日本野鳥の会消えゆくツバメをまもろうキャンペーン特設ブログ

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【ツバメの子育てQ&A】カラス・フン対策についてご紹介します!

2016年07月06日 (水) 18時17分

現在、ツバメの子育てシーズンは終盤を迎えていますが、ツバメの子育て中におきるさまざまな問題について、今年もたくさんのお問い合わせをいただきました。その中でも特に多かった『カラス・フン対策』について紹介いたします。

Q:カラスにおそわれないようにするにはどうしたら良いですか?

ツバメの子育て期間中に最も多いお問い合わせが、「ヒナ(卵・親鳥)がカラスにおそわれたけれど、どうすればいい?」というものでした。カラスはツバメの天敵であり、おそわれるのは自然の摂理です。しかし、近年の住宅の構造上、おそわれやすい場所にしか巣がかけられないケースが増えています。

カラスの襲撃を防ぐためには、巣の下にツバメが通過できる程の隙間を空けてヒモを張ったり、場合によってはネットを張ったりすると、カラス除けとして効果があります。

カラスに壊された巣の写真
カラスに壊された巣

カラスが巣を壊すイラスト
カラスは下から巣を蹴り落とすため、カラスが下から狙えないように、巣の下に障害となる仕組みを作る。

巣の下にネットや糸などの障害物を貼った様子
巣の下に、ネットや糸などの障害物を貼るのも有効。体の大きなカラスが侵入できず、ツバメは出入りできる程度のスペースを空ける。

イラスト:向田智也/写真:佐藤信敏

設置のタイミング

巣作り中はやめましょう。抱卵が始まったら、設置します。ヒナが生まれてからの場合は、成長して羽ばたきの練習を始めるころになると、おどろいて飛び出してしまうことがあるので注意してください。

カラス対策の背景

カラスも同じ野鳥の一員で、この時期はけんめいに子育てしています。自然の摂理に任せて見守るのもひとつの方法です。しかし、ツバメがカラスにおそわれるケースが増えた背景には、人間が出したゴミなどでカラスの数が増加したことや、カラスにねらわれやすい場所に巣を作らざるを得なくなってしまったツバメの子育て環境の変化が考えられます。家主の方が、どうしても人家に巣をかけるツバメたちを天敵から守りたい場合は、上記のようなカラス除けの工夫をしてはいかがでしょうか。

Qツバメの巣からフンが落ちて困るのですがどうしたら良いですか?

ツバメの巣を人が落とすのは、「フンが汚い」のが主な理由です。店舗や車庫など、フンが落ちると困る場所もあるでしょう。しかしフンが落ちるのは、子育て期間中の2週間程度です。フンを防ぎたい場合は、フン受けを設置してあげてください。

落ちてくるフンを手軽に処理するためのアイデア

①地面に段ボール箱を置いておき、新聞紙を中敷きにする。時々取り替えれば、清潔に保てる。

②巣の直下にフン受けを設置する場合も、段ボールなどを粘着テープで固定する。大きくて頑丈なものにすると、天敵のカラスが足場として利用してしまう。フン受けは、巣から50cm以上離すとよい。

〈使うもの〉
◎浅めのダンボール
◎強力な粘着力のあるテープ

落ちてくるフンを手軽に処理するためのアイデアのイメージイラスト

イラスト:向田智也

設置のタイミング

親鳥の警戒心が強い巣作り中や抱卵中はやめましょう。フン受けはヒナが孵化してから置くか、巣代を設置するときにあわせて作りましょう。

ツバメは法律で守られています

フンがきたないなどの理由で、ツバメの巣を落としてしまいたいと考えている方もいるでしょう。しかし、日本には、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(略称:鳥獣保護管理法)があります。これによって、ツバメなどの野鳥は守られており、都道府県知事の許可がなければ、卵やヒナがいる巣を落とすことは違法になります。これに違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
もし、卵やヒナのいる巣を落とそうとしている人を見かけた場合は、お住いの都道府県庁の鳥獣保護関連等の部署にご相談ください。
どうしても巣を作らせたくない場合は、巣作りをはじめた段階でネットを張るなどしてツバメの進入路をふさぎ、巣を作りにくくしてください。

小冊子「あなたもツバメ子育て応援団 改訂版」無料プレゼント!

日本野鳥の会では、ツバメの子育てを見守るためのノウハウをまとめた小冊子を発行しています。一般の方にも分かりやすい内容となっていますので、是非ともお気軽にお申込みください。

ツバメ子育て状況調査2013~2015年結果報告 ―全国の都市部・市街地でツバメの子育てが困難に―

2016年05月09日 (月) 14時00分

大変、お待たせいたしました。2013年から皆さまの協力のもとに行っている「ツバメの子育て状況調査」ですが、この度、2013~2015年の調査結果の解析、まとめをし、プレス発表を行うことができました。

この3年間でのべ2,506人の方にご参加いただき、ご報告いただいた巣の数は、のべ5,115巣にものぼりました。お寄せいただいた多くの貴重な情報から、全国の都市部・市街地で、ツバメの子育てが困難な状況になっていることが見えてきました。皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。

