「すべてが学びに」
 講座で行なった、調査の企画・実施・まとめ・発表という流れの中で、一番強く感じたのはコミュニケーションの重要性です。初対面同士でテーマを決め目的に向かって進んでいくのは、大変ですがやりがいがあります。みんなで一つの結果を導きだしたときの達成感は忘れられません。また、レンジャーという仕事に興味を持った者同士でも考え方は人それぞれで、年齢や立場の違う方々から話を聞けたことも、私にとってよい収穫となりました。
ご縁があり、現在は豊田市自然観察の森でレンジャーとして働いていますが、養成講座のときに考えた通り、コミュニケーションの力はやはり重要です。自然相手の仕事ではありますが、来館者にそれらをわかりやすく伝えること、一緒に仕事をする仲間やボランティアの方などとの連携など、人との関わりがすべての場面であるからです。
また、自らが調査してわかったことや体験したことは、他人から聞いた話や本で得た知識とは異なり「自分の言葉」として相手に伝えることができます。相手に「自分の言葉」で伝えることができるように、体験や経験を積み重ねながら日々仕事に励んでいます。


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2009年度「解説編」受講
青山英生
(豊田市自然観察の森)
「夢の仕事へ・・・」
 私が「自然の中で、生きものと触れ合いながら仕事がしたい!」そう思いはじめたときにはすでに40歳を過ぎていました。自然にかかわる仕事をいろいろ探したものの、年齢制限があったりして、“仕事”として成立するところはなかなか見つからず半分あきらめかけていました。そんなとき何気なく見ていたインターネットサイトでレンジャー養成講座の案内を目にしました。仕事探しと並行して約20年間勤めた前の会社を辞める手続きを進めていたこともあり、仕事になるかどうかはかりませんでしたが、覚悟を決めて、講座を受講することにしました。
 思いがけず、講座の進路相談コーナーでトレーナーの方に想いを伝えたことがきっかけとなり、夢の仕事への第一歩を踏みだしました。今、私と同じような境遇で迷っている方は、ぜひこのレンジャー養成講座を受講してみてください。何か良いきっかけがつかめるかもしれません。


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2009年「解説編」受講
山岸洋樹
(根室市春国岱原生野鳥公園)
「レンジャーを目指す第一歩」
私は学生時代にバードウォッチングを始めてから、人に自然の楽しさを伝えたいと思うようになり、漠然とレンジャーという仕事に興味を持ちました。しかし実際には、レンジャーの仕事はどのようなものなのか、どうすればなれるのかがわかりませんでした。
講座では、レンジャーの仕事とは自然の楽しさを伝えるだけでなく、環境教育や管理、調査など多岐にわたることや、グループで自然解説プログラム作成などを学びました。
とくにプログラムの企画立案は初めての経験であり、グループのメンバーと意見を出し合い作り上げていく過程はとても勉強になりました。一人で考えると狭まる視点も、メンバー全員で意見を出せば物の見方は無限大に広がるということを実感しました。
またこの講座は、同じ夢を持った仲間と出会う貴重な機会です。これまで一人で悩んでいたことなどを話し合える仲間ができたことはとても心強かったです。現在少しでもレンジャーという職業に興味があるならば、まずは講座に参加してみることをおすすめします。


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2008年度「調査編」受講
大森貴史
(保全プロジェクト推進室 野鳥保護区事業所)
「生きものの代弁者を目指して」
自分の身のまわりの自然がどんどん劣化していくのをただ見守るのではなく積極的に行動したい、そのためには自然をより深く知る方法を学ばなければならない、そう思いレンジャー養成講座調査編を受講しました。
そこではさまざまな年齢や職業の人たちに出会いましたが、自然が好きで、自然を守りたいという思いは皆一緒でした。仲間との活動を通じて得たものは、今でもかけがえのないものとなっています。
「チームワーク」の利点は、さまざまなアイディアや特技を結集できること。なかなか結論が出ず、皆の間にあせりが見られた場面もありましたが、人数を力に変えていく過程を見直す良い機会となりました。
また、調査を実施し、有意義なデータを集めても、その意味するところを理解させ、行動を促し、事態を動かすことができなければ、せっかくの努力も報いの少ないものとなってしまいます。調査結果をいかに伝えるか、つまり「説得力」も重要であることを、トレーナーの方々から丁寧に教えて頂きました。
今、現実の矢面に立ち、改めて思うことは、学んだことを実践することのむずかしさです。運に恵まれ、野鳥保護区事業所の一員として戦列に加わっておりますが、日々挑戦の毎日です。


