Important Bird Areas in Japan
Important Bird Areas in Japan -翼が結ぶ重要生息地ネットワーク-

IBAサイト詳細 福岡県:博多湾

福岡県:福岡市

位置 N 33°37′ E 130°21′
面積 9,000ha

環境構成


写真提供:掛下尚一郎

干潟
海浅域
淡水湿地
農耕地(後背地)




 博多湾は玄界灘に面した内湾で、干潟、砂浜、岩礁などにより形成された自然海岸である。このため、底生生物、塩生植物など豊かな生物相を有し、後背地となる農耕地を含めて、鳥類の重要な生息地となっている。
 しかし、都市化の波とともに海岸線の埋立が進み、生物を育む干潟が減少の一途を辿り、和白川と唐原川河口に広がる和白干潟(約80ha)、多々良川河口(約30ha)、室見川河口(約15ha)、それと瑞梅寺川河口に広がる今津干潟(約80ha)にまとまった形で残るのみとなって いる。また、後背地となる農耕地も激減しており、鳥類の生息環境は大きく変化している。
 一方、内陸部に目を転じると、市街地を挟んだ三方には緑豊かな山々が連なり、博多湾に流れ込む河川とともに重要な生態系の一部をなしている。

選定理由

A1 クロツラヘラサギ・ズグロカモメ・ウチヤマセンニュウ
A4i クロツラヘラサギ・トウネン・ハマシギ・アオアシシギ・キアシシギ・ソリハシシギ・チュウシャクシギ

保護指定

IBAサイト名 保護区指定 面積
博多湾 県指定福岡市鳥獣保護区 26,708ha
和白干潟 国指定和白干潟鳥獣保護区 254ha
今津干潟後背地
(田尻・太郎丸)
休猟区(平成17年11月まで)

保全への脅威

博多湾全域
和白干潟 ・人工島建設による潮流の変化
・富栄養価による水質の悪化とアナアオサの増加
・住宅開発に伴う後背地の激減
今津干潟 ・後背地(農地)の土地利用の変化
・休猟区の期限切れ(保護区への早期編入)
多々良川河口 ・香椎パークポートの住宅地の隣接と都市化
・大雨・洪水による土砂の堆積と浚渫

保全活動

和白干潟を守る会 ・自然観察会
・クリーン作戦
・調査・保護・普及活動
日本野鳥の会 福岡支部 ・和白干潟、今津干潟、大濠公園探鳥会
・各種委員会(福岡市環境審議会・同環境審査会等)への委員派遣
・博多湾および外洋の海鳥調査、報告書作成
・油山自然観察の森における普及活動
(財)日本野鳥の会
福岡市油山自然観察の森

見られる鳥

 春秋の渡りおよび越冬期が多く、ミヤコドリ、メダイチドリ、コチドリ、チュウシャクシギ、キアシシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギでは最小推定個体数の0.25%以上が記録されている。数千羽のガンやカモ等の水鳥が羽を休めに来る。

留鳥 カイツブリ、ダイサギ、コサギ、カワセミ、シロチドリ、ミサゴ、ヒバリ、セッカ、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カササギ
夏鳥 チュウサギ、アマサギ、コチドリ、コアジサシ、ホトトギス、サシバ、オオヨシキリ、オオルリ、キビタキ
冬鳥 カンムリカイツブリ、ツクシガモ、マガモ、ハシビロガモ、オシドリ、ヨシガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ウミアイサイ、セグロカモメ、ズグロカモメ、ユリカモメ、 クロツラヘラサギ、ミヤコドリ、ハマシギ、タシギ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ツグミ、ミヤマホオジロ、マヒワ、ミヤマガラス
旅鳥 ウズラシギ、ソリハシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、オオジシギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、チュシャクシギ、ハチクマ、コマドリ、ムギマキ、コサメビタキ
迷鳥 コクガン、マガン、カラシラサギ、ソウシチョウ(籠抜け鳥)

交通

福岡市
油山自然観察の森
博多駅から ・西鉄バス113番系統桧原営業所行きに乗車
・油山団地口バス停で下車(約45分)
そこから徒歩で約1時間
福岡市
油山自然観察の森
市営地下鉄
天神駅から
・西鉄バス13番系統「桧原営業所行き」に乗車
・「油山バス停」で下車(約30分)
そこから徒歩で約1時間
和白干潟 博多駅から ・JR鹿児島本線香椎駅(10分)にて香椎線に乗り換え
・和白駅(5分)下車、徒歩10分
今津干潟 博多駅から ・市営地下鉄今宿駅(25分)にて昭和バスに乗り換え
・横浜バス停(10分)下車、徒歩10分

リンク