プレス発表の内容をご覧ください。
*詳細はこちら*

ツバメの子育てを見守るノウハウ満載の小冊子『あなたもツバメ子育て応援団』をリニューアルしました

2016年05月09日 (月) 14時00分

ツバメの子育てを見守ってくれる応援団を増やしていくため、2013年に発行した小冊子『あなたもツバメ子育て応援団』をこのたびリニューアル! ご希望の方全員にプレゼントします。

「ツバメのフン対策は?」、「カラスから守る方法は?」、「巣を落とそうとしている人には、どう対応したらいい?」など子育てを応援するために役立つ情報に加えて、ツバメの生態の解説や全国調査の最新結果も反映した増補版となっています。

リニューアルした小冊子も「ツバメの子育てを見守る輪」をさらに広げていくため、無料でプレゼントします。是非ともお気軽にお申し込みください。

お申込みはこちらから

ツバメの子育て状況調査 2016年版をスタートしました!

2016年04月06日 (水) 15時59分

今年も各地からツバメ目撃の便りが届き始めています。2013年から続く「ツバメの子育て調査」は、みなさまのご協力で4年目を迎えることができました。日本のツバメの今を取り巻く環境を明らかにするため、引き続き、みなさまの参加とご協力をよろしくお願いします!

ツバメ全国調査2016ツバメの子育て状況調査

ツバメの子育て状況調査 2013~2015年 中間報告

2015年11月24日 (火) 11時00分

 2013年から始めた「ツバメの子育て状況調査」皆様のご協力のもと、3年目を向かえることができました。たくさんの情報をお寄せいただき、ありがとうございました。
 現在、皆様からいただいた子育て状況調査3年間分の解析を進めておりますが、その中間報告をさせていただきます。2013~2015年の正式な調査結果は、後日改めてご報告させていただきます。

●ツバメの分布域は30年前と変化はないけれど・・・
 2012年に行なったアンケート調査の結果では、約4割の方が、ツバメが減ったと回答されました。そこで、日本における分布域を過去と現在で比較してみましたが、約30年前と比べ分布域に大きな変化は見られませんでした。
では、ツバメのヒナの数はどうでしょうか? 各地で行われた過去の調査データと比較してみると、巣立ちヒナの数は年々減少しているように見えました。

●ツバメの繁殖、失敗の原因は
 2013~2014年の調査結果から、ツバメの子育てに失敗した原因をまとめてみると、最も多かったのが天敵(ネコ、ヘビ、カラス等)に襲われたもので全体の35%でした。次に多かったのは人によるもので全体の10%でした。この結果から、ツバメの子育てにとって人が脅威になりつつある現状が浮き彫りとなってきました。

詳細はこちらをご覧ください!

★現在、3年間のツバメ子育て状況データを詳しく解析中です。結果は2016年2月頃に発表予定ですので、もうしばらくお待ちください。

ツバメの子育て状況調査 2015年版をスタートしました!

2015年04月03日 (金) 10時15分

今年もツバメたちが日本に渡ってきて、人家の軒先で子育ての準備をはじめています。
しかし都会でのツバメの子育て事情は厳しいようで、2013年から続く「ツバメの子育て状況調査」では、都心において1巣あたりの巣立ちヒナ数が、郊外に比べて少ない傾向が見えてきました。
日本野鳥の会は、2013年、2014年とご協力いただいております「ツバメの子育て状況調査」を、今年も引き続き実施します。ツバメの巣と子育てを観察し、何羽のヒナが巣立ったか、どのような原因で失敗したのか、広く情報を集め、全国的なツバメの子育ての状況を調べていきます。
みなさまの参加とご協力、よろしくお願いします!

ツバメの子育て状況調査

ツバメの子育て状況調査2013 結果報告~大都市では、多くのヒナを育てられない!~

2014年04月28日 (月) 15時10分

昨年から始めたツバメの子育て状況調査では、たくさんの情報をお寄せくださいましてありがとうございました。皆様からいただいた子育て状況の調査結果を本日記者発表させていただきました。

消えかけている人とツバメのつながり

私たちにとって身近で親しみのある夏鳥、ツバメ。しかし、2012年に当会が実施した全国アンケート調査では、分布に大きな変化は見られなかったものの、約4割の方がツバメの減少を感じていました。減少要因の一つとして不衛生を理由に人が巣を落としてしまう例が寄せられるなど、子育てが困難になっている様子が浮き彫りになりました。

都市化が進むほど、ツバメの巣立ち数は減ってしまう

そこで、ツバメの繁殖の現状を調べるため、2013年には全国に呼び掛けて「ツバメの子育て状況調査」を実施しました。特設ホームページに寄せられた約1,400件の情報をくわしく分析した結果、ツバメは大都市でもヒナを育てているものの、巣立つヒナの数は郊外に比べて少ないことがわかりました。都市部のツバメは、残されたわずかな緑地を支えに、厳しい環境で子育てを強いられている様子が見えてきました。

ツバメの子育て全国調査 2014年版がスタートしました

2014年04月01日 (火) 17時53分

毎年春に日本へ訪れて、人家で子育てするツバメたち。しかし「ツバメの子育て状況調査2013」では、都心において1巣あたりの巣立ちヒナ数が、郊外に比べて少ない傾向が見えてきました。そこで、ツバメの子育ての現状を全国的知るために、ツバメの巣と子育てを観察し、何羽のヒナが巣立ったか、どのような原因で失敗したのか、広く情報を集める調査をおこないます。みなさまの参加とご協力、よろしくお願いします!