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2007年「調査編」/2010年「解説編」受講
大久保香苗
(三宅島自然ふれあいセンター)
「地域の自然をまるごと見る目が必要」
 自然や生きものに関わる仕事がしたい。ただ、野鳥も昆虫も植物にも、さらに地質や天文現象にも関心はあるけれど、一つに絞ることができない。一分野の研究者でなければならないのかと、大学入学1年目にして悩んだころに受講しました。会場は小学生のころから通い親しんだ森で、そこを初めて自然保護の場として向かい合った視点は新鮮でした。
じつは身近にありながら、わかっていなかった「レンジャー」という仕事。その専門性は地域という単位で自然・生きもののつながりを研究し守ることだと学びました。どんな生きもののことも知りたい、その身近さやおもしろさも人に伝えたい、とワガママな想いを抱えていた私にとって、「地域の自然をまるごと見る」専門家が必要とされていたことは大発見でした。また、動植物の知識以外にも、人の気持ちを動かすために科学的なデータが取得できること、対象にあった解説を組み立てる技術が必要なことにも気づき、大学生活を通して学ぶべきことを得た講座でした。
大学卒業後まもなく日本野鳥の会に入局。インターンとして横浜自然観察の森で2年間のトレーニングを受け、現在は三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館でエコツーリズムの仕組みづくりに関わっています。


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2006年度「解説編」受講
大熊千晶
(豊田市自然観察の森)
「夢を形に」
 幼い頃からの夢を叶えたい! 生きものが大好きで、自然に関わる仕事に就きたいとずっと考えていた私の夢に一つの形を与えてくれた、それが「レンジャー養成講座」でした。
 年齢も考え方も違う人達と過ごす3日間。ただ自然相手に仕事をしたいという気持ち一つで飛び込んだ私にとって、多くの人達との出会いは刺激的なものでした。互いの想いを伝え合い、チームで想いを共有し、一つの形にまとめていく作業はとても苦労を伴うものでしたが、同時に目標を達成したときの喜びとやりがいの大きさを感じました。「レンジャーという仕事がしたい」、漠然と抱いていた夢がはっきりとした形と熱を持った瞬間でした。
 最初の赴任地である北海道の大地でのインターンレンジャーを経て数年、私は今、職員として、愛知県の豊田市自然観察の森でレンジャーをしています。さまざまな場所、さまざまな自然、そしてそこに暮らす多くの人たち。素晴らしい自然との出会いが宝ならば、それを取り巻く人との出会いもまた宝。さまざまな人との繋がりが、今だけでなく、未来への大きな力を生み出していくことを強く実感しています。
 すべての始まりは「レンジャー養成講座」。レンジャーとなった今も、まだまだ夢の途中です。


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2003年度「解説編」受講
松本潤慶
(保全プロジェクト推進室 野鳥保護区事業所)
「最前線で活きる」
 レンジャーになって自然保護の最前線で働きたい。自然の大切さ、おもしろさを多くの人に伝えたい。でも、どうすれば上手く伝えられるのだろうか。そんな想いを抱いていた時に受講したのが、レンジャー養成講座でした。
講座では、レクチャーを受けるだけでなく、対象に合わせた伝え方をグループで考え、作成したプログラムを他の参加者を相手に実践しました。これらの活動を通して人に伝えることの難しさを学び、そして対象に伝えられた時の喜びとおもしろさを体感しました。
受講後は、ウトナイ湖サンクチュアリと加賀市鴨池観察館でレンジャーを務め、現在では、チーフレンジャーとして、北海道で絶滅危惧種のシマフクロウやタンチョウの生息地を保全する仕事に携わっています。主な仕事は、土地の売買や管理、調査などであり、いずれの業務も、人との会話を通して想いを伝え、共感していただくことが重要です。自然保護の最前線で働く今も、講座で学んだ、人に上手く伝える方法は、現在の仕事にも活かされています。自然保護に携わりたい方。自然の楽しみ方を伝えたい方はぜひ、レンジャー養成講座を体験してください。


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2000年度「解説編」受講
猪俣 寛
(豊田市自然観察の森)
「コミュニケーションの力」
会社を辞めて、環境教育の大学院に入りなおした私にとって、レンジャー養成講座の内容は意外なものでした。解説をするために、コンセプトを決め、グループの中で合意形成し、プレゼンする。自然のことを知るというより、人間同士のコミュニケーションに重点がおかれていました。
15年がたち、紆余曲折の末、レンジャーになった現在、じつはこのコミュニケーションの力がレンジャーにとって最も重要なものであるということを身にしみて実感しています。レンジャーが自然を知り、守り、伝えること全てにコミュニケーションの力が必要とされます。そういう意味で、あの日レンジャーとしての第1歩が始まったのだと思います。