野鳥と風力発電
【共催イベント開催案内】3/6(土)・道北の風力発電の影響を考える勉強会
更新情報
- 風力発電に関する環境影響評価の要件緩和に対する意見書を内閣府特命担当大臣等に提出しました
2020年12月15日 - 2020年6月から同年11月までに、のべ53件の意見書や要望書を事業者や行政機関に提出しました
- 2020年6月から同年7月までに、のべ4件の意見書を事業者や行政機関に提出しました
- 2020年4月から同年5月までに、のべ2件の意見書を事業者に提出しました
- 2020年2月から同年3月までに、のべ4件の意見書を事業者に提出しました
2020年3月31日 - 当会職員が検討委員として参加して環境省が作成した「風力発電における鳥類のセンシティビティマップ(海洋版)」が2020年3月26日に公表されました
- 2019年6月から2020年1月までに、のべ29件の意見書等を事業者や行政機関に提出しました
2020年2月18日 - 2015年8月から2019年5月までに、のべ38件の要望書・意見書を事業者や行政機関に提出しました
2019年7月19日 - 野鳥保護資料集第33集 「《記録集・国際シンポジウム》 野鳥と風力発電のセンシティビティマップ-その作成と活用方法」を発行しました
2018年10月31日 - 野鳥保護資料集第32集 「地域と自然のための風力発電とは」を発行しました
2018年10月31日 - 「シンポジウム‐地域と自然のための風力発電とは」を開催します
2017年10月15日 - 野鳥保護資料集第31集「野鳥と風力発電のセンシティビティマップ‐その作成と活用事例」を発行しました
2017年5月11日 - 第2回 風力発電に対する鳥類のセンシティビティマップ作りに関する検討会を開催します
2016年8月21日 - 意見書・要望書等
- 主催シンポジウム・ワークショップ等
- 野鳥保護資料集
- 計画地・建設地の視察、調査等
- 学会発表、外部講演
- 風力発電が野鳥に与える影響について
- 各種委員会への参加
- 渡邊野鳥保護区フレシマに隣接する風力発電施設建設計画への対応について
- あわら風力発電計画について
風力発電は、地球温暖化対策のための有力な自然エネルギー源として、日本を含め世界各国で導入が進められており、近年は洋上風力発電の導入が盛んになっています。しかし、立地条件によっては絶滅危惧種の野鳥の衝突死や生息地放棄、障壁影響(渡りや移動経路の変化)といった環境影響が生じることが報告されており、生物多様性の保全と調和のとれた風力発電の導入を図ることが世界的な課題となっています。
当会は、できるだけ早急に地球温暖化対策を施さなければ、将来的に多くの生物の生命を危険に晒し、広範に生物多様性が失われてしまうことになると考えています。世界気象機関(WMO)が2019年9月22日に発表したように、温室効果ガスの影響で、世界の平均気温が過去5年間で観測史上もっとも暑くなるなど、地球温暖化の兆候やその影響が加速していると考えられるため、代替エネルギーとして実用的な技術レベルに達している風力発電をはじめとした自然エネルギーを積極的に導入していくことに賛成しています。ただし、風力発電の導入にあたり、野鳥など野生生物の生息に悪影響を及ぼすといった、現在の生物多様性に大きな影響を与えるのは本末転倒、生物多様性の危機のうち第4の危機(地球温暖化による地球環境の変化による危機)への対応が第1の危機(開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少)を招くべきではないと考えています。
そのため当会は、2001年以来、自然環境や鳥類への環境影響を評価し、影響を回避、最小化するための制度と方法論を確立するための政策提言活動や国内外の情報収集、調査研究を行ってきており、科学的視点からみて野鳥やその生息地に影響があると考えられる風力発電の導入については、設置反対の姿勢をとっています。
風力発電事業に対する環境影響評価は、以前は環境影響評価法(アセス法)による環境アセスメントの対象事業外でしたが、当会などの働きかけが実り、2012年に法令が改正、アセス法の対象となりました。また、太陽光発電事業もアセス法の対象事業外でしたが、2020年4月からアセス法の対象になることが決まりました。
当会は今後も引き続き、日本における風力発電や太陽光発電の自然環境や鳥類への影響を回避、提言するための政策や方法論を提言して行きます。今後は特に洋上風力発電について、力を入れてゆきます。