ツバメの子育て状況調査2014はこちらから

バードウィークに全国へ呼びかけ「ツバメの巣を落とさないで、見守ってください!」

2013年05月09日 (木) 14時15分

 いよいよ5月10日からバードウィークが始まります。昨年のバードウィークに呼びかけて実施した全国ツバメ調査では、約4割の方が「ツバメが減っている」と感じており、また、天敵であるカラスの影響に次いで、人が巣を落としてしまう例が数多く報告されるという結果でした。

 そこで2年目にあたる今年は、ツバメの減少の一因と考えられる、人が巣を落としてしまうことへの保護対策の一環として、「ツバメの巣を落とさないで、子育てを見守り、応援してください!」と全国に呼びかけます!

 ツバメは、人と自然の共存を示すバロメーターです。一人でも多くの方々に、ツバメの子育てを見守り、応援していただきたいと思います。ツバメを見守った情報やレポートは、今年の全国調査である「ツバメの子育て状況調査」や「あなたの町のツバメ情報」、また当会Twitterへ、ぜひお寄せください!
 ツバメを保護するための情報を収集しつつ、お寄せいただいた情報をホームページ等で発信してゆき、ツバメを守る機運を高めていきます。
 また、ツバメの子育てを応援するための情報を掲載したハンドブックを無料で差し上げます!

◆ツバメの子育てを見守って、ヒナの成長を記録してください!

どなたでも気軽に参加できる「ツバメの子育て状況調査」にご協力ください!

広く全国に呼びかけてツバメの子育てを記録する「ツバメの子育て状況調査」を実施しています。スマートフォンにも対応した専用ウェブサイトを立ち上げ、参加者に継続して同じ巣を観察していただき、何羽のヒナが巣立ったのか、どのような原因で失敗したのかなど、広く情報を集めます。子育ての情報を記録・共有して見守りつつ、保護のための情報を蓄積します。ぜひご協力をお願いします。
 参加はこちらから

◆ツバメの子育てを見守って、あなたのまわりにも呼びかけてください!

見守りノウハウ満載の小冊子「あなたもツバメ子育て応援団」を希望者に無料配布します!

「ツバメのフン対策は?」、「カラスから守る方法は?」、「巣を落とそうとしている人には、どうしたらいい?」など、ツバメの巣を見守り、子育てを応援するために役立つ情報をまとめた小冊子を1万部無料配布いたします。このハンドブックを手に、ぜひあなたのまわりにも声をかけ、たくさんの方に巣を落とさずに子育てを見守っていただければと思います。
 お申し込みはこちらから

 日本野鳥の会では上記の取り組みのほか、昨年から引き続き、福島県を中心に放射性物質の影響が懸念されているツバメの部分白化についても情報を集めています。
 詳細はこちらをご覧ください

 これらの取り組みを通して、ツバメを見守ってくれる人々を増やし、「人と自然の共存を象徴する野鳥」であるツバメが、いつまでも日本で子育てできる社会を目指します。
 ツバメの子育てはこれからが最盛期です。ぜひ見守って、情報をお寄せください!

鳥インフルエンザ ツバメを怖がる必要はありません

2013年04月10日 (水) 17時26分

 今年の2月から、中国の上海など揚子江下流周辺で「鳥インフルエンザ(H7N9亜型)」の人への感染が起こり、死亡者も出ていることが報道されています。身近な場所に渡ってくるツバメが、この鳥インフルエンザウイルスを運んでくるのでは、と不安に思われている方もいらっしゃるようです。

 ですが、この鳥インフルエンザがツバメから人にうつることは考えられません。小さな体で海を越え数千kmも旅をして、日本で子育てをするツバメたちを、どうか温かく見守ってあげてください。

 鳥インフルエンザウイルスは、糞などで体外に出された場合、他の鳥に感染しなければ速やかに感染性を失います。また日光(紫外線)や高温に弱い事も知られています。
 今回の鳥インフルエンザ(H7N9亜型)に、ツバメが感染した例はこれまでありません。もし渡ってきた時にウイルスを持っていたツバメがいたとしても、他の鳥に伝染する機会がないまま、体の中に抗体ができて、ウイルスも消滅してゆくと考えられます。
 またツバメが日本に到着してから、卵を産むまでにふつう1ヶ月以上が経過しますので、仮にウイルスを持ったツバメがいたとしても、そのウイルスがひなに伝染していくことはまず考えられません。

 ツバメはヒナが大きくなると巣の下にフンを落とすようになりますが、気になる方は、そ巣の下に糞を受けるもの(古新聞などで十分です)を置いて、時々取り替えたり、掃除をすることで、清潔にしておくとよいでしょう。

 詳しい情報はこちらから

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