自然系施設の運営

日本野鳥の会が運営する自然系施設

サンクチュアリ

サンクチュアリとは、日本野鳥の会が関わる自然系施設で、直営サンクチュアリ、受託サンクチュアリ(行政からの委託や指定管理)があります。サンクチュアリは、イギリスなどで行なわれている自然保護施策を参考に、レンジャー(専門員)が常駐し環境保全・環境教育などの活動が行なわれています。

サンクチュアリの詳細はこちらをご覧ください。

直営サンクチュアリ

ウトナイ湖サンクチュアリ

ウトナイ湖サンクチュアリ

北海道苫小牧市の勇払原野の一角にあるラムサール条約湿地、ウトナイ湖。これまでに確認された野鳥は約270種。ガン・カモ類をはじめ、多くの渡り鳥が飛来するこの場所は、当会が第1号のサンクチュアリとして設置し、ネイチャーセンターを拠点として自然保護活動を続けています。

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

北海道阿寒郡鶴居村にある当サンクチュアリは、同地で長年保護活動を続けていた伊藤良孝氏(故人)と日本野鳥の会が協定を結び、日本全国から寄せられた募金で建てられた施設です。絶滅危惧種であるタンチョウの個体数増加や生息環境の保全に取り組んでいます。

受託サンクチュアリ

根室市春国岱原生野鳥公園

根室市春国岱原生野鳥公園

多数の渡り鳥や絶滅危惧種等を含む、約310種もの野鳥が確認されている風蓮湖(ふうれんこ)。風蓮湖とオホーツク海を隔てる、多様な自然環境をそなえた砂州・春国岱(しゅんくにたい)。この施設は、ラムサール条約湿地に登録された当地の環境を保全し、自然教育に活用するために根室市が設置しました。市から委託を受けて当会レンジャーが常駐しています。

ウトナイ湖野生鳥獣保護センター

ウトナイ湖野生鳥獣保護センター

「国指定ウトナイ湖鳥獣保護区」の適正管理や傷病鳥獣救護のため、環境省が設置し、苫小牧市と共同で運営しています。当会は苫小牧市より自然解説や環境調査などの業務を受託しています。子どもから大人まで気軽に楽しめ、自然とのつきあい方を学べる施設をめざしています。

都立東京港野鳥公園

都立東京港野鳥公園

東京都の施設で、指定管理者として東京港埠頭㈱と共同で管理、運営をしています。もともと、市場予定地として埋め立てられた場所でしたが、放置する間に多くの野鳥が生息するようになり、当会含め市民の働きかけと都の英断により埋め立て地の半分が確保され、施設が作られました。干潟環境をはじめさまざまな環境を復元し、ボランティアの参画のもと運営されています。

横浜自然観察の森

横浜自然観察の森

環境庁(当時)が全国10か所に整備した「自然観察の森事業」の第1号。1986年に開園し、横浜市、友の会そして当会の3者が連携して、協働による管理運営をしています。2020年度からは、当会が指定管理者となりました。環境教育、環境管理、環境調査を柱に「生きもののにぎわいのある森」をビジョンに掲げ活動をしています。

三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館

三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館

東京都三宅島にある当施設は、日本固有種や島特有の亜種といった野鳥や、黒潮に育まれた豊かな海の生きものが生息する島の自然を多くの人に伝えるために、三宅村が運営しています。当会のレンジャーが常駐し、自然情報の提供、自然観察会の開催、調査・研究、自然ガイドの育成などの活動を行なっています。

豊田市自然観察の森

豊田市自然観察の森

環境庁(当時)の「自然観察の森事業」の第8号。1990年度に開設し、2003年度から当会がレンジャーを配置し、2006年からは指定管理者として全面的に管理運営を行なっています。里山の希少猛禽類であるサシバの保全と、ラムサール条約湿地「東海丘陵湧水湿地群」の利活用を活動の柱としています。旧ネイチャーセンターを標本資料館とし、昆虫と植物を中心に博物館的な活動も行なっています。