世界一斉個体数調査(2013年)

2013年3月21日

2013年クロツラヘラサギ世界一斉個体数調査の結果

日本クロツラヘラサギネットワーク・日本野鳥の会

東南アジアの各国が協力して毎年1月に実施されている「クロツラヘラサギの世界一斉センサス」の結果がこのほどまとまりましたのでお知らせ致します。
この調査は、世界的な絶滅危惧種であるクロツラヘラサギの最新の越冬個体数と分布を知るために日本、韓国、中国、香港、台湾、ベトナム、タイ、カンボジア、フィリピン等東南アジア一円の自然保護団体が参加し、実施しているものです。
日本でも九州や沖縄などの越冬地で、「日本クロツラヘラサギネットワーク」や日本野鳥の会の支部が調査を行っています。2013年の国内での調査は1月11日~13日に8県39ヶ所で行われました。

1. 2013年クロツラヘラサギ世界一斉個体数調査結果概要

香港バードウォッチング協会

  • 2013年のクロツラヘラサギ世界一斉個体数調査は1月11日~13日に行われた。
  • 今年のクロツラヘラサギの総個体数は、前年度のような大幅な増加はみられなかったが、わずかな増加が見られた。
  • 今年度の調査では前年度(2,693羽)より1.2%(32羽)増加の2,725羽を確認した。
  • このような個体数の上昇を維持することは、クロツラヘラサギの総個体数の新記録を達成し続けることである。
  • 台南エリアは1,593羽と多くのクロツラヘラサギの越冬地である。また、台湾は越冬するクロツラヘラサギの約60%が飛来する。
  • 中国と台湾の個体数は増加した。その一方で后海湾(香港と深3W(シンセン))および日本の個体数は減少した。
場所 2012年調査 2013年調査 前年比
台湾 1562 1624 +62
后海湾(香港、深セン) 393 351 -42
中国本土 328 363 +35
日本 284 277 -7
ヴェトナム 35 39 +4 
マカオ 51 48 -3 
韓国 41 23 -18 
タイ 2
カンボジア 2 0 -2 
合計 2,697 2,725 +30

(日本語訳 公益財団法人日本野鳥の会)

原文のリリース元
香港バードウォッチング協会(香港観鳥会、Hong Kong Bird Watching Society)

2.日本におけるクロツラヘラサギ一斉調査の結果

日本クロツラヘラサギネットワーク・日本野鳥の会

  • 調査の結果、2008年以降クロツラヘラサギの個体数は200羽以上が観察されている。
  • 今年は前年に比べて個体数が2%わずかに減少した。
  • 佐賀県は前年の個体数と比較すると70%と個体数が大幅に減少した。
  • 熊本県は昨年の調査と同様に熊本港27羽、鏡川河口34羽と共に日本で越冬するクロツラヘラサギの最大数が観察されている。


図1 日本におけるクロツラヘラサギの記録数の推移


図2 クロツラヘラサギの記録個体数の県別の推移

表 県別に見たクロツラヘラサギの記録数の